商品情報(3)

 当社で独自に企画した商品や、仕入れた部品を
 ここでご紹介するとともに、MAD商店に追加します。
 ご期待下さい!!

  <目次>

   ■41 ・・・ 汎用PIC基板(28ピン) MP28
   ■42 ・・・ 「マントラボックス A」
   ■43 ・・・ 「マントラボックス B」
   ■44 ・・・ プロペラ ( PARALLAX Propeller ) 実験基板 PP401
   ■45 ・・・ AVR-μIP基板 MV28

   ■46 ・・・ 
   ■47 ・・・ 
   ■48 ・・・ 
   ■49 ・・・ 
   ■50 ・・・ 

   ■51 ・・・ 
   ■52 ・・・ 
   ■53 ・・・ 
   ■54 ・・・ 
   ■55 ・・・ 

   ■56 ・・・ 
   ■57 ・・・ 
   ■58 ・・・ 
   ■59 ・・・ 
   ■60 ・・・ 


 (最新情報が先頭になります。)



★最近の状況 2009/03/09

 とても忙しく、この1ヶ月ほどは、なかなかサイトの更新まで
 手が回りませんでした。この状況は、まだ当分、続きます。

 更新しないと、つぶれた前田は死んだ、と思われはしないかと
 それだけが心配ですが、まったく問題ありません。ピンピンです。

 確定申告も、まだ書いていません。やばいです。
 その前に、やらなければならない事が、山ほどあります。

 ひとりで、開発設計(ハード、ソフト、アートワーク、機構設計)、
 営業、資材、製造、経理事務、雑用係などを兼ねていることもあって、
 基本的に忙しいのではありますが、

 さらに、年度末の仕事やら土日返上の緊急の仕事やら、新規開発やら
 割り込んできて、なんやかんや、死ぬほど山積みになっています。

 もはや、すでに、日曜どころか、夜も昼もありません。

 たとえば、昼間は顧客との打ち合わせなどで走り回り、来客が来て、
 携帯電話で話していたら、同じタイミングで固定電話が鳴ったり、
 電話に出ようとしたら、さらに、ピンポーン!と、宅配便が来たりします。

 逆に、暇な時は、全く電話が鳴らない日もありますけれど。

 電話の対応やら、メール処理やら、
 夜遅くまで会議に出たりなどで、日中は、まるで仕事になりませんので、
 設計やプログラミングは夜中にやっています。

 家にテレビがないし(この前、NHKの集金人が来た時に部屋の中を
 見せて、納得してもらった。前の会社に勤務していた時から、残業だらけで
 見る暇がないので処分したのだ)、ラジオは聞かないし、ネットのニュースを
 ダラダラ見る余裕もないので、世の中のことはちっとも知りませんが、
 大不況で失業者があふれているそうです。

 私も、数年前に勤務先の経営がダメになって解雇された経験があり、
 失業された方々のお気持ちはよくわかります。

 しかし、不公平だと思うのです。なんでこんなに忙しいのだろう。
 どうして、一部に労働が集中するのだろうと?
 私と、私のまわりの方々(取引先など)は、忙しい人ばかりです。

 できる仕事でも、できないと言って要領よく逃げ回っていれば
 ラクなのかもしれない、と思うこともあります。

 サラリーマンだった頃も忙しく、いちいち電話などを受けていたら
 きりがないので、忙しいからと断って、逃げ回っていたことがありました。
 ところが、「前田くん、忙しい時に悪いんだけどさあ、・・・」といった具合に
 忙しいと言って逃げ回っていても、ねじ込まれてしまい、
 結局、逃げられないのです。

 サラリーマンなら、サボっていても、逃げていても給料はもらえるかも
 しれませんが、自営業はそんなわけにはいかんのです。

 自転車のペダルをこいでいないと、すぐに倒れてしまいます。

 自分の代わりがいたらいいんですが、代わりがいません。
 人を雇うにもお金がかかります。

 お金は、ザラザラと出ていく一方です。

 一番安い米を炊いて、しょうゆを垂らして食っていたとしても、
 ジュースを買うのをガマンして、公園の水道を飲んでいたとしても、
 スーパーの試食品コーナーで、腹を満たしていたとしても、
 国家権力は、情け容赦なく搾取します。

 そこまで貧乏していませんが、1番目は本当です。
 食うヒマがないので、ご飯に味噌汁をかけて、ガーッと流し込むこともあります。

 こんなに忙しいのに、そんなに儲からないので大変ですが、
 やりがいは感じています。忙しく働いている方が調子が良いみたいです。

 バリバリ、バッタバッタと、ヤッツケていきます!!


●OSD-323A(B)のファームウェアバージョンアップ

 従来、2行までの表示でしたが、4行まで表示できるようにしてほしいとの
 要望があり、ファームウェアのバージョンアップをしました。

 → こちら に追記しました。

 お陰様でOSD-323Aは、これまでに学校、放送局、研究所など
 お買い上げ頂きました。有り難うございます!


(2009/03/09作成)


★最近の状況 2009/02/15

●1. 設計受託の案件をいくつか進行中です。

●2. 自社製品の動き

 (1)OSD-323B

  スーパーインポーズ基板OSD-323Aの小型化の依頼が有り、
 OSD-323Bとしました。
  すでに基板設計は完了し、基板工場に手配済みです。

  基板寸法は従来の半分です。(82×95mm → 40×95mm)

  1608チップを両面に詰め込みました。
  互換のため、旧バージョンと同じコネクタを使わざるを得ず、
 長手方向が詰められませんでした。



  2/20までに基板到着予定。それから製作、客先納品です。
 基板を余分に作ったので、ご要望があれば販売可能です。
 お問い合わせ下さい。

  今回は、台湾の基板工場に発注しました。

  日本に比べて、大差がつくほど安くはないのですが、世界中の
 パソコンやマザーボード、周辺機器の基板の多くは台湾で作られており、
 基板の品質は良好と考えております。

  現在、取引のある工場は、このような両面基板プロトタイプなら
 通常納期で実働3日目には発送してくれます。台湾から日本へは、
 間1〜2日で到着します。
 (休日などで通関が遅れることもあります、念のため)

  先方とのやりとりは、お互いに英語と日本語をゴチャマゼで
 (先方は日本語勉強中、私は英語勉強中)
 やっていますが、うまく通じ合っています。英語でチャットしてみたら、
 私の英語力がまだまだで、ついていくのが大変でした。頑張ります。

 *** 2009/02/20 基板到着、2枚を実装しました。 ***

 
(左)今回の基板は下の物です。従来の半分。 (右)実装後、表面と裏面

 パターンのライン幅/間隔は、かなり狭い(幅と間隔ともに0.15mm)ですが、
 できて当然のように?しっかり作ってあります。顕微鏡で細かく観察して、写真を
 撮りました。
 レジストのズレも全くありません。パッドには、フライングチェッカーの跡が
 みられました。チェッカーを通っています。シルク印刷は顕微鏡で見てもハッキリして
 いました。シルク印刷の精度が出せない工場もあるので、大きめにしておいたんですが
 これならもう少し小さい文字でも、問題なく読めるでしょう。

 ちなみに、レジストがズレていると何がいけないかというと、半田付けの
 ショートの原因になることがあります。以前、大陸の某社が作った基板で
 経験しました。とくにチップの場合は、コワイです。


 (2)MPC-MSX

  MSX用ユニバーサル基板MPC-MSXは、ちょうど在庫切れに
 なったので、この機会に、改良を実施しました。

  改良は、カードエッジの引き出しパターンを太くしたり、電源ラインを
 補強しました。基本的には旧バージョンの上位互換です。

  2月下旬、入荷予定です。 →02/22 入荷しました!


 (3)その他

 各機種 進行中・・・・・・


(2009/02/15作成、02/21追記、02/22追記)


★新規入荷部品の情報 2009/02/15

●1.USB A コネクタ 2段 →こちら

 USBのAコネクタ(基板側)2段です。
 マザーボードなどに使われているのを見かけます。


●2.電解コンデンサ10μF/16V 【10個パック】 →こちら

 よく使いそうな、10μF 16V 10個パックです。 \105


●3.電解コンデンサ100μF/16V 【10個パック】 →こちら

 よく使いそうな、100μF 16V の10個パックです。 \105


●4.I2C I/Oエキスパンダ PCF8574AP →こちら

 I2Cバス接続のI/Oエキスパンダ PCF8574です。パッケージはDIPです。
 PICなど、ワンチップマイコンのポートが足りないときに、拡張用としてご検討下さい。


●5.電子オルゴールIC UM66T (埴生の宿) →こちら

 電池と圧電ブザーをつなぐだけで鳴る、電子オルゴールICです。
 曲は、 埴生の宿 です。

 余談ながら、この曲を知ったのは、ガキの頃いきなり送られてきたDMハガキで
 なんと、ソノシートが一体化したハガキだったのです。
 ハガキの真ん中に穴があいていて、そのままレコードプレーヤーにかけられる。
 それに録音されていた曲が、これでした。


●6.電子オルゴールIC UM66T (ラブミーテンダー) →こちら

 電池と圧電ブザーをつなぐだけで鳴る、電子オルゴールICです。
 曲は、 ラブミーテンダー です。

 むかし、ドリフ大爆笑の「雷様」で、
 ブーが、ラブミーテンダーを演奏したあと、
 いかりやさんが、ブーに向かって「テンダーってなんだよ」って言ったら
 ブーが、「タバコだよ」と(無愛想に)返した、というのを思い出します。
 記憶があいまいです。スミマセン。


●7.電子オルゴールIC UM66T (エリーゼのために) →こちら

 電池と圧電ブザーをつなぐだけで鳴る、電子オルゴールICです。
 曲は、 エリーゼのために です。

 FOR ALICE と書きますが、アリス? ドイツ語でしょうか?


●8.電子オルゴールIC UM66T (カッコーワルツ) →こちら

 電池と圧電ブザーをつなぐだけで鳴る、電子オルゴールICです。
 曲は、 カッコーワルツ です。


 ぜひ、ご検討下さい。

(2009/02/15作成)


★また多忙になってきました。

 しかし、忙しい=儲かる、ではありません。
 一人では、いっぺんに片づけられないからです。
 時間がかかりますから、その間、食っていく心配をしなければなりません。

 オリジナル商品の企画も、たくさんあります。
 アイディアだけのメモ、概要設計まで進めたもの、詳細設計まで進めたもの、
 基板設計中、FPGAの中身設計中、いろんなものが、机の脇に山積みです。

 ← その一部

 当面、そのうち3〜4件を作り上げて、売り出す予定です。
 それまで、仕事に集中します。

 以上、とり急ぎ、生存報告?まで。ご期待下さい。

(2009/01/13)


■2009年 新年のご挨拶 (と、余談)

 2008年は通販の初年度でしたが、お陰様で、多くのご注文を頂く事が
できました。深く感謝いたしますと共に、今後ともお引き立てを賜りますよう
宜しくお願い申し上げます。

 こんな怪しい会社(というより個人)を信用して、お金を先払いしてくれた皆様に
本当に感謝しています。

 現実の話をしますが、正直なところ、利益は出ていません。通販は初年度と
いうこともありましたし、設計受託の案件処理が忙しく、とくに夏ごろはサイトの
更新にも手が回っていませんでした。

 ただ、仮に利益が出たところで、私は飲み・食い・女・バクチにお金を使うことはなく、
生活と仕入れと開発に回すだけです。メシにも金を使わないし・・・のり弁が
キャンペーンで安くなった時は、飛び上がって喜んだぐらいですから。高級車にも
興味ないし。
 このことを取引先の社長に話したら、「前田さん、アンタ、人生なにが楽しいの??」と
言われましたが気にしてません。開発こそ我が人生、それ以外、ありません。
本気で、命をかけてやっています。だって、生きるか死ぬかしかないです。サラリー
マンが、副業でやっているのではないのです。生活が、かかっているし、自分には
これ以外に生きる道がないのですから。

 ちなみに弊社は、通販だけがメインではありません。本来は、開発設計受託業
です。(念のため)

 本年も、周囲の流行に左右されず、独自路線を突っ走る所存であります(笑)。

 他社と同じことをやっても、競争に勝てませんので、あえて同じことはしないのが
基本姿勢です。こんな、吹けば飛ぶような個人事業で、大手に勝てるわけありません。
資金力、人数、そのほか、比べ物になりません。ですから、最初から競争には
参加しません。

 たとえば Arduino やらないの?はやってるじゃん?などと思う方もいらっしゃる
でしょうが、すでに多くの業者が売り出していますから、あえてその中に入ろうとは
思いません。

 そういう中で、いきなり、(極端なたとえ話ですが)インテル4004をぶつけてみる
とか。そんな感じで、やっていきたいと思います。マニアック&ニッチ路線を基本と
します。

 価格競争ではなく、希少価値や付加価値に重点を置いていきます。

 ところで、「TTLでZ80を作る」ネタは、やろうとしていたんですが、中日電工さんに、
先にやられてしまったので、私は断念しました。素直に負けを認めます。先に手を
動かした方が勝ちなんです。それで、応援する方に回りました。ずっと応援しています。
その記事の最初のほうで、私からのメールが紹介されています。

 TTLでZ80を作るのは、私は学生時代(18年ぐらい前)から構想していたけれど
ちっとも進みませんでした。先にリレー式電卓を作ったので、後回しになったんです。

 その後、1995年ぐらいだったか、日本レジコムさんが製造・発売され、当時の
トラ技に広告が載りました。(この会社は現在ありません。一昨年、元社長にお会い
しました)

 おお、こんな事をやる人が世の中にいたのか、TTLでZ80を作ろうなんて、病気&
変態はオレだけじゃなかったんだ、と安心したものです(笑)。

 だから、知っている人にとっては、すでにあったんですね。当時、日本レジコムに
手紙を書いたか電話をしたか忘れましたが、カタログ請求や問い合わせをしたんで
す。けっこう高かったので、回路図だけ売ってください、自分で組み立てるから、と
言ったら、断られたのを覚えています。

 その後も忙しい中、時々思い出してはモヤモヤと妄想を膨らませて、たくさん在庫
しているTTLの活用とか、考えていましたが、やっぱり、手を動かさないと始まりませ
んよ。アタリメーですけど。

 今年は、さらに積極的かつ具体的に、新しいテーマに取り組んでいきます。

 昨年は、世界各国との取引を展開しましたが、今年はいよいよ、海外進出を目標に
しています。スケジュールしだいですが、4月頃に某国へ行き、某メーカーなどを
訪問する予定です。すでにパスポートの申請を年末に済ませました。(10年パス
ポートが去年、期限切れになったので)

 某国というと怪しいですが、北の某国ではありません。(念のため)

(2008/01/05記)


★新規入荷部品の情報

●1.アンプIC TDA2822L ¥84 →こちら

 2回路入り低電圧動作パワーアンプICです。(UTC社)
 NJM2073 (JRC社)の代替として、ご検討下さい。

 Vcc=1.8〜12V

 DIP 8ピンパッケージです。 TDA2822M (ST社)と同じ形です。
 上記の"L"は鉛フリーの意味で、形を示しているのではありません。

●2.ミニDINコネクタ 6ピン 基板実装用 ¥105 →こちら

 基板実装用の ミニDIN 6ピン コネクタです。
 パソコンのPS/2マウス・キーボードの差込口に使われている形状のもの
 です。

 プロペラ実験基板にも使用可能です。

(2008/12/24追記)
 PP401キット/完成品に添付する事にしたので、初回入荷分はそちらに回し、
ばら売りは次回入荷分からと考えています。


●3.レギュレータ L78L33ACZ ¥63 →こちら

 汎用の3端子レギュレータICです。出力電圧は3.3V、出力電流は最大
 100mAです。メーカーはST社(旧:SGSトムソン社)です。
 パッケージはTO-92、トランジスタ2SC1815等と同じ形状です。

 ピン配置は、型番表示を正面にして、左から[出力][GND][入力]と
 なります。78L05と同じです。(というよりも78Lxxの同シリーズ)

 最近は、3.3V動作のマイコン等が多くなっています。しかし電源のレギュ
 レータは、表面実装タイプが増えて、自作には使いにくいように感じます。

 TA48033S は寸法が大きくて、小電流でもうちょっと小さい物がないか、と
 探していたら見つけました。


 ぜひ、ご検討下さい。

(2008/12/19作成、12/24追記)


★MSCP02の基板

 以前に製作したPIC高速コピー機MSCP02ですが、特定客先に複数台を
納品したのみで、今後の需要が見込めませんので、プリント基板のみ
限定4枚、放出価格にてご提供します。



 ※部品や、ほかの付属品はありません。

 回路図は、ここからダウンロードして下さい。
 MSCP02.pdf (PDF)

 3端子レギュレータ、PIC16F877(DIP40ピン)、キャラクタ液晶(SC1602BS*B)、
MAX232C、シリアルEEPROM(I2C、DIP8ピン)、押しボタン(日開UB2シリーズ)、
リセットIC(PST600C)、LED2個、圧電ブザー回路、スペアパターン等を含みます。

 基板寸法は、サンハヤトのICB-504と同じ145×95mmです。ネジ穴の位置も
同じです。スペーサで重ねて使うことも可能でしょう。

 PIC16F877(ピン互換なら他の型番でも可)を中心に、押しボタンとLED、液晶、
シリアル通信を組み合わせた用途に、ご活用下さい。

 製作当時、はじめてEagleを使って設計したものです。回路の間違いはありません
が、慣れていなかった為か、個人的には出来が悪かったと思います。

 基板は、 基板センターPB に発注しました。確か約3万円で6枚作ったと思います。
1枚\5,000!! ・・・さすがに基板の品質は良好です。

 大出血、放出価格 1枚¥980 です。お早めにどうぞ。
 → こちらです。

(2008/12/17作成)


■45 AVR−μIP基板 MV28

 これは、 μIP サーバ のための回路を含めた AVR 基板 です。
 もちろん、汎用のAVR基板としても使用できます。



 基板ができたので写真を入れ替えました。(2008/12/27)

(まだ基板ができていない為、これはCAD画面のコピーです。
基板は既に設計完了、12/12発注済み)


 44(PP401)で、同時に発注する「別の基板」と書いていたのは、これでした。

 以前、切削で作った「AVR実験ボード」をベースにしています。μIPサーバの
要望を頂いたので、それを追加してまとめました。リクエスト有り難うございました。


●PRなど

 基板やキットなどのリクエストは、常時、募集しています。

 比較的、簡単な基板は切削で作ります。ある程度、複雑なものや、数量が
見込めるものはプリント基板を製作します。

 急ぎや高品質を希望する場合は国内で、とにかく安く、急がなくても良ければ
海外に発注します。基板メーカーは、自力で発掘しました。

 手始めに、ネット上で話題になっていた複数の業者から試したところ品質が悪く、
あまりのひどさにあきれて、本当に良い業者がないか必死で探しました。世界各国の
業者へ、かたっぱしから英文でメールをやりとりし、見積をとって、テスト的に発注し
評価することを繰り返し、金をドブに捨てて、ようやく「任せられる」業者を発見しました。

 回路図(手書きでも可)から、プリント基板の設計、製作まで全てできますので
ぜひご相談下さい。パターンを設計し、ガーバーデータまででもOKです。

 私は、産業機器メーカーなどに在籍したあと転職し、基板メーカーで設計の研修を
受け、経験を積みました。そのあとの会社では、回路設計とソフトが主体で、基板設計を
することはありませんでしたが、個人的には独学を続けてきました。

 以前の会社では、多忙だった為、回路設計が済んだら基板設計の外注に出し、
自分では基板設計しませんでしたが、たくさんの設計指示を作成し、図面をチェック
して、手直しの指示をバンバン出してきたので、目が肥えています。

 製造に関しても、社会人1年生の頃から製造現場でオバチャンお姉さんたちと
ラインに並ぶところから始まって、あらゆる経験を積んできました。おかげさまで、
細かい半田付け、ジャンパー線などの改造も余裕でできます。

 幸いなことに、自分でアートワークができますので、外注を使わなくて済み、
外注費用が節約できています。それを考えれば、Eagleに10万円を払うぐらい安いと
思って買いました。基板サイズの制限が無いので、のびのびと設計できます。制限版で
チマチマ詰め込むよりも、ポンと買ってしまった方がいいですよ。

 製造の経験があるので、基板設計が品質にどのように影響するかとか、実装向きに
するにはどうしたらよいかとか、実際の組み立てで生じる問題点までのイメージ、
工程などの知識を、設計に作り込むことができます。
 回路知識も含め、ただの「線引き屋」とは違います。文字通り?線引き屋とは一線を
画すものです。

 ただ現在は、せっかくの技術を活かす機会が少ないです。日本の製造業は寂しく
なるばかりです。人件費の安い国に、設計も製造も取られていますね。

 設計だって、国内・国外問わず、安いところはいっぱいあるでしょう。昔は、国内でも
基板設計で稼ぐことができたのです。私が社会人1年生の頃は、九州にもいくつかの
設計会社があって、たびたび営業に回ってきていました。

 プリント基板を試作で2〜3枚作るのも、現在のような便利なサービスは無くて、
費用もかかっていました。イニシャル費を含め、少なくとも20万円だったように思います。
設計費は、ダブルハイトのVMEボード、両面板でDIP部品主体のものを、そう密度も高く
ないやつを設計外注したら設計費のみで50万円という見積が来る時代でした。

 インターネットは一般には普及しておらず、MT(でかい磁気テープ)を宅配便で発送
するか、モデム専用の電話回線に接続して、データを送っていました。まだ、本物の
「NCテープ」を使っていた時代でした。

 すみません、脱線しました。


●仕様

(1)基板寸法

 95×72mmです。
 秋月電子のユニバーサル基板 AE-B2 と同じ外形寸法、取付穴です。
スペーサ等で重ね合わせて使うこともできるでしょう。

 さらに、4つの取付穴を追加しました。これで、タカチのプラケース PC-120Bに
合います。ケースの穴あけ加工なしで、そのまま、ネジ固定ボスにピッタリです。
※下記(10)を参照下さい。

 但し、ケース寸法いっぱいの基板寸法ではありません。リアパネル(DCジャック、
LAN、D-SUB)側に寄せた形となります。コネクタ類をパネルから出すために
このようにしました。その反対型のフロントパネル側はスキマができますから、
液晶やスイッチ等をパネルに取り付ける余裕ができるでしょう。

 外側の4つの穴と、内側の4つの穴を利用して、2枚重ねの基板をPC-120Bに
うまく組み込むことができるでしょう。下の基板は内側の4つの穴を利用して、
ケースのネジ固定ボスにタッピングビスで締めます。同時に、外側の4つの穴には、
六角スペーサ(部品の実装高さより長く、干渉しない長さ)をM3のビスで締めます。
上の基板を、下の基板の六角スペーサにビス止めします。オス・メスコネクタで
上下の基板を接続します。


(2)AVR

 ATMEGA168等、DIP28ピン
 各ピンをピンヘッダに引き出してありますから、別の基板との組み合わせや、
拡張に便利です。ピンヘッダの位置は、秋月電子AE-B2基板のグリッドに合わせ
てありますから、オス・メスのコネクタで重ね合わせて使うことができます。


(3)ENC28J60

 DIP/SOP(1.27mmピッチ)いずれか実装可能な兼用パターンとなっています。



 秋月電子などではDIPパッケージが売られています。
 弊社は、キット用として今回、SOPパッケージを手配しました。
 どちらでも実装できます。

 上の写真は、SOPパッケージを実装した状態です。
 DIP/SOPともに動作確認済みです。


(4)電源

 DCジャックを備えていますから、そこらへんにある電源アダプタが活用できます。
 φ2.1のプラグで、だいたい9〜12Vぐらいなら使えます。極性は関係ありません。
 基板上には5Vと3.3Vレギュレータを備えています。
 3.3Vのみで動作させることもできます。(切替可能)

 3.3Vのみとするには・・・・・・

 5Vレギュレータ7805の代わりに、ピン互換の3.3Vレギュレータ、たとえば、
TA48033S(東芝)を実装します。これは秋月電子でも売られています。
本来3.3Vレギュレータを実装すべき部分は未実装として、さらに5V系と3.3V系の
ジャンパー接続をします。

 さらに、ほかの部分も変更が必要です。ENC28J60自体は3.3Vで動作します。
入力は5Vトレラントなのでそのまま5V系の信号が入力できます。出力は相手が5V系
では規格を満たさないのでバッファを通してあります。5Vと3.3V混在の場合はそれが
必要ですが、3.3Vのみの場合はバッファICを実装せず、それらのピン間をジャンパ接続
します。そしてRS-232Cレベル変換ICは、3.3V対応のAD3202ANなどに変更します。
はじめからADM3202ANを使えば、5V/3.3Vどちらでも使えます。

 3.3Vでは、AVRのクロックに制限があるので注意します。最高クロックで動作させる
には5Vにする必要があります。詳しくはATMEGA168データシートの電気的特性を
参照して下さい。

 ENC28J60は意外に消費電流が大きく、IDD(Operating Current)=MAX 250mAも
バカ食いします。もし、3.3Vに統一してレギュレータ1個でたとえば12V→3.3Vに
落としたら、その発熱は相当なものになるでしょう。基本の、12V→5V→3.3Vの方が
無難と思います。


(5)COMポート

 USBやイーサネットが普及しても、やはり単純なシリアル通信は捨てがたいですね。
 レベル変換回路と、送信・受信信号を表示するLEDを備えています。送信または
受信信号がちゃんと出ているか、あるいは来ているか確認したい時、最初からLEDが
付いていればすぐに確認できるから安心ですね。

 D-SUB9ピンコネクタは、秋月電子で売られているものが使えます。これに合わせて
パターンを作りました。

 やたらに秋月電子と書いていますが、部品が安いし、入手しやすいからです。
前田さん、あんた商売やってるのに同業者のPRして良いの?と思われるでしょうが
私は部品を買う側でもあります。MAD研究所の記事に、「秋月電子物欲記」を
書いているぐらい秋月電子が好きです。


(6)ISP端子

 AVRISPなどを接続するための6ピン(3ピン×2列)ヘッダを備えています。
 この端子からプログラムの書き込みができます。


(7)電圧出力

 リレー、SSR(ソリッドステートリレー)やLEDなどを駆動するための電圧(5V)出力を
備えています。
 ネジ端子台ですから、リード線の接続が容易です。ネットワークから、外部の負荷を
OFF/ONするなどの応用が考えられます。


(8)LANポート

 パルストランス内蔵モジュラージャックは、各社から出ていますが、LEDの
ピンの位置が異なっているものがあります。本基板は、どちらにも対応できるように
兼用パターンとしました。少なくとも3社の製品に対応できます。 ご参考


(9)半固定抵抗

 液晶モジュールを接続する場合、コントラスト調整用の半固定抵抗がつきもの
ですが、これの実装用パターンを含めました。中央ピンを、ピンヘッダの空きピンに
つないであります。液晶モジュールを接続する際には便利です。A/D変換のテスト等
にも、ご活用下さい。


(10)プラケース対応

 タカチのプラケースPC-120Bに組み込めるように、ネジ固定穴を設けてあります。



 ↑ 未実装の基板をPC-120Bに入れてみました。

 四隅の穴ではなく、少し内側寄りの4つの穴が、ケース内部のボスに
ピッタリ合っています。

 DCジャック、LANコネクタ、D-SUBコネクタを背面パネル(写真では
下側)に出せるようにレイアウトしてあります。


●参考資料

○パターン図 シルク+部品面パターン合成図 MV28_TS.pdf (PDF)
  このPDFは、シルク文字ごとに白い枠が付いていますが、
  実際の基板とは異なりますので、念のため。
  カラーで印刷(PDF出力)すると、こうなるようです。

○回路図 MV28_SCH.pdf (PDF)

  これは参考用としてください。いくつかの仕様や、変更に柔軟に対応するために、
 余分な回路と部品を含んでいます。この点に、ご注意下さい。抵抗値なども変わる
 ことがあるので、ここでダウンロードできる回路図には、定数を記載してありません。
 基板/キットに付属する回路図、部品表が正式なものとなります。

μIP Main Page

 オープンソースのTCP/IPスタック(8ビット・マイクロコントローラ用)

○書籍: 「超低コスト インターネット・ガジェット設計」
 武藤佳恭著/オーム社/¥1,800(税別)


●応用

 PICなど、ほかのマイコンと接続して、イーサネットとCOMポート、電源(5V、3.3V)を
利用することもできます。この場合は、AVRを実装せず、ピンヘッダに外部信号を接続
します。あるいはゲタ基板を作って、AVRのソケットに装着しても良いでしょう。

 何か新規の開発・試作を行う際、それらの回路をゼロから手作りしなくても済むこと
になります。


★2008年12月下旬か、年明けの発売予定です。

 基板のみ、キット、完成品の3通りにて検討中です。
 基板のみは、汎用基板として利用される方には良いでしょう。

★2008/12/12 夕方、基板発注済み
 弊社到着予定12/22?
 試作・動作確認を行い、年末ギリギリか年明けに発売予定です。



商品構成と価格

 以下、商品構成と価格を示します。送料は別途かかります。
 この商品のみ1〜3個なら、郵便EXPACK500(送料\500)にて
発送可能です。


組立キット(μIP) ・・・ 価格¥3,800 → こちら 
 下記(1)〜(4)のセットとなります。

  (1)回路図
  (2)部品表
  (3)基本部品セット、基板含む
  (4)キット組立マニュアル ※A4、カラーレーザー両面印刷
     キットの組立手順、回路の説明など。 →目次 (PDF)
     回路図、部品表もこのマニュアルに含まれます。

基板のみ ・・・ 価格¥1,280 → こちら 

 下記(1)〜(3)のセットとなります。

  (1)回路図
  (2)部品表
  (3)基板

 基板のみをお買い上げ頂き、手持ちの部品を活用するなどして揃えても
良いですし、弊社から供給できる部品もあります。

 基板のみの場合は、詳細なマニュアルは有りませんので、回路図を読んで
内容を理解できる方が対象となります。


完成品 ・・・ 価格¥5,800 (組立キット代+組立料金\2,000)

 キットのご注文時、同時にキット組立」を買い物かごに入れることで、
弊社にて組み立て、動作確認してから完成品をお送りする方式とします。
発送までに数日かかる場合があります。

 弊社にて(私が)ていねいに組み立てます。まず間違いなく動作するものが
できます。製作の手間を省いて、プログラムの勉強や開発に力を注ぎたい方は
完成品をご用命下さい。


 <現在、準備中> 【発売中】 

 2008/12/19 部品がほぼ揃ってきました。基板の入荷は、まだです。

 2008/12/20 基板の出荷予定日を工場に問い合わせました。
          弊社への到着は25日頃になる見通しです。

 2008/12/23 Propeller基板を優先するので、こちらは年明け早々の
          発売になる予定です。できるだけ早くなるように頑張ります。

 2008/12/27 午前に基板が到着しました。
          PP401の試作後、本基板の試作に着手しました。

          (夜)uip06を書き込み、Telnetで接続したらアッサリ動きました。
          念入りにチェックしたから、一発で動いて当然です。まずは一安心。
          それよりも、これからやらなければならない事、やりたい事が
          たくさんあります。これからが正念場です。

 2008/12/29 PP401のマニュアル作成を終えたので、今度はこちらを進めます。
          部品表の整理と、試作の2台目(代替部品に置き換えて動作確認を
          するのが目的)を作ってテストする予定です。

          (夜)試作2台目、動作確認済みです。
          本基板のマニュアル作成を続けます。

 2008/12/31 AVR-LAN基板という名前は、よく考えたら変なので
          AVR-μIP基板に変更しました。
          それから、引き続きマニュアル作成中です。

 2009/01/05 ようやくマニュアルを完成しました。
          キットと基板を、商品ページに追加しました。


(2008/12/12作成、12/19追記、12/20追記、12/23追記、12/27追記、
12/29追記、12/31追記・修正、2009/01/05追記)


■44 プロペラ ( Parallax Propeller ) 実験基板 PP401

 これは、PARALLAX ( パララックス社 )の Propeller ( プロペラ )実験基板です。



 基板ができたので写真を入れ替えました。(2008/12/27)

 なお、この写真は試作・テスト途中のもので、完成の状態を示したものでは
ありません。念のため。(アンプ部などの部品が全て載っていません)

 まだ基板がないので、基板写真の代わりに、CAD画面をご紹介します。
すでに基板設計は完了しています。

 別の基板と同時に発注します。それの基板設計は完了していないので、
まだ発注していません。12/15頃までに発注予定です。
(2008/12/10現在)
 →12/12発注済み


●ご存じですか?Propeller

 以前、トラ技に紹介されてから、ずいぶん時間がたっています。

 面白い発想のマイコンです。物量でやっつけようというのか、古くは真空管をたくさん
集めてENIACを作ってみたり、自動車のレースにジェットエンジンを持ち込むような
アメリカ人らしい発想かもしれません。

 すでにチャレンジされている方もいらっしゃると思います。私も興味を持ち、これから
いじってみようとしています。

 そのためには、Propellerチップや、実験基板、開発ツールなどが必要です。

 ところが、現状ではメーカー純正のものしか無くて、それがけっこう高いですよね。
(もしかすると、私の知らないところが出しているかもしれませんが?)

 チップは仕方ないとしても、すでにツール類の購入を検討された方はご存じと
思いますが、一式揃えると高いですね。

 デモボード $79.99 ・・・それにプラス送料、高い。ウーン。

 もっと安いのはプロトボード$29.99
 しかし、書き込みの Prop Clip か Prop Plug を別に買う必要があります。それは$24.99
です。見たら簡単そうなので自作するか・・・とも思ったけれど・・・。

 アメリカからの取り寄せは、送料もゲッソリするほど高い!
 ちょっと、こうやって検討するところで、立ち止まってしまいますね。

 このチップが普及するためには、もっと安価で提供できなければならないと思います。


●そこで!

 自分で、あれこれ通販で買い揃えると結構な金額になります。そのくらいのお金が
あったら、もっと有効な使い道があるはずです。そこで、書き込み回路まで含めた
汎用基板を作って自分で使おうと思いました。さらに、自分で使うだけじゃなくて、
皆さんに配布して、役立てて頂こうと考えました。これで、導入への敷居が下がると
思います。

 これ1枚でプログラムの書き込みと、基本的な実験・動作確認のできる基板です。
基本的には、これだけあればOKです。あとはソフトをダウンロードして、
インストールすれば準備できますね。

 電源アダプタやUSBケーブル等は付属しませんが、それらは、そこらへんに
あるものをご利用下さい。コストダウンの為、基本的な動作に必要な最小限の
構成とします。電源アダプタのプラグ寸法さえ合えば、ある程度は対応できるように
設計しています。極性も関係なしです。

 基板のみ/キット/完成品 いずれも対応可能です。(詳細は下記)
 もちろん、大量注文も可能です。別途、見積します。


●仕様

(1)基板寸法 145×95ミリ

 サンハヤトのユニバーサル基板 ICB-504 と同じ外形寸法、取付穴です。

 取付穴は8カ所にありますから、秋月電子のユニバーサル基板 AE-B2 を2枚、
スペーサ等で浮かせたりして、重ね合わせて使うこともできるでしょう。ただ、
穴位置が板端から3.5mmと、3.0mmの違いがあります。4本のスペーサを、最初は
ゆるくして合わせれば、取り付けができると思われます。(要確認)テスト済み

(2)回路構成

 回路は、メーカー純正デモボードを基本にしていますから、サンプルのプログラムが
そのまま動くはずです。

 但し、部品は秋月電子などで入手しやすいものや、弊社にて入手しやすい部品に
置き換えました。特殊と思われる抵抗値は、複数の一般的な抵抗の組み合わせでも
できるように考慮した回路としています。

USBコネクタ ・・・ 書き込み用

 書き込み用のUSBコネクタ(Bタイプ)は標準で付属します。

 但し、USBケーブルは付属しません。そこらへんにあるものをご活用下さい。
 スキャナやプリンタ等を接続するために、よく使っているものです。

 USBシリアル変換IC FT232RL 用のパターンを備えています。
 これも、やはり秋月電子などで入手できるICです。

 但し、標準では付属せず、後述する「ビンボー仕様」にて書き込めるようにします。
 (2008/12/15追記)
 USB仕様とします。やはり、今の時代はCOMポートじゃなくてUSBですからね。
 ユーザにとって便利であるために、FT232RLを標準で実装します。

 キットには、あらかじめ弊社で、基板に実装します。
 私の半田付けはキレイですから心配なく。→
 ホント?と思う方は、こちらの顕微鏡写真をダウンロードして、ご覧下さい。
 HANDA1A.JPG HANDA1B.JPG HANDA2.JPG 
 写真はキレイではありません。ボケ気味。

 ※HANDA1A.JPGで、26と25ピンがブリッジしているように見えるのは、
  このパッド間がパターンでつながっているので、ブリッジではありません。
  ただ、パッド間を横並びでつなぐのは設計基準に反します。電気的な接続は
  問題ないけれど、厳密には、基板設計の修正もれということになります。
  それと、右側に写っている半田カスは取り除きましたので、いらんツッコミは
  却下します。(笑)


PS/2コネクタ ・・・ キーボード、マウス用

 キーボードやマウスは、基本的には必要ありませんので念のため。ソフトによって
使う場合があります。将来、接続できるようにコネクタ用のパターンを設けました。

 但し、コネクタは別売りとします。PS/2用のミニDINコネクタは、弊社で少し在庫を
持って販売する予定です。
(2008/12/24追記) キット/完成品に1個2個(12/27)添付します。合計金額は変更なし。

 もし、USBコネクタを使用する場合、秋月電子で売られているAタイプのC-00160が
合います。オムロンのXM7A-0442等も合うでしょう。

 最近はPS/2マウスやキーボードが少なくなりました。USBタイプでも差し込める
ように、USBコネクタが実装できるパターンも設けてあります。(兼用パターン)

 マウスに、下の写真のような変換コネクタが付属していたら、これを利用することで
PS/2は使えるわけですが・・・

 ←市販のマウス等に付属している変換コネクタ(ご参考)

 これを紛失したり、最初から付属されていないこともあるかもしれません。それに、これを
取り付けると不格好で、邪魔になりますね。

 もしUSBのみだったら、秋月電子で売っている「C-00160 基板取付用USBコネクタ
(Aタイプ・メス)」を買って、実装すれば良いのです。

 こういった変換コネクタが付属しているマウスやキーボードは、PS/2、USBどちらでも
対応できるような仕組みになっています。

 ※マウスやキーボードが、両対応になっていることが条件になります。

 ところで、この変換コネクタって、中身はどうなってるの?疑問を感じませんか?
 どうやってUSBとPS/2を変換しているのか。PICか、何か入っているのか。

 かなり前、MAD研究所の記事としてアップロードしたことがあります。それがいつなのか
忘れてしまって、リンク先が示せません。ごめんなさい。いや、あえて示すまでもありません。
テスターで導通を調べればすぐ分かります。何の種も仕掛けもありません。それだけです。

 PS/2の信号と、USBの信号を見比べてみれば、なるほどと思うことでしょう。マウスの
内部で、ソフト的に切り替えているんですね。初期状態がポイントです。PS/2はCLK、DATA
ともにプルアップ(H)、USBは片方はHでもう片方はLです。(むかし調べた記憶ですが
確かではないかもしれないので要確認)


電源

 コストダウンの為、ACアダプタは付属しません。そこらへんのACアダプタが使えるように
回路上、考慮しました。
 φ2.1 のプラグで、だいたい9〜12Vぐらいなら使えます。極性は関係ありません。

 PCとUSB接続しますが、USB電源で動くわけではありません(書き込み回路のみ
USB電源)。

 5V と 3.3V のレギュレータを使用しています。
 3.3Vレギュレータは、 TO-92 または SOT-223、いずれのパッケージでも
実装可能な兼用パターンとなっています。標準ではSOT-223パッケージ品を使います。
表面実装ですが、半田付けは難しくありません。

 電源スイッチを備えています。そして、ヒューズ(ポリスイッチ)も実装可能です。


コンデンサマイク、アンプ回路、ステレオ出力ジャック

 純正デモボードと同様です。
 アンプ回路は、NJM2073 または TDA2822M を使用した回路に変更
しました。キットにはTDA2822Mを添付する予定です。します。

 コンデンサマイク、TDA2822M、ステレオ出力ジャック、いずれも標準で付属します。


VGAモニタ出力、ビデオ出力

 純正デモボードと同様です。VGAコネクタと、RCAジャックが標準で付属します。

 RCAジャックは、秋月電子で売られているものに合わせてパターンを作りました。
あの黄色いやつです。

 VGAコネクタは、秋月電子で売られているものはピンが細かくて、採用を見送り
ました。弊社で独自に手配したものを付属します。


★LED

 出力ポートP16〜23には、LEDを接続しており、信号の確認ができます。
 オリジナル通り、VGA出力との兼用です。(どちらか一方しか利用できません)


COMポート

 書き込みはUSBだけでなく、COMポートを選択することもできます。
 D-SUB 9ピン(メス)が実装できます。秋月電子で売られているものが合います。

 但し、USBを標準とするため、そのコネクタとストレートケーブルは付属しません。
 別途、ご用意下さい。

 レベル変換は、ADM3202ANを使用します。
 または、トランジスタによる簡易回路(ビンボー仕様)のパターンも備えています。

 コストダウンのため、ビンボー仕様を標準と考えています。
 (2008/12/15追記)
 USB仕様としますから、ADM3202ANは付属しません。USBを使えばシリアル通信が
 できるでしょう。もし、あとで必要になっても、ADM3202ANとD-SUB9ピンコネクタを
 実装できるパターンが備えてありますから問題有りません。

 なお、プログラムの書き込みにUSBやCOMポートを使わない場合(EEPROMからの起動)、
あるいはプログラムの起動が終わった後は汎用ポートになりますから、
シリアル通信のプログラムによって、一般のシリアルポートとして利用できるでしょう。


Prop Clip または Prop Plug の接続

 Prop Clipが取り付けできるように、データシートに指定のパッド位置・寸法と
してあります。

 Prop Clip または Prop Plug を取り付けて書き込むこともできます。
 その場合、USBとCOMポート(ビンボー仕様含む)の部品は実装しません。
(ジャンパ抵抗を実装しないか取り外す事で切り離しができるようにもなっていま
す)

 あるいは逆に、その端子から外部に配線を引き出し、別のターゲット基板に
対して本基板がProp Clip または Prop Plug の代行をすることもできます。
Prop Clipの小ささに比べたら、デカくて邪魔かもしれませんが・・・。

 ClipとかPlugとか出てきて混乱しますが、オスかメスかの違いです。

 Clipは、ターゲット基板の端に指定寸法のパッドを設けておき、そこにひっかける
ように、くわえこむようにして接続します。ちょっと珍しい構造です。
 Plugはソケットが付いていて、ターゲット基板にはピンヘッダ(オス)を立てておき
まして、そこに差し込みます。

 どちらも電気的には同一です。ターゲット基板の都合で、どちらかを選べば良い
でしょう。


★Propeller Chip

 もちろん、標準で付属します。
 DIP 40ピンパッケージの P8X32A-D40 です。
 (写真は、この下にあります。「信号の引き出しと・・・」の項目)


★EEPROM

 プログラムは、PCからUSBまたはCOMポートで送り込む方式と、外付けの
シリアルEEPROMへ書き込んでおき、自動的に読み込んで起動する方式が
あります。PCとの接続で書き込みができます。

 EEPROMとしてDIP8ピンパッケージの、24LC256を標準で付属します。

(2008/12/25追記)
 キットを組み立てた後、動作確認しやすいように、EEPROMには
デモプログラムをあらかじめ書き込む予定です。

 基板に電源をつなぎ、ビデオ信号出力をテレビにつないでスイッチONで
画面があらわれる、といった感じです。


信号の引き出しと、外部拡張

 実験がしやすいように、あえて、DIPパッケージのプロペラチップを採用しました。
自作向きですね。壊れても交換しやすいので、 学校教材 にも向くでしょう。

 ← Propeller Chip P8X32A-D40

 1個をいろいろ使い回すのにも都合が良いです。だって高いモン(笑)。

 ※その場合は、ICソケットを付けておくとピンが傷まなくて良いですよ。
  ICソケットを付けたまま、基板上のICソケットから抜き差しします。
  「ゲタ」を一段はかせる、などと言います。

 このチップの信号は、全てヘッダーピンとボックスコネクタに引き出しています。
そして、ピンヘッダの1ピンずつに、信号名をシルク文字で入れてあります。

 オシロスコープで測定する時に便利です。GNDのテストピンは基板上に2カ所
あります。

 ボックスコネクタからフラットケーブルを引き出し、別のユニバーサル基板などに
作った回路を合体させて拡張することができます。ブレッドボードに接続することも
できるでしょう。

 メーカー純正の評価ボードは、ユニバーサルエリアが広くとってあるものも
有りますけど、弊社のものは基本的にユニバーサルを入れない設計方針です。

 ・・・というのは、個人的な感覚なのですが、あの立派にできあがった基板に
実験回路を切ったり貼ったりするのがイヤで、きれいなまま保存しておきたい
だけなんです(笑)。高いから、できるだけ使い回したい、という気持ちが
ありますね。決定した回路があって、それをユニバーサル部分に作り込んだら、
あとは基板を製品に組み込むだけ、というなら良いです。

 ブレッドボードというものも有りますけど、昔、接触不良に悩まされて何が悪いのか
苦しんだトラウマが有ります。いま思えば、あれは専用のジャンパ線を買わずに、
適当なラッピングワイヤ(細い)を使っていたのが接触不良の原因だったと思います。
貧乏学生だったから仕方なかったんですけど、それっきり使っていません。

 別の安いユニバーサル基板に、必要な回路を組み、ピンヘッダから配線を
のばして接続すれば良い、という考えでやっています。
 プリント基板の面積を大きくとって、たとえば半分以上ユニバーサルにするぐらいなら、
別のユニバーサル基板を買ったほうが安いし、使い回しができるのです。


●参考資料

○パターン図 シルク+部品面パターン合成図 PP401_TS.pdf (PDF)

  このPDFは、シルク文字ごとに白い枠が付いていますが、
  実際の基板とは異なりますので、念のため。
  カラーで印刷(PDF出力)すると、こうなるようです。

○回路図 PP401_SCH.pdf (PDF)

  これは参考用としてください。いくつかの仕様や、変更に柔軟に対応するために、
 余分な回路と部品を含めています。この点に、ご注意下さい。抵抗値なども変わる
 ことがあるので、ここでダウンロードできる回路図には、記載してありません。
 基板/キットに付属する回路図、部品表が正式なものとなります。


●動作テスト、デモ

 試作基板をテストした時の様子です。(2008/12/27)

 開発ツールに含まれているデモプログラムを、次々に実行してテストしました。
 VGA及びNTSCビデオ信号を出力するものが比較的多いです。

 最初の3枚は、(VGA出力の為)液晶モニタをデジカメ撮影したので、
 あまりきれいではありません。あとの2枚は、ビデオキャプチャで取り込みました。

 


 

 表示されている文字や記号は、チップ内部のROMに組み込まれているフォントです。
 ( internal ROM font )

 ←個人的には、このデモが最も印象的です。

 最後の1枚はアニメーションで、左の数字のカウントアップと、右の★がつながって
ぐるぐる回るのと、真ん中あたりの線やら周囲の色々なものがウネウネ動きます。

 このデモは、マウス操作もできます。マウスを動かすと、中央の十字のものが動きます。
左ボタン・右ボタンにも反応します。左で何か発射します。右で動きが止まるようです。
ほかにもマウス操作するもの、たとえば、カラーパレットなどがあります。

 あとはサウンド入力/出力のテストを、やはりデモプログラムによって行いました。
マイク入力をそのままヘッドホン出力にスルーするものや、セーブン、セーブン・・・と
繰り返したり、歌うものもありました。40種類ぐらいのデモが入っています。


 基本的な動作はOKでしたが・・・2点、問題がありました。

 一発で間違いのない基板を作るため、念入りにチェックをしましたが、データシートが
間違っていたのです。いずれも、機能的には支障ありません。

1. VGAコネクタのピッチ違い

 2.54mmであるべきところ、1.98mmで基板を作った為、差し込みがきつめです。
 コネクタと基板との間に、わずかにスキマができますが、実装はできます。

 手元にたまたまあったサンプルが1.98mmピッチでした。
 部品の業者から入手したデータシートも1.98mmピッチ、これに従って基板設計したものの、
 ようやく現物が届いたら、2.54mmでした。2.54mmが標準規格で入手容易だそうです。

 ←上段・左の青いものが1.98mmピッチ

 データシートの問題のほか、私自身の認識も甘かったと思います。2.54mmが標準だと
 いうことを知らなかった。1.98mmを手に入れようと、別の商社に問い合わせた時に、初めて
 知ったのです。2.54mmが実際には多いです。たまたま手元にあったのはカスタム品だった。
 もし、それを知っていたら2.54mmで基板を設計していました。

 3列あるリードのうち、外側の2列を、内側に向けて微妙に曲げる加工が必要です。
 そうすれば、基板のスルーホールに差し込めるようになります。難しくありません。
 スルーホールを大きめにしておいたので助かりました。

 申し訳ないので、キットの上記コネクタは、私がリードを曲げる加工を施しておきます。
 これで、基板に差し込みやすくなります。

 ちなみに、アングルではなくて、ストレートならそのまま実装できます。ただ、コネクタが
 上向きになるので、格好が悪くなるし、ケーブルに引っ張られて基板が浮きそうな感じです。

2. PS/2コネクタのピンアサインが逆さま

 最初のテストで、ミニDINコネクタにマウスを接続したら、電源がショートしました。
 まさか?のトラブルです。あんなにしつこく確認したのに、何がどうなっているのでしょう。

 USBコネクタとの兼用パターンなので、いったんミニDINコネクタを取り外し、
 代わりにUSBコネクタを実装して、USBマウスを差し込みました(信号的にはあくまでもPS/2)。
 そうしたら、ショートもしないし、デモプログラムでマウス操作がきちんとできました。

 ← USBコネクタ(Aタイプ)

 USBコネクタはOKだったから、PS/2用に使っているミニDINコネクタが怪しい・・・。

 再度、回路図/基板/データシート/部品ライブラリを見直しましたが間違いはありません。
 そうです。設計時にしつこく確認したから、いまさら見直すまでもないです。

 ミニDINコネクタの不良か?まさか?と思い、全てのピンの導通を調べました。そうしたら、
 何と、データシートに書いてあるピンアサインは逆でした。

 基板は、データシート通りに設計したのです。データシートには、TOP VIEWでピンの
 並びが書いてありました。ハッキリ、TOP VIEWと書いてある・・・しかし、これは間違いで
 現実はBOTTOM VIEWだったのです。

 結局どうしたかというと、ミニDINコネクタを裏面から実装することで解決しました。
 少し、違和感がありますが、そう悪くもないと思います。

 これで許してください。

 こうすれば、パターンカットもジャンパー線も必要ありません。基板には手を加えません。

 ただ、基板に付ける足(六角スペーサ)が当初の10ミリでは長さが足りず、15ミリを
 手配する必要があります。手元には50個しか在庫がなく、業者が休みに入っているので
 不足分は年明けの手配となります。

 もしUSBコネクタを使うなら、この項目の最初に書いたように、そのまま普通に(裏面では
 なくて)実装できます。2つともUSBにするなら、スペーサも10ミリで済みます。

 反省すべき点は、このメーカー1社だけではなくて、他社製品も同様かというところまで
 想像力をはたらかせて、データシートを比較すべきだったと思います。そうすれば、
 TOP VIEWとは書いてあるけど、他社のTOP VIEW図面とは違う・・・おかしい・・・と
 気づいたはずです。いま、ホシデン(今回採用したものとは別のメーカー)のデータシートを
 見たら、BOTTOM VIEWで描いてありました。


商品構成と価格

 2008年12月下旬には、発売開始すべく努力中です。 (2008/12/29)発売開始しました。
 組立キット/基板のみ/完成品 でのご提供となります。

 ただ、人手不足のため最初は・・・凝ったマニュアルは間に合わないでしょう。
お許しください。あとで送ることになるかもしれません。いつもカラー写真を多用する
ため、PDFファイルが大きくなりすぎます。メールで送信できない場合、送料は
弊社負担にて、郵送します。
 (2008/12/29)マニュアルは完成しました。

 以下、商品構成と価格を示します。送料は別途かかります。この商品1〜2個
なら、郵便EXPACK500(送料\500)にて発送可能です。


組立キット ・・・ 価格¥6,980 → こちら 
 下記(1)〜(4)のセットとなります。

  (1)回路図
  (2)部品表
  (3)基本部品セット、基板含む
  (4)マニュアル ※A4、カラーレーザー両面印刷、日本語

    (4−1)キット組立マニュアル 全34ページ →目次 (PDF)

        キットの組立手順、回路の説明など。
        回路図、部品表もこのマニュアルに含まれます。
         

    (4−2)スタートアップマニュアル 全19ページ →目次 (PDF)

        開発ツールのインストールから、基本的な使い方、
        デモプログラムを動かすまで、一連の手順が
        載っています。
        現状、日本語のドキュメントは少ないですから
        きっとお役に立てると思います。
         

基板のみ ・・・ 価格¥2,100 → こちら 

 下記(1)〜(3)のセットとなります。

  (1)回路図
  (2)部品表
  (3)基板

 基板のみをお買い上げ頂き、手持ちの部品を活用するなどして揃えても
良いですし、弊社から供給できる部品もあります。

 使用する機能を絞り込み、それに使う部品だけ実装すれば、安く仕上がるという
わけです。たとえば、VGAとビデオ出力が有るけれど、ビデオ出力だけで良いなら
RCA端子と抵抗4〜5本だけで済みます。

 基板のみの場合は、詳細なマニュアルは有りませんので、回路図を読んで
内容を理解できる方が対象となります。


完成品 ・・・ 価格¥8,980 (組立キット代\6,980+組立料金\2,000)

 キットのご注文時、同時にキット組立」を買い物かごに入れることで、
弊社にて組み立て、動作確認してから完成品をお送りする方式とします。
発送までに数日かかる場合があります。

 弊社にて(私が)ていねいに組み立てます。まず間違いなく動作するものが
できます。製作の手間を省いて、プログラムの勉強や開発に力を注ぎたい方は
完成品をご用命下さい。


●ご参考

 Propeller関係のサイトのご紹介です。

 □ PARALLAX ・・・本家、パララックス社です。 ※英語

 □ nagasm.org ・・・Propeller日記 (1)〜(5)まで有ります。
              初めて取り組む時に、たいへん参考になります。

 □ Ray's Logic ・・・Parallax Propeller ※英語
              海外のユーザの活動にも注目しよう。(ほかも探索中)

 □ 日本マイクロボット教育社
            ・・・ 学校教材を取り扱っておられます。
                Propellerの販売、そして関連情報が充実しています。

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●予約、問い合わせ

 購入をご希望の方、または、興味をお持ちの方へ

 お手数ですが、下記リンク先より、ご連絡を頂けないでしょうか。
 → こちら

 ※ご氏名とメールアドレスを正確に記入頂ければ大丈夫です。
  住所や電話番号を記入する必要はありません。

 一応、予約という形ですが、注文は自由です。ご安心下さい。
 どれくらいの需要が見込めるか、目安を知りたいと思います。

 [基板のみ]/[キット]/[完成品] のうち、どれを希望するか、そして数量をお知らせ下さい。

 初回生産25枚ですが、そこから試作用などで何枚か抜きますから、一応、20枚とします。

 12/22に、いったん、予約を締めきって数量を確定します。


 試作とテストが済んでから、通販ページに追加します。その時点で、ご注文可能になります。
予約された方には、先にメールでお知らせします。テストは極力、急ぎますが、やはり
年末ギリギリになりそうです。

 もちろん、予約をしていても、していなくても、注文するかしないかは自由です。ただし、予約を
頂いた方は優先されます。予定数量に到達した場合、優先されるということです。そのあとは、
次回生産ロット待ちとなります。

 また、ご意見、ご要望なども、上記リンク先よりお気軽にご連絡頂けましたら幸いです。


★2008/12/12 夕方、基板発注済み 〜〜〜 弊社到着予定12/22?

 2008/12/13 さっそくご予約を頂いております。有り難うございます。

 2008/12/19 部品がほぼ揃ってきました。基板の入荷は、まだです。

 2008/12/20 基板の出荷予定日を工場に問い合わせました。
          弊社への到着は25日頃になる見通しです。
          それまでの間に、部品を整理したり説明書を作ります。

 2008/12/21 部品や部品表を整理したり、説明書を作っています。
          引き続き、ご予約を頂いております。有り難うございます。
          必要な部品は確保してあります。

 2008/12/23 いったん予約を締めきりました。
          あとは、基板が到着してからテストして、早く通販ページに
          載せたいと思います。やはり現状では、年末ギリギリに
          なりますね。26か、27日頃になりそうです。
          テスト機を組み立てたら、このページに写真や情報を掲載します。
          基板は25か、26日頃の到着予定です。

 2008/12/24 再度、基板の納期を確認(というよりも催促)したところ、
          年末で仕事が集中しており、工場が忙しくて遅れていることと、
          お詫びの連絡が来ました。本日、出荷するとの事でした。
          楽しみにお待ち頂いている方には申し訳ありませんが
          もう少しお待ち下さい。基板が届いたら、あとは私の頑張り
          しだいです。
          しかし、急ぎすぎて問題が出てもいけません。この間に
          組み立てマニュアルとスタートアップマニュアルの作成や
          今できる作業を、しっかり進めていきます。

          (12/24夜に追記)本日、基板を発送したとの連絡有り。
          弊社着は、おそらく12/27か28となる見通し。

 2008/12/27 午前に基板が到着しました。
          EMSの追跡をしても情報が出てこないので、あせっていましたが
          現物に書いてある番号を見たら、発送時に連絡された番号は
          間違いだった事がわかりました。トホホ。(数字の最後の1桁が誤り)
          これから組み立て、テストにかかります。

          (夜)一通りのテストを済ませました。基本的な動作はOKでした。

 2008/12/28 スタートアップマニュアルは完成しました。
          キット組み立てマニュアルは、もうちょっとです。
          明日には、予約された方にお知らせのメールを送って、
          通販ページに掲載する予定です。

 2008/12/29 キット組立マニュアルも完成しました。
          通販ページに、基板のみ/キットを追加しました。
          早速、続けてご注文を頂きました。有り難うございます。

 2008/12/31 年内にご注文を頂いた分は、発送追跡したところ
          全て無事に到着しました。


 <現在、準備中> 【発売中】 

(2008/12/10作成、12/13追記、12/15追記・修正、12/16追記、
12/19追記、12/20追記、12/21追記、12/23追記、12/24追記、
12/25追記、12/27追記・写真入替等、12/28追記、12/29追記、
12/31追記)


★新規入荷部品の情報

 今週中(〜12/6)に、下記の部品が入荷します。 入荷しました。追加済みです。(12/4)
 準備でき次第、MAD商店に追加しますので、 ぜひご検討下さい。

●1.金属皮膜抵抗 アキシャルリード品 セット ¥105 →こちら
   49.9Ω (1/4W, 1%)、 2.70kΩ (1/4W, 1%)、 2.32kΩ (1/4W, 1%)

 主に、ENC28J60 を使用される方のために仕入れました。
 自分で使うために探したら、なかなか売っていなかったので、
 まとめて仕入れた次第です。

 近い抵抗値でも一応動くようですが・・・
 上記は、データシートの推奨値となっております。

 なお、抵抗本体の寸法は、長さL=6.8、太さD=2.5mmです。
 チップではありません。自作用のために、アキシャルリード品としました。

 ( 49.9Ω ×4個)+( 2.32kΩ ×1個)+( 2.70kΩ ×1個)セットでの販売となります。
 ENC28J60のバージョンによって、2.70kΩか2.32kΩの違いがあるようです。(ご確認下さい)
 どちらにも対応できるように、各1個をセットにしました。

●2.AVRマイコン ATMEGA168-20PU ATMEL ¥450 →こちら

 DIPパッケージです。

●3.シリアルEEPROM 24LC256-I/P マイクロチップ ¥150 →こちら

 容量256Kbitで、VCC=2.5〜5.5Vに対応するものです。
 DIPパッケージです。


 そのほかの部品も、いろいろ入荷予定です。お楽しみに。 2008/12/06入荷 (以下↓)


●4.カードエッジコネクタ →こちら

 ヒロセCR22・・・が弊社在庫切れのまま、入荷が遅れておりますので
代替品として仕入れました。 → (2008/12/16追記: ヒロセCR22・・・再入荷しました)

 MPC-MSX基板にも合います。

●5.コンデンサマイク →こちら

●6.ネオンランプ →こちら

 懐かしのネオンランプです。
 ギラギラしたLEDだらけの現代にあって、やさしい「癒し系」の灯で落ち着きますね。

 

 ネオンランプは、とっくに絶滅したような気がするかもしれませんが、ひそかに
活躍しています。

 フィルムカメラも最近は流行りませんけど・・・使い切りカメラのストロボの表示に
ネオンランプが入っていますね。身近な例です。あとは、検電ドライバにも入っています。
自動車用のものはLEDでしょうけど、AC100Vや200V用はネオンランプです。

 むかしのテレビで、チャンネルボタン(1から12までボタンが並んでいた)の所には、
LEDじゃなくて、ネオンランプが入っていました。タッチチャンネルも懐かしいですね。

 私の記憶では、デジタル時計の7セグ表示もネオンランプを使用していたものがあり
そのジャンクを小学生の頃に持っていました。プラスチックで7セグの形になっていて
それぞれのセグメントの中央にネオンランプが入っていました。

 その点灯の制御にもICは使われておらず、どうしていたかというと、ギヤに電極
パターンが付けてありました。ロータリ式のディップスイッチの内部構造のようなもの
です。円盤を塗りつぶす方式のプログラムロボットなどを思い出してもらえると
わかりやすいかもしれません。数字ごとの点滅パターンの電極が並んでいました。
それを交流の同期モータで回して、時計にしていたんですね。ギヤ仕掛けでした。

 ネオンランプは橙色が一般的ですが、緑色も有りました。また、上の写真のような
麦球の大きいような形ではなくて、ガラス管ヒューズのようなネオンランプも有りまし
た。子供の頃に使っていた「電気あんか」に使われていたのです。それは、静電気の
実験には使いやすかったと思います。上の写真のような球でもいいけれど、ガラス管の
ほうが、2つの電極がお互いに端部に付いており、片方を手で持ち、もう片方を帯電
した物体に近づけやすいのです。これをテレビのブラウン管や、こすった発泡スチロール
などに近づけて光るのを観察して遊んだ覚えがあります。無線の送信機や高圧関係でも
近づけると光ることを利用して、通電チェックに利用することがあるようです。送信機は
数W程度なら光るかどうかわからないけれど、ある程度、電力が大きければ光るでしょう。

 (ご参考) 海軍レーダー徒然草  ネオン検電棒(饋電線の整合、を参照下さい)

 余談ながら、LEDにショットキーダイオードを直列につないでループ状にしたものを
昔の携帯電話(NOKIA NM101)のアンテナに付けて、通話中に光るのを楽しんだもの
でした。じつはLEDを光らせるために電力を無駄に使うわけですけど。

 ネオンランプは、ただ点灯するだけじゃなくて、その特性を利用すると
いろいろ面白いことができます。70年代のCQ Ham Radioで記事を見た記憶が
あります。

 点灯するには、ある電圧まで上げないと点灯しないけど、今度は、それよりさらに低い
電圧まで下げないと消灯しないんですね。ヒステリシス特性があります。

 どこかに雑誌記事の切り抜きがあったはず・・・発掘は大変ですが、いずれご紹介
したいと思います。

●7.ヒューズクリップ →こちら

●8.レギュレータ7805 →こちら

●9.パルストランス内蔵LANコネクタ →こちら

 PulseJackとは異なり、LEDのピンが交互ではなく直線に並んでいます。
 それ以外は、寸法もほぼ同じですから差し替えができると思いますが
基板しだいでしょう。

 左はPulseJackです。

●10.水晶発振子 3種類 →こちら (12)(20)(3.579545

 12MHz、20MHz、3.579545MHz
 PICとかAVRによく使いそうな周波数ですね。
 3.579545MHzは、映像関係やDTMFエンコーダ・デコーダに使いますね。


★このあとも、いろいろ入荷予定です。お楽しみに。

★キット3〜4種類も企画進行中、年内に全部出したいと思っていますが
 多忙で難しいかも? (いずれにしても、例年通り、年末年始は休みナシ!!)

(2008/12/02作成、12/4入荷、12/6入荷)


■43 「マントラボックス B」

 マントラボックス第二弾の登場です!!



 「ヒンドゥーのiPod」と呼ばれているらしいです(笑)。

 以前はやった、「 ブッダマシーン ( BUDDHA MACHINE )」の、
 ヒンドゥー版ということになるでしょうか。

 ストラップが付いているので、携帯に便利です。

 曲は、何種類か有り、1台に1〜2曲ずつ入っています。
 それが延々とループします。

 同じ曲を延々と繰り返して聴いても、飽きないのかどうか、
 よくわかりません。きっとそれは、何か、超越したところに
 答えがあるのでしょう。いや、答えはあるともないとも言えない
 でしょう。

 Ievan Polkkaを鳴らすのを誰か作ってください

 曲の切替は、側面のボタンです。

 スピーカーが内蔵されているので、そのままでも鳴ります。
 ボリューム調整あり。
 イヤホン(付属しません)を差し込んで聞くこともできます。

 手のひらに収まるサイズで、
 タテ45mm、ヨコ65mm、厚さ20mmです。

 次の写真のように、3種類あります。内蔵の曲の違いです。
 左から、タイプ1・2・3と呼ぶことにします。



 タイプ1は2台、タイプ2は3台しかありません。
 タイプ3は、たくさんあります。

 *曲名リスト*

(タイプ1) Namokar Mantra 、Tumse Lagi Lagan (試聴)(試聴)
(タイプ2) Ganesha Mantra (試聴)
(タイプ3) Gayatri Mantra、Mahamrityunjay Mantra (試聴)(試聴)

 曲名は、分かる人にしか分からないかもしれませんが、とくにご希望が
ありましたら、ご注文時に指定下さい。指定が無い場合は、タイプ3を
お送りします。

 同じ物を複数買って、合唱させても面白いかもしれません。同じタイミング
でスイッチを入れなくても、微妙にずらしてみるとか。そうやって、ずらした
ものを何台も並べて聴いてみるとか。


 スピーカー内蔵なので、キャッシュカードや時計など、磁気の影響を
受けるものに近づけないよう、ご注意下さい。

 セット内容は、本体+電池+外箱です。

 弊社にて、動作確認を行ってから出荷するため、中のビニールを
開封します。ご了承下さい。

 発送方法は、小さいのでEXPACK500はもちろん可能ですし、定形外
郵便でも発送可能です(但し、補償なし)。

 商品ページは、こちらです。ご注文をお待ちしております。

(2008/11/28作成)


■42 「マントラボックス A」

 "MANTRA BOX"インドからの直輸入です。

 45-in-1、つまり、45曲の マントラ (宗教歌)を内蔵して
います。

 インド が好きな方にはオススメです。



 寸法は、タテ11cm、ヨコ8cm、厚さ5cmぐらいです。
そのへんに置いても、邪魔にならないと思います。

 正面に付いている4つのボタンで、選曲や電源OFF/ONの
操作を行います。 → MANTRA45.WAV (サンプル、いくつか切り替えてみた)

 インドでは、このままコンセントに差し込めるようになっていますが、
(AC230V)日本のコンセントには合いません。そこで、弊社にて
USBケーブルを取り付けます。

 パソコンのUSB端子や、USB機器へ電源供給できる方式の
電源アダプタに接続して、鳴らすことができます。秋月電子で売っている、
P-2861 の電池ボックスも使えますね。(試しました)

 また、正面には「VOLUME」ボタンが有るのに、機能しません。UP/DOWN
と同時に押すのか?などと調べてみましたが、音量は変わりませんでした。
仕様的に無いのかもしれません。(このいい加減さがインドらしい)

 そこで弊社にて、背面に「ボリューム」を取り付けます。これで、適度な音量に
絞ることができます。

 その後、いろいろ試した結果、どうやらVOLUMEボタンは曲のBグループを
選ぶ時に押すようです。VOLUMEを押しながらUP/DOWNを押せば、
Bグループの選曲ができるようになります。
(Aグループ26曲、Bグループ27曲+全曲連続、重複も有?)

 はじめて電源を入れた時に、VOLUMEとDOWNを一緒に押せば、全曲連続
を選んだことになります。

 1曲ずつ連続で鳴らしてもヨシ、ある1曲だけを延々と流し続けるのもヨシ。
(延々と流していると、なんかブキミな感じもするが・・・)


 さらに弊社にて、高輝度の赤LEDを取り付けます。裏面に上向きで取り付け
ます。壁に近づけて立てかけると、曲に合わせてチカチカするので楽しいです。
(そうか?)

 暗い部屋で見ると、何かパワーが放射されているようにも感じられます。

 点滅を見ていましたが、曲のリズムではないようで、何に合っているのか
よくわかりません。このいい加減さがインドですね。

 ←外箱です。

 念のため申し上げますが、見た目は、作りが雑な感じがします。
やはり、インド製ですから、その点を納得の上、お買い上げ下さいますよう
お願い申し上げます。(いい加減なところがインドらしい?)

 もちろん弊社にて、動作テストしてから出荷します。

 微妙に、お香の匂いがしますが、それがまた、良い感じです。

 一日中鳴らしていると、なんだかインドにいるような気分ですよ。(ホンマ
かいな)

 そのうちに、意識が「覚醒」するかもしれませんね。(なんだそりゃ)

 うざい セールス電話 がかかってきた時に、これを延々とループして
聞かせてやってもよいと思います。


(裏話)
 今回は、初めてのインドからの仕入れであり、本体よりも送料などの経費の方が
多かったですが、良い経験だったと思います。なんだか微妙な気持ちですが、
皆様に楽しんでいただこうと思いましてメーカーとの交渉を重ね、仕入れた次第です。

 じつはインドの会社は、クレジットカードでの支払に対応できないところが意外に多い
です。インドの銀行へ、アメリカの中継銀行を経由して送金します。日本からの送金
手数料も高いですが、中継銀行や、現地での受け入れにも手数料がかかるので
商品自体よりも、手数料、そして送料の方がはるかに高くなります。

 つまり、私のお金が、銀行を通るたびに追い剥ぎにあっているようなものです。
日本の銀行で数千円、ドル送金はプラスいくら、中継銀行の手数料、現地銀行の
受け入れ手数料・・・と、だんだん、やせ細っていくというわけです(笑)。それらの
手数料を予め調べておいて、送金時に足しておかなければなりません。足りない、
という事態になります。

 ATMの休日手数料105円でも、イヤだなもったいないな、という感覚ですから、
こんなにたくさん取られたら、気が遠くなりそうです(笑)。

 ちなみに、インドからの荷物は、白い布に包まれています。現地の郵便局などで
発送する時に、縫い合わせています。そうするように決まっているのでしょうね。
日本の税関で切って開封され、検品後、その旨が記載されたテープが貼られて
届きました。


 ★商品ページはこちらです。

 ※マントラボックスAが有るということはBも有ります。オタノシミニ・・・。
  別の業者からの仕入れです。お金は払ったけど、ちゃんと届くのか微妙(笑)
  先方からは、11月20日に発送した、と連絡がありました。
  EMSでも、少なくとも1週間以上かかります。意外に、日本に入ってきてから
  税関 を通るために時間がかかったりします。土日をはさむタイミングなど。

  → 11月28日に到着しました。43をご覧下さい。


(2008/11/18作成)


■41 汎用PIC基板(28ピン) MP28

 これは、28ピン の PIC を中心とした 汎用基板 です。

 

 [基板入荷待ちの為、写真無し。11/24頃?に、追加予定です。] 11/17写真追加

 PICを使った製品(または作品)の開発時、いちいち、PIC周辺のクリスタルや
電源回路から、つまり、ゼロからユニバーサル基板に組み立てていくのは面倒で、
時間も要していました。
 分かり切った事ですが、要するにI/Oポートだけ取り出せれば良いワケです。
その先に、必要な回路を新しく作って、つなぎ込めばよい。当たり前です。

(むかしは Z80 とROMとRAMと 8255 と・・・バス配線をして・・・8255以外の入力
ポートはLS244で、出力ポートはLS273で・・・・・・アドレスデコーダはLS138で、
ゲジゲジゾロゾロ、配線ザルソバ、大変でした!)

 いろいろ面倒な準備をする必要がなく、手っ取り早く動かせる基板があれば、
取りかかりも早くなるし、基本的なところでつまずく事も減るでしょう。
 「面倒くさい」と思ったら、物事の取りかかりが遅くなる傾向のある方には、
こういう基板が向いていると思います。

 まあ、それは私のことですが・・・。
 できるくせに、そして、やり始めたらグングン走るくせに、面倒くさいから
なかなか取りかからない、たちが悪いですね(笑)。

 自分で自分のことが分かっていたから、よし、それならばと考えた結果、
こんな基板を何枚も作り、活用していました。数年前のことです。

ご参考) かつての手作り開発基板、 PIC16F877 使用


 この手作り基板は、PIC16F877の各I/Oポートをコネクタに引き出してあり
ます。新規の回路だけを別のユニバーサル基板に組み、接続するだけです。

 プルアップ抵抗が任意に付け外しできるように、そのパターンとソケットが
有ります。そして、RS-232Cのレベルコンバータと、D-SUBコネクタを備えて
います。クリスタルはEXO3または、3端子のセラミック発振子のいずれかが
実装できるようになっています。電源回路としては、3端子レギュレータ7805を
実装しています。
 残念ながら、上の写真の基板は、ICSP端子まで設けておらず、配線を引き出して
います。当時そこまで手が回らなかったんでしょうな。

 各I/Oコネクタはバラバラに出してありますが、これは片面板の制約ですね。
ひとつの多ピンのコネクタまで、すべてのI/Oのパターンをひっぱってくるのは
片面板では苦しいことです。メッキ線ジャンパーだらけになってしまいます。
メッキ線ジャンパーも面倒くさいので、それが最小限で済むように(できれば無しで)
簡単なレイアウトを選んだのです。

 なおかつ、オシロ等で信号を当たりやすいように、PICの全ピンから2列の
ヘッダで信号を引き出していました。(上の写真の基板ではヘッダ未実装です。)

 この基板は、必要になった時にそのつど切削していました。何枚作ったか
忘れましたが、ジグ(チェッカー)などの内部に組み込むこともたびたびありました。
けっこう活躍したものです。PIC高速コピー機も、最初は、この基板で作りました。

....................................

 さて最近、ちょっとした信号変換とか、データ処理のための小さい基板が必要
になることが有りました。大量に出るものではありませんが、複数枚は使うような
ものです。そのたびに、新しい種類の基板を起こしていたら無駄です。

 かといって、なんでもかんでも、あらゆる用途に使えるような物をと欲張っても
現実的ではない。自分の今までの経験から考えて、最低これくらい有れば、
たいてい間に合うのではないか、という仕様にしました。
(仕様については、後の方で述べます。)

 なんで28ピンのPICに対応したかというと、単に、最近気に入っているからです。
40ピンは大きすぎるし、使うとしたらQFPだろうけど、28ピンぐらいならI/Oの数も
手頃で、大きさも許せるなという感じです。

 PIC16Fシリーズは14ビットのコアです。
 最初に 16F628 (18ピン)で開発しているうちにポートが足りなくなって、 16F873
(28ピン)に移行したとしても、プログラムは少々の修正で持ってこれます。逆に、
16F877(40ピン)を使って開発したとしても、多くのI/O数は必要なく、最終的な
製品は、たとえば16F628(18ピン)を使うとした場合でも、同様です。

 大→小の移行時は、ポートAとBだけ使うようにI/Oのアサインを考えておくとか、
そういった事ですね。ただ、USARTは16F628と16F873とでは違うポートですけど・・・。

 16F877は以前\600でしたけど、最近(2008/11)ではPIC16F877A-I/Pは\400
ぐらいです。PIC16F873Aも\400、ところが比較的新しい 16F883 なんか、\220です
から驚きますね。みんな気づいていると思うけど、PICは新しいシリーズの方が安い
これは戦略でしょうね。

 それなら、単純に安い方に切り替えてしまえばいいじゃないか、と思うけれど、
古いPICで作ったものは、特に量産品は、途中から変えたくないのです。プログラムは
全く同一になりませんし、管理の手間が倍になるわけでしょう。開発環境や何かで
解決する手段もあるとは思いますが、基本的には、管理が単純になるのが望ましい。
しかし、コストの検討をして、途中からでも見直しをすることがあるでしょう。その際に、
ピン互換でそのまま差し替えができることが有利に働きますね。回路図としては
16F873で書いてあるけど、実際は16F883を使うという具合になります。

 新規の案件は、新しくて安いPICを使うようにすると良いです。

....................................

 さあ、新しいプリント基板のご紹介をいたしましょう。

 型番はMP28としました。単純に、前田PIC28ピン、の略です。

 基板の外形寸法は、95×72mmとしました。これは、秋月電子のBタイプ基板
(AE-B2)と同じです。四隅のネジ穴の位置も同じですから、たとえば、筐体の
取り付けネジ穴を共用できるでしょう。
 右は秋月電子Bタイプ基板

 但し、2.54mmピッチの穴位置までは完全に同じではありませんので、念のため。
微妙にずらせば合うと思いますが、未確認です。

 むしろ、フラットケーブルでお互いに接続するか、本基板からバラ線コネクタで配線を
出すほうが便利かもしれません。基板を重ねたら、基板上の信号をオシロで見たり、
半固定抵抗を回すのには不便ですからね。

  

 ヘッダ(ボックスヘッダ)は、上向きに実装しても良いし、アングル型で
横方向に出しても良いし、あるいは半田面に実装しても良いです。
片面のユニバーサル基板と重ねるなら、半田面に実装します(一番右の写真)。

 秋月電子で売っている「ピンフレーム」というメスのコネクタと、ピンヘッダ(オス)
を組み合わせても良いです。

 本基板にはピンフレームをつけておき、ブレッドボードとジャンパー線で接続
しても良いです。


 ちなみに、サンハヤトの ICB-93S も95×72mmですが、四隅のネジ穴の位置が
板端から5mm(本基板と AE-B2 は3mm)ですから、ネジ穴は共用できません。
サンハヤト と 秋月電子 のどちらに合わせようかと迷いましたが、今回は、
秋月電子の味方をしてしまいました。秋月電子のBタイプ基板に合います。

 どんな基板なのか、CAD画面のコピーにて、ご紹介します。

 

 (念のため、実際の基板はムラサキ色ではありません。赤と青のレイヤーを
重ねて表示しているからです。)

 基板のレジストは緑色です。「フツーじゃん」、「とかにしないの?」と
言いたくなるかもしれませんけど、やはり緑色が一番です。工場が対応でき
ないわけではない。長年、設計から製造まで関わってきた自分は、そうする
必要があるから緑色にしています。趣味で作るものは、何でも自由に好きな色で
いいけれど・・・。

(1)左上の6ピンは、ICSP用の端子です。ICD2が接続可能です。

(2)その右のヘッダは34ピンです。

 ピンヘッダを実装しても良いし、ボックスヘッダでも結構です。必要に応じて、
任意のコネクタをご使用下さい。

 オスじゃなくても、メスでも良いのです。部品面に実装するか、ハンダ面に
実装するかについても、あなたの用途しだい、工夫しだいです。コネクタを
どちらの面にも実装できるのは、切削の片面基板にできない事です。スルー
ホールのおかげです。

 ヘッダには、PICの信号(OSC1、2を除く)を全て引き出してありますが、
そのピンアサインは、PICのピン番号と1対1ではありません。パターン優先と
しました。
    PICの1〜14ピン → ヘッダの奇数列
    PICの15〜28ピン → ヘッダの偶数列

 最初はPICの1ピンからヘッダの1ピン、2ピンから2ピン、・・・で考えていましたが、
そうすると、ねじれたパターンになります。チョーネンテン?です。もちろん、引こうと
思えば引けるんですが、配線長さが長くなるし、スッキリしないので、上記のように
しました。
 これが正解だったと信じています。DIPの28ピンソケットに差し込めるような
アダプタを作ったとして、そこにフラットケーブルで接続するには、このような
ピンアサインになりますね。

 見た目そのまま、PICのピン並びのイメージで考えられます。
 もし、ピン番号を同一にしていたら、ヘッダの端からピン番号を数えたりして
「面倒」だったでしょう。

(3)右上のあたりにRTCバックアップ用のキャパシタが有り、
その近くのDIP8ピンは RTC です。
ここには、秋月電子のRTCモジュール AE8564NB が装着できます。

 シリアルEEPROM( AT24C1024 等)を実装することも可能でしょう。VCC、GND、
SCL、SDAのピン番号は同じです。少しの細工が必要で、バックアップ用の
キャパシタに直列接続されている抵抗を抜き、電源からのダイオードをジャンパ
する、などです。

(4)LEDが3つ並んでいます。

 緑・赤・黄色で、電源/送信/受信を示します。
 赤と黄色は、シリアル通信を使わない時、PICのI/Oから制御できます。

(5)左端の方に縦長に展開しているのは電源回路です。

 3端子レギュレータ 7805 を寝かせてあります。基板の銅箔ベタで放熱します。
 そして、保護回路としてポリスイッチと、ダイオードが有ります。電源の逆接続に
対して保護できます。プラス・マイナスを逆に接続すれば、 ポリスイッチ が切れます。

(6)電源の入力端子として、左下に2ピンコネクタが有ります。

 ここに小型のネジ端子台を実装します。
 なんで2つあるかというと、「わたり」配線ができるようにするためです。機器への
組み込みの際、ある基板から、また別の基板へと電源を配線していくことがあります。
配線を途中で切って、2つに分岐したりすると格好が悪いでしょう。「わたり」配線が
できると、スッキリします。

(7)その右側の10ピンはヘッダです。

 ここは、ある用途の為にRAポートを引き出してあります。もちろん、自由に使えます。
ダイオードやプルアップ/プルダウンのパターンが設けてありますが、用途に応じて
部品を任意に選択して実装すれば良いでしょう。
 たとえば、ダイオードが不要ならメッキ線を渡せば良いし、プルアップにしたかったら
プルアップ側のパターンに抵抗アレイを実装します。
 1本はデジトラからオープンコレクタ出力になっています。

(8)基板の中央あたりに、水晶発振子のパターンがあります。

 これは3本足になっていますから、2本足の水晶発振子でも、3本足のセラミック
発振子(容量内蔵)でも、いずれでも実装可能な兼用パターンです。2本足の場合は、
外付けのコンデンサが実装できるように、そのためのパターンも設けてあります。

(9)右下は主にRS-232C用のレベル変換とD-SUBコネクタです。

 まあ、パソコンの世界では「レガシー」であると言われるインターフェースでは
ありますが、やはり単純ですし、まだまだ使われております。シリアル通信さえ
できれば、デバッグ中のPICの内部状態を、ダンプして出力したり、何らかの入力を
行ったり、いわゆる「モニタ」的な使い方もできて便利です。

(10)キャラクタ液晶モジュールが取り付けできます。

 基板中央あたりに、細長い四角の囲みと、左に14ピン、右に10ピンのヘッダが有ります。
ここには、キャラクタ液晶モジュールを載せてご使用下さい。

 別に液晶モジュールじゃなくても良くて、結局ここにはPICのI/Oが来ているわけですから
信号を引き出すなり、別の子基板を載せて信号のやりとりをするのも自由です。DBの
4ビットと、RSとEで2ビット有りますから、シフトレジスタやマルチプレクサを用いて、
I/Oを拡張しても良いのではないでしょうか。

 なお、バックライトの点灯・消灯制御もできます。10ピンのヘッダに信号が来ていますが
同様に、ここから引き出して使うのも自由です。オープンコレクタですから、リレー等も
駆動できるでしょう。
 ひとつだけ10mmピッチの抵抗があります。これはバックライトLED用の電流制限抵抗です。
多めの電流を流しますから、大きい抵抗が実装できるようにしてあります。

(11)忘れてはならないのは、右下のGNDテストピンです。

 これは、オシロ等を接続する時には便利です。「そんなの無くても、基板の適当な
アースにリード線をハンダでひっつければいいじゃん」という考えの方もいらっしゃる
でしょうが、私は、最初から入れておきます。いざ必要になった時に便利だからです。


★ほかの使い方

 PICを実装しないで、他のマイコンやI/Oボードからの信号を34ピンコネクタに
つなぎ込む。
 そうすると、電源、RTC、液晶、RS232Cレベル変換の各機能を持ったインター
フェース基板として使えます。
 ちょっと、もったいない感じもしますが・・・自由な発想で、応用してください。

....................................

 こうやって汎用の基板を作ったわけですが、ソフトウェアに関しても、手作り基板の
時代から基本的なプログラムを作り、活用しています。いわゆる「雛形」です。
 チップの初期化から、基本的なタイマー割り込みの設定や、シリアル通信ができる
状態までを作った骨組みに、新規作成の部分を追加していきます。

 そうすれば、基本は動いているのだから、主に新しく作った部分に神経を集中
すれば良いのです。その先の、応用面に力をそそいでください。

 「雛形」となるソースコードを添付する予定です。(PIC16F883用)

 私がずっと使っているものですが、あくまでも参考用にしてください。100%の
動作保証はありません、と言っておきます。シリアル通信やRTCと液晶のアクセス等も
含んでいますが、あくまでもサンプルです。利用するのは自由ですが、問題があっても
関知しません。内容をよく調べて、理解することが大切です。ひとが作った物を
ただコピーして使うのではなくて、内容を理解しておかないと、うまく使えない事が
あるし、何か問題があっても対処できないわけです。

....................................

 回路図 MP28_SCH.pdf
 ご覧になって、使えそうでしたら、ご注文を頂けると有り難いです。

 初回はテスト的な意味もあり、数量限定となります。(8セット)
 残り少なくなったら、追加発注をします。

 もちろん、大量注文も可能です。指定の仕様での完成品も供給可能です。
 別途、お見積いたします。

 主に組立キットとして販売いたします。組立キットには、基本的な部品を付属します。

 基本的な部品とは、抵抗・コンデンサ・ダイオード・レギュレータ・ICソケット・ピンヘッダ
ぐらいです。MAX232C(または相当品)は添付します。PICは添付しません。用途によって
いろいろ選択することがあるからです。秋月電子などで買った方が安いですね。うちに
在庫があれば、お分けすることもできますが、基本的には組立キットに付属せず、
28ピンPICのピン互換のものから、お客様が任意に選択され、別途、ご用意頂くことに
なります。PIC16F873Aや、PIC16F883などです。

 液晶や、RTCモジュールは付属しません。必要に応じて追加する物、という位置づけ
です。

 ★商品ページは、こちらです。(組立キット)
  基板のみは、こちらです。回路図と部品表を付属します。

 マニュアル作りには、意外に時間がかかります。とりあえず暫定マニュアルで走って、
購入された方には、あとで配布する形式になります。できるだけ頑張りますが、
何しろ一人でやっていますから、手が回らなくてごめんなさい。


 組立キットには、詳細な組み立てマニュアル(回路図、部品表、解説、25ページ、
カラーレーザー印刷)が付属します。
  

 このホームページ上に書いてある内容よりも、さらに突っ込んだ解説、ノウハウや
写真がギッシリ詰まっています。いちばん右の写真は部品表ですが、ひとつひとつの
部品の役割まで、丁寧な説明が付いています。


(2008/11/08作成、11/17追記、11/25追記・修正、11/27修正、
11/28追記、12/16追記) 


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