通販商品紹介 (4)

 通販ページに新しく掲載した商品をご紹介します。
 このページは、更新履歴を兼ねています。商品紹介以外の記事もあります。

 数量が限定されている物は、早い者勝ちです。

 リンク先の商品ページの表示が「在庫切れ」になっているもの、
 リンクが切れているものは、売切、削除済みです。ご了承下さい。


  <目次>

   ■120 2014/06/16 あれこれ
   ■119 2014/06/13 失敗しても前進する
   ■118 2014/06/12 試行錯誤
   ■117 2014/06/11 これは見えません
   ■116 2014/06/10 進捗

   ■115 2014/06/09 (完)じゃない!
   ■114 2014/06/08 ケース等の試作(完)
   ■113 2014/06/06 ケース試作(続)
   ■112 2014/06/05 ケース等の試作
   ■111 2014/06/03 合間に・・・

   ■110 2014/06/01 試作中
   ■109 2014/05/29 PCM再生基板など
   ■108 2014/05/27 いろいろ
   ■107 2014/05/21 雑談
   ■106 2014/05/20 MSX関係の新規設計品

   ■105 2014/05/17 いろいろ
   ■104 2014/05/15 掲載お知らせと、新規設計品のご紹介
   ■103 2014/05/11 新製品ご紹介
   ■102 2014/05/09 雑談
   ■101 2014/05/08 追加

   ■100 2014/05/07 追加
   ■99 2014/05/06 新商品情報
   ■98 2014/05/04 追加
   ■97 2014/05/03 ADSLモデム等
   ■96 2014/05/02 LED英数表示器

   ■95 2014/04/30 謎の現象解明
   ■94 2014/04/29 追加
   ■93 2014/04/28 発送方法について
   ■92 2014/04/27 スパイダーコイルセット
   ■91 2014/04/26 発見


 (最新情報が先頭になります。)


■120 2014/06/16 あれこれ 

 あれこれやっています。仕上げの段階です。
 今、しっかりテストをやっておかなければなりません。

 それと、このページ(4)は一杯になったので、次回から(5)になります。

 引き続き、宜しくお願い致します。


●1. 拡張スロットボックス 

 その後、色々な試験を繰り返しています。現在のところ、問題はありません。


(1) メモリテスト 

 メモリテストについては、無事に終了しました。(6/14〜15)

 PV-7に拡張スロットボックス、それに増設RAMカートリッジを差し込み、
 テストプログラムを前日から一晩中、走らせたのです。

 

 このフラットケーブルの先の拡張スロットボックスに、メインRAMがあるわけです。
 これは生命線です。

 アドレスやデータ、リード、ライト信号などが行き交っています。
 テストプログラムからの読み書きだけじゃなくて、BASIC自体が動くのにも、頻繁に
 メモリをアクセスしているはずです。スタックやらワークエリアやら。
 一瞬でもおかしくなるようなことがあれば、エラーが出たり、最悪は暴走するわけです。

 メモリテストは、
 あるメモリ範囲に対して(テストプログラム自身やBASICワークエリアを壊さないように)、
 0〜FFhのデータを繰り返し書いては読み出して照合するプログラムで行いました。

 ← テスト終了画面です。

 テストプログラムが正常終了し、エラー回数が0と表示されたので、エラー無しです。
 合格です。


(2) 拡張スロットボックスの仕組み 

 単に各スロットを並列につなぐだけではダメです。基本は並列接続ですけど、それぞれのスロット毎に
 セレクト信号を作ってやらなければなりません。そのためのレジスタとデコーダ等、そして、バッファの
 方向制御などのロジックも必要です。
 TTLで組むとICの数が多いので、今回はFPGA(CPLD)1個にまとめました。
 さらにアナログ回路があり、各スロットのサウンド出力をミックスしてMSX本体へ送る仕組みになっています。

 拡張スロットボックスの電源は、MSX側からは供給していません。電源アダプタから5Vを供給します。
 +12V、-12Vは、その5VからDC/DCコンバータで作っています。

 バッファカートリッジは、バッファICが載っていて、各信号を増強してから送ります。または受けます。

 GNDの電位を少しでも安定させる為、フラットケーブルの空きピン等については極力GNDにつなぎました。
 +12V、-12Vの配線も、MSX側から電源供給しないのでGNDに転用しました。
 仕様上の空きピンである5ピン、16ピンはGNDにしました。それと44、46ピン(SW)もGNDにしました。

 この拡張スロットボックスでは、SW信号をチェックしていません。省略しています。

 そういえば、SW信号を使っているMSXの機種は有ったんだろうか?カートリッジの端子がしっかり
 差し込まれていれば導通することで判断できるように考えられていたと思いますが、実際には、
 ほとんど使われていなかったのではないかと?
 カートリッジスロットにフタがあって、そこにマイクロスイッチが仕込んであり、カートリッジを
 差し込む時に物理的に電源が切れるのは実際に見たことがあります。電源を入れたまま差し込んで
 壊すのを避けるためでしょう。しっかり差し込むと電源が入ったようですが(あいまいな記憶)、それに
 SW信号を使っていたのかどうかは情報を持っていないので分かりません。

 また、拡張スロットボックスに、さらに拡張スロットボックスを接続することはできません。MSXの仕様上、
 できないことになっています。


(3) ほかのテスト 

 手元にあるゲームソフト、増設RAM、RS-232Cカートリッジ等を拡張スロットに差し込んで、動作確認する。
 その際、スロット0、1、2それぞれに差し込んで試す。また、増設RAMと他のカートリッジといった具合に
 組み合わせてみる。

 フラットケーブルは標準長さ30cmだが、(特注として)長さ50cmのものでもテストを行う。これによって
 マージンの確認もできる。


●2. 増設RAM 

 ケースをあと2個作らなければなりませんが、加工に失敗したりして進んでいません。
 何度も失敗していて、うまくいかずにメゲそうですけど、とにかく作る、それだけです。

 切れなくなったエンドミルを、顕微鏡で観察してみました。

 

 明らかに、(左)刃の一部、(右)カド、が欠けているのが分かります。 ※先端の白っぽい部分


 先日、融けたアクリルが絡みついてダンゴになったエンドミルがありました。
 そのアクリルを取り除いて、刃の状態を確認しました。次に写真を示します。

 あまり倍率を上げると、ピントが全体に合わせにくいので、倍率を下げました。

 

 見た目には、欠けたりしておらず、問題なさそうです。
 それもそのはず、途中で交換した新品なのですから、絡みついたアクリルを
 取り除けば、使えるでしょう。試してみる価値はあります。

 やはり、アクリルが融けた原因は加工条件にあると思われます。
 送り速度を、支障ない範囲で遅くしてみます。

 ただ、分からないのは、同じ加工条件なのに、「透明」では融けて、「スモーク」では融けなかった
 ことです。確かにそれぞれのメーカーは異なります。色素の成分も何か関係しているのか、それは
 分かりません。

 CNCを使い始めて、もう10年近くになるけど、まだ分からないことがあります。

 経験的には、掃除機で吸塵しながら加工すると、融けにくいことが分かっています。
 吸い取ることで、切りカスを巻き込むことが減るからか(加工しているところにカスが詰まって起こる
 摩擦が減る)、あるいは、少しでも空気の流れがあって冷やされているのか、そのあたりだと思います。
 融けにくいことが分かってから、当時いた会社で、業務用の掃除機を3台買ってきて(CNCの台数と同じ)、
 それぞれ吸塵させていました。そのために電源のアンペアを増やしたり、騒音対策などが必要でした。
 加工している間、一日中回しっぱなしなので、モーターのブラシが減ります。それを時々交換したり、とか。

 最初は吸うのではなく、吹き飛ばすことを試みていました。すでにコンプレッサーのエアが来ていた
 ので、エアを吹き付けながら加工しました。まあ、切りカスが取り除かれて、加工物はきれいだけど、
 ゴミがそこらじゅうに飛び散るし、粉塵を吸い込むのが不健康なので、早々にやめた経緯があります。

 余談ですけど、アクリルの切りカスは思ったより早く溜まります。掃除機(普通の家庭用を最初使って
 いた)が吸わなくなったなと感じて、フタを開けてみてビックリ。紙パックがパンパンになっていた事が
 ありました。最初の頃は、そんなにすぐいっぱいになるとは想像もしませんでした。

 紙パックがパンパンになっていると、取り出すのが困難になります。結局、紙パックを破って中身を
 ゴミ箱に捨てながら、ようやく取り外すことができた経験があります。

 その後は業務用の掃除機、つまり、紙パックを使わないやつ。ペール缶のようなものの上にモーター
 が乗っているやつですけど、それだったら紙パックが詰まる心配はないし、ゴミの容量も十分でした。
 普通のゴミ袋をペール缶の中に入れておけるので、後始末もラクでした。


●3. シリアルインターフェース 

 学生の頃に作ったやつの回路図が出てきました。日付は1991年5月26日と書いてあります。



 小学校か中学校で使うようなグラフ用紙が当時のお気に入りで、いつもこれにフリーハンド
 で回路図を描いていました。定規なしで直線を描くので、それを見た友人から「キッチリマン」と
 呼ばれたりしていました。

 ご覧のように、原紙を拡大コピーしたものを準備し、配線の済んだところを蛍光マーカーで
 塗りながら配線作業を進めていました。
 蛍光マーカーは年月がたつと薄くなりそうですけど、しっかり残っています。

 これは、MSX用のシリアルインターフェースです。RS-232Cのレベル変換はしていません。
 たしか当時、ポケコンとつないでデータ転送を試みていたのではないかと記憶しています。
 それでTTLレベルで間に合ったわけです。

 構成は8251を中心に、I/O用のロジック、クロック発振とボーレート用の分周カウンタぐらいで、
 本当に基本的なものです。それでもMCC-159基板にはギリギリだったような気がします。

 通信の端子はTTLレベルということもあって、Dサブではなく、ステレオイヤホンプラグを
 用いていました。ちょうど、TXD、RXD、GNDの3本ですから。

 ROMは積んでいなくて、全て自分で8251を動かすルーチンを作らなければなりません
 でした。初期化、送信、受信だけで、そんなに複雑ではありません。

 これはその後、卒業研究のマイコンを作った時に、FS-A1ST(ターボR)に装着して、
 マイコンとの通信、デバッグモニタ用としても活躍したのを記憶しています。

 あとはどうしたっけ、壊さずに保管してあるはずです。実家に行った時に発掘してこようと思います。


 このシリアルインターフェース以前に、パラレルインターフェースを作っていたのを思い出しました。

 MSXとMZ-2000それぞれに8255の基板を作り、お互いに、何本だったか・・・10〜20本前後だったか、
 それくらいの本数をつないで、シリアル通信ではなくパラレル通信をしたのです。

 基本的に、データ8ビット、STB(ストローブ)とBUSY(ビジー)で2ビット、GND数本ですから、
 12本ぐらいだったかもしれません。

 CP/Mのディスクが5インチしかないので、MSXではそのまま読めませんでした。3.5インチFDDなので。
 そこでMZ-2000でセクターを読み出し、そのパラレルでMSXへ送り、受信したMSX側でフロッピーに
 書き込むことで、ファイル転送をしていました。

 最初は、そのハンドシェイクのルーチンを考えるのに頭がこんがらかって、友人の助けを求めた
 のを覚えています。二人で役割を分担しあって、手順を整理しようとしていました。劇みたいに。
 まさにプロトコルですね。当時の試行錯誤のノートは現在も残っています。

 送信側、受信側それぞれあって、受信可能であれば、受信側はスタンバイしているわけです。
 受信可能でない状態というのは、たとえば受信したデータをディスクに書き込んでいる時です。
 その状態を何らかの信号で示します。たとえばBUSYがHレベルとか。

 そう、セントロニクス準拠プリンタの信号をベースにして考えたんじゃなかったかな、と思います。

 送信側は、受信側が受信可能であることを確かめたら、送信データを1バイトセットして、
 ストローブ信号をアクティブにします。受信側は、ストローブ信号によってデータを取り込むと共に、
 BUSYをアクティブにします。次のデータがいきなり来ないようにするためです。
 ストローブ信号というのは、有効なデータがセットされたという送信側の合図です。

 たしか、256バイト分を受信するまではバッファに書くので、高速に転送できたでしょう。
 ディスクに書き込んでいる間だけ待たせていたと思います。フロッピーなので遅かった。

 どうにかこうにかうまくいって、CP/MのプログラムをMSX-DOS上で活用できるようになりました。

 本当は、MZ-2000でCP/Mが動くように移植をしようと当時挑戦していたのです。だけど実力が
 伴わなくて失敗したわけです。3日間で移植を成功するとか言って、部屋に閉じこもって
 カップメンだけで過ごしていたけど、体調が悪くなり、挫折。

 MSX-DOS上でCP/Mのソフトが使えるのだから、あえてCP/Mを使う必要もないなと、
 結局、そのままMSX-DOSを使っていました。マクロアセンブラM80やリンカL80など、フォートランF80も
 使っていました。

 でも、MSX-DOS2 TOOLSを買った記憶もあります。確かあるはず。カビがはえてる可能性大ですけど。


●4. セメダイン スーパーX を語る 

 無宗教だが、スーパーX信者ではある。セメダイン教(笑)

 よく使っています。たいてい、これで間に合っています。
 ひとつだけ不満があって、チューブがもうちょっと丈夫だったら、と思います。

 くたびれたチューブ

 使おうとしたら、チューブを押した感触が硬かったのです。出てこない。おかしい。
 調べると、チューブの一部が破れて、そこから空気が入って固まったようだ。

 

(左)これは私の使い方が悪かった。スミマセン、セメダインさん。

   使用後に先っちょを拭かなかったので・・・。なんか、誤解を与えそうな文章だ(笑)。
   でも、ちゃんと注意書きがある。その、先っちょを拭かないとどうなるかというと、
   余った接着剤がキャップの内側で固まってしまう。そのため、キャップをゆるめるのに
   力が必要になる。力を入れてキャップを開けると、チューブがねじれてしまう。それを
   何度か繰り返すうちに、ご覧のようになってしまうわけだ。
   そのうち、キャップの芯(穴に挿入)が折れて、チューブにささったままとなる。
   それをペンチで引き抜いて・・・という地獄の連鎖となる。ささったまま抜けない緊急事態(笑)。
   芯がなくなった状態でキャップしたら、空気が入って固まってしまうのではと心配になる。
   そうならない為に、必ず、使用後は先っちょを拭いてからキャップをしよう。

(右)これはちょっと納得いかん。なんでこうなるんだろう。意識してグニャグニャ曲げた覚えは無い。
   あとから気づいたんですけど、キャップ側が固まるのは上記のように原因が分かっていた。
   でも何で、後ろのほうが固いのか・・・?と調べたら、こんなところが破れていたわけです。

 そういえば小学生の頃、絵の具のチューブを鉛筆でしごいて、最後まで使いきろうとしていました。
 きれいにペッタンコの板になるのが好きでした。それを見たいがために、片っ端からしごいていた。
 歯磨きチューブも、かつては金属製(アルミ)でした。絵の具チューブも、あの当時は金属製でした。
 鉛だったのか?アルミか鉛か錫か知りませんが、とにかく金属でした。鉛だと知っていたら、まず間違いなく
 半田ごてで融かして遊んだはず(笑)。
 学校で使われなくなって廃棄された鉛の活字を拾ってきて、融かして遊んでいたっけ。

 プラモに付属していた小さい接着剤チューブもありました。爪楊枝をさして穴をあけて使うやつ。
 使いかけは爪楊枝をさしてキャップの代用にしていたと思います。

 たいてい、それでは足りなかった。やはり市販の三角錐ですか、あのビンに入ってハケがキャップに
 ついているプラモ用の接着剤を使っていました。四角いビンもありましたよね。確かタミヤだったと思う。

 中学生の頃、何を思ったのか、その四角い空きピンに、自らの排水管の先っちょをあてがって、
 小便を流し込んでみたことがある。

 次の瞬間、ツーーーーーン、という激痛が先っちょに、アイタァー、イテテテ。

 溶剤が暖められて揮発したのだろう。それが刺激を与えた。皮膚の弱いところだから、なおさら。
 まあそれだけで済んだけれど、しばらくヒリヒリしていた。バチ当たり。

 もし腫れ上がったりした場合、まず最初に、親に何と説明しようと悩んだだろう。場所が場所だけに
 言いにくい。まあ、親は、「バカ息子め、また何かやると思っていた」で済むだろうけど(笑)

 お医者さんにはありのままを説明するしかないけど、なんでそんなことしたの、と問い詰められたとしても、
 なんとも説明しようがないので困りますよね。幼少時の線路の置石も同じ。保育園の帰りに通りがかって
 何となく置いてみただけ。結果を考えていない。
 ただ思いついてやってみただけ。そうする必要も何もなかったけど、ただ、試してみたかったんです、
 としか言いようがない。プラモ接着剤フェチではない。
 まあとにかく、何事も経験だと思いますよ。
 少なくとも、そんな事をしてはいけないということを学んだ。結果を考えて、冷静に行動するべきだ。


 私はスーパーXをとても重宝しています。従来、2液混合のエポキシを使ってきたけど、混ぜなくて良いから
 それだけでも便利です。
 2液の5分硬化のやつなんか、あせって作業してしまうもの。やばい、もう固くなってきたって。(笑)
 その点、スーパーXはチューブから出すだけなので、手間がかからない。
 もしかしたら、この中身って、最初から2液混合されたものが詰めてあって、空気に触れないように
 してあるから固まらず保存しておけるのかな、素人考えですけど。
 たぶん、発想の原点は2液混合をなくそうとしたのでは。違うかな?

 たとえば、他社の・・・

 

 これの置き換えを狙っていたりして・・・?

 せっかちなので、最初は5分硬化のやつを使っていたが、すぐ固まるので作業が忙しくなる。
 ちょっとずつ出しては練り、使い、を繰り返すのも大変だから、
 結局、10時間硬化のやつに落ち着いたっけ。

 2液混合で困るのは、比率の間違いか、練りが足りなかったのか原因はあると思いますが、
 固まらないことがあります。何時間たってもネトッとしている。ありゃ、失敗した〜と。


【後日記】 2014/06/18

 この記事の「スーパーX」は、古いものでした。
 改めて見たら、製造年月日2007年2月1日と記載されていたものです。

 先日買ってきたものは、アルミではなく、ラミネートチューブになっていました。
 (製造年月日2014年3月11日)

 念のため、書いておきます。


■119 2014/06/13 失敗しても前進する 

 簡単にいくと思っても、実際は、思うようにいかない事もあって苦労しています。
 それでもあきらめずに前進していきます。


●1. 増設RAM 

 2個目のケースを切削していましたら、失敗! アクリルが融けて、台無しです。

 

 (左)融けたアクリルが団子のようになって、表面をこすった跡です。これは、まだキレイなほうです。
 (右)エンドミルの先端に融けたアクリルが団子のように付着しています。融けて、糸を引いています。

 加工開始直後、エンドミルに団子がつきはじめたので、切れなくなってきたと判断、
 一時停止して新品と交換しました。(もしそのまま放置していたら、破滅が待っています)

 新品のエンドミルに換えたから安心、と油断していたら、加工の終盤に・・・ご覧の通りです。

 なぜなのか?
 前日も同じ材料で加工して問題ありませんでした。そもそも1枚の大判の板から切り出したので
 同じ材料のはずです。

 樹脂が融けるのは切削抵抗が増したためです。抵抗が増すのは、刃が磨耗したり欠けたりしたのが
 主な原因です。切れない状態でこすっているから温度が上がり、樹脂が融けるのです。主軸回転数と
 送り速度も関係します。刃が切るのが追いつかない状態で早く送ろうとすると、やはり抵抗が増します。
 その場合、加工中の音を聞くと、ガーッと鳴ったりするので無理がかかっているなと分かります。
 主軸回転数は変えられないので、送りを遅くしてやります。送りが遅くなると加工時間がかかることに
 なるので、遅ければいいというものでもありません。

 しかしエンドミルは新品に換えたはずです。交換した時に中古を使ってしまったのではありません。
 いつも10本ぐらい購入して、あらかじめ番号を振っておき、順番に使っていくように管理しています。
 保管場所も、現在使用中のものと在庫は全く別の場所になっており、中古を使いまわすことはありません。

 現時点で考えられる原因は、切削条件がギリギリだったんじゃないかと思います。
 それで同じ材料なのに融けたり融けなかったりしたのではないか。気温などで左右されたのかも
 しれません。
 送りを遅くすれば無難だけど、加工時間短縮を考えると、できるだけ早く送りたい気持ちはあります。

 ちなみに、切削抵抗を減らす方法としては、あらかじめ削る箇所に穴を点々とあけておく、
 という手があります。ドリルと、そのための加工データと、加工時間が余分にかかってしまいますけど!
 うまくすれば、切削に不向きな押出材でも、加工できるかもしれません。

 ※押出材は、普通に加工しても上記のように融けてしまいます。実際はもっとひどくて、
  ドロドロになります。

 切削時、金属だったら油を垂らすんですけど、樹脂は石鹸水を使うようです。ただ、それをやると
 機械が水をかぶるし、サビが出てきたりして悪影響が懸念されます。
 昔、どうしてもうまくいかなくて苦労した時、いろんなものをかけて試したもんです。
 もったいないけど、急冷スプレーを1缶丸ごと使い切るぐらい、吹きかけながら切削したりとか。
 (冷やすのが追いつかなくてダメでした)
 自動車のエンジンオイルを垂らしてみたら良い結果が得られましたけど、臭いと、後始末が
 厄介でした。


 とにかく、失敗してもやり直せば良いです。こういう失敗は取り返しがつきます。
 材料が無駄になるから、お金がもったいないけど。極力失敗したくないけど。

 ベーク板(実際は片面銅箔基板)で作る方法も考えられます。ベーク板は通常の加工では
 融けたりしないので安心です。
 この場合、接着よりは、銅箔面同士を半田付けするほうが簡単そうです。想像すると、
 まるでシールドケースみたいです。RFアンプか何かのユニットと見間違われそうです。
 見た目は透明ではなく、基板の色そのものなので、変といえば変ですね。


●2. 拡張スロットボックス 

 先日、パネルの設計変更、そして内部の基板取付方法を変更しました。

 その結果、やはり見直しをして良かったです。強度的にしっかりしたものとなりました。
 パネルの見た目も改善しました。

 但し、重量は意外とあります。測定結果は、448グラムでした。

 ケース一式の重量はもともと240グラムあります。


 強度的には特に、カートリッジの抜き差し時のストレスが気になっていました(押す力、引く力)。

 基板がたわむと、パターン切れにつながります。もちろん基板設計は、それを考慮してあり、
 パッドやパターン幅を極力広くしたりしています。加えて、基板の取り付けビス穴を増やし、
 力のかかる所を中心に、できるだけ多点で固定するようにしてあります。

 そして、取付板をケースに固定するところは、ケースにもともとあるボスにタッピングビスで
 とめるのではなくて、あえて貫通穴をあけ、別の長いビスとナットで固定するようにしました。
 力のかからない基板なら、タッピングビスでとめても十分ですけど、この場合は力がかかるので
 しっかり固定する必要があります。そうしないと、後で抜けてしまいます。

 実際には、基板1枚を14本のビスでとめてあります。過剰とも思えますが、間違いの無いやり方
 と考えます。


 アルミパネルのエッジ保護用の「トリム」は、寸法などが自分の希望に合うのが見つからない為、
 やむなく自在ブッシュを使うことにしました。

 本当は、トリムが欲しかった。必要な長さに切って、はめ込むだけで良いからです。

 自在ブッシュの場合は手間がかかります。あらかじめ取り付ける箇所の端面に、両面テープを
 細く切って、貼っておかなければなりません。
 自在ブッシュがゆがまないようにする為の仮止めが目的です。自在ブッシュは、まっすぐでは
 ありません。少しクセがあります。曲げてクセを直そうとしてみたけれど、いまいちでした。
 接着剤が固まるまで、ピッタリまっすぐでなければなりません。

 両面テープを細く切って24箇所に貼るのも結構な手間です。もっと楽な方法がないものか。
 いまは思いつかないから、仕方なくそうしています。

 

 瞬間接着剤で仮止めできないかと思ったけれど、白くなるのがイヤで使いません。

 最初の試作はマスキングテープでおさえてみたものの、自在ブッシュがまっすぐにならない
 箇所がありました。うまく押さえられないのです。ゆがんだまま接着してしまいました。

 かといって、テープをグルグル巻くと、接着剤を流す場所が減ります。

 角穴の大きさに合わせてアクリルを切り、それで自在ブッシュを押さえるジグを作ろうかと
 思いました。できるけど、そこまで手間をかけるべきものなのかどうか微妙です。

 角穴なので、丸穴への自在ブッシュ取り付けのように一周グルリというふうにはいきません。
 カドがきれいにならないのです。辺ごとに切らなければなりません。

 自在ブッシュを取り付けるのは単純な作業のように思えますけど、取り付けるだけでしょ、では
 済まないものです。
 頭の中だけでは簡単で単純に思えても、実際にやってみると色々な困難があるものです。


 これが拡張スロットボックスの組みあがった状態です。(試作機)

 

 これは、バッファカートリッジです。ケースはスモークアクリルとしました。



 これが全体の構成です。(試作機です。製品は余分なビス穴がありません)

 撮影の都合上、フラットケーブルは折りたたんでボックスの下にはさんであります。



 (左)拡張スロットボックス
 (右)フラットケーブル及び、バッファカートリッジ

 ※このほかに、DC5Vの電源アダプタが必要です。(標準添付)


 このあとテストを繰り返して、問題なければ発売へ向けて動きます。

 まだやらなければならない事はたくさんあって、たとえば説明書を作ったり、
 原価計算をして価格を決めたりしなければなりません。

 情報は随時、お知らせしていきますので、宜しくお願い致します。


■118 2014/06/12 試行錯誤 

 とにかく試行錯誤です。

 商品紹介のページというよりも、最近はblogもどきの試行錯誤の記録ページとなりつつあります。
 blogは別に持ってるから使えばいいのにとセルフツッコミ。


●1. 拡張スロットボックス 

 昨夕、パネルの設計を変更することにしました。

 試作を見ながら検討した結果、表に出ているネジが多すぎると感じたのと、
 基板を底面で固定する方向で決めたからです。その為の取付板を設計しました。

 夕方から作業場へ移動し、21時過ぎまで作業をしていました。

 パネルと、取付板と、そして増設RAMのカートリッジケース(先日失敗したやつ)を
 作りました。カートリッジケースはとりあえず1個分だけにしましたが、仮組みは問題ありません
 でした。

 次の写真は試作のパネルです。先日までは製品という位置づけにしていました。
 上記の理由で、過去のものとなりました。(自分で使う分にします)

 ネジ穴が多い!(本来はカドの4点のみ)

 アルミのフチは鋭いので、ケガ防止とカートリッジにキズを付けない為、自在ブッシュを
 取り付けてみました。もちろん、それを取り付ける事を想定した穴サイズになっています。

 しかし、なんか・・・ギザギザして見た目が悪くないですか。

 この自在ブッシュというものは、よく制御盤の電線を通す穴のフチなんかに取り付けて
 あります。これを見たら、すぐ制御盤を思い出してしまうんですよね。

 金属板のフチにつけるカバーがあります。見たことはあっても、名前が分からなくて
 困っていました。エッジカバー、で探したらスケート関係が出てきたし・・・トリムという
 名前のようです。それは自在ブッシュみたいなギザギザではありません。直線です。

 (そういえば自動車のドアのフチについているゴム、あれは確かトリムシールって
 言いましたよね。そうじゃなかったっけ。)

 先日書いたかもしれません。ホームセンターに売ってないか探しに行きました。しかし、
 寸法がまるで違う、幅が広すぎて合わないものしか置いてなくてあきらめました。

 いろいろ考えてみれば、ケースに付属しているアルミ板を使うから、そういう部品が必要に
 なるし、加工にも時間がかかるわけです。上の写真の加工内容で、機械の実働1時間も
 かかります。しかも油まみれのアルミの粉だらけで、1枚ごとにキレイに清掃して次をセット
 しなければなりません。非常に手間がかかります。

 アルミは、一度に1ミリとか2ミリは切り込めないのです。上記の加工では、0.3mmずつ
 切り込んで、5回グルグル回って1.5mmを切り抜いています。送り速度は1分間に100mmです。
 非常にゆっくりです。その間、油を絶やさないようにしなければなりません。別の書類仕事を
 しようとして、うっかり「油断」すると、ガーッと音がしてバリバリになります。下手するとエンドミルが
 折れます。

 あえてケースに付属のアルミ板は使わないで、別にアクリル板から切り出したらどうか、
 とも思います。それだと確かに加工は速いです。せいぜい15分ぐらいで済むはずです。
 アクリルの切削のフチも鋭いけど、アルミほどではないから、トリムもいらないでしょう。
 確かに合理的だし、コスト的にも有利と思います。

 でも、アルミの魅力は、やはり格好いいということです。

 

 時間をかけて削って作るだけの価値はあります。

 それにアクリルだと、細い部分の耐久性が心配です。だめでしょう。

 右上の写真は、余分なネジ穴をはぶいて作り直したものです。見た目は改善しました。
 四隅の穴は元々あいているもので、これはパネルの取り付けに必要です。
 スロット2の左側にある穴は、電源LED用です。

 アルミの加工は時間がかかるのが負担だけれど・・・。
 エンドミルもタダじゃないです。1本で何枚も加工できません。

 角穴だけ外注に出してレーザーで切ってもらい、ロゴだけ自分で入れるか、とも考えました。

 松・竹・梅じゃないけど、パネルがアルミかアクリルかの違いで製品価格が異なるとか、
 そういうのも有りかな?と。

 あれこれ考えるのもいいけど決めなければ。基本的にはアルミで作っていきます。
 そんなに台数が出るものではないと考えています。おそらく数台でしょう。それならボチボチ、
 アルミで作っていっても間に合うはずです。

 大きい写真を載せます。やはり、余分なネジ穴が無いのは良いですね。



 (以前ベークで試作した物の上に仮に置いているので、浮いています)


 次に、取付板について。



 とりあえず、ベーク板で試作してみました。紙エポかもしれませんが、今はどっちでもいいです。
 いずれにしても手軽な材料です。(むかし買ったのが山ほどある・・・)

 このプラケースには、底に6つのボス(ビス止めをする場所)があります。基板の取り付けに使うのが
 主な目的です。しかし、拡張スロットボックスのメイン基板のその位置にネジ穴をあけようとすると、
 コネクタや配線と干渉してしまいます。

 それで、パネル側からスペーサで吊るような設計で考えてきました。パネル側なら比較的自由です。

 だけど、カートリッジを押し込んだり引き抜いたりする時の力を考えると、耐久性はどうなのかと
 気になったのです。

 基板は極力、たわまないようにしなければなりません。パターンが切れてはいけないからです。
 力のかかる部分はスペーサでケースと固定し、動かないようにおさえてやります。

 そうすると、やはりケースの底で固定することになります。
 カートリッジの差し込みの深さも、やはり底に固定する方式のほうがいい感じです。

 さきほど、基板の穴の干渉について述べましたけど、それを回避する方法が取付板です。
 いわばインターフェースです。間に入って違いを吸収しうまく組み合わさるようにする目的のものです。

 加えて、DC-DCコンバータが実装場所の都合で、裏面に来ています。そのでっぱりを吸収する為、
 取付板に穴をあけました。これで、5mmのスペーサで浮かせても、うまい具合におさまります。

 昨夜は疲れて眠くて寝ちゃったので、今朝の段階では、まだ組み立ててみていません。
 そのDC-DCコンバータの穴をうっかり逆にあけてしまったので、ミニルータか何かで削って直さないと
 始まりません。


●2. 増設RAM 

 この前作った3個分はゴミになってしまいましたけど、昨夜なんとか1個だけ、
 やり直しのケースを作りました。(拡張スロットの加工を優先した為、残2個は後日)

 ←とりあえず袋に入れて保管中

 仮組みをした結果は、ばっちり問題なくはまったので、あとは接着するだけです。
 何回作り直したやら・・・。単純そうで難しいし、手間がかかりますね。

 これは、割りに合わない仕事じゃないかと思います。(自爆)

 海外のマニアは金型できれいなケースを作っていて、悔しいですよ。

 とにかく、ケースはこれで完成でしょう。
 しかし、まだ、いくつかの課題があります。


(1)64KBすべてのアクセス確認

  とりあえず、拡張スロットに入れてMSXの電源を入れさえすれば、PV-7でも
 フリーエリア28815バイトになるので、後半32KBの確認は一応できたわけです。

  次に、前半の32KBをどうやって確認するかが課題です。現状、未確認です。

 スロットにアクセスする手順をやったことがないだけの話で、やってみれば
 大したことはないと思います。テクニカルハンドブックを見ながらプログラムを
 作ってみます。

  そこに、たとえばROMのIDを入れておいて、BASICでもいいんだけどプログラム
 を書き込んでおけば、電源ONで自動起動するはずです。
  但し、起動時にクリアしているようなので、ライトプロテクトのスイッチを操作する
 必要があります。つまり起動時はROMでなければなりません。(WR信号は無効)


(2)バックアップ

 バックアップ用の電源として、スーパーキャパシタを使用しています。

 先週末ごろにフル充電してから、机上に放置し、毎日電圧を確認しています。
 それが思ったより早く放電しているようです。

 データ保持は最低2Vですけど、1週間もたたないのに2Vに近づいています。
 せめて1ヶ月は維持して欲しいです。
 何か、使い方が間違っているのかもしれません。確認したはずなのに。

 /CS1とCS2の2つがあって、CS2をリセットICでLレベルにすれば基本的には
 バックアップできるはずです。普通、それでいけるはずです。

 現物を調べて、試して、対策をするだけです。きっと解決できるでしょう。


●3. その他 

 増設RAMは、まずPV-7などRAMの少ない機種の救済が目的です。
 そしてバッテリーバックアップできることから、ROMカートリッジの代用としての
 応用も考えています。
 基板自体は、SRAMの代わりにROMを差し込めば、ROMカートリッジとしても
 流用できます。わざわざしないかもしれませんが。
 フラッシュROMを載せれば、書き換えもできると思うけど、バックアップRAMが
 あるのにフラッシュは必要なのかなと・・・長期的には電池切れの心配がないから
 良いでしょう。

 そういえばメガRAMでしたっけ、あまり必要性を感じなかったのでこれまで意識して
 きませんでした。すでに製作記事が多くあるので、あえて、自分が作る必要もないかなと
 思っています。欲しい方はご自身で製作されているでしょう。

 市販のメガROMのゲームカートリッジを分解して、中のチップを使うんですよね。
 それに使えるカートリッジ、たとえば激突ペナントレースでしたか、中古で高いです。
 それを探し回って高いのを買うよりも、私ならFPGAで作るほうを選びます。
 手配線も、老眼になってから面倒になってきました。プリント基板を設計したほうが
 ラクですね。たった1個でも基板を作りたいです。

 まあ、メガRAMが必要かどうかと考えると、じつは、自分は必要なくて・・・
 技術的な課題は無いけど、ただ、やらないだけという状態です。

 RAMディスクという手があった・・・。昔、よく使いました。フロッピーより速いし。
 でも、現在はクロス開発環境(Windows上でコーディングしてアセンブル)なので、
 MSXでは、ただ実行するだけなのでね・・・。

 たしか、MSX-DOSで動くスクリーンエディタ、持っていたはず。
 PEDだったか、AKIDだったか、忘れたけど・・・。ちゃんとアスキーから買ったやつ。

 話は変わりますが、最近、意外とPV-7が可愛く思えてきました。

 昔は(中学〜高校の頃は)、RAMが8KBと聞いて、エーッ、微妙、という反応だったと
 思う(笑)。ただ、値段のほうが重要でした。買えるか買えないかの問題ですから。

 いま持っているPV-7は、最近、ゴミ同然のものを500円で入手したものです。
 動くのかどうか不明でしたが、別に壊れてても直せるから心配はしませんでした。
 かえって修理するほうが楽しい。
 アダプターが無いので、中の回路を確認してから、セガのアダプターで代用できることが
 分かりました。(仕様がほぼ同じ)

 電源ONで正常に起動し、何も故障していなくて、かえって力が抜けました。
 キーは確かに小さくて打ちにくいけど、ポケコンだって使い込んでいた頃はブラインド
 タッチに近い打ち方をしていたものです。要は慣れです。

 雑談でした。


■117 2014/06/11 これは見えません 

 拡張スロットボックス、ようやく動くようになりました。

 結局、分かってみればつまらないことでしたが、一日も費やしてしまいました。
 その詳細を報告したいと思います。


●1. 拡張スロットボックス 

 この写真は試作機なので、パネルはベーク板で作ってあります。
 製品版はアルミになります。(先日UPしました写真の通りです)

 

 MSXと接続し、電源ONで正常に(MSXは)起動しました。
 しかし、拡張RAMをさしていても、容量は増えません。ゲームをさしても起動しませんでした。
 どこかにミスがあったのです。

 確かに、久々のVHDL記述に怪しいところがあり、ロジックのミスもありました。
 思い出しながら、どう見ても間違いはないというところまで何度も何度も見直して、
 仕上げました。正しいはず。それでも動きません。

 そこで、信号をひとつずつ追ってみました。

 MSX側からの入力信号を受け、FPGA内で処理し、出力するわけです。その逆もあります。
 入力、出力の波形を調べていきました。FPGA内の信号は、空きピンに出力させて
 確認しました。
 こういう入力なら、こういう出力になるはず、と確かめながら進めました。

 そうして地道に調べていくと、いくつかの信号が動いていないことが分かりました。

 MSXは起動時に、拡張スロットの有無を見に行きます。そこでアクセスが発生します。
 オシロでトリガをかけ、MSXを再起動させながら、関係する信号の動きをひとつずつ
 確かめました。

 どうも、拡張スロットレジスタの読み出しができないようでした。調べると、リード信号が
 全く動いていませんでした。

 拡張スロットレジスタにある値を書いてから読み出すと、論理反転した値が得られる
 ことを利用して、MSXは拡張スロットの有無を判定しています。
 そこで読み出しができない為、拡張スロットが無いと判断されたのでしょう。

 そこらへんで、なんとなく、「フラットケーブルが切れていたりして・・・ハハハ・・・」と
 無意識に考えていました。

 拡張スロットボックス側から、MSX本体へ向かって、リード信号をたどっていきました。
 波形を見ると、どうもおかしい。この信号が全く動かないなんて、ありえない。

 回路図でつなぎ忘れているはずがない。回路図を見たらつながっているし・・・。
 そうだ、ここはチェックしたはずだ。間違いない。

 ところが、バッファ基板のパターンを追っていくと、バッファICとカードエッジ間の線が無い
 のです。基板CAD上で見ても、確かにつながっていませんでした。そんなバカな?
 つながっていないのか?

 このピンに線がつながらないとおかしい。

 基板CADでは、回路図と連係しているんだから、つなぎ忘れはないでしょう?
 ラッツ(未結線のネット)も残っていないし、おかしいなあ。

 そこで、回路図をさらによく見つめました。肉眼ズームをきかせました。(老眼だけど)

 ン? 

 (鉛筆書きは、気づいた後で書き込んだものです)

 なんかおかしいぞ! 画面上でズーム!!

 左: カードエッジ側、右: バッファIC側

 

 あ、”.”が入ってる。これは見えませんよ。

 異なる信号名だから、接続されないのは当然です。

 キーが隣同士だから、誤って押してしまったんですね。
 小さくて見えないから、そのまま気づかず、修正しなかったんでしょう。

 そういえば以前、ファイル名に”.”が二つくっついているのが分からなくて、
 ハマってしまった事がありました。
 わかりますか? TEST..TXT TEST.TXT の違いが。
 フォントによってはくっついてしまって、パッと見た目には分かりません。

 ルーペで拡大・・・・・・

 実際、本当に近年は老眼になってしまって、辛いんですよね。
 めがねをかけたりはずしたりしながら、不便なものです。
 回路図を見る時はめがねをはずして、オシロの画面を見る時はめがねをかけて。

 目も疲れやすいし、今後は、こういう仕事をするのが辛くなっていくのかなと思います。


 フラットケーブルが切れているのでは?と最初のほうで書きましたけど、
 中(あた)らずと雖(いえど)も遠からず、だったのです。(広辞苑)

 設計検証時、もっと愚直に調べるべきだったと反省します。

 いつもなら、赤鉛筆で塗りながら、回路図とパターンを照合するのに、
 バタバタしていてそれを怠ったのがいけなかったのです。
 最低限、バッファ基板と拡張スロットボックスのメイン基板との信号接続の照合などは
 チェックはしていました。ただ、回路図上だけだったのです。

 以後、気をつけたいと思います。


 それで、ジャンパー線が1本追加となりました。

 トホホ・・・。

 バッファ基板のカートリッジケースは、何かあったらいけないとフタをしていなかったので
 やはり、そうしておいて良かったです。

 我ながら、さすが熟練の改造技術。ピシッとまっすぐなジャンパー線です。


 これで原因が分かったと喜んではいけません。ほかの信号についても、未結線などがないか
 再度見直しました。


 ここでアドバイスです。今回のミスとはあまり関係ありません。

 カードエッジは、使う信号だけじゃなくて、全部の端子をつけておくべきです。
 そして、端子の近くにスルーホールを設けておくのです。
 そうしておけば、測定をしたり、あとで信号を引っ張り出したりする時に役立ちます。

 端子とスルーホールとの間は、できるだけ太い幅のパターンにします。
 この部分は力がかかるので切れやすいのです。めったにないけど、信頼性を高める
 には、そうしておいたほうがいいです。

 必要になったときにカードエッジ端子が無いのは最悪です。あとで追加しようとしてもできない。
 実験用で銅箔テープを貼って作ろうとしても、剥がれたりしてイマイチです。
 最初から全部の端子をつけておくべきです。私が設計したものは全てそのようにしています。

 端子にテープを貼ってあるのは、半田が付着したり、手で触って汚したりしない為です。
 手の脂が付いたりすると、接触不良になります。
 スロットに差し込む前に、改めてアルコールで拭いて汚れを落とし、さらに乾拭きをします。
 (砂消しゴムでこすれという人がいたけど、それはダメです。メッキが傷んでしまいます。)

 テープは、糊が残らないものを使用します。たとえばマスキングテープです。
 糊が残らないと思っても、必ず、はがした後はアルコールで拭いてきれいにします。

 金メッキの端子は、現在のPCでも同様に、とにかく手で触れない、汚さないことです。
 差し込む前にアルコールで拭いてきれいにする。それがトラブルを減らすことにつながります。

 コストダウンの為に端子を必要最低限しかつけない事があります。使うピンだけ。
 昔(20年以上前)、金メッキの端子1個が*円とか聞いたことがあって、うそか本当か知りません。
 ただ、それまで担当者レベルで、端子を全部つけたり付けなかったりというのが統一されて、
 端子は全部つけることになりました。そのほうが無難です。

 確かに量産になれば、少しでも削れるところは削りたいものです。
 実際、MSXのROMカートリッジを見ても、端子を全部つけてないものは結構多いようです。
 ただ、試作や少量生産では、端子は全部つけておいたほうが上記のメリットがあるのでお勧めです。
 いざという時に助かります。


 それでは、増設RAMを差し込んで、起動してみます。

 

 結果は、増設RAMを正常に認識して、BASICのフリーエリアが 28815 と表示されました。
 バッチリです。(これはPV-7にてテスト)

 あとでメモリテストをしましょう。フラットケーブルを長い(50cm)ものにして、一晩中動かし、
 エラーがないことを確かめます。


 次に、ゲームランドを差し込んでみましょう。増設RAMも一緒に差し込みます。
 ゲームランドは、増設RAMを使う必要はないけど、負荷ということで一緒に差しました。

 

 ちゃんと動きました。

 今度は別のソフト、「ザ・コックピット」を試してみます。
 あいにく、これはMSX2以上対応ですから、1chipMSXを使いました。

 

 これも動きました。

 ちなみに、PV-7(MSX1)に「ザ・コックピット」を入れて電源ONすると、画面が一色に
 なったまま先に進みません。MSX2用ですから・・・。一応試してみただけです。


 次に、拡張スロットの音声入力を試してみました。

 拡張スロットの49ピンは音声信号の入力になっています。
 音源などのカートリッジから出力される音声信号を、MSX本体側でPSGや1bitサウンドポートと
 ミキシングして、テレビなどへ音声出力する仕組みです。

 拡張スロットボックス側で、まず各スロットからの音声をミキシングしてから本体へ送ります。

 この信号線を使えば、拡張スロットボックスやカートリッジの中に音声チップを仕込んでおいて、
 起動時に「ピポッ」(PC-9801)とか、「ズバリ!MSXでしょう」などと音声を出すことができます。

 しかし、今は適当な音源がないので、簡単に試すため、0.1μFのコンデンサを49ピンと適当な
 データバスとの間につなぎました。つないだというより、コネクタの端子にひっかけた程度です。

 しかしPV-7では、音が出ませんでした。まさかオペアンプの回路が間違っているのか。
 オペアンプは松下の同等品を使ってみたが、ピン配置が違うのか、あるいは型番が似ている
 別物なのか。
 データシートを再確認しても問題ありません。回路も間違っていません。おかしいなあ・・・・・・。

 これも、さきほどのリード信号と同様に、拡張スロットボックス側からMSX本体へ向かって
 順番にたどっていくと・・・・・・ナゾが解けました!

 (見やすいように、反対側から光を当てています)

 PV-7本体側では、何もつながっていません。音が出ないのは当然です。
 こういうところを省略しているわけです。
 パターンを見ると、+12V、-12Vも未配線ですね。

 1chipMSXなら音声が確認できるでしょう。ミキシング回路があったはずです。
 試した結果、バッチリでした。ちゃんと音が出ました。


 フラットケーブルは50cmの物も試してみました。一応動作しましたけど、
 さすがに波形的には汚くなっていました。

 約3.58MHzのクロック波形は、きれいでした。ちょうどうまい具合に、フラットケーブル上で
 両側をGNDに挟まれているためでしょう。
 (意図的に設計されているはず。サウンド信号も同様、電源に挟まれている)



 (クロックは42ピン、GNDは41と43ピンだから、GNDに挟まれることになる)


 とにかく基本的な動作が確認できて安心しました。
 このあと、RS-232Cカートリッジなどを差し込んで、検証を続けていく予定です。

 PV-7は、最低限のスペックで安かったので、「ついに出た使い捨てパソコン」などと
 昔の「良いパソコン悪いパソコン」だったか、本に書かれたりしていました。

 確かに最低限だけど、なんといいましょうか、拡張する楽しみがありますね。
 片面基板なので、ハード的にもいじりやすいですし。この前、ROMを交換して遊んだ時なんか、
 半田を取り除くのも楽勝でした。(※)

 ※FS-A1ST(MSX turboR)なんか、ひどかったですよ。あれは確か銅ペーストといって、基板の表面が
  銅で覆われているのです。おそらくノイズ対策(出すほう)でしょう。現在この方式の基板は廃れて
  いるようですね。私が知らないだけかもしれないけど。
  まだ半田付けが未熟だった頃、RAMを増設しようとして、失敗したのです。
  念のためと思って、ICソケットを使った。それが安物の板バネ(しかも片方のみ接触)ソケットだったから、
  接触が悪くて、起動時のRAM容量の表示が時々変わったり、動作中におかしくなったりしたのです。
  こりゃいかんと思って、丸ピンソケットに交換しようとした。そこで悲劇がおこりました。
  スルーホールを壊してしまったんですね。道連れにパターンもひっぱって、切れてしまった。
  それが銅ペーストの下だから、削っていかないとパターンにたどりつけないわけですよ。
  つながっている先を探索しようにも回路は分からないし、手当たり次第にテスターであたってみたり、
  あれこれ試行錯誤したけど、結局わからなくて。
  たまたま後輩がFS-A1STの基板を持っていたから、それをゆずってもらい、復活したわけです。



 最初から何でも揃って完璧なものよりも、工夫したり、あとから追加したりできるほうが
 楽しめますね。そう思いませんか?思わないですか。そうですか。

 本来PV-7には専用の拡張ユニットがあって、予算に応じて追加していけるようになって
 いたようです。カセットインターフェースまで別売でしたからね、コストダウンは相当なものですね。
 RAMが8Kというのは、当時やはりRAMが高かったのかなと思います。
 一般的にはDRAMが使われていましたけど、PV-7は擬似SRAMでした。珍しいです。
 擬似SRAMというのは、見た目はSRAMなんです。DIPの28ピンです。使い方もSRAMとほぼ同じ。
 ただ、内部的にはDRAMなので、リフレッシュが必要です。
 なんでこれをPV-7に使ったのかと推測すると、おそらく基板スペースか、パターンの都合でしょうね。
 コスト的には、かえってDRAMより高くなったんだろうか。そこは当時の情報がないのでわからないけど、
 DRAMのほうが普及していて安かっただろうと思います。
 擬似SRAMの8Kバイトを1個と、おそらく当時なので16kビットのDRAMを8個と(この場合16Kバイトになる)、
 どっちが安いのか、もしかして同等だったのか。基板のスペースやパターンとの兼ね合いも考えて。

 PV-7の基板を見ながらいろいろ考えていたら、セガのSC-3000を思い出しました。SC-3000も、
 かつて持っていました。中学から高校にかけての頃でした。正確にはSC-3000Hでした。
 片面板で、ジャンパー線だらけの基板なので、何となく似ているんです。
 3端子レギュレータの放熱板が大きい(形はぜんぜん違うけど)のも似ている。発熱の多いリニア
 レギュレータに大きい放熱板をつけてるのがいいですね。
 PV-7のACアダプタが無いので、セガのACアダプタを使っています。ほぼ同じ仕様ですから。

 違うのは、SC-3000にはROMが内蔵されていないことです。カートリッジをささないと動きません。
 BASICなんか、カートリッジの中にROMとDRAMが内蔵されていました。

 中学生の頃は何も知らなかったから、カートリッジの中のDRAMに電池をつなげば、電源を切っても
 バックアップができる(プログラムが消えないで残る)と思って実際にやってみたんです。
 一応それなりの知識はあって、SC-3000側に電源が逆流しないようにダイオードを入れて、
 つまりSC-3000の電源からダイオードを通ってDRAMに電源供給されるようにした。一方通行です。
 そしてDRAM側の電源ラインに電池をつないだので、DRAMのみに電源が供給されるわけです。
 結果的にはダメだったのを覚えています。

 バックアップはそんなに単純じゃなくて、たとえば、BASICが起動時にメモリをチェックしたり、その中で
 クリアすることもあるでしょう。たいていクリアしますね。バックアップしていても消されるので意味が無い
 です。BASICのROMのほうをいじってやらなければならない。
 運用する中で、電池電圧が下がり、データが消えかかって、化けてしまう可能性もある。
 バックアップされているデータが正しいなんて、なんでわかるんですか。よくあるのは、チェックサムを
 保存しておいたり、特定の値を書き込んでおいて照合したりします。
 BASICじゃないけど、バックアップされている値によって設定を変えたりするものの場合、もしそれが
 異常な値だったらどうするのか。電源を入れた途端におかしな動きを始めますね。
 値が正常範囲内にあるかどうかのチェックと、異常だった場合の初期化と・・・正しく動作させるには
 けっこういろんな対策が必要です。
 単純にRAMの内容を保持すればいいというわけじゃなくて、ソフト側でも色々な対策は必要なのです。

 なんでバックアップしたくなったかというと、カードエッジの接触が悪くて、キーを叩いているうちに
 暴走してしまうんだね。電源入れなおしたら当然プログラムは消えるじゃないですか。暴走対策も兼ねて、
 厚紙をカートリッジのスキマに挟んで動かないように工夫したけど、完全じゃないから、イライラして。
 意地になって、これでどうだと、直接電線で全部のピンをつないでしまってBASIC専用になった(笑)。

 中学生らしい「暴走」ですな(笑)。後先考えないガキで・・・ゲームカートリッジがさせないと不便だなと
 いうことになって、結局、元通りにした(笑)。

 バックアップはあきらめたけど、SC-3000を電池駆動にすることにつながった。どうせ部屋のテレビに
 つながないといけないのに、なんで電池駆動にする必要がある?
 秋月電子から買ったビデオカメラのビューファインダーを取り付けて、移動式のパソコンにしたのです。
 ニッカドがちょうど良い具合に、公称1.2V×4本直列で約5Vでしょう。SC-3000は5Vだけだったから
 都合がよかった。当時のDRAMは-5Vを必要としているものもあったから、他のパソコンでは難しかった
 でしょう。コンバーターを入れたりね。SC-3000は5V単電源だったから簡単だった。

 ぜんぜん関係ない話になりましたね。


 この「拡張スロットボックス」、完成までもう少しかかりますが、ゴールは見えています。
 基本的には問題なく動作していますけど、動作確認に時間をとりたいのと、組み立てに手間がかかる
 ためです。

 需要は、正直に申しますと未知数ですね。たぶん、自分を含めて二人だけかと・・・(^_^;)

 もし現在、拡張スロットボックスを手に入れようとしたら、オークションで昔の製品を探すぐらいですよね。
 しかし古いものですし、レア物だけに値段は高くなるし、落札できなかったら悔しいじゃないですか。

 その点、うちの製品は新しく作ったものです。ご注文を頂ければ、手に入ります。
 少量生産なので原価が高くつき、安くするのは難しいですが、適正価格でご提供できると思います。

 欲しい方、興味のある方は、メールを頂けましたら幸いです。 こちら 

 発売までもうちょっとかかりますけど、通販ページからご注文できるようにする予定です。
 但し、事前に予約された方が優先されます。

 基本的に、受注生産(ご注文を頂いてから部材を揃えて組み立て)になりますので、納品までに
 ある程度の日数がかかります。

 できれば1台ずつよりもまとめて作ったほうが効率がよいので、そのように調整するかもしれません。
 検討中です。
 ご注文を頂いてから、そのつどケースなどを1個ずつ取り寄せていたら、送料がかかってしまいます。
 売れるかどうか分からないものの在庫を持つのも厳しいので、判断が難しいところです。
 それで、ある程度の台数を把握したいというわけです。

 欲しい方は、事前に予約を頂けましたら、部材の発注もしやすくなりますし、比較的早く納品できる
 でしょう。一応、6月いっぱいぐらいを初回の区切りにしようと思います。


■116 2014/06/10 進捗 

 あれこれいろんな仕事を抱えて同時進行しています。適度に忙しいほうが、かえって
 頭の回転がよくなるような気もします。
 そんな事を言いながらも適度にボケたりミスしたり。人間だもの、ということで。

 他に保留(ほったらかしとも言う)している事もあり、少しずつ進めている事もあり、
 ここに書いているのは、一部でしかありません。書いてあることが全てのように思われる
 かもしれませんけど、違うんです。

 優先順位を考えながら仕事を進めています。なにしろ一馬力ですから。

 同時に何でもいっぺんに処理できたらいいけど、できることとできないことがあります。
 飯を食いながらトイレで用を足しながら茶碗を洗いながら買物をしながら半田付けを
 しながらプログラムを書きながら電話することができたら便利だけど、現実には無理です。

 二つ同時ならできる組み合わせもあると思います。最初の二つとか。あれこれ余計なことを
 考えなければ可能でしょう。

 運転しながら耳掃除をしたり、新聞を読んでいる人を見かけたことがあります。危ないので
 やめてほしいですね。なんで運転しながら耳掃除をする必要があるのか理解できません。
 トム&ジェリーみたいに、右から刺さって、左から先端が出てくるんじゃないですか。

 そういえば、大きいほうと小さいほうを同時に出すことは可能か?と子供の頃に考えました。
 普通は別々に出すでしょう。それを同時に出すことを試みたらできましたよと書いておきます。
 だからなんだと言われそうですけど、やってみたから、できるのがわかったのです。
 タイミング的に同時スタートできたので、エンドも同じになるように流量調整をすることが
 次のチャレンジです。こうして科学は進歩していくのです。

 最近暑いんですけど、現在、ある実験のために部屋を閉め切り、エアコンなしで過ごしています。
 いわゆる、「パン一」スタイルにて仕事中です。

 今シーズンは、まだエアコンの電源を入れていません。どこまで耐えられるか、
 毎年チャレンジしています。

 自身の脳がオーバーヒートしないように、クリップ式の扇風機で主に頭を冷やしています。
 水道の水を飲みながら、それなりに快適に過ごしています。

 会社勤めの時にも、そのスタイルで仕事できたらどんなに良かったかなと思います。
 いまは一人だからいいけど、会社だったら、ほかの人はいるし、取引先の方などにも会うし、
 それなりの格好をしていないといけません。それがまた暑苦しかったです。

 宅配便の配達が来たらどうするんだ?と心配される方もいらっしゃると思いますが、問題ありません。
 注文した荷物は常に追跡をかけているので、届く日を把握しています。配達の方の回ってくる時間も、
 だいたいパターンをつかんでいるので、そろそろ来るかなという時間にはズボンをはいています。

 配達の方が男性なら別に構わないのですけど、女性の配達員も時々来られますので油断できません(笑)

 最初、ドアの向こうから女性の声が聞こえたので、ああ、また宗教の勧誘のオバチャンかと思ったら
 宅配便だったという出来事が最近ありました。

 その逆パターンの可能性もあるので、油断なりません。キュウクツな世の中ですね。

 ちなみに宗教の勧誘は、遠くから見ても何となく分かるようになりました。だいたい、オバチャンの二人連れ
 ですね。保険も同様かと思います。
 たまたま近所に買い物に出かけたときに、それらしいオバチャン二人連れを見かけたので、
 ああ、もうちょっとしたらうちに来るなと予想を立てていたら的中したということがあります。

 念のために書きますけど、宗教を否定も肯定もしません。ただ、私は興味ないので、来てもしょうがないですよ
 と言いたいだけです。保険も興味ありません。

 某N*Kの方もいらっしゃいますが、その方も見た目一発で分かります。
 主に、持ち物で判断できます。人は毎回変わっているのであてになりません。

 この前は、たまたま私が帰宅したタイミングでした。ちょうどうちのひとつ前の所におられました。
 すでに下に原付がとめてあったのを見ていたので、N*Kが来たと分かっていました。

 先手を打って、「こんにちは、N*Kの方ですよね」、と声をかけました。

 ほら見て下さい、とドアを全開にして中を見せました。本当にテレビないです、と。
 正直に、テレビは2007年まで持っていましたけど同僚に売ったので現在ありませんと話しました。
 仕事で帰りが遅いので、テレビを見る暇がなくて結局買ってないし、無くても困らなくなったし、
 今後も買うつもりはないです、と。

 携帯はワンセグついてないんで、と、実際に使っている機種を見せました。
 パソコンは有りますが、ネットは、とても動画なんか見られないぐらい遅いです。(月500円とかのやつ)

 よかったら部屋の奥まで見ていってくださいよ(確認したらもう来ないでヨ)、
 お茶でも飲んでいきませんかと誘ったんですが、「いえ、いいです」と、つれない返事(笑)

 じゃあ名前を記録しといてください。***(部屋番号)、前田です。
 「ハイわかりました、前田さんですね」。ピッ、ピッ

 その一部始終は、うちの防犯カメラにしっかり録画されています。(映像はセキュリティ、プライバシー上の
 理由から非公開)

 それでしばらくしたら、また来られてるので、暑いときも寒いときもご苦労様です。そこで提案ですが、
 なんとかカスカードで管理して、受信料を払わないとN*Kが映らないようにすれば、いちいち訪問する必要が
 なくなるんじゃないかな。グッドアイディア。そのためのカードだったんじゃないの?違うんですか?


●1. 拡張スロットボックス 

 6/9午後に基板が到着し、さっそく2台分を実装しました。

 6/9現在、動くまでには至っていません。設計は何度も見直したけれど、何か間違いが
 あるのでしょう。ロジックも何度か書き直したけど、いま改めてみたら間違いが有り、直しました。

 案外、単純な原因だったりします。さっきのは、論理を間違えていただけ。正論理と
 負論理の違いでした。
 まだ他にも問題があるようです。波形を見ながら回路を追ってみています。

 疲れていて判断が鈍っている時ってありますよね。
 たとえば運転していて、目の前の光景がまるで夢の中のような・・・危険じゃないですか(笑)

 疲れていると、単純なことも分からなくなったりします。あとで、なんでそんな単純ミスが
 分からなくて一週間もウツだ死脳〜になっていたのかと、バカバカしくなります。

 頭を抱えて考え込んでも分からなくて、いったん寝てしまい、朝起きたら・・・
 なんだそんな事だったのかと、簡単に解決したりすることもあります。

 デバッグ中:

 

 左側が拡張スロットボックスの試作機で、
 テスト用として増設RAMカートリッジを差し込んであります。

 BASICが起動して、28815 bytes free の表示になれば一応成功ですけど、
 まだそこまでには至っていません。

 右側に見えるのがカシオPV-7で、キーボード部分は取り払って、基板むき出しです。
 拡張スロットにバッファ基板を差し込み、そこからフラットケーブルが延びて、
 拡張スロットボックスの基板に接続されています。

 次の写真は、バッファ基板です。
 先日、苦労したケース(成功した方)に、基板を仮に入れてみました。
 動作確認が完全に済むまでフタはしません。



 それから、フラットケーブルの長さ30cm(標準)と50cm(実験)を製作しました。
 現在のデバッグには30cmを使っています。動作するようになってから50cmを試します。

 一応すべての信号線の波形を見てみました。フラットケーブルだから、それなりに悪いかと
 思っていましたけど、意外とまともでした。
 特に、約3.58MHzのクロックはどうかなと心配していました。波形的には問題ありません。

 一部、バッファを通せない信号があります。/INTと/WAITはオープンコレクタの信号を
 つなぐことになっているので、そのままMSX側につながっています。それらは確かに
 ノイズが乗っていました。但し、誤作動につながるようなものではありません。

 そもそも、PV-7の基板自体が片面で、GNDが弱そうです。ついでに、PV-7単独で波形を
 調べてみました。基板の裏面を見ると、あれこれ部品が後付けされていたり、ジャンパー線
 が飛んでいるので、安定動作させるために苦労されたのだと感じます。とくにRFコンバーター
 の周辺は、すごいことになっています。

 これについては、「MSX MAGAZINE 永久保存版3」のP.70からの記事が参考になるでしょう。
 特に、P.71の左から2段目の斉藤さんの発言を読んでください。これに従って、あえて写真を
 掲載することはしません。(^_^;)
 ただ、その次のMX-10でしたか、それはきれいな基板でしたね。小さくまとまっているし、
 パターンが美しかったと思います。


●2. カートリッジケース 

 今朝からホームセンターに行き、アクリル板を買ってきました。

 

 この板1枚で3個分とれます。失敗したら、また買ってこなければなりません。
 きっと今度こそ、うまくできます。

 ちゃんと板厚が2.0mmだということは測定して確認しました。
 心配するときりがないけど、板の端と端で厚さが違わないかも再度確認します。


 それと、アルミパネルのエッジに取り付ける保護部品として使えるものが、何か
 売ってないか探しました。
 一応あったけれど、寸法的に、自分の希望とは合いませんでした。
 そんな都合よく、物が無いとは思うけど。
 今回は第2候補として手持ちの自在ブッシュを使います。
 自在ブッシュは魚の骨みたいで、見た目が気に入らなかったので
 ギザギザじゃなくて直線のもので、金属板のエッジに取り付ける保護カバーが
 無いのかと探しに行ったしだいです。

 結局、思うようなものは通販じゃないと手に入らないんですね。便利だから
 何でもかんでも通販に頼ってしまう。(モノタ○ウとか)

 大阪の豊中で仕事をしていた時、ホームセンターに行ったんですけど、あの
 コーナンというのはデッカイんですね。広い。歩き回るのが大変だった。
 入口のところでコロッケを売っているのも気になったし(笑)
 何でもあるので、欲求不満がなくなって精神的にはよかったですよ。
 しかし、あまりにも広くて品物が多いので、時間がかかるし疲れるし、なんとか
 ならないものかと思いました。
 たとえば、事前にネットで必要なもののリストを流しておけば、店が揃えてくれて
 あとは取りに行くだけ、のようにできないのかなと。
 それを進めていくと、結局、通販になってしまいますね。


■115 2014/06/09 (完)じゃない! 

 昨日6/8(※)に、製作したカートリッジケースの材料を、今朝から組み立て開始しました。

 まず、拡張スロットのバッファ基板用ケース(スモーク)を組み立てました。特に問題ありません
 でした。

 ※記事114の日付を最初6/9と誤っていました。失礼しました。


 次に、増設RAMのケースを組み立てようとしましたら・・・あれ?おかしい。ミゾに板がはまらない。
 カドが立っているのだろうと思い、ヤスリでカドを落としてからはめこみ直してみたら、一応
 はまるけれど、斜めになってしまった。そんなはずはないのに。なぜ?

 そして、はめこみの部分をはめこもうとすると、歪んでしまう。接着したのが(まだ乾いてないので)
 浮いてしまう。正常に取り付けられない。おかしい。

 加工データは、板厚を考慮して、0.*mmのマージンを入れたはずだ。それで、今までの試作は
 普通に組み立てることができたから、問題ないはず。念のため、改めてデータを見直し、間違いがない
 ことを確かめました。

 ケースは、おかしいなと色々いじっているうちに接着剤まみれとなり、すっかり台無し!
 どっちみち、何かが狂っていて組み立てられないので、これは失敗です。

 なぜだろう、なぜだろう、・・・と考えているうちに気づいたのは、板厚!
 板厚が違えば、はまらなくて当然です。
 加工データは、板厚2.0mmを前提として作成してあります。
 もし、材料の板厚が厚かったら、はめ込むことはできません。

 切削に適している(しかし高価な)キャスト材を使用していますが、キャストは板厚の誤差があるという
 欠点を思い出しました。10年ぐらい前、CNCに取り組み始めた頃に最初にぶつかったことでした。
 うっかりしていました。現実をみなければなりません。

 失敗した方の板厚と、成功した方の板厚をそれぞれ測定しました。

 写真ではわかりにくいけれど、
 (左)失敗:2.1mm、(右)成功:2.0mm です。

 

 たった0.1mmの差、しかし、それは大きいのです。

 ああ・・・そういえば昨日、材料が足りなくなったときに、保管してあった材料
 (550×320mmだったと思う)を引っ張り出してきて使ったのだ。
 それを3分割したら、ちょうどケース3個分になった。

 材料の業者から仕入れて在庫していた板は、残り1枚で使い切ってしまい、
 あとの3個は、その材料を使ったわけだ。

 その時、板厚まで気が回らず、そのまま使ったので失敗した。

 いま改めて考えてみれば、板厚分を切り抜いたときにバリが若干残るのに気づいていて、
 セッティングのミスかな、まあ簡単に落とせるバリだから許容範囲だな・・・と思っていたが、
 そうではなくて、板厚が厚かったのだ。

 まず1個分を作ったあと、仮に組み合わせてみれば気づいたはず。
 おかしいと気づいた時点で止めなければならなかったのだ。

 言い訳をしてもどうしようもないけど、機械が加工している時間を利用して、ほかの仕事の
 書類の山を片付けていたから、そこまで気が回らなかったと思う。

 これで、ほぼ半日の時間が無駄となり、3個分の材料が(ほぼ)ゴミとなりました・・・・・・。
 (材料のうち、使える分は活用したい)

 はあ・・・・・・ケース製作は、材料を買ってくるところからやり直しです。

 ホームセンターには何枚も置いてないから必要数は揃わないし、何軒も回って集めるかな。
 ブランドが違った場合、板厚は同じなのかどうか。
 板厚のバラツキに対して、どれくらいマージンをみればデータ変更なしで対応できるのか。
 結局、材料の業者から通販で買うのが無難でしょう。それには送料も時間もかかります。


 ところで、
 拡張スロットボックスのメイン基板が本日到着するので、その組み立て作業を本日から着手
 する予定です。
 ほかの複数の仕事(公開していない)も進めます。頼まれている仕事のほうが優先です。

 アルミパネルは昨日できあがりましたし、バッファ基板のカートリッジケースは成功した物なので
 (スモーク)、ほかに問題がなければ一日程度で組みあがるでしょう。

 思わぬ落とし穴・・・などと考えないほうが良いです。ただ、油断しないようにしたいと思います。


■114 2014/06/08 ケース等の試作(完) 

 カートリッジケースは試作3回目にしてようやく完成しました。
 ついでに拡張スロットボックスのパネルと、もうひとつのブツも一緒に作りました。

 それにしても最近暑いですね。梅雨入りかと思っていましたら、なぜか降らなくて
 微妙な天気が続いています。


●1. カートリッジケース 

 これまで、MPC-MSX基板専用ケースとしていましたが、カートリッジケースという
 名称に統一したいと思います。
 但し、用途ごとに加工内容が違うので、それぞれの機種名を添えることにします。

 ケースの材質ですが、(安い)塩ビをあきらめて、アクリル(キャスト材で高価)を
 現時点では選択せざるを得ません。塩ビは仕上がりが汚くてダメです。

 なお、ご参考までに、アクリルと塩ビの色の違いがわかる写真を示します。
 塩ビのほうが青っぽいですね。(悪くはないけれど)

 (左)アクリル、(右)塩ビ

 今日も削りまくりました。

 増設RAM用は、必要数3個分に対し、4個分作りました。
 バリ取り中に割ってしまったので、作り直したのです。
 ちなみに、1個分の切削(機械の実働時間)には約45分かかります。

 

 その後、拡張スロットボックスのバッファ基板用として、スモークにて
 1個分作りました。

 右上の写真は、切削加工を終えた材料です。
 カートリッジケース5個分(増設RAM用×4、バッファボード×1)、それと
 後でご紹介するブツの材料も含まれています。

 加工は夕食を挟んで、夜遅くまでかかりました。
 夕食は、高いのでめったに行かないけど、某カレー屋さんに行きました。(栄養補給の為)
 テーブル上に、アクリルで作られたメニュー立てがあり、気になって仕方がありませんでした。
 外形をどんなふうに切って、どんなふうに組み合わせているのか、待ち時間の間、考えていました。

 材料ができたので、このあと、接着剤を塗って組み立てていきます。


●2. 拡張スロットボックスのパネル 

 試作1回目に対する修正を行い、今回で完成としました。

 今度は製品を作るために、アルミパネルを削りました。

 削ってます!

 汗と油にまみれて1時間半・・・大変でした。アルミの切削は時間がかかるのです。

 機械が自動で削るので、体を動かしての汗じゃなくて、暑いから汗まみれです。

 アルミの場合、いきなり深さ1mmで削ったりできません。たとえば0.*mmずつ、一周したら
 また下げて徐々に深く削っていきます。送り速度は遅くしなければなりません。

 それに、油を絶やすと大変なことになるので、常に目の前にいて、監視しながら、
 油をたらしてやらなければなりません。まさに油断一秒の世界です。

 アルミの切削は、構成刃先といって、エンドミルの先端にアルミがくっついてしまい、
 それが切れ味を落とす原因となるのです。その対策のために油をたらします。

 切れなくなるとどうなるかというと、えぐれたような、めくれたような感じになります。
 ギザギザ、ボロボロになります。じつは一瞬油断して、一部そのようになってしまいました。
 幸い、ヤスリで直せる程度の小さいバリだったので、その程度で済んでよかったです。


 途中を省いて(後片付けやら洗浄やら、大変なんですけど)、
 完成品をご覧にいれましょう。

 どうでしょうか?

 これが完成した状態ではありません。このあと、自在ブッシュを取り付けます。
 なぜなら、カートリッジにキズをつけないためです。人がケガをしないようにするためでもあります。
 エッジは鋭いのです。

 週明けには基板が届くので、部品を実装して一気に組み立てていきます。
 手元に置いておく試作機と、納品用のあわせて2台を今回作ります。
 試作機のパネルは、先日作ったベーク板のものです。上の写真のアルミは納品用です。

 その後、動作確認完了まで、もうしばらくかかると思います。
 あと、説明書を作ったりとか・・・やらなければならないことはたくさんあります。


 今後のことを考えると、ご注文を頂くたびにケース(拡張スロットボックス用)を1個ずつ
 送料を払って発注し、そのつど加工するのはどうかなと思います。
 たとえば予約を頂いて、ある程度の台数がまとまったら、材料を必要分まとめて
 発注したほうが良いと思います。1個ずつでは無駄が多いです。

 バッファ側のカートリッジケース製作、それと上記のパネル加工、DCジャックの穴は
 手作業であける必要があります。
 フラットケーブルを作り、バッファ基板とメイン基板の部品を実装して、FPGAを書き込んで、
 テストして、ケースにビス止めして、梱包して・・・意外と手間がかかるものです。


●3. ほかのブツ 

 大したものではありません。取り付け穴の変換をするための板です。
 上記2点の機種とは関係ありません。

 電源基板をケースのボスにビス止めしたいけれど、穴位置が合わないので、
 この板を1枚かませて、取り付けられるようにしたわけです。

 ケースに新たに穴を開けなくて済むので、美観を損なうことがありません。

 

 上の写真では10mm長のスペーサを使いましたけど、板はベーク板(プリント基板)
 なので絶縁性があります。極端なことを言うと、ナット1個分程度(基板の裏のリードが
 当たらない程度)浮かせて取り付けても構わないでしょう。


●4. お知らせ 

 通販について、まだ決定していませんが、現在の考えをお知らせします。

 1)お支払方法 → PayPalを追加予定です。
             クレジットカードをお持ちであれば、お支払いが大変便利になります。
             ネットでできますから、夜間、休日、関係ありません。
             銀行振り込みに行く手間が省けます。入金確認も迅速にできます。
             なお、所定の手数料を加算させて頂きます。PayPalでご送金いただいた場合、
             当方はPayPalの手数料を差し引かれた金額を受け取ることになる為です。
             手数料は、お買い上げ合計金額の3%+100円にて検討中です。

 2)発送方法 → はこBOON を追加予定です。
            宅配便を選ぶ場合、最も安い手段で対応したいと考えています。
            現状は、営業所が近くにあるという理由で、ヤマトまたは郵便局を選択しています。

 3)定形外郵送 → 均一料金とする方向で検討中です。
              従来、そのつど重量をはかったり、軽くなるように工夫したりしていましたが、
              手間と時間を要していました。また、送料は純粋に切手代だけの請求で、
              梱包料はタダとしていました。封筒やテープ、ビニール袋もタダではないので
              郵送料と梱包料を含めた均一料金を200円前後にて検討中です。

 以上、まだ決定ではありません、念のため。
 宜しくお願い申し上げます。


■113 2014/06/06 ケース試作(続) 

 毎日、暑いですね。
 はりきってヤスリがけをしましょう。・・・・・・暑い。


●1. MPC-MSX基板専用ケース 試作(続) 

 先日の試作品に対し、ミスを修正したり、寸法を調整したり、フタの機構を改良したりして、
 2回目の試作品を作りました。

 ロゴマークを入れたり、増設RAM基板用の加工を追加しました。

 

 今回はアクリルではなく、ためしに塩ビを使ってみました。
 それを選んだ理由は、アクリルよりも安いからです。うまくいけばコストダウンできます。

 まず、2回目の試作品の写真をご覧下さい。

 (左)正面、(右)背面

 

 写真では、それなりにキレイに見えるかもしれません・・・・・・。
 しかし実物は、ダメでした! 非常に不満があります。

 塩ビは粘りがあるためか、新品のエンドミルで切ったのに、切り口がガサガサで
 バリだらけでした。その為、ヤスリでバリを落とす手間がかかりました。

 簡単に言いますと、アクリルは力をかけるとパリッと割れる感じです。
 塩ビは、グニャーと延びる感じです。
 バリがあった場合、アクリルだとパリッと割れて飛んでいきます。
 塩ビだと、バリはエンドミルから逃げて、残ってしまいます。

 色はアクリルの透明と比べたら、青っぽく見えます。これは許容範囲と思います。

 MADロゴをLEDで浮かび上がらせるのも面白そうですけどね。

 MADロゴを眺めているうちに、昔の学研ロゴマークを思い出しました。
 あれは、Gの中央の線が突き抜けたようなロゴマークでした。MADロゴのDがそれと似ていたのですね。

 

 キャパシタは実装高が7mmほど有ります。そのままではケースに当たってしまうので、
 表面パネルの内側を削りこみました。残り肉厚0.5mmまで削ってあります。
 (穴を開けてしまうほうが単純ですけど、むき出しではいけないでしょう)

 ライトプロテクト(書き込み禁止)のスイッチ穴もあけました。

 キャパシタもスイッチも、それらを載せた状態では、基板をケースの上から差し込むことはできません。
 正面のパネルを最後に取り付けることになります。
 穴をあけて、皿もみして、スペーサを皿ネジでしめて、正面と背面のパネルを固定する方法も
 検討したけれど、板厚が足りません。

 一応、分解できるようなケースの機構を考えていたけれど、実装高さ制限が厳しいので仕方ありません。

 写真で、実装高さ制限を確認してみましょう。

 (ついでに、切り口がガサガサなのが分かるでしょう)

 実装高さ制限は、部品面6mm、半田面5mmぐらいです。もともとギリギリです。
 上の写真をご覧になると、それが理解できると思います。

 制限をオーバーする場合、たとえば基板を2階建てにする場合などは、
 差し込んだときにMSXから外に出る部分(コネクタ側から44mmをこえる部分)を
 大きくすることができます。

 あまり変わりませんけど、今度はカートリッジを立てた状態の写真を示します。



 結論:
   塩ビは使えない。コストは上がるがアクリルを使用する。

 まだ結論を出すのは早いかもしれません・・・加工条件(送り速度、回転数など)なのか、
 あるいは刃物を変えてみるのが良いのか・・・?追究する必要はあると思っています。


 ところで、アクリルの手元在庫を再確認したところ、透明オレンジもありました。
 だけど、オレンジどうですかね・・・昔、iBookタンジェリンを持っていて、オレンジ色でしたが
 そんなに悪くなかったと思います。

 一方、電子部品は揃ったので、まずは増設RAM基板を数枚実装します。そのテストをしながら、
 ケースをもう1回改良して、アクリルでケースを製作して組み込む予定です。
 (調整が必要な箇所がありました)


 そういえば、商品の名前のご提案がありました。ぜひ、ご提案を取り入れたいと考えます。

 私が考えていたのは、ORIHARUKON-64 とか・・・貼子が含まれているだけ(笑)
 昔のマハ○ポ○シャのパソコンに、オリハルコンというのが有りましたね。格好いいですね。

 ちなみにMADというのは、私の苗字に潜む狂気なんですよ。MAeDaですから。


 イメージキャラクターも作りたいけれど、イラストがね・・・メ**でポ**で理*な・・・・・・


■112 2014/06/05 ケース等の試作 

 MPC-MSX基板専用ケースと、拡張スロットボックスのパネルを試作しました。


●1. MPC-MSX基板専用ケース 試作 

 一応、ユニバーサル基板MPC-MSX基板用としましたが、同じ形状の基板であれば
 組み込むことができます。

 但し、コネクタが突出するなど、部品とケースが干渉する場合は、あとから(手作業で)追加工
 するか、事前に分かっていれば、加工データを変更してからケースを製作することになります。

 このケースは、新製品の増設RAM基板や、拡張スロットボックスのバッファ基板用としても
 使用するものです。今後も自社製品の標準として活用していくつもりです。


 以前からユニバーサル基板MPC-MSXはボチボチ販売しておりましたが、ケースの供給が
 できていませんでした。それには課題がありました。

 まず、金型を起こして作ることができません。そこまでお金をかけられないし、そもそも
 需要が微妙です。
 3Dプリンタは便利ですけど、時間が非常にかかるし、材料も相当使うので、このケースの
 製作用として使用する考えは現在ありません。
 今のところ、アクリル板をCNCで加工する方法が最も現実的と考えています。

 MSX用のカートリッジケースは、私が知る限り、海外の2カ国で新たに作られています。うらやましい
 です。負けてはおられません。(そんなにアツくなることなのか^_^;)
 私が今できる精一杯のことは、アクリルをCNC加工してケースを作ることです。

 もうひとつの課題は、市販のゲームカートリッジのケースを流用できないことです。

 ケースが作れないなら、中古のゲームカートリッジのケースだけ使えないかと最初に考えたけど、
 さすがにキズだらけだったり、まとまった数が入手しにくいことが難点です。それに、もったいないし。
 最後に、中の構造がまちまちだと知った時点で、中古ケースの流用は断念したのです。

 サンハヤトのMCC-159基板には専用ケースが付属していました。MCC-159基板はその専用ケースに
 合うように作られています。私もそれに合わせて復刻版の基板を作りました。
 ところが、そのケースが標準というわけではないようなのです。

 ゲームを買い集めて、それぞれ開けて調べましたら、みんな違っていました。
 いくつか、ご覧に入れましょう。

   

 みんな、中の構造(穴位置や基板サイズ、基板の固定方法など)が異なっています。
 規格はケースの外形寸法とか端子位置などであって、中身は規定がありません。

 ROM1個で済むものだったら、基板はできるだけ小さい方が安くできるでしょう。
 だから小さい基板でも済むように、穴が2個あって、そこで固定しているわけです。

 (左)サンハヤトMCC-159基板、(右)弊社MPC-MSX基板
 

 ところが、この穴は邪魔なんですよ。試作するにも、基板を設計する時にも妨げになります。
 パターンを通す、部品を置く、こんな所に穴があると邪魔なんです。
 ROM1個ならいいけれど、ある程度まとまった回路になると、この穴は無しで考えたい。
 それで、今回の新製品ではその2個の穴をなくしました。
 (MPC-MSX基板には、MCC-159と同じように2個の穴を設けていました)

 基板の固定方法は別の手段をとりました。

 ちなみに、
 カートリッジの高さ方向(スロットに垂直に差し込んだ時の高さ)については制限が無いようです。
 差し込んだ時にMSX内部に隠れる部分については、外部への突起が許されないといった制限は
 ありました。

 実際、RS232Cカートリッジやワープロのカートリッジは背が高いし、FDD内蔵のカートリッジも
 ありましたよね。頭でっかちのやつ。(初めて見た時、かなり強引な印象を受けました)

 それとFM-PACでしたか、まず上にのび、そして横方向にのびるという、L形もありました。
 機種によっては何かにぶつかったりして、装着に支障があったかもしれません。

 むかしは部品がでかかったから、しょうがないんですよねえ。

 また、話は戻りますが・・・
 海外、2カ国で新たに作られているカートリッジケースを仕入れて使えないか・・・と考えたけど、
 これは送料が厳しいのではないかと考えています。せっかく仕入れるなら、ある程度、まとまった数量を
 一度に買うことになるでしょう。ただ、そこまで需要があるのかと考えると、頭が痛いですね。

 ケースに合わせて基板を作ればいいけど、すでに基板は作ってあり、在庫があるので・・・
 いま有る物を活かさないといけません。

 そして何より、彼らに負けてられないじゃないですか。やはり MAID IN JAPAN ですよ。MADE じゃなくて。
 MAEDA IN JAPAN でもいいけど。

 必要なときに必要なだけ、そしてカスタム(加工内容の変更)対応ならば、CNC加工になります。
 値段は、(金型で作ったケースよりも)高くなりますけど、ごめんなさい!!

 アクリル板1枚500円だろ、だったらケースは500円で売れよとか酷なことはどうか言わないで下さいね。
 エンドミルは磨耗するし、ネジも接着剤も必要だし、作業場の使用料もかかります。材料は送料を払って
 取り寄せるしかないし・・・儲けはほとんどありません。


 さて、試作の報告をいたしましょう。

(左)加工データを確認中、(右)試作品に基板を入れてみました。

 

 ケースが透明なので見づらくてスミマセン。
 細かいミスはありましたけど、基本的には、考えたようにできました。ちゃんと基板が入ります。

 細かいミスが最初に気になる方のために細かいミスについて細かく説明しますと、
 細かいミスというのは、穴位置を左右間違えたとか、その程度の細かいミスです。すぐ直します。

 とにかく実際のモデルができたので、これを見ながら検討を進めることができます。
 ミスは修正して、次は本番のものを作り上げましょう。ゴールが見えてきました。

 じつは、ずいぶん前から紙上で悩んでいて、構造をどうしたものやらと、2次元で考えていたんですね。
 2次元・・・アニメとかじゃなくてですよ。今は、やはり3次元のメガ・・・ポニ・・・リケ・・・ザザーッ・・・(通信途絶)


 このケースは、去年の夏あたりから設計検討を始めました。途中で何度かひっかかりながら、
 なかなか進めなくて・・・。構造的にしっかりした物で、組み立てやすくて、などと色々考えるほど
 難しくなりました。

 あまり細かく考えないで、要点(基板と本体コネクタの位置関係とか)はキチンと押さえて、
 そのほかは大まかに考えて、かみあわせる部分はだいたいにしておいて、あとで調整すればよい
 と割り切ったので、試作ができたのです。

 透明だから、構造を検討するのには大変便利です。

 昔、ある仕事で、市販のプラケース(タカチとか)への組み込みを検討していた時、中が見えなくて不便だから
 思い切って中央からブッタ切ってしまったことがありました。おかげで、疑問点が一気に解決しました。

 当時は機構設計をかじったばかりで不慣れだったので、どうしても内部の位置関係などが分からず、
 机上の計算もいまいちで、現物を見るのが早い、と考えたしだいです。
 スマートじゃないけど、それもまたひとつの解決方法じゃないですか。
 あの部分のかみ合わせを確認したいけど見えない・・・そんな時は、近くに穴をあけてのぞきこむなり、
 筐体をブッタ切って解決するんだったら、ほかに方法を思いつかないなら、斬るべし。

 余談ですけど、市販ケースの色が白と黒しかカタログに載っていなくても、メーカーに相談すれば、
 透明でも他の色でもできる場合があります。但し、1個ではダメで、数量は1,000個からの発注になるし、
 材料を手配して切り替えたりするので、値段も上がるでしょう。
 私は透明を発注した事があります。但し不良が出て、発注1,000個に対し、納品960個だったかな。
 透明といっても、アクリル板で作ったような透明にはなりませんでした。もともとシボ加工がされている型
 ですから、すりガラスのような見た目になったと思います。


 元の話に戻ります。結局、基板の固定をどうしたかというと、ガイドレール方式としました。てっぺんから
 基板を差し込んで、抜けないように固定します。

 これは背中側です。ガイドレールは、まだ付けていません。(片方だけ付けています)



 次に、こういうふうにコネクタが出てるやつは、ケースに穴をあけないといけませんね。



 コネクタをストレートではなくアングルにして、上に出せば、フタのみの変更で済むかな・・・
 などと検討を進めるわけです。

 ただ、フラットケーブルの接続相手との関係、ケーブルの方向やピン配列をあわせないと、
 ケーブルがねじれたりして、みっともない事になります。

 ついでに書きますと、MSXのカートリッジケースの内部は部品実装の高さ制限が厳しくて、
 たとえばソケットを実装して、それにROMを装着するとフタがしまらなくなるんです。
 基本的には、ICなどは直接半田付けしなければなりません。
 どうしてもソケットが必要な場合、一般的なソケットは使えなくて、低背タイプを使うことに
 なります。基板にピッタリくっつくようなソケットがあるんです。あるいは、ソケットの樹脂部が
 なくて、基板のスルーホールに丸ごと端子を埋める方式のものもあります。マックエイトや
 プレシディップのカタログを見ると、そういうのが載っているでしょう。少々高いけれど。

 このカートリッジを差し込む時と、抜くときの挙動や力のかかり方を考えて、機構を改良します。
 差し込む時は、上の基板押さえに力がかかります。逆に、抜くときは基板が本体側のコネクタに
 ささっていて、残ろうとする力があるので、基板が下にひっぱられます。その押さえも必要です。
 何度も抜き差しを繰り返しても破損につながらないような耐久性も必要です。

 最後に、
 製品版のケースの色はどうしようかなと・・・透明は標準の材料として在庫しています。
 できればそれを使いたいけれど、見た目がどうかなと思います。
 黒がいいのかな、やはり・・・。

 間をとって、スモークでは、いかがでしょうか? LEDの穴をあけなくても、基板上の
 LEDが見えるので良いです。中の基板は透けて見えるけれど、適度に隠れています。

 但し、その材料は取り寄せになります。近所のホームセンターに置いてあれば良いけれど。
 有ったり無かったりで、有っても1枚だったりしますから、結局、通販で買うしかないでしょうね。
 送料もかかって、かえって高くなることに・・・。

 皆さんどんな色がいいですか。バラバラに言われても材料を在庫するのに困るけれど、
 透明と、あと何か一色が選べるとしたら、やはりスモークでしょうかね。

 ご参考までに、スモークは、こういう見た目になります。発光中のLEDが見えていますね。




 次は、この基板(MPC-P60)用のカートリッジケースを作る予定です。



 しかし、需要が微妙と考えたら、やる気が出なかったりして・・・・・・。
 お一人でもいいので、欲しいと言っていただけたら、加速装置が作動します。


●2. 拡張スロットボックスのパネル 試作 

 このケースには、もともと未加工のアルミパネルが付属しています。

 試作に、その付属品を使うのはやり直しがききませんから、いらないベーク基板を
 活用して試作しました。厚さもアルミパネルとほぼ同じなので、ちょうど良かったです。

 

 上の写真は、カートリッジを差し込んでみた状態です。高さはいい加減です。下にソケットが無いので、
 参考程度にご覧下さい。

 フラットケーブルは、ご覧の位置から引き出すか、それとも上下ハウジングのスキマから引き出すか、
 検討中です。加工のことを考えたら、ご覧の位置からのほうが良いです。

 まだ基板も部品も全部揃っていなくて、試作にかかれていません。揃えられる限りの部品はすでに
 集めてあり、パネルも試作分については上記のように一応準備できましたから、もうちょいですね。
 来週あたりには試作に着手できるのではないかと考えています。

 これも現物ができたので、検討が進めやすくなりました。
 眺めていると、あれこれ気になってきます。実際の操作を想像したりしていると、いろんな事に
 気づきます。

 実際はアルミになるわけで、切断面の鋭いのは気になりますね。ここにも自在ブッシュをかませて
 保護したほうがいいかもしれません。そうすると、穴の寸法をもうちょっと広げてやらないと・・・
 ブツブツ・・・。

 これから2〜3日は、上記2点の試作を検討したり修正したり、ブツブツ言いながらやると思います。
 しばらく潜伏するかもしれません。

 ほかにもいろんな事を抱えているけど、なにしろ一馬力なので・・・。


■111 2014/06/03 合間に・・・ 

 6月2日、合間にちょっと遊んでみた時の話をします。

 昔、日立のMSX、MB-H1を持っていました。(以下H1と略)
 それは自分で買ったものではなくて、壊れたのを当時の友人からもらったのです。
 画面表示が乱れて、操作すると何か動いているようでしたが、当時は修理しようもなく、
 結局、分解して部品取りしました。それは自作マイコンの材料として有効に活用し、
 いまも生き続けているわけです。あの重い電源も、自作マイコンの電源として
 活用していました。

 分解している途中で、TTLのリードの細い部分が切れているのを見つけました。
 パッケージ本体から太いリードが出て、その先が細くなっているじゃないですか。
 細いのは、実際に半田付けする部分です。
 その太いのから細いのへ切り替わっている部分で切れていたというわけです。

 たぶん、過去に水をこぼした事があったのかもしれません。腐食して切れたのでしょう。
 それが原因だったのかもしれないけど、もうほとんど分解してしまった後なので
 元に戻すことはしませんでした。

 あとで何かの役に立つかと思って、ROMを保存していました。もう30年ぐらい
 たつのかな。そんなに時間がたったのかと思うけれど。

 そのROMを使って遊んでみました。


 (1)カシオPV-7で日立H1の内蔵ソフトを動かしてみる 

 MSXには、各メーカー独自の内蔵ソフトが組み込まれているものがありました。
 日本語ワープロ内蔵などもありましたね。

 私が持っていたソニーのHB-101の内蔵ソフトは、住所録か何かだったと思います。
 もう大昔の話なので忘れてしまったけれど、画面のハードコピーがノートに貼り付けて
 あり、どこかに保存してあるはずです。

 日立H1の内蔵ソフトのデモ動画を見つけました。こちらです。
 このデモには含まれていませんが、マシン語モニタも入っていました。

 H1には、BASICのROM(32KB)と内蔵ソフトのROM(8KB)が入っていました。
 内蔵ソフトのROMを、カートリッジに装着して起動するかどうか確かめてみます。

 オリジナルのROMも保存してあるはずですが(BASICのROMは次項に紹介している通り、
 現在もあります)、見当たらなかったので、以前読み出した時のデータから2764に焼きました。

 

 最初は動かなくて、なんでだろうなーと逆アセンブルして調べましたら、ひとつ原因が分かりました。
 昔、ROMを読み出してバックアップした時には、自作のROMライタ(MSX用)を使ったのです。
 読み出したデータをBSAVEしたので、先頭にヘッダがくっついて(7バイト)、それでアドレスが
 ずれていました。(これも20年以上前にやったことだから忘れてるな〜)
 MSXでBLOADすれば問題ないことだけど。
 先頭の7バイトを削除して、データを全体的に先頭へずらし、再度ROMを焼きました。

 それでも動きませんでした。

 どこかに原因があるはずです。逆アセンブルリストを先頭から追っていきました。

 ワークエリアやBIOSのアドレスを、ひとつずつテクニカルマニュアルと照合しながら確認しました。
 何らかのチェックをしている所で、条件を満たさないとリターンするとか、そういった処理をつぶしては
 ROMを焼いて試しました。

 

 電源ON直後のMSX system Version 1.0の画面が、妙に長く表示されたので、
 おそらく、何かの処理をやっているのでしょう。
 しかし、残念ながら最終的にはBASIC画面になってしまいました。

 ROMの先頭部分は、カートリッジの起動条件を満たしているので、普通に起動しそうな
 ものです。

 ただ、H1とPV-7の大きな違いとして、RAM容量があげられます。H1は32KBだったはずです。
 PV-7はそれに比べて極端に少なく、たったの8KBです。
 先日できた増設RAMを併用しようと思いましたら、残念ながらスロットはひとつしかありません。
 (拡張スロットを早く作りましょう)

 あとで1chipMSXに差し込んでも起動しなかったので、RAM容量の問題でもなさそうです。

 いずれにしても、根気よく追っていけば、最終的には動作させることができるはずです。

 今日は「合間」の作業ですから、あまり深入りするのは予定外です。
 やりだすと止まらなくなり、そればっかりになるんで、改めてやることにしましょう。

 SONYのHB-F1のROMも有るので、それを試してみるのも楽しみです。(まだ試していません)
 カシオのMSXで、SONYの内蔵ソフトが動くなんて奇妙な感じでしょうね。


 (2)BASICのROMを差し替えても動くか? 

 さきほども書きましたように、BASICのROMと内蔵ソフトのROMは別々にあります。
 今度は、BASICのROMを差し替えてみました。

 H1から取り外したROMを、PV-7のROMと差し替えてみます。

 まず、PV-7のROMの半田を取り除いて、ICソケットを実装しました。
 片面基板なので、作業が簡単にできます。ハードウェアがいじりやすい。

 ROMには (C)1983 MICROSOFT という著作権表示があります。しかし、ROMのメーカー名や
 一般に見かけるようなROMの型番は、ROM自体には書いてありません。

 

 ソケットを半田付けして・・・H1のBASICのROMをソケットに装着しました。なつかしの日立マーク。
 2ピンは過去に折ってしまったようで、リード線が半田付けしてありました。

 もし根元から折ってしまうと、文字通り、手も足も出せないんだよね。
 このROMじゃないけど、パッケージをゴリゴリ削って、なんとか引っ張り出した事もあったっけ。
 ソケットが1個余分に必要になるけど、保護の為にソケットをはめておくと良いです。
 それはPICなどにも言えることです。実験・試作に使いまわしている方は、お試し下さい。

 

 おそらくPV-7のROMも、日立とは書いてないけど日立製です。パッケージが全く同じです。
 よく見ると、基板にHN613256と書いてあるし・・・基板と現物とは一致しないかもしれないけど、
 H1のROMと同じ型番です。

 電源ON・・・ハイ!BASICが起動しました。

 

 わかったこと: H1のROMをPV-7に差し込んでもBASICは動作する。

 まだベリファイしていないけど、ROMの内容はH1もPV-7も同一と思われます。

 MSXである以上、ROMはみんな同じなのでしょうか。それは分かりません。(知りません)
 BIOSレベルで互換性を確保しているかも分からない。たとえばジャンプテーブルは同じで
 サブルーチン内は異なっている場合もあるかもしれない。
 みんな同じであるという情報を得たわけじゃないけど、おそらく共通なのだろうと思います。
 各メーカーごとに変える理由もないと思います。何しろ、もとはマイクロソフトです。

 知っている人には当たり前だけど、知りませんから・・・。
 それを実際に確かめてみたわけです。それだけです。

 いや、なんだか、言いたいことが上手に表現できなくて悩む。日本語なのに。

 サラッと短く簡潔明瞭に書ければいいけど、なにか言葉が足りなくて誤解されたらいけないな、
 読む人が分かりにくかったらいけないなといつも考えながら書いてるから、どうしても長くなるし、
 要領が悪いね・・・。


■110 2014/06/01 試作中 

 いろいろ試作中です。


●1. 増設RAM基板 ZM-MX257 

 基板を試作し、動作確認を行いました。



 これは、SRAMを64KB(32KB×2個)搭載しています。
 バックアップ「無し」バージョンになります。

 PV-7(CASIO)に差し込んで、動作確認をしました。PV-7は内蔵RAMが8KBしかありません。
 もし増設RAMが認識されなかったら、以前ご紹介しましたように、4,239バイトの表示になります。

 電源ONで正常に起動しました。
 右の写真の通り、BASICにおいて、28,815バイトと表示されました。
 まず、32KBは認識されていることが確認できました。

 

 64KBをフルに確認するには・・・MSX-DOS1を動かしてみるか、何らかのプログラムを組んで
 テストするしかないと思います。
 回路的には単純そのもので、まず間違いは無いはずですが、もちろん動作確認は必須です。

 このあと、バックアップ「有り」バージョンを(部品が揃いしだい)試作する予定です。
 それができてから、あわせてテストを行いたいと考えています。

 バックアップ「有り」は、ROMカートリッジとして起動するかどうかの確認も必要です。
 なお、ライトプロテクトスイッチを実装できるようにしてあります。(書き込み禁止)


 製品化するには、さらに、カートリッジケースを作らなければなりません。
 ケースは現在、設計中です。近日中に試作を予定しています。

 MCC-159代替基板についても、ようやく専用ケースが供給できるようになります。
 本当に長い間、お待たせしています。(誰も待っていなかったりして)

 例によって、アクリル板をCNCで加工、カットして部品を作り、それらを組み合わせて
 ケースを作ります。

 金型で成型したケースに比べれば単価は高くなるけれど、そんなに数量が出ませんので
 CNCで少量生産するしかありません。

 いま考えているのは、基板を上から差し込み、フタをするという構造です。
 中にガイドレールがあり、それで基板を所定の位置に固定します。


●2. 拡張スロットボックス用 バッファ基板 MXE-BUF 

 これも基板を試作しましたが・・・・・・まだメイン基板ができていない為、動作確認のしようがありません。

 せいぜい、ショートやミスが無いか調べて、MSXに差し込んで正常に起動することの確認ぐらいしか
 今はできません。



 これも、カートリッジケースを作らなければなりません。コネクタの開口があるので、ケースの加工は
 そこを修正する必要があります。つまり、この基板用の専用ケースとなります。
 仕様に合わせて加工内容を変えられるのは、CNCの利点です。

 (追記)
 メイン基板ができていないので、気が早いんですが、下記2点を追記しておきます。

 1) バッファ基板と拡張スロットボックス間の接続ケーブルについて 

   いくらバッファを通していても、あまり長くはできないと思います。実用的な限度はあります。
   設計では、30cm程度を想定しています。もう少しのばせないか、50cmを試してみます。
   フラットケーブルは伝送特性が悪いので、これは波形を見たりして評価しないと結論が出せません。
   信号の速度にも左右されます。

   その昔、Z80用のICEプローブケーブルは1m近くあったように記憶しています。しかし、あれは
   ツイストペアで、シールドも付いていたはずです。
   それを真似するとしたら、50ピンのコネクタが2個必要になります。1ピンおきにGNDを入れます
   から、単純に2倍の本数ですね。SCSIなんかそうだったでしょう。奇数列か偶数列か忘れましたが、
   GNDが1本おきに入っていました。

   少し脱線しますけど、
   PICは今でこそICD2やPICKIT3などを使ってデバッグしていますが、出始めの頃はフルICE(PICの
   ソケットにプローブを接続)を使っていました。
   ソフト屋さんの要望で、そのプローブを長くしたい、と。
   なぜなら、ICEを置いている場所と、ターゲットを置いている場所が離れていて、レイアウト的にも
   直近に置くのは難しいから、延長して欲しいということでした。
   パソコンデスクの上の棚にICE、作業台の上にターゲット基板、という具合ですね。
   だいたい1mぐらいだったと思います。出張で秋葉に立ち寄った際、コネクタとフラットケーブルを
   買って、お店で圧着してもらいました。DIPソケット形のコネクタありますよね。あれです。
   それでデバッグが便利になったと喜んでいたんですが、あることに気づいたのです。
   クリスタルを変えたのに処理速度が変わらないようだ、という指摘がありました。
   そうでしょう、ターゲット基板上のクリスタルを変えてもICEには関係ありません。
   もともと付いている短いプローブケーブルであっても、それでクリスタルをのばして発振させるのは
   不安ですから、ICEの場合はクリスタルの信号線をつないでありません。
   どうするかというと、ICEの中に入っているドータボードに、クリスタルのソケットがあります。
   そこに差し込んだクリスタルが実際のCPUの動作周波数になります。ターゲット基板上のクリスタルは
   無視されます。そこに注意する必要がありました。

   IDEのフラットケーブルは、長さどれくらいだったかなと考えています。伝送速度はZ80のバスより
   速かったか遅かったか、どうだったかな、資料を探して確認しないと分かりません。

   いまはシリアルATAが普通ですけど、以前はフラットケーブルでしたよね。パラレルATAです。
   それも、昔からある1.27mmピッチのフラットケーブルと、その後に、なんという名称だったか
   パッと思い出せないけど、もっとピッチの細かいのがシリアルATAの前に使われていたじゃないですか。
   でもコネクタは従来通りの2.54mmピッチの40ピンというやつ。確か、80芯ケーブルというものです。
   それは1本ごとにGNDが入れてあったはずです。
   でも、ここで欲しいのは50ピンなんだよなー。80芯ケーブルが流用できないかと思ったけれど。
   信号は40本しか使えないし・・・むりやり、信号を詰めなおせば、とも考えたが・・・。
   あのケーブルは自分で圧接して作れるのかな。長いのが欲しかったら自作しかないけど、
   もし市販品しか無かったら、その長さに制限されてしまう。それで断念しました。


 2) 拡張スロットボックス用の電源について 

   MSX規格によれば(MSX2テクニカル・ハンドブック参照)、1スロットあたりの電源容量は
   下記のようになります。

   +5V ・・・ 300mA
   +12V ・・・ 50mA
   -12V ・・・ 50mA

   +5Vは、市販のスイッチングタイプ電源アダプタ(秋月電子さん等で販売されているもの。
   5V/2.2A)を使用します。拡張スロットボックスにDCジャックを設けますので、そこに接続します。
   3つのスロット全てで300mAずつ使った場合でも、それにメイン基板回路の5V系消費電流を足しても
   まだ余裕があります。

   +12V、-12Vについては、最大で各120mAです。全体に対して120mAなので、上記の規格を守れば、
   計算上50mA×3=150mAとなるので、全スロットでは足りません。
   ただ、+12V/-12Vを実際そんなに使うかどうか考えて、経済的な面から、この容量におさえました。
   +12V/-12Vを使うのは、RS232Cカートリッジや音源ですね。


 3) 拡張スロットボックスの寸法について 

   拡張スロットボックスは、幅180mm×奥行120mm×高さ45mmです。
   但し、カートリッジを差し込まない、電源アダプタを接続しない状態でのケースそのものの
   寸法です。

   (バッファは一般のROMカートリッジ等とほぼ同じです。)


●3. 拡張スロットボックス パネル設計 

 ケースのパネル加工の設計を進めました。

 まずは1枚試作してみて、当たり具合などを確かめてみます。もし問題があれば、それを反映して
 修正します。

 次の写真は、原寸図面上にて検討中の様子です。

  ゲームランド!

 フラットケーブルをどこから引き出すか。2箇所考えていて、それはケースの加工が容易かどうかも
 判断材料に入れて検討中です。まず、パネルの一部を欠いたものを試作して、それで実際に
 見てみます。
 また、フラットケーブルにキズがつかないように、自在ブッシュをパネルの欠いた部分に取り付けて
 保護します。


 ところで、さきほどの写真のROMカートリッジは、「ゲームランド」(CASIO)です。
 右は、その起動画面です。じつは、初めて動くのを見ました。意外にも。

 このソフトは、約30年前にPV-7が欲しかった時、気になっていたのです。
 広告には、プログラムを作れなくてもゲームが作れると書いてあり、そりゃすごいなと。

 数年前、たまたま中古屋で安かったものですから、何となく買ったのです。
 ところが、1chipMSXに差し込んでも動作しませんでした。
 なんだこりゃ、壊れているのかと思い、そのまま放置していました。

 それをたまたま、PV-7に差してみたら、さきほどご覧になったように
 正常に起動したという・・・。

 未確認情報ですけど、このソフトは、MSX1でしか動作しないようです。
 PV-7はRAMが8KBしかないのに、このソフトは動くんですね。容量の問題では
 ないのでしょう。

 さきほど「プログラムを作れなくてもゲームが作れる」、と書きましたけど、
 なにしろ、初めて起動したのが、ついさっきですから、使い方は分かりません。
 説明書もありません。

 30年前には、このように想像していました。
 画面上でキャラクタを作ったり、設定を行うと、最終的にはBASICプログラムが
 吐き出されてくると・・・。
 果たして、合っているでしょうか?実際はどうなんでしょうね。試してみたいと思います。

 (後日記)
 以前から手元にあった「MSX MAGAZINE 永久保存版3」のP.74〜から記事がありました。
 簡単な使い方も載っています。


 余談ですが、昔、壊れたMB-H1(日立)からパーツ取りしたROMが残っています。
 これをROMカートリッジに入れて起動することができれば、日立の内蔵ソフトが
 動く、と思って試したことがあります。結果としてはダメでした。
 たぶん、そのROMが特定のスロットに無いと起動しないのかもしれません。
 わかりませんが・・・もし動かすことができたら、面白いですね。それだけですけどね。

 さらに余談・・・
 昔(中学生の頃)、BSAVEでHITBITの内蔵ROMをカセットにセーブしてみました。
 これをBLOADすれば、他社のMSXでもHITBITの内蔵ソフトが動くと思っていました。
 実際、自分ので試したら、HITBITの内蔵ソフトが起動しました。
 (あとで書きますが、これは勘違いだった)

 早速、当時いろいろ教わっていた方(マシン語などを使いこなしてゲームを作ったり
 できる方)にそのカセットテープを送り、HITBITの内蔵ソフトをMB-H1で起動できるか
 試してみて下さいと手紙を書きました。

 ※当時は電子メールなんか無いので、雑誌の文通欄で知り合った人と手紙をやりとりして
  情報交換をすることが多かったのです。

 その方はMB-H1を持っていたんですけど、それからしばらくして返事がきました。

 まさか、日立のH1でHITBITの画面が出る?と、半信半疑で試して下さったようでした。
 結果は・・・BLOADが終わった後、「H1の画面が出ました」、とのこと。

 そして、次のようにBASICで入力し、試してみてと書き添えてありました。
 DEFUSR=0:A=USR(0) [リターン]

 ほら、内蔵ソフトが起動したでしょう?あなたのHITBITの。

 確かにROMの内容はカセットにBSAVEできているが、それをBLOADしてもROMには
 書き込めないから無視される。ロードが終了した時点で、0番地からスタートするように
 指定しているから、さっきのDEFUSR=0:A=USR(0)と同じことで、単に再起動している
 だけだと。

 それなら、RAMにロードしたらどうか?8000H番地からRAMだから、そこからBLOAD
 させたらどうかと、試してみても動きませんでした。RAMには書き込めるけど、アドレスが
 違うからです。
 JP(ジャンプ)命令やCALL命令の行き先は絶対番地です。そのままだったら、ROM上の
 アドレスをさすことになります。結局、ROMに飛んでいってしまうのです。
 また、RAMの終わりのほうには、BASICのワークエリアがあり、それを破壊してしまうと
 暴走につながることがあります。

 残念ながらカセットにセーブできたのはBASICのROMのデータであって、内蔵ソフトの
 データではありませんでした。BASICからの操作なので、内蔵ソフトにアクセスできていない
 のです。なぜなら、スロットが違います。他機種での言い方に変えれば、バンクが違うと
 いいましょうか。
 そんなことも当時は全く知りませんでした。そういう資料を見る機会もありませんでした。

 そのほか、BIOSとは何か。その仕組みはどうなっているか、コールドスタート、ウォーム
 スタートなど、詳しく手紙で説明してくれました。
 自分としては全くの無知で恥ずかしい限りでしたが、これによって、じつに多くのことを
 学んだし、良いきっかけになりました。

 その方は、「うる星やつら」のパズルゲームを自作していました。おもちゃのパズルが
 ありますよね。コマを動かしていって、一番大きいものを外に出すやつ。それをMSXの画面上に
 再現したものです。
 そのプログラムを送ってもらって、何度も遊んだけど結局クリアできず。友人にも試してもらった
 が、どうしてもコマがひっかかってしまう。
 製作時の資料も送ってもらいました。1mmの方眼紙にドットをビッシリ・・・とても当時の自分
 には真似できないと思いました。こんな、目が悪くなりそうなことは・・・。
 絵も上手だし、マシン語も使いこなしてるし、その当時の自分にとっては、雲の上の人のように
 思えました。その前に、自分が送ったくだらないプログラム、あれは恥ずかしい限りでした。

 いまの自分だったら、PV-7でH1の内蔵ソフトを動くように細工することは可能でしょう。
 でも、それができるのは、この方のおかげでもあります。本当にお世話になったと思います。
 もう連絡先もわかりませんが(確か高知の方でした)、有難うございました。


■109 2014/05/29 PCM再生基板など 

 いろいろやっています。


●1. PCM再生基板 PCM-13B 

 以前、ご紹介しましたPCM再生基板ですけど、
 ご覧のように、試作基板は出来上がっています。

 

 基板サイズ及び、ネジ穴の位置は、ICB-93などと同じです。
 (95×72mm)

 現在、基本部分のプログラムは動いています。

 右上の写真、
 エレキットのおしゃべりさんのROMで、「ごめんなさい」って喋りましたよ!
 謝らなくてもいいのにな〜(?)

 他の仕事の合間に、ぼちぼちプログラムを作っています。
 以前の切削基板バージョンとはハードウェア的に異なる部分がある為と、
 設定関係が一部異なるので、そのあたりも含めて作業中です。

 たとえば、再生スピード(ピッチ)の調整があります。今回、追加しました。
 半固定抵抗を回すことで、ある範囲内で可変できます。

 あとで、シリアルEEPROMと、PWMも対応可能とする予定です。
 (ハードウェア的には、基板に回路を組み込んであります)


●2. AKI-80用ベースボード 

 これは、新製品のご紹介ではありません。
 以前(2008年頃)に、切削基板で作ったものです。(以前の記事に載っています)

 ある方に頼まれて設計・製作したものだったと記憶しています。

 もう何年もほったらかしですが、いまも手元に3種類が残っています。
 改めて、ご紹介しましょう。

 これは、Z80バスの信号をコネクタに引き出したものです。
 試作AとCの2バージョンあります。

 

 いずれも、50ピンのコネクタ(MILコネクタと、カードエッジコネクタ)が実装可能です。
 左の基板は、カードエッジコネクタを実装していないだけです。パターンはあります。

 このカードエッジコネクタは、MSXのスロットを意識しています。信号の並びは、ほぼ同じです。

 ROMのチップセレクト信号(/CS1、/CS2、/CS12)が無いなど、違いはあります。
 MSXのROMをつないで動かすことは無いでしょうから、それらは入れてないのです。

 I/Oデバイスを接続することを想定しています。Z84C015内のI/Oと重複しないように注意が必要です。


 それにしても(次の写真)、意地になって片面でパターンを引いていたものですね。
 我ながら・・・よくこんな事やっていたなあ、と。



 GNDの浮島を作らないように考えながら、線を引かなければなりませんでした。
 とにかく、片面ですから・・・。

 上の写真で、大きい穴がイビツになっているのは、意図的にそうしています。
 2種類のコネクタに対応できるようにしたわけです。つまり、2種類の穴を、
 位置をずらしてあけてあります。

 未実装のパターンに、穴が3列並んでいることからも、2種類のコネクタに対応して
 いることがお分かり頂けることでしょう。


 次に、別の種類の基板をご紹介します。

 

 これには8255が載っています。汎用I/Oですね。なつかしの・・・。

 もともと、AKI-80にはPIOの汎用I/Oピンがありますけど、あえて8255も使いたい
 というご要望にお応えしたものです。

 ちなみに、Super AKI-80には、8255(正確には82C265だったか?)が載っていたと
 記憶しています。間違っていたらスミマセン。(説明書を見ればいいんだけど)


 ところで、こういったAKI-80のベースボードなんかは、もう、需要は無いでしょうね。
 どなたか欲しい方、いらっしゃいますか?需要があるようでしたら、改良して
 きれいなプリント基板を作ることもできるでしょう。

 たとえば、シリアル通信をUSBにするだけでも使い勝手は良くなると思います。
 (あくまでもモニタプログラム等でPCと接続する場合ですよ)


 秋月電子さんの通販からは、AKI-80ゴールドは消えてしまって、スーパーAKI-80
 だけのようです(K-05019)。 CPUとSRAMは、まだ在庫があるようですね。
 フラッシュROMも何種類かあります。

 Z80を使うときに不便なのは、ROMを書き込む必要があることでしょう。
 ROMライターと、イレーサ(窓付EPROMの場合)も必要だし、書いたり消したりの
 作業に時間がかかります。

 ROMエミュレータも便利だけれど、市販品は高かったから、自作される方も
 結構多かったと思います。

 もっとも経済的と思われる方法は、
 モニタROMを使って、RAM上にプログラムをロードして実行すれば、ROMの
 書き込みはしなくても済むし、ROMを書いたり消したりするのと比べれば、
 スピーディに開発ができますね。
 PCと接続して、シリアル通信でHEXファイルを送るわけです。

 私はMC68000を使っていた時もそのやり方でした。製品のファームウェアの中に
 モニタプログラムを組み込んで、それでデバッグや検査ができるようにしていたと思います。
 シリアルポートを出しておけば、あとはPCとつないで、ターミナルソフトから操作できました。

 ところで、Z84C015の方向性はとても良かったと思います。便利なチップでした。
 通信ボードなどの製品にも使用したことがあります。(確か、HDLC通信ボード)

 Z84C015にフラッシュROMと、ある程度の容量のRAMを内蔵してくれたら、いまも
 使い続けていたかもしれません。
 実際、TLCS-900シリーズでしたっけ。もう忘れてしまいましたけど、製品の予定は
 あったようですね。当時(2000年ごろ)、そういう製品がないか東芝の資料を調べていました
 から。結局、フラッシュROM内蔵のやつは出なかったんじゃないかな・・・(記憶があいまいでスミマセン)。
 それで、あきらめた次第です。

 当時(2000年頃)は、川鉄のKL5C80A12も使っていました。RAMが内蔵されていて便利でした。
 容量は確かに少なかったけど、それでもだいぶ助かりました。

 小型化を要求される製品の開発をやっていて、さすがにROM外付けでは、厳しかったので
 次の試作ではH8/3048Fに設計変更しました。

 そのほかの選択肢は、あとは日立のHD647180(型番は未確認)ぐらいしか思いつきませんでした。
 HD64180のROM内蔵のやつが、その型番なのです。当時、すでに廃止になっていたと思います。


 またZ80の話に戻りますが、Z84C015+フラッシュROM+RAMのワンチップマイコンが出たら
 良かったのにと、いまも思いますよ。

 そりゃ、もしかして、パチンコやパチスロの例のチップみたいじゃないかと・・・(笑)

 パチ業界向けと同じものが出回ったら都合が悪いでしょうから、一般向けの仕様にして、
 独自のピン配置でも、違う形のパッケージでもいいから、出してくれないかなと思いました。

 64ピンのシュリンクDIPじゃなくて・・・、たとえば普通のDIPの40ピンとか、QFPの44ピンあたりで、
 まるでPICのような感じで、どうでしょう。アドレスやデータは、基本的にはピンに出しません。
 切り替え可能ではあるけど、普通の使い方ではI/Oピンとして使うわけです。H8/3048Fも
 そんな感じでしたよね。
 PICじゃないけど、28ピンの300milとか、18ピンのパッケージで展開するのも面白いかもしれません。

 いままでの経験やソフト資産があるから、Z80を継続して使いたかったのです。
 新しいCPUを習得するために要する時間や、最初に経験するトラブルなんかは無しにしたい・・・。

 高級言語を使う限り、どのCPUを使っても、あまり変わらないなと思うときもあります。

 なんだかんだ言いながらも、H8、PIC、AVR、など色々覚えてきました。過去を捨てて、新しいものを
 取り入れることは大切でしょうけど、またゼロから始める部分があるのは辛いですね。

 Break away from the past.

 

 でもやっぱり、Z80は時代遅れなのかなあ・・・。


■108 2014/05/27 いろいろ 

 ここ数日は、設計などに集中していました。
 それだけではなくて、土日は珍しく仕事を離れて外出しました。

 さらに、いくつかの案件の進捗がありますので、あわせてご紹介したいと思います。

 余談ですけど、なぜか急にWebサイトへのアップロードができなくなり、
 記事の更新ができず、困っていました。
 FTPクライアントが起動できず、原因は、fxfer.exe が消えていたからです。
 ほかのソフトを使う方法もあるけど、その前に、なぜ消えた?さわってないよ!
 バックアップから、そのファイルだけ持って来て、たとえばデスクトップにあるだけでも
 勝手に消えてしまうのです。ウィルスじゃないのに、まさかウィルスと誤検出されてるのか?
 (Avast! のせいでした。誤検出です。)


●1. 5月24日 旧香港上海銀行長崎支店記念館 

 じつは、最初からここに行くのが目的ではなかったのです。

 出島岸壁に自衛隊の船が来ているというので、それを見に行くのが最初の目的でした。
 艦艇広報 掃海母艦「うらが」ですね。私は別に軍事マニアとかじゃないけど・・・。

 体験航海は予約していませんでした。一般公開をちょっと見に行く程度に考えていました。

 自宅から長崎空港へ徒歩で約40分、これは運動を兼ねています。出島道路経由で
 新地に停車するバスは空港からしか出ていないので、空港に行く必要がありました。

 (写真は箕島大橋の中央付近にて撮影/徒歩移動中)
 空港から見える、この島にも行ってみたい。

 ちょっと遅めに、着いてから昼飯を食うことにしました。腹が鳴ってどうしようもなかったけど。

 13時半頃だったか、新地で降りて、大波止ターミナルへ徒歩で移動しました。よく考えたら
 もうちょっとバスに乗っていて、大波止で降りれば近かったのではないかと思いますが、
 これも運動です。

 大波止ターミナルの中にあるうどん屋さんが好きで、そこで昼食をとることにしたのです。
 以前の勤務先の本社が出島にあり、打ち合わせや現場がある時は本社に出てきて、
 昼食は、そのうどん屋か、JA会館の地下にある安い食堂などで食べていました。
 退職してからは行く機会もなかったので、久しぶりのうどんを楽しみにしていました。
 昼時に行くと混雑していて、いつも立ち食いをしていました。今日は昼過ぎの為、テーブル席
 は空いていました。
 値段は消費税UPの影響があったけど、変わらず、うまかったですねえ。

 昼食が終わり、14時頃に出島岸壁を目指して歩き始めました。船はすでに見えていました。
 人がたくさん乗っている様子。なんかおかしい。動き出した。

 ああ、体験航海に行くんだなと、気楽に考えていました。その時は。
 1時間ぐらいだろう、戻ってくるのを待てばいいだろうと、家康気分でした。

 しかし・・・岸壁についてみると、係員がバリケードやテントを片付けていました。おかしいなあ。
 また戻ってくるんじゃないの? いや、おかしいぞ。

 携帯で、このイベントの情報をチェックしたら、なんと! 一般公開は午前中だけで、
 午後は体験航海だけだって!! 
 無駄足でした。なんで、よく調べてから行かなかったのだろう。あーあ。
 どうしよう、せっかく来たしなあ。

 そこで思いついて、大浦海岸通りまで歩き、まだ行った事のなかった「旧香港上海銀行」まで
 行ってみることにしました。確かリニューアルオープンとか聞いたような・・・いつだっけ?と、
 これまた、あいまいな記憶で行動開始しました。なんとかなるじゃろうと。

 ほら、もう行ってしまった。女神大橋の手前ぐらい。

 以下、記念館と省略します。

 入口から入ると、昔のカウンターがそのままなのかな?中央付近はコンサートホールなどとして
 使われているようです。機材をセッティングしたりしていたので、あれ、もしかしてまだ内装とか
 工事中なのか?入ってよかったのか?と迷ってしまいました。

 グルッと回って行くと、受付があり、そこで入場料を払うようになっていました。\300でした。
 リニューアルオープン記念の粗品をもらいました。
 その奥に階段があり、2F、3Fまであります。

 2Fは、「長崎近代交流史と孫文・梅屋庄吉ミュージアム」として、孫文・梅屋庄吉に関する展示が
 あります。

 以下、いくつか写真を示しますが、展示物の撮影はストロボを使わない限り問題ないようです。
 (当日券の裏に、「展示室内でのストロボを使用した写真撮影はご遠慮ください」と書いてある)

 ちょっと気になったのはコレ。 建物の模型が入っているガラスケース内の照明・・・

 端子がはずれて、半田付けがむき出し。

 展示物のガラスケースの照明は、みんなLEDが使われていました。以前そういう仕事を数年
 していたような気がしますが、その職を離れた今も、これはどこのメーカーだろうと、ついつい
 チェックしている自分がいました。

 一番、私が興味をもったのは3Fの通信関係の展示でした。上海との海底ケーブルが早くから
 開通していたそうですけど、それに関する機器類が展示してありました。

 

 電信機ですね。古いモーターがいいですね。メカメカ、メカメカ。

 このレトロなやつがたまらんですね。萌えますね。

 そのほか、海底ケーブルの見本などもありました。

 展示室のドアから、ベランダへ出られるようになっていました。
 次の左の写真は建物正面側(海側)、右の写真は山側のベランダです。

 

 山側は、グラバー園への上り道とか、四海楼、カステラ屋、おみやげ屋さんなどが見えます。

 手前のバスは島鉄バス。

 展示には新しい技術が導入されていました。それぞれの展示物の前には、タブレットを
 利用したものと思われる説明装置(英語、韓国語、中国語対応)や、

 タッチパネル式の透過ディスプレイ(下の写真/正式名称は不明)がありました。

 透過ディスプレイ

 言語は、あえて中国語を選択してみました。
 ワクで囲まれたところをタッチすると、その説明が表示されたりします。なんだか妙にハイテクな
 感じです。個人的に欲しいです。

 正面のベランダからは、松ヶ枝国際埠頭が見えます。
 ちょうど、 ぱしふぃっく・びぃなす号 が停泊していました。



 右上の写真・・・・・・ちょうど、さっきの自衛隊の船が帰ってきた・・・。


●2. 5月25日 海上自衛隊 大村航空基地 開隊57周年 記念日行事 

 毎年開かれているイベントです。私は、ここ数年ほど、なぜか行き損ねていました。
  2011年は災害のため、イベントは中止されたんじゃなかったかな。

 今回、久しぶりに行ってみることにしました。

 さっそくですけど・・・、
 イベントの中で、一番行列するのは、これじゃないでしょうか。ヘリコプターの体験搭乗。



 11:00からの抽選会を待つ、この長い長い行列。
 写真の右側が格納庫の入口で、そこから外までズラーーーッと人が並んでいます。
 座り込んでいる人もいましたね。立ったままでキツイですよ、本当に。

 写真の左側に係員がたくさんいます。そこがクジ引きをする場所です。
 当たった人が搭乗するための書類を書く席や荷物預かり所もあります。

 5年以上前、この列に並んだことがあります。

 今日はそれほどでもなかったけど、その時は暑かった〜。
 並んで、ずいぶん待って、ようやく自分の番が来て、
 くじを引いたら一瞬で運命が決まりです。はい残念でした。はあーーーーーー。
 また列の後ろに並ぶかと、並んでも良かっただろうけど、もう気力が続かなかったですね。


 今回は最初からヘリコプターはあきらめて、船に乗ってみることにしました。
 昨日みたいな形の船じゃないけど、体験航海がありました。

 それも同じ格納庫の中に受付があって、じつはさっきの写真は、その集合場所から
 撮ったものです。

 受付に行ったら、抽選も行列もなく、名前と住所(町名だけでよい)、そして電話番号を書いたら、
 アッサリと乗船券をもらえました。

 この6回目の出航は、ちょうどヘリコプターの抽選11:00〜と重なっています。
 係員さんから、ヘリコプターはいいんですか?と聞かれたけど、はい大丈夫ですと回答。

 これが乗船券の写真です。支障があるといけないので、写真は加工しました。

 

 10:50時間厳守!

 ところが、時計も携帯も忘れてしまって、集合時間までほかの展示などを見て過ごそうにも
 時間がわからないのでは、困ってしまいます。いちいち人に聞くのも面倒です。

 待てよ、デジカメに時計が・・・確かにあるけど、これは正確ではなかったはず。
 合ってないだろう。

 ウロウロ歩きながら、ほかの人が付けている腕時計を眺めて時刻を把握しました。
 あまり、しげしげと見つめるのもおかしいので、サッと見ました。どうやら、10:30頃と見えました。

 落ち着かないので、集合場所に戻り、椅子に座って待っていて良いか聞いたらOKとのこと。

 椅子は2グループ分が用意してあり、半分はこれから乗船するグループが座っていました。
 あとの半分の椅子に座って待っていて良いそうです。

 ただ座っていても暇なので、また何となく写真を撮ったり・・・。



 ようやく時間になり、送迎バスまで案内して頂きました。
 実際の乗船場所までは、バスで移動します。

 たぶん、私も含めて多くの方は、どんな船なのか知らなかったと思います。
 昨日、空港まで歩いた時に、箕島大橋から自衛隊の桟橋を見て、それらしい船がないか
 見てみたけど、どれなのかはわかりませんでした。


 これは桟橋での光景です。これから出航するところです。

 

 船の操舵は女性の自衛官が担当されました。
 離岸する時に、別の男性の自衛官が前に飛び乗ってきました。接岸するときにロープを引いたり
 する役目のようです。

 次の写真は、箕島大橋の下をこれからくぐろうとしているところです。右側は長崎空港です。

 

 海上は、爽やかな潮風が吹いていて、非常に快適でした。
 小さい船でしたけど、そんなに揺れませんでした。良かった〜。


 以前、大学の共同研究で漁船に同乗した時、ゲロゲロになってしまってから
 小さい船は避けてきましたけど、今回は平気でした。

 余談・・・

 本当に大変でした。地獄の苦しみでした。酔い止めを飲んだのに効かなかったですから。

 なんか、やたらにゲップが出るなあ、おかしいなあ、と感じていました。
 それから、同乗の大学院生が吸っているタバコの匂いが、やけに鼻について、普段と違う。
 おかしいなあ、とも感じていました。これらは船酔いの症状だったんですね。

 現場の海域に着いたあたりから、なんか調子が悪くなりました。
 ゴザを敷いてもらって、作業開始まで横になっていました。ちょっと休めば大丈夫だろうと。

 数時間後、いよいよ作業開始になり、船底から機材を運び上げ始めた時に、
 まさかと思ったけど、オエッとなりました。
 どうも、下を向くと良くないようだと分かったので、なるべく下を向かないようにしながら
 短時間の勝負だと思い、急いで機材を運び、並べました。

 次に電源の接続、これは船底にバッテリーがあって、そのブレーカーにつなぐんですけど、
 下にあるので、どうしても下を向かなければなりませんでした。
 陸上ではどうってことのない単純な作業、それは海上では非常に困難な作業でした。
 下を向いたらオエッ。

 線の皮むきひとつ、思うようにできませんでした。

 下をあまり見ないようにしないといけないけど、ブレーカーの端子穴の下側を見ないと
 線が差し込みにくいのです。

 なかなか差し込めません。
 フラフラになりながら、ブレーカーの端子につなごうとしました。
 船が揺れるせいもあって、作業がしづらいのです。

 そして、ついに・・・・・・キターーーッ!

 口を押さえながら、急いで船底を飛び出し、海にゲロゲロー・・・。何回吐いたでしょうか。

 船長さんに「この商品の特許とって売り出すんだろ、しっかりしろよ、今日は凪だぜ、
 これくらいで・・・」とか何とか言われながら、背中をさすってもらいました。

 一応プロですから、配線と機材のセッティングまで何とか終わらせて、あとは電源を
 入れるだけの状態に仕上げました。その時点でダウン。あとは寝ていました。

 めしも食べられず、お茶も飲めず。

 それから一晩中、絶え間なく波にゆられて、潮をかぶって、絶望の縁にいました。
 逃げ場所がないんだもの。

 小用をしたくなり、船の一番後ろに行って、ふちに立ちました。
 見ると、四方八方、真っ黒な海に囲まれています。飲み込まれそうな感じがしました。
 船は揺れるし、足を滑らしたら、ここで行方不明になるでしょう。
 両手を離すと危ないです。柱か何かにつかまっていないといけません。
 そこにはつかまる所がありませんでした。自分の排水管は押さえていないと、あらぬ
 方向に飛んでいってズボンが汚れたりしますから、片手で押さえながら、何とか
 用を足しました。

 夜中、寒くて寝られませんでした。また情けないけど、船長さんに話して、ジャンパーを借り、
 なんとか少し眠ることができました。

 夏だから暑いだろうと思って半そでで来たら、夜は風が強くて寒いなんて知らなかった。
 全く、海については無知でした。ナメていました。

 翌朝、身も心もすっかりボロボロでした。船を降りてからも、ただ立っていても座っていても
 ずっと揺れているような感覚で、参ってしまいました。脳がかきまわされたようです。

 板子一枚下は地獄と申しますが、まさにその通りでして、漁師さんたちは命がけで
 魚をとっているのです。それがちょっとでも分かったのは「収穫」でした。
 また、私の撒き餌のご飯粒のおかげで、釣果は良かったと思います。

 帰社後、いくら業務命令であっても、二度と漁船には乗らないと宣言しました。

 余談終わり。(以前同じことを書いたかも)


 そういえば Google Earth で、空港の滑走路の向こう側の、ふつうは見えない場所に、
 飛行機らしき物体が見えます。これなんだろうと以前から疑問に思っていました。

 海上からでないと見えません。それを今回、確認することができました。
 次の写真の中央あたりに、尾翼が見えています。
 詳しくは知りませんが、この飛行機は、何かの訓練用として置いてあるようです。

 中央部にご注目

 空港の誘導灯までは行かずに、そこで方向転換して、再び箕島大橋をくぐりました。
 それで終わりじゃなくて、今度は基地全体が見える場所へ移動しました。

 自分撮り。こうして見るとオッサンだな。(オッサンだろ)

 もとの桟橋に戻ってきて接岸しました。だいたい30分ぐらいだったでしょうか。

 あとはヘリコプターなどの展示を眺めたりしたけど、じつはあんまり興味なかった。
 マニアみたいな人はたくさん見かけましたね。カメラ持って、たくさん並んでいました。

 音がすごくて、耳がおかしくなるよ。皆さん平気なのかな。

   YS-11だ!

  


●3. 拡張スロットボックス用 メイン基板 MXE-MAIN 

 設計完了、発注済みです。

 ちょっと間があきましたけど、他社から頼まれている仕事が優先ですから、
 こちら(自社開発)は、合間に少しずつ進めていました。

 (実際の色とは異なります)

 拡張スロットは、論理的には4個までコネクタが付けられます。
 しかし、ケースの都合で、3個とせざるを得ませんでした。欲しい寸法のケースが
 見つからなかったためです。それだけの理由です。

 欲しい寸法、かつ、妥当な価格、かつ、CNC加工が容易であること。

 4スロット欲しい気持ちはあるけれど、3個でも十分と判断しました。
 (人によっては、足りないかもしれません・・・)

 ケースは、市販品を加工して使うことにしました。アクリルを切って自作するよりも
 手間はかからないし、強度的にはしっかりしているし、見た目も美しいです。
 以前にも書いたかもしれませんが・・・市販のケースは、なかなか自分の希望に
 合うものがなくて、CNCでの加工性も考慮して選ぶと、本当に候補は少ないです。

 ケースのメーカーが二次加工をしているじゃないか、頼めば、と言いたい方、
 お気持ちは分かりますが、私は過去に何度もそれを頼んだ事がありますので、
 いくらかかるかはよく分かっています。はっきり言って高いです。少量だから
 仕方ないんでしょうけど。仕上がりは、さすがにキレイでしたが。

 昔、某社のケースを1,000個近く加工しなければならないことがありました。
 別の機種用で、単純なドリル穴を2個だけ開ける程度は、自分たちでできましたけど、
 この1,000個に対して、角穴、スリットを入れるような加工は、手作業では大変でした。
 数個なら何とかがんばって仕上げますけど、700個ではとてもじゃないけど、
 時間がかかるし、きれいな仕上がりも難しいです。
 100個ぐらいは総出で、手作業で加工したけど、あとはケースのメーカーに頼みました。
 (値段は目をつぶって・・・膨大にかかる時間と労力と引き換えですから)

 自分で図面を描いて、板金やさんに頼めば、好きなデザインや寸法で作れます。
 当たり前です。でもそれは・・・やはりお金がかかるのですね。
 ただじゃないのは当然、という意味じゃなくて、高いんです。

 自分でやれる事は、CNCにパネルの板をセットして、加工するぐらいです。
 CNC加工機にかけられない物は、当然、手作業になります。
 電動ドリルとかリーマー、ヤスリを駆使して加工します。

 ゴチャゴチャ書きましたけど、完成を楽しみにして頂けましたら幸いです。
 6月中には完成予定です。


■107 2014/05/21 雑談 

 MSX拡張スロットボックスのセレクト信号の回路を、もとのTTLからCPLDに設計変更
 しました。

 このあとに計画している複数の機種にも、CPLDやFPGAを使っていく予定です。

 TTLをゾロゾロ並べるからこそレトロ趣味だろうという見方もあるけど、実装面積やコストを
 考えると、TTLゾロゾロというわけにもいかんのですよ。(カートリッジの基板は狭い)

 どうしてもTTLでなきゃ、という方へ、あとで昔のラッピング基板なんか売りに出しま
 しょうか。飾って眺めて、萌えて下さい。
 手書きの回路図もありますよ。テンプレートで1字ずつ文字を入れたやつ。これも、
 萌える方へお譲りしましょうか。


 まあ、それで、着手したわけですが・・・

 しばらく、VHDLを書いたり、QuartusIIを動かしてなかったせいで忘れていました。
 最初、コンパイルが通らなくて、わけのわからないエラーが・・・・・・。

 もう夜遅かったので、寝ながら考えたら、ああ、セミコロンがひとつ余計だったと気づき、
 アッサリ解決。じつにつまらない原因だった。

 エラーメッセージは、「セミコロンが抜けてる」って素直に表示したらどうなんだ。
 意味がわからんぞ。

 以前作ったやつを原型として、編集しているうちに、セミコロンなしの最後の行を
 削ってしまったんだろうな。そして、そのことに気づかなかった。

 そんなのそっちで(ツール側で)勝手に処理してくれよと思う。
 勝手に処理されたらされたで、逆に、余計なことすんなと言うかもしれないが・・・。
 Excelのオートコンプリートや、Googleの検索候補が勝手に出てくるのもイライラする。
 勝手なのは私のほうですか(笑)

 コンパイル通ったけど、トップレベルデザインの設定はどうするんだっけ・・・とか。
 もうすっかり忘れていて、いじっているうちに思い出しました。

 そうだ、VHDLをシンボル化して、これをBDFで・・・そうだった。

 いや、これでも5年以上前は、まとまったプロジェクトを仕上げて、お金も稼いでいた
 のですよ。それ以来、違う業界の仕事をして、しばらく遠ざかっていたから、
 忘れてしまって当然だね。


 「トップレベルの設定」で思い出したのは、初めてCPLDやFPGAを使い始めた頃ですけど、
 当時はMax+plusIIでした。パラレルポートにプロテクトキー(ドングル)を挿して使う
 製品版を20万も出して買った頃。

 デスクトップPCで作ったデータを、現場用のノートPCに移して使おうとしました。
 ところが、コンパイルが通らなくてエラーになった。何も内容は変更してないのに。
 あせって代理店に電話したら、トップレベルの設定をするだけの話。ボタンひとつだけ。
 ばかばかしい。まさに一時の恥でした。でも、聞かなかったら先に進めなかった。

 その後もつまずく事は何度もあったけど、一度もサポートを利用した事はありません。
 誰にも質問したりせず、自力で何とか解決してきました。
 わかってしまえば単純なことばかりで、恥ずかしいですから。

 いつか、
 サポートの技術担当も一緒に頭を抱えるような、本社の開発にまで連絡がいくような、
 コンパイラの根幹にかかわる難しいバグなんかに直面しないものかなあ・・・。

 でも難しいだろうね、それを自分で証明するのは。

 「きっとコンパイラのバグだよ!絶対間違いないよ!自分のソースは間違ってないもん。」
 ・・・なんて言っていたら、じつは自分の間違いが発覚、という大恥パターンになるのが
 オチだろう(笑)
 他人のせいにしたくなるけど、まずは自分の足元を客観的によく見直すように心がけよう。


 そういえば最近、PICのアセンブラで、MOVWFを打ち間違って、MOVFWとしても
 ビルドできてしまう事に気づきました。
 エラーにならないんだよ。紛らわしくて、危ないよなあ。
 MPLAB上では予約語のようで、テキストエディタでは青い太文字で表示される。

 結果のLSTファイルを開いて、どんなコードに変換されたか調べ、命令表の0,1を
 追ってみました。

    アドレス コード 行   ソース
    0099  0096  00193  MOVWF DAT  →正しい
               00194
    009A  0816  00195  MOVFW DAT  →誤り

 間違ってMOVFWと書くと、MOVFとして処理されることがわかりました。
 ,Fまたは,Wを省略した形になってるけど、,Wと解釈されているようです。

 ここ数年はアセンブラやめてCばかり使っていたけど、久しぶりに指導関係でアセンブラ
 をいじっていたのです。その中で、上記のことに気づいた次第です。

 こういうのは紛らわしくて気づきにくいから、エラーをちゃんと表示してほしいよね。


 以上、
 気分転換に?グチャグチャ書きましたけど、その後、拡張スロットボックスのソースは
 スムーズに書き終え、コンパイルも通りました。もうできました。

 長いブランクで忘れかけていたけど、だんだん思い出してきました。
 調子が戻ってきましたよ!


 最後に、
 昨日の記事でご紹介しました基板は、すでに発注済みです。
 それと部品集めをしないと・・・。基板が届いたら試作、テストする予定です。


■106 2014/05/20 MSX関係の新規設計品 

 今回は、MSX関係の新規設計品をご紹介します。

 基板設計は得意なので、ここ数日でいっぺんに片付けました。
 あとは基板を発注して、試作をする予定です。

 これら以外にも計画があり、次々に作っていく予定ですのでご期待下さい。
 (この前のナゾの基板も、その中のひとつです)

 基板だけじゃなくて、ケースも作らなければなりません。これもがんばって作ります。
 (カートリッジ用のケース設計・製作と、拡張スロットボックス用のケース加工が必要)


●1. 拡張スロットボックス用 バッファ基板 MXE-BUF 

 拡張スロットの信号を外部へ引き出す為のバッファ基板です。

 この用途には、すでに、MPC-EX50基板がありますが、
 バッファを通すことで、さらに安定な動作が期待できます。

 これは次項のメイン基板MXE-MAINと組み合わせて使うものです。
 組み合わせることによって、拡張スロットボックスを構成します。

 (これはCAD画面です。現物の色とは異なる)

 実際、バッファなしでそのままフラットケーブルで30cmぐらいひっぱっても、
 平気だったりします。もっといけるかもしれないけど、あらゆる条件下では分かりません。
 フラットケーブルは、信号伝送の条件は悪いです。はっきり言ってクロストークまみれです。


 昔々、PC-9801用のROMライタを作った時、拡張スロット(Cバス)から、
 ROMソケットまでフラットケーブルでつないだんですけど、データが化けて
 悩まされました。最初は単純につないでしまって失敗した。

 特に、アドレスやデータの変化ビットが多い場合、つまり0x00から0xFFへの
 変化とか、その逆とか、0x0FFFから0x1000への変化などが辛いですね。
 いっせいにON/OFFするから、それがノイズ源となっていました。

 そこで、実施した対策は、フラットケーブルの奇数列か偶数列かいずれか一方を
 全部GNDにしてしまう事でした。つまり1本ごとにシールドするわけです。
 SCSIなんか、そうだったでしょう。

 当時、さらに、高価だけど(たまたまジャンクで手に入れていた)ツイストペアのフラット
 ケーブルを使用しました。これで信号線1本ごとにGNDとツイストされ、より(シャレじゃ
 ないけど)安定しました。

 バッファを通せば、さらに安心です。もう残っていないので忘れましたが、入れたと思う。

 まあ、いまのPCなどと比べたらノンビリしたものですよね。MSXは・・・。

 ちなみにISAバスも、ある用途の組み込みの都合から、フラットケーブルで数十センチ
 延ばしたことがあります。これもまた、いまから考えればノンビリした世界でしたが、
 当時は、大丈夫だろうか?と心配しながら試したものです。
 電源/GNDの配線だけはフラットケーブルでなく、太い線でつなぎました。

 ただ、ISAバス自体はGNDが少なかったですよね。これは根本的な課題で、実際、
 アナログ回路を組み込んだときにノイズに悩まされたものです。
 市販のアナログモデムカードなんか、ノイズはどう対策してるんだろうなと調べたり
 しました。


●2. 拡張スロットボックス用 メイン基板 MXE-MAIN 

 拡張スロットボックスのメイン基板です。
 これは、まだ設計が終わっていないので、基板の図は無しです。

 最初、拡張スロットのセレクト信号回路をTTLで組もうとしたら、8個ぐらい必要になって、
 さすがに場所をとるし、コスト高なので、CPLDに置き換えることにしました。
 それで、回路図を書き直しているというわけです。

 カードエッジコネクタは3個並べました。最大3個までカートリッジを差し込む事ができます。
 本当は4個にしたかったんですが、ケースの都合でそうなってしまいました。

 なんか適当なケースが無いんですよ。
 各ケースメーカーのカタログを調べまくったけれど、自分の希望するものがほとんど
 見当たらない。

 どんなのがいいかというと、CNCで加工しやすいものです。
 パネルが1枚板で、アルミでも樹脂でも良いですが、とにかく、板1枚の状態で
 加工できるものです。

 ケースごと加工機にセットして加工するのは厄介で、いろいろ問題があります。
 小さい加工機だから、高さもそんなに無いんですよね。


●3. 増設RAM基板 ZM-MX257 

 欲を出すと、メガRAM、マッパーとか必要になりますけど、今回は割り切って、
 単純なものとしました。

 (これはCAD画面です。現物の色とは異なる)

 容量は、最高64KBまでです。

 メインRAMが最初から8KBや16KBのマシンでも、これを使えば32KBでBASICが使えます。
 64KBもあればMSX-DOSが動作するようです。

 基板には一応、バックアップ回路も入れましたが、通常は使わないと思います。
 それと、ROMカートリッジの代わりとして使えるようにはしませんでした。

 なお、標準のDIPパッケージ×2個に加えて、TSOPパッケージのSRAMも実装できるように
 してあります。


 以下は余談と、バラック試作時の話です。

 私が中学生の頃、はじめてMSXパソコンを買う前のことです。

 あれこれカタログを取り寄せて、毎日飽きずに眺めていました。どれを買うか悩んだ挙句、
 カシオのPV-7が安いので、それを買おうと決めたのです。(結局、値段かよ。仕方ないね、金ないから)
 値段は非常に魅力的でしたが、RAMが8KBという最小構成が不安でした。

 結局、電器店に行ったら、ソニーのHITBIT、HB-101があったので、それを買いました。
 聖子ちゃんに浮気してしまいましたよ。(ファンじゃないけど)
 こいつもRAMは16KBしかなくて、あとでその壁にぶつかりましたね。32KB以上必要と書いてあるソフトを
 見るのが辛かったです。

 それで、前置きが長くてスミマセンでした。じつは、そのPV-7を30年目にして初めて手に入れたわけです。

 いまさら何に使うの、そんなゴミ、と言われそうですけど気にしません。

 うちの母に言わせれば、私の持ち物は全てゴミ、ガラクタなのです。新品だろうと何だろうとガラクタ
 です。「あんたのガラクタ片付けなさい」って、親孝行と思ってマッサージ椅子を買ってきたのに
 なんという仕打ちでしょう。(笑)

 ガラクタ、ガラクタ、ガラクタ、・・・・・・・・・

 グレちゃうからね、もう。ギャラクターの幹部になってやる。ベルクカッツェ様。

 そういえば、PV-7発売当時、「良いパソコン悪いパソコン」だったか、そういう本がありました。
 自動車のそういう本がありますよね。それが先に出たんでしょうけど。
 良いパソコン悪いパソコンの本には、新機種が紹介されていて、それぞれ長所、短所などが書いてありました。

 その中でPV-7は、どのように紹介されていたかというと、「ついに出た、使い捨てパソコン」だって・・・。
 こんなに安いなら使い捨てになる、という見方でしょうか。ひどいですね、使い捨てなんて。

 なにしろ価格破壊の先駆者でしたからね・・・(電卓戦争で、カシオはどんどん値段を下げてきた)。

 30年モノですけど、ちゃんと正常に動きましたよ。

 そのほか、さっきの本には、キャラメルだの消しゴムだの書いてあって・・・(キーボードのこと)。
 PV-7やPC-6001はキャラメルでした。JR-200などは消しゴム。
 PV-7は電卓のキーですよね。耐久性はあると思いますよ。

 HB-101のキーボードのほうがダメだった。1年もたたずに、入力困難になったのです。接点の接触が
 悪くなったのか。それでも唯一のパソコンだったから、使うしかなかった。1個ずつバシバシと、
 強く力を入れながら叩いていたら、それがクセになってしまった。


 カシオPV-7は、RAMが8KBしかありません。
 BASICのフリーエリアは、右の写真のように、たったの4,239バイトです。

 

 ご存知ない方のために説明しますと、8KB=8,192バイトなのに、4,239バイトと表示されるのは
 ワークエリアが差し引かれているためです。(ワークエリアは、システムが使用する領域)

 増設RAMは単純な回路でできます。

 何かのゲームのROMカートリッジを改造して、SRAMを載せられるようにしました。
 単純な回路だけど、ROMとRAMでは違います。WR信号を追加するのと、アドレスも異なります。

 カードエッジの端子が省略されているものは使えません。全部あるやつを選びました。

 ROMカートリッジの基板を流用すれば、製作はラクかなと楽観的に考えていたら・・・
 意外と、あちこちパターンカットしたり、ジャンパーをつなぐ必要がありました。

 アドレスデコーダも必要になり、ICを空中配線でつなぎました。完全に浮いてしまっていますね。
 これでも平気です。

 

 上の右の写真には、ちゃんと 28815 Bytes free と表示されています。
 32KB増設できましたね。

 フリーエリア増えたね〜〜〜、良かったね〜〜〜。

 ・・・で、これで何をするの?


■105 2014/05/17 いろいろ 

 ボチボチ、いろいろやっています。


●1. PCM再生基板 PCM-13B に関連して 

 確か1995年前後に、(別々の)知人から頼まれて作ったものが2種類あります。

 ひとつは、ある音声を延々と繰り返し再生するもの。基本的には、エレキットの「おしゃべりさん」と
 同様の働きをします。ROMはあるのに、おしゃべりさん自体がないので、回路から作ったわけです。

 もうひとつは、左右の耳から違う周波数の音を聞かせて、アルファ波を出すのだったか、
 何かあやしげな目的のための装置です。
 (ある人の著書に書いてあった周波数だけが唯一の資料でした)

 いずれも基本となる回路は同じで、カウンタからアドレスをROMに与え、そのROMの出力を
 R-2RラダーにてD/A変換し、アンプからスピーカ(またはイヤホン)へ出力しています。
 当時はマイコンを使っていなくて、基本となる周波数はタイマICの555によって作り、
 それでカウンタを回していたのです。
 左右の耳から音を聴くやつは、左右の周波数が異なるので、それが2回路必要でした。

 音声再生のものはWAVデータでしたが、周波数発声のほうは、MS-DOS上のC言語で
 正弦波の計算をさせて、256ステップのデータテーブルを作り、ROMに焼きました。
 その再生速度を可変することで、目的の周波数に合わせました。

 今だったら、ワンチップマイコンを使って、PWMなど利用してシンプルにまとめてしまう
 でしょうけど、当時は知りませんでしたからね。
 Z80にROMやRAM、I/Oを組み合わせてできるけど、大掛かりになってしまいますから
 現実的ではありませんでした。


 そうそう、昨年あった事ですが、ArduinoでPWMをいくつも使いたいという話があり、
 しかしPWMピンは既に他で使っているから、もうPWMは使えないという話を聞いた事が
 ありました。(以下、ハードウェアの改造は無しという前提で)

 いや、そうじゃないでしょう。タイマー割り込みが一定周期で入っているのだから、
 PWM専用ピンじゃなくても、プログラムでPWMを実現すればいいじゃないですか。
 そんなふうに提案したんですけど、理解してもらえなかったようで残念でした。
 別に、PWM専用ピンじゃないとPWMができないわけじゃないんです。

 同様に、Z80の頃は、単純な入力/出力ポートばかりで、PWMもSPIも、I2Cも、
 周辺機能としての専用ハードウェアは無かったと思います。どうしていたかというと、
 みんなプログラムで実現していました。たとえば、EEPROMの93C46なんか、
 1ビットずつI/Oをたたいて、シフトしながら読み書きをしたものです。当たり前でした。

 そういう経験をしているから、PWMはプログラムで実現できますよ、という提案が
 できるんですけど、どうもArduinoの中の考えに凝り固まってしまっていたようですね。
 できないことはできないんだ、と決め付けていた。

 もちろん、PICやAVRに、専用ハードウェアが組み込まれているのでしたら、それらを
 使わない手はありません。ぜひ活用して下さい。
 ただ、何が言いたいかというと、それらは無くてもプログラムで実現する方法は有る
 ということを、もしご存知でなかった方は、知っておくと損はないです。

 確かに、専用ハードウェアを利用する方法と比べたら、効率など悪いですけどね。


 さらに余談ですが、ある海外のサイトからダウンロードしたArduinoのスケッチを
 読んでいて驚きました。0〜9の数値を4bitで出力するために、どのようにして
 いたかというと、switch case文で、10通りにデコードして、最後にdigitalWriteで出力
 していました。

    switch( num )
    {
    case 0: a=0;b=0;c=0;d=0;break;
    〜中略〜
    digitalWrite(ledPin_0_d, d);
    〜以下略〜

 出力ポートのビットの並びがバラバラの場合だったら、こういうやり方になっても
 仕方ないだろうけど、せっかく並んでいるんだし・・・。
 結果的に動けば良いのだから、スピードもあまり関係ないから、これでも間違いじゃないけど。
 出力ポートには直接、数値を書き込む方法があるので(※)、そんな回りくどいことはしなくて
 いいんです。ただ、知らなかっただけだと思います。
 10通りだから良かったけど、100通りになったら、さすがに考えるでしょう。

 ※例 PORTB=xxx; でよい。
  但し、無関係のビットを変化させないように注意する。(あらかじめ保存したり、マスクをかけたり)

 ※後日記
  移植性を考慮すると、上記のような冗長な書き方のほうが良い場合もある。
  でも100通りを処理するときはさすがに考えるだろう。


 さて、その当時の回路図が出てきました。
 (なんでも捨てずにとってあります。探すのが厄介なだけ)

 

 左の回路図はフリーハンド鉛筆書きの原図で、右はそれをFAXでコピーしたものです。
 当時、コピー機は持っていなかったのです。FAXで代用していました。

 そのコピーを赤鉛筆で塗りながら、ユニバーサル基板に手配線していました。
 感熱紙なので、コピーは薄く消えかかっています。

 発振周波数などの計算や回路を検討した時のメモも残っていました。

 あえて、字が読めないようにしましたが・・・

 陽性かくにん!よかった とかは書いてないです。

 やはり、リケジョはメガ・・・・・・


●2. FMワイヤレスマイク 

 試作、テストをしているところです。

 数十メートルは飛ぶし、周波数も安定していて、良い感じです。

 奥に見えるのはノギスです。(聞いてないそんな事)

 困ったことがあって、基板の板厚が注文と異なり、厚いものが届きました。
 厚いといっても通常の1.6mmのものです。注文は、0.8mmでした。先方のミスです。
 このケースは、もともと高さ制限が厳しく、0.8mmの差は大きいのです。
 そのために、コンデンサマイク等がフタに当たり、フタが浮いてしまっています。

 とりあえず、この基板パターンでの動作確認、テストを進めていきます。

 そのほかの課題は、測定器なしでの調整方法を提供することです。
 うちはオシロスコープや周波数カウンタがあるので、簡単に調整できますが、
 多くの方は持っていません。

 ぜひ、測定器なしでも調整できるようにしたいのです。

 それができなかったら、調整済みの完成品を出すことになりますが、
 地方によって周波数が使用中の可能性があります。その場合は、周波数を調整する必要があります。

 唯一の測定器(測定器じゃないけど)、それはFMラジオしかありません。

 子供の頃にやっていた方法は、ラジオで空いた周波数を受信しておいて、ワイヤレスマイクから
 送信しながらトリマを回します。(自作コイルを伸び縮みさせたり、ボビンのコアを回すものも多かった)
 周波数が合ったら、ポコッ、キーン(ハウリング)と・・・こんなふうにして周波数を合わせていました。

 ところが、このワイヤレスマイクは、調整が2段あります。
 もとの周波数を発振する回路と、同調回路付きのRFアンプ、2箇所に周波数調整のトリマが
 あります。後段の調整が合ってないと、電波が出て行きません。
 単純に、片方のトリマを回しただけではダメで、上記の方法のように簡単にできないのです。

 計測器があれば、前段の出力を測定して、目的とする周波数に合わせることができます。
 オシロスコープで波形を見ながら、周波数も表示させながら、実際に調整しています。
 次に、後段のアンテナ出力を測定して、出力波形を見ながら、それが最大の振幅になるように
 トリマを調整しています。

 近所を、FMラジオを持ってウロウロしながら、どこまで届くか確認しています。
 住宅街でそれをやっていると、明らかに不審な感じですが、仕方ないです。

 誰でも出力を上げるほうに興味があると思いますけど、微弱電波の規制はもちろんですが、
 出力を上げれば当然、電池を食いますので、電池が長持ちしません。
 だから、そこそこ実用レベルのところに調整する必要があります。


 あとは、続けて何個か試作を作って、トランジスタを別のものに変えて評価してみたり、回路定数を
 調整する予定です。

 おまけ機能として、8ピンのPICが載せられるようにしました。これによって、ビーコンとしても
 使えるようになります。「ピッ、ピッ、ピッ、・・・」という断続音を送信したりとか。モールスも良いでしょう。
 まだ、そのためのプログラムを作っていません。難しくはないので、すぐできるでしょう。


■104 2014/05/15 掲載お知らせと、新規設計品のご紹介 


●1. ユニバーサル基板 MPC-P88 

 PC-8801用のユニバーサル基板を、通販ページへ掲載しましたので、
 お知らせします。

 次の写真は、表面と裏面です。
 (デジカメを構える手が写っています。汚れではありません)



 穴は、およそ2,400個あります(すべての穴を含む)。
 ぎりぎりいっぱいまで、ユニバーサルとして使えるように設計しました。

 PC-8801用としてご注文を頂き、設計したものですが、
 もちろん汎用的に使用可能です。
 2.54mmピッチの72ピン(36ピン×両面)のカードエッジコネクタに合います。

 通販は、こちらです。


●2. ナゾの基板 

 これは、新規設計品です。現在、試作基板を組み上げた状態です。

  

 これから、プログラムを作ったり、回路のテストをする予定です。

 PICは忘れても、Z80は忘れませんね。十数年たつけれど、いまでもコーディングできます。
 いや、PICを忘れたわけじゃないけれど。(最近はCばかりでアセンブラ忘れかけてるかも)

 これはMPC-P60基板を使い、(なつかしの)ラッピングで配線しました。
 見た目は、かなりゴテゴテしていますが、動くでしょう。たぶん。(これから火入れなので)

 もし挫折したら、無かったことにするかもしれないので(をいをい)、
 現時点では、詳細を伏せておきます。

 TTLがいくつも載っていますが、最終的にこれらはFPGAにまとめる予定です。
 手近な部品で、手っ取り早く組み上げて動作確認を行い、ややこしいことは
 あとで考えて処理するやり方です。

 昨夜、寝ながら気づいたことがあって、どうやらその回路を追加しなければ
 ならないようです。現状の基板の横に、またユニバーサル基板をくっつけて、
 リード線が垂れ下がることになるでしょう。

 見た目はどうあれ、正しく動くことを確認するのが目的ですから。

 最終的にはプリント基板化し、使用部品は2〜3チップとなり、小さくまとまるでしょう。


 これ以外にも、いくつかの設計及び試作を進行中です。
 順次、発表できると思います。お楽しみに・・・。


 私は、20年以上の開発設計の経験があって、たいてい何でも作れます。タイムマシン等は
 無理かと思いますが・・・。仕様から概要設計、回路設計、アートワーク、部品集め、実装、
 組立配線、なんでも一人でこなせますが、いまいちアイデアが不足していると思います。

 あんなものいいな、こんなのが欲しいな、と、まるで昔のドラえもんの歌っぽいですが、
 アイデアがありましたら、お気軽にお寄せ下さい。(メール

 需要が有るのか無いのか、微妙なものもあるでしょうけど・・・
 少量でも、それを必要としている方がいらっしゃる限り、それを作る、これでいいと思います。

 必要とされるものを作り、需要の多少にかかわらず、ユーザの要望にこたえる。

 そうは言っても、俗世で生きる以上、お金がないと生きていけませんから
 稼がないといけないんですけど、今できることを精一杯がんばっていきたいと思います。


■103 2014/05/11 新製品ご紹介 

 いろいろなモノの設計を次々に進めています。

 近々、工場から入荷したり、試作/テストなどが完了するものがありますので
 ご紹介したいと思います。


●1. PCM再生基板 PCM-13B 

 これは、音声ROMを再生するための基板です。

 以前、切削基板を販売していたものです。それを改良してプリント基板化しました。

 (これはCAD画面です。現物とは色が異なります)

 電源、スピーカを接続し、ボタンを押すと音声を再生します。

 ボタンを押すと電源ON、再生が終わると自動的にOFFになります。
 外部からの接点信号、たとえば玄関の呼び鈴ボタンなどを入力してもよいでしょう。

 音声ROMは基本的に、これを使用することを想定していますが、
 もちろん、自分でオリジナルのものを作成して、それを使用することも可能です。
 (Windowsのサウンドレコーダで録音し、そのデータをROMプログラマへ送って書き込みます。
 所定の条件で記録したWAVデータを頂ければ、弊社にて2764に書き込み代行も可能です。)

 上記リンク先のμPD23C1000ACは1メガですが、実際にはその半分しか使われていません。
 その半分に、8種類の音声が入っています。それをディップスイッチ(またはジャンパーピン)
 にて選択可能です。

 そのほかの遊び方として、
 何かのジャンクに載っていたROMを挿してみて、どんな音がするのか試してみるのも
 興味深いでしょう。

 再生速度(ピッチ)は半固定抵抗にて可変できます。もちろん、音量も可変できます。

 R-2Rラダー回路にてD/A変換をしています。PWMからの出力も可能となっています。

 再生データは、基本的にはROMからの出力ですが、PICからも出力可能な回路と
 なっています。プログラムしだいとなりますが、ROMなしで、任意の波形をPICから出すことも
 可能でしょう。

 通常のDIP 28ピンEPROM(2764〜27512相当)のほか、I2CシリアルEEPROMも
 使用できるように、ソケットを備えています。

 電源はDC5Vで、電源アダプタ(5V出力)またはUSBコネクタ(小さいやつ)より供給します。

 基板サイズは、95×72mm(ICB-93相当)です。

 スピーカ端子は、リード線をむいて差し込めるネジ式端子台と、3.5φジャックを備えています。

 販売時にはPICのソースプログラムを添付しますので、ご自身の必要に応じて、改造可能です。

 キットと完成品を販売予定です。準備ができ次第、改めてご案内致します。


 ところで、μPD23C1000AC以外の音声ROMが出てきたので、ご覧にいれましょう。

 昔のエレキットの「おしゃべりさん」音声ROM

 ラベルがめくれているのは、ROMの型番を確認した為です。

 これは2764(8kバイト)で、音声はひとつしか入っていません。
 写真のものは「ごめんなさい」だけです。1秒前後の長さだったと思います。

 これも在庫処分で当時たくさん買ったんですが、ほとんど消去して再利用してしまい、
 EPROM版の音声ROMはほとんど残っていません。
 消去前に、内容を保存しておくことも考えていませんでした。残念。

 学生の頃の友人は理容店の息子で、実家に帰省する時にROMを預けて
 店の殺菌器で紫外線を当てて、消去してもらったのです。もちろん、ちゃんと消去されて
 いるのを確認しました。(ワンボードマイコンのソケットに差し込んで読み出してみた)
 ただ、学生の頃は書き込み手段を持っていなくて、どうしようもなかったんですけどね。

 その翌年、就職してからROMライタを自作しました。仕事とは関係ない個人プロジェクトでしたが、
 勤務先はROMライタで有名な会社でした。自作のほうは、ピッカー1と名づけていました。
 やばいですね、その名前は(笑)
 MSXの拡張スロットに差し込んで使うもので、以前、写真を掲載したかもしれません。
 最初は標準書き込みしか知らなくて、2764を、けっこうな時間をかけて書き込んでいたものです。
 会社でROMライタを作っている先輩に聞いたりして(笑)、標準書き込みでやってますと言ったら、
 バカかお前、高速書き込みだろ普通はと言われたけど、結局面倒くさくてそのままだったっけな。
 どうせそんなにしょっちゅう使わないから、趣味用だから遅くても構わなかったわけで。
 その先輩からは、書き込み条件を守らないと、時間がたったときに消えてしまうぞとか、いろいろと
 教わった覚えがあります。
 昔、インベーダーが流行した頃、札束持って買いに来た人が並んだとかの伝説もあるROMライタ、
 時代の流れで、もう何年も前に製造中止になってしまいました。

 あまり関係ありませんが、ROMつながりで・・・EPROMを利用した「ソーラー電卓」を
 ご紹介します。10数年前に作ったものです。

 

 ちゃんと動きますよ!

 大容量のROMばかりで、ちょっとばかり、もったいない気がしますけどね・・・。

 使わないから、これに流用しただけで、
 ROM容量と発電能力は、あまり関係なかったと思います。
 (チップの面積が広いと有利なのかもしれないけど)


●2. ユニバーサル基板 MPC-P88 

 先日、ご紹介しました基板ですが、そろそろ入荷予定です。
 5枚は予約済みです。

 準備ができ次第、改めてご案内致します。


●3. FMワイヤレスマイク MFM-304 

 これはFMワイヤレスマイクの基板で、この外形からお分かりのように、
 例の清涼菓子のケースに入れることを想定しています。

 (これはCAD画面です。現物とは色が異なります)

 電源は、コイン形リチウム電池 CR2032 です。

 長時間使う場合は、単3×2本の電池ボックスを利用すると良いでしょう。

 同調回路付きのRFアンプを組み込んでいますので、スプリアスを抑え、
 必要な周波数のみを増幅し、送信します。

 もっとも、ラジオのすぐそばでは、漏れ電波を拾ってしまいます。同調つまみを
 回すと、あちこちで受信できる状態です。これはシールドしない限り、仕方ありません。
 数m離れれば、それは気にならなくなります。

 バラック試作品での実験では、けっこうよく飛びましたが(当社比)、
 当然のことながら電波法を守り、微弱電波の範囲内で使用しなければなりません。
 アンテナを長くしないで下さい。

 おまけで、8ピンPICが実装できるようにパターンを設けてあります。
 応用としては、たとえばビーコンが考えられます。一定間隔で、ピー、ピー、という音を
 送信することで、何かの目印にしたり、FOXハンティングのような遊びもできるのでは
 ないでしょうか。

 FMワイヤレスマイクは、以前(2008年頃)、切削基板で試作しましたけど、
 そこで止まっていました。当時は、パターンでコイルを実現していました。
 今回は、パターンコイルも一応検討したけれど、どうしても場所をとるので、
 それは無しとして、通常のコイルを使用するようにしました。

 小学生の頃、ホーマー(共和製作所)のFMワイヤレスマイク WL-303 を持っていました。



 ※当時の「子供の科学」(誠文堂新光社)、科学教材社の広告より。

 これを懐かしく思い出しながら、今回の基板を設計しました。
 もっとも、回路は全く異なります。次の写真は、バラック試作品です。

 FCZ基板もどき(自作)を利用しました。

 キットと完成品を販売予定です。準備ができ次第、改めてご案内致します。


■102 2014/05/09 雑談 

●昨日5/8は、午後から船に乗ってきました。

 長崎の水辺の森公園の港に、ロゴス・ホープ号(LOGOS HOPE)が来ていました。

 It's cloudy today.

 連休中は混雑するだろうと思って、あえて平日を選んだ次第です。連休は休まず、海外との
 やりとりをしながら自分の仕事を進めていました。海外は休みじゃないから。

 平日の昼間から暇な人は少ないだろう、空いていると思って行ってみたけれど、
 それなりに行列ができていました。

 うーん、平日の昼間から暇な人が多いなと。(暇人は自分でしょう)

 行列は、20人前後ぐらいだったかと思います。数えていないけど。
 15分もしないうちに、自分の順番が来ました。

 船の前に(陸上に)プレハブがたっていて、そこが受付の窓口になっていました。
 そこらじゅうに警備員がいて、日本の警備会社の日本人の警備員ですけど。
 乗組員の方々も、ちらほらと、近くに立って挨拶をしていました。

 最初に、整理券をもらいました。これは帰りに返さなければなりません。
 再利用を考慮してビニールカバーに入れてあり、番号がふってありました。

 次に、名前などを用紙に記入しなければなりません。記入する項目は、
 整理券の番号、名前、電話番号、生年月日、乗船時刻、性別、ぐらいでした。住所は不要です。

 用紙は1枚ずつの書類じゃなくて、リストです。

 それと身分証明書が必要です。運転免許証でも学生証でも、保険証でもパスポートでも
 良いと思いますが、私はパスポートを持っていたので見せました。

 船に入ると、まずカウンターがあり、そこで入船料\100を支払いました。

 次に、スクリーンの前にベンチが並んでおり、そこで係員から説明を受けました。

 係員は韓国の女性で、挨拶は日本語でした。よかった、日本語で説明かと安心したら、
 そのあとは全部英語・・・。ネイティブじゃないので聞きやすい発音でした。
 船内の一般客が入れるエリアの図を示しながらの説明でした。

 説明が終わると、ゲートを開けてくれて、そこから本屋さんのエリアへ入りました。
 世界最大の船上書店、というぐらいだから、どれくらいだろうなと想像しながら。

 他にあるのか知りません。もし唯一のものだったら、世界最大と言うのも自由なのかなあと、
 いらんことを考えていました。

 ところで、本は基本的に洋書ばかりです。当たり前ですけど。
 少しですが、日本語の本のコーナーもありました。

 キリスト教の団体が運営しているので、聖書と聖書に関する本が多かったですね。
 世界各国の言語版の聖書が並んでいました。ハングルの聖書などがありました。

 (ちなみに、私は信者じゃないけど、英文と和文の対訳版の新約聖書を持っています。
 高校の時に英語の先生がみんなに配布したものです。英語の勉強に活用しなさいと。)

 何冊でいくらの本のコーナー、無料の本のコーナーもありました。

 本の値段は「ユニット」で表示されており、日本円への換算表があちこちに貼ってある
 ので、それを参考にできました。

 レジを通らないと、次のエリアへ行けないようになっています。買うものがなければ、
 一番端のレーンを通れば良いです。ちょっと気分的に通りにくいですけどね。

 結局、本は買わなかったんですけどね。本をゆっくり探すのは後にして、まずは
 船内を見たいなと思ったのです。

 それで、先へ先へと進んだら、船内の紹介などのビデオを上映しているコーナーがあって、
 しばらくそれを見ていました。

 その先はカフェでした。

 あ、そうそう、カフェの手前ぐらいだったかな。エンジンのカットモデルが展示してありました。

 メカフェチな自分

 そうだ、いま使っている炊飯器(14年モノ)が将来引退したら、捨てないで、
 カットモデルにしてやろうかね。

 (以前、分解記事を書いた炊飯器です。いまだに現役ですよ!私が点検修理して
 三途の川を渡らせないようにしているのです。)

 エンジンと、あとは壁のコンセントをチェックしました。220Vと書いてありました。
 Cタイプのコンセントかな。写真撮らなかったけど。船はドイツで建造されたものです。

 カフェの先はトイレなどがあって、すぐに、見覚えのあるカウンターが見えました。

 あれ?もう終わり? 最初に入ってきた場所だよな?

 もう終わりか?と立ち止まっていたら、係員のおばちゃんが声をかけてきて、
 シップツアー(湿布じゃないぞ。Ship tour)に参加しませんかと誘われました。
 はいはい、参加します。

 ついでに、「また逆の順路で回ってみてもいいの?」と聞いたら、いいんだって。

 しかし、うまいねえ。もう終わりかと思うような場所で待ってるし(笑)

 一般の方が入れないエリアをご案内しますというツアーでした。
 有料で、\500でした。

 名簿に名前を書く必要がありました。カタカナでいいそうです。11歳未満と、
 65歳以上は無料だったっけ。

 次は15:30からというので、時間まで近くのベンチに座り、待ちました。

 係員以外、立ち入り禁止のドアをくぐるのはドキドキしたね。

 乗組員の生活スペースや、食堂、イベントホールなどを見せてもらいました。
 食堂はセルフサービスで、中央に食べ物や飲み物が並んだコーナーがあり、
 好きなものを自分のトレーに取る形式でしょう。
 入り口付近までしか入れませんでした。

 ベーカリーで、一日1,500食のパンを焼いてるとか。
 見学した時間帯には焼いてなかったけど、良い香りが漂うエリアでした。

 400名ほどの乗組員がいるそうです。

 次の写真は、一般の方が入れないエリアの一部。



 この説明板は、船の概略が説明してあるんじゃなかったかな。
 向かい側には、この船を走らせるのにどれくらいの費用がかかるとか
 そういう説明板があった。

 案内の方(日本人)が案内に慣れていなくて、急な階段をのぼったり降りたりを繰り返した
 場面もありました。年配の方が多かったので、負担になったでしょう。

 負担といえば、防水の関係かも分からないけど、ドアの段差が高かった。またぐようにして
 ドアをくぐらないといけない。これが厄介だったようです。

 さすがに機関室には入りませんでした。ちょっと、じゃなくて相当期待していたんですけどね。


 本は結局買わなかったけど、もう、本は買わなくていいぐらい持ってるからなあ。
 いまさら欲しい本はほとんど無いというより、普段から、あえて買わないようにしている。

 この船には、いろんな技術を持つ人たちが乗っていて、なんでも自分たちで
 やってしまうらしい。

 もともとカーフェリーだったこの船を、本屋さんやカフェに改造したり・・・
 修理なども自分たちでやるし、医師や看護師などもいるようです。
 洗濯も船内でやっているし、生活に必要なことが船内で済むそうです。
 みんなボランティアだって。無償奉仕。

 夫婦、子供連れで乗っている家族もいるとか。
 なんというか、ひとつの町が移動しているような感じですね、この船は。

 洗濯の作業をしている写真を見て、さっきの船内ツアーのおばちゃんに、
 「ごっちゃにならないのか?衣服に名前を書いてあるのですか?」と質問したが、
 よい回答は得られませんでした。ご存知ではなかったようです。
 唯一、「自分で洗濯しなくていいんですよ」、という回答だけでした。

 まあ、もし名前を書いていても、それを仕分けるのは大変でしょうな。
 それに、洗濯を繰り返すたびに、消えてくるだろうし。

 想像で・・・、各個人ごとに洗濯ネットを用意しておき、その中に詰めて出せば
 そのまま洗って、乾燥機にかけるのもそのままで、そうすれば他の人の洗濯物と
 ごっちゃにならなくて済むのでは?
 分けて洗わないといけないものもあるだろうけど、それは適当に・・・。
 大きい洗濯ネットの中に、何種類かの洗濯ネットを分けて入れてやれば。

 でも、写真では、洗濯ネットは見えなかったんだけどね。わからんね。


 今回、船に乗ってみて思い出したこと。

 こういう船に乗ったのは、2年ほど前に、某・上海航路の客船の工事で、佐世保の
 某・造船所に通っていた時以来です。

 夏の暑い時でした・・・改造工事でしたけど、機械の点検や整備を同時に行っていたから
 でしょう、冷房は止まったり動いたりで、常に動いているとは限りませんでした。
 暑くて、汗だくでした。

 ヘルメットをかぶって、工具や機材を抱え、桟橋を渡って船に乗り降りしました。
 真っ黒に日焼けした造船所の職人さんたちと一緒に歩きながら、ガテン系というのは
 こういうものなのかなあ、と考えたりしていました。

 巨大なクレーンがあり、正式な名前は何と言うのか知りませんが、
 レールの上を走行するようになっているやつです。門型じゃなくて、キリンのような形。
 ずいぶん高いところにオペレータの操作室がありました。
 よく見ると、エアコンが付いているようだし、それを使わなくても風が通って涼しそうでした。
 どうやって上り下りするのかな?一日、上で過ごしているのかな?トイレどうするのかな?
 もしかしたら上にトイレまで付いてる?・・・などと、考えたりしました。


 ある日の夕方、作業していたら船内放送があり、喫水検査をするから全員下船して下さいって。
 みんな降ろされて、作業はそこでストップですよ。
 仕方ないんだけど、何もやりようがなくて、岸壁でボケーッとしていました。

 外も蒸し暑くて、蚊が飛び回っていました。

 我々と同様に、降ろされた中国人の船員さんたちもたくさんいました。
 男性の船員さんが、シャツの腹をめくって、涼んでいたけれど、中国式の涼み方なのだろうか。
 腹が冷えて痛くならないのかなと、余計な心配をしました。
 そういえば、彼らは船内で生活していたんですね。工事中も、造船所に係留した状態で。


 また話は変わりますが、
 松ヶ枝埠頭とか、出島近辺の港には、よく外国の豪華客船が来ます。

 近くで見ると、ものすごくデッカイです。本当に、ひとつの町ごと移動しているような感じです。

 よく、あんな船に乗れるなと思います。富裕層ですよね。優雅な生活ができる人たち。
 ヨーロッパとか、長い休暇をとれるらしいじゃないですか。ヴァケーション。

 日本だったら、1ヶ月も休暇をとったら、自分の席がなくなりそうですよ。

 昔、ウルトラクイズに参加して、途中で無職になった挑戦者の方がおられました。
 (放送を見ていたある会社から誘われて、幸いにして転職できたとか)

 有給は、なかなか使えなかったしなあ。仕事が終わらない。途切れない。帰れない。
 それが日本のサラリーマンの現実ですよ。で、都合が悪くなったらポイね。


■101 2014/05/08 追加 

 まだまだ、色々たくさんあります。さらに追加しました。


●1. ADSLモデム MSII (MS2) NTT西日本 (中古) 

 ルータ内蔵ADSLモデムと入れ替えるまで使用していたものです。

 

 通電確認しました。右の写真は、電源ON直後のものです。
 この後、PWRのみ点灯となりました。

 本体とACアダプタのセットとなります。

 説明書は付属しませんが、ネットからダウンロード可能です。
 PDFファイルを添付することも可能です。

 宅配便で発送します。通販は、こちらです。


●2. ADSLモデム MA150U オムロン (中古) 

 予備機として保管していた物です。
 実際、初代のADSLモデムが故障した時には活躍しました。



 PCとはLANケーブルではなく、USBで接続します。

 本体、説明書、USBケーブル、スプリッタ、モジュラーケーブル、CD-ROMの
 セットです。

 宅配便で発送します。通販は、こちらです。


●3. ブロードバンドルータ BroadStation BBR-4MG バッファロー (中古) 

 上記1のADSLモデムと組み合わせて使用していたものです。

 

 通電確認しました。右の写真は、電源ON直後のものです。
 この後、PWRのみ点灯となりました。

 本体、ACアダプタ、説明書のセットとなります。
 (説明書は、なぜか別の機種 BLR-TX4L 用です。参考にならないかもしれませんが・・・)

 宅配便で発送します。通販は、こちらです。


■100 2014/05/07 追加 

 引き続き、通販ページへ商品を追加しました。


●1. FMワイヤレスマイク KIT-8 FM-TX (ラジオ少年) 

 ラジオ少年さんから購入したFMワイヤレスマイクのキットを、組み立てたものです。
 (ラジオ少年さんでは)最近ずっと品切れみたいです。

 欲しい方、限定1個ですけれど、いかがですか? 完成品ですよ。



 マイクはリード線で延長してあります。
 電源は3Vです。赤、黒のリード線をつけてあります。電池ボックスなどは
 別途用意して下さい。
 アンテナ(スプリング状のもの)は、そのままだと梱包しにくいので、
 いったん取り外してからお送りします。基板に半田付けして下さい。

 このワイヤレスマイクの特徴は、パターンコイルを使用していることです。
 写真にうつっているスプリング状のものはアンテナです。コイルではありません。

 説明書あります。添付します。

 通販は、こちらです。


●2. 人工水晶 

 これは、水晶発振子の材料となる、人工水晶です。

 人工水晶とは、天然水晶に高温・高圧を長時間かけて、再結晶化したものだそうです。
 この材料を切り出して、研磨し、水晶発振子を作ります。

 これ自体は一般に出回るものではなく、入手は困難です。
 理科や電子関係の教材として、いかがでしょうか?

 現物の長さは、20cmぐらいです。(次の写真)

 

 これはキズがある為、検査でハネられたものです。ヒビ、キズ、汚れがみられます。

 一面のみ、すりガラスのように白くなっています。他の面は透明です。(右の写真)

 割れやすいので、厳重に梱包致します。宅配便での発送となります。
 限定1本です。通販は、こちらです。


●3. Si PINフォトダイオード S1223 浜松ホトニクス 

 可視〜近赤外線域測光用Si PINフォトダイオードです。直径は約9mmです。



 他社では\1,000以上で販売されていますが、
 在庫処分特価で!!

 通販は、こちらです。


●4. 赤外LED FED086K1WA 富士通 

 古いものですが、オリジナルの専用袋に入った状態で保管していました。
 在庫のうち1個を写真撮影のため開封しました。



 こういった金メッキのパッケージは、最近まったく見かけませんね。

 通販は、こちらです。


●5. 高速整流ダイオード ERD75-01 富士電機 

 あまり見かけない形ですね。20Aですから、こんなものでしょうね。



 写真には2個写っていますが、販売は1個ずつです。

 通販は、こちらです。


●6. セラミック発振子 CSB512P 村田製作所 

 あまり見かけない周波数ですが、必要な方は是非。



 この周波数の用途が思いつきません。中波ラジオ放送用?

 通販は、こちらです。


●7. セラミック発振子 CSB384P 村田製作所 

 これも、あまり見かけない周波数ですが、必要な方は是非。



 たぶん赤外線リモコン用で、分周して38kHzに、違うかも?
 384kHzって何に使う?

 通販は、こちらです。


●8. 発振器 NK473 29.97104MHz NDK 

 なぞの物体です。周波数 29.97104MHz が書いてあることから、おそらく発振器でしょう。
 NDKは多分、日本電波工業と思います。用途は無線関係でしょう。

 

 電源+12Vを接続し、出力をオシロスコープで確認しました。



 一応、記載の周波数は出ているようです。ただ、それが正常な波形かどうかは分かりません。
 よくわからないので、ジャンク扱いとします。

 通販は、こちらです。


●9. SCSI変換ケーブル(中古) 

 昔の外付SCSIドライブに内蔵されていたケーブル部分を取り外したものです。



 50ピンのMILコネクタ、フラットケーブルと、ピンタイプのハーフピッチコネクタ2個が
 接続されています。

 一応使えると思いますが、ジャンク扱いとします。

 通販は、こちらです。


■99 2014/05/06 新商品情報 

 久々に新商品をご紹介します。


●1. ユニバーサル基板 MPC-P88 (拡張ユニットPC-8012、PC-8801用) 

 懲りずに、また、需要が微妙なものの登場です。もっとも、これはご注文を受けて
 設計したものです。

 弊社の商品として販売してよいことになりましたので、必要な方には販売できます。
 但し、必要数プラスアルファしか発注していない為、数量限定です。

 もちろん、PC-8801等に限らず、汎用的に使用できるものです。

 PC-8801用のものは、両面の1、2、3、4ピンが電源およびGNDにあたるので
 太いパターンで直結してありますが、本基板はそのようにしていません。
 汎用的に使用できるよう、あえて個別にしてあります。必要に応じて、リード線などで
 接続して下さい。


 次の図は設計時のCAD画面コピーです。現物の色とは異なります。(ご参考用)



 仕様は下記のとおりです。

 寸法: 250×95mm
 材質: ガラスエポキシ FR-4
 板厚: 1.6mm
 層数: 両面
 仕上処理: 金メッキ、緑レジスト
 端子: 2.54mmピッチ、36ピン×両面=合計72ピン
 パターン: 2.54mmピッチ、ドットパターン、穴径φ0.9、スルーホール

 昔のPC-8801mkII用ユニバーサル基板は、今回調べた資料(昔の技術雑誌など)に
 よれば、電源パターンが通っているもの、ドットパターンのものなど3種類ぐらいありました。
 MCC-151 は、ドットパターンでした。
 電源パターンが通っているものは、DIPのICを実装するのに便利そうですが、
 QFPなどの変換基板を実装するには不便です。それで、ドットパターンにしました。

 対応するカードエッジコネクタの例:
  ・ CR22-72D-2.54DS(70) ヒロセ電機
  ・ CR22A-72D-2.54DS(70) ヒロセ電機
  ・ CR22-72D-2.54DSA(70) ヒロセ電機
  ・ 4640-072-041-F KEL
  ・ 4640-072-141-F KEL

 すでに基板工場へ発注済みです。
 到着しだい、本ページでご紹介するとともに、通販ページに掲載する予定です。


★これだけではなく、他にも設計を進めているものがあります。
 出来上がり次第、ご紹介していきたいと思います。宜しくお願い致します。


■98 2014/05/04 追加 

 引き続き、通販に追加しました。


●1. RFパワーモジュール M57726 (中古) 三菱電機 

 中古です。使用できるかどうか確認できませんので、ジャンク扱いとします。
 処分価格\100で・・・使えれば儲けものです。(新品では数千円〜1万円ぐらいです)

 キズや汚れがあります。
 茶色の付着物は、半田付けのフラックスです。サビではありません。

 

 144-148MHz、12.5V、43W、FM MOBILE RADIO
 データシート(英文)添付します。

 通販は、こちらです。


●2. そのほか 

 まだ色々あるんですけど、整理しながら、少しずつ出していきたいと思います。
 書籍も徐々に追加していきたいと思っています。同じ本を二冊買ってる、というマヌケな奴です。
 本棚を整理すると、それが発覚するのです。あーあ。


●3. 実験ノート 

 実験ノートが話題になっていたので、便乗じゃないけど少し書いてみたいと思います。

 いますぐパッとひっぱり出せないのですが、昔のトラ技に、実験ノートの書き方が載っていた
 記憶があります。90年代はじめ頃だったと思います。記憶によれば、読者からの投稿でした。
 アメリカの会社にいた時に、実験ノートの書き方のルールがあったとのこと。
 消せない筆記具で書くこと、上司のサインをもらうこと、など。
 アメリカは先願主義ではなく先発明主義なので、このような記録が特許対策として重要とのこと。

 実験ノートじゃないけど、実験報告書の書き方は、高校生の頃に指導を受けました。
 実験をしたときの条件や結果などを記録するという意味では、同様のものと思います。
 工業高校では、実習のたびに実験報告書を書いて先生に提出しなければなりません。

 私が高校生だった頃は、まだExcelなんか無くて、グラフは全て手描きしていました。
 パソコンでプログラムを作って、描こうと思えば描けたけど、それは手間でした。

 また、うっかり「対数方眼紙」などと言ってしまい、周囲から「方眼じゃないだろ」とツッコミが
 入ったものでした。(グラフ用紙という意味のつもりで方眼紙と言ってしまった)
 いまでも売ってるのかな?増幅回路の周波数特性を記録するのに使ったぐらいです。

 記録の項目は、日時、担当者、場所、天気、・・・天気には温度や湿度も含みます。
 湿球の温度計に水を注しておかなければ。
 実験報告書には、測定に使用した装置の名称、型式、メーカー、シリアル番号も書きました。
 あとで、データがおかしいという時に調査の助けになります。

 今日の天気なんか記録して、何の意味があるんだ?と当時は考えていました。
 再現性のためにそれは必要なのです。

 グラフの描き方ひとつにも、先生から厳しく指導を受けました。報告書を提出しにいっても、
 これじゃダメだ、書き直せと言われたのも一度や二度ではなかったですね。


 次の写真は、実験ノートというよりも、メモも兼ねた雑記帳ですけど、
 私自身、なにか新しく開発・設計するときは、メモを書きながら作ったり、紙に書きながら
 考えたりするので、こういったメモがたくさんあります。

 

 左の写真のは比較的大きいプロジェクトのもので、ハードもソフトも全て自分ひとりですから
 仕事量も大変なものでした。340ページほどあります。裏紙(不要な紙)を使っています。

 内容は、基本的な構想、検討、部品代や工数の見積、プログラム、フローチャート、変数リスト、
 不具合調査と対策、基板レイアウト、パターンのプラン検討、部品ライブラリ、コネクタ表、
 電圧・電流などの測定データ、波形、テストプログラム、伝送フォーマット、テストデータ、など・・・。

 試行錯誤の過程も全て記録してあります。中には、なんで動かないんだ〜と、独り言のようなことも
 書いていました。原因が分かってしまうと、なんで単純なことでつまずいていたんだと、自分で
 あきれてしまうこともよくあります。

 紙に記録するのは時代遅れのようですが、手っ取り早いし、考え事をする時には紙に書くほうが
 調子良いです。最終的にはスキャナにかけてPDF化します。これだけ重いものを運びたくないから
 です。ただ、PDF化するなら、キーワードで検索できるようにすべきでしょうね。

 右の写真のものは、昔、画像処理関係のFPGAの中身をVHDLで作った時のものです。
 一部の機能を請け負って、作成し、納品しました。当時まだVHDLに慣れていなくて、こんな仕事を
 受けてしまって無茶かなと思ったけれど、何とかなったものです。途中、バグがとれなくて
 必死でしたけどね・・・。


 実験ノートつながりで、・・・リケジョ?理系女子ですか?
 メガネをかけて髪を束ねてて、地味な方のほうが萌えますね。(自爆)

 映画「はやぶさ」予告編 (メガネをかけた人が多い)

 ピカッとさいえんす 「フォトリソグラフィー」 「放射線と節電」 「電気と磁石の深〜い関係」 萌え〜 
              「印刷技術!」 「カメラとレンズ」 メイドさん・・・ 「菌とDNA−後半−」 
              「オリンピックと魔法瓶」 


■97 2014/05/03 ADSLモデム等 

 ADSLモデム等、現在使用していないものを売りに出しました。


●1. ADSLモデム内蔵ルータ MN7320 NTT-ME 

 昨年、ADSLを解約するまで使用していたものです。中古です。



 セット内容: 本体+ACアダプタ+スプリッター+モジュラーケーブル+説明書

 宅配便で発送します。通販は、こちらです。


●2. Wi-Fi無線LANルータ MZK-WNH プラネックス 



 直後にモバイルルータを購入した為、これはあまり使っていません。
 説明書は写真に写っていませんが、有るはずなので探しておきます。

 宅配便で発送します。通販は、こちらです。


●3. ADSLスプリッターS NTT西日本 

 未使用で保管していたものです。



 セット内容: スプリッター+取り付けビス+説明書+梱包箱など

 通販は、こちらです。


●4. FON Wi-Fiルータ FON2405E フォン・ジャパン 

 以前オークションで購入したものの、登録がうまくいかないので、放置していました。
 なんかよく分からないのでジャンク扱いとします。
 (iPhoneが必要なようです。まあ、持ってるんですが、いずれにしてもこれは使わないので)

 電源を入れるとLEDは点灯しますので、一応動いているようです。



 セット内容: 本体+アンテナ+ACアダプタ+LANケーブル+説明書+ステッカー

 1セットのみです。突起物(ACアダプタのプラグ)があるので、宅配便で発送します。

 通販は、こちらです。


●5. 長年の謎?が解けた (余談) 

 自分は、どこか抜けているなと改めて思った出来事でした。

 

 この電池ホルダーは、皆さんご存知の通り、秋月電子さんなどで売られているものですが、
 じつは付属の赤いリングの使い方が、最近までわかりませんでした。

 正しい使い方は、上の写真の通りです。+極に赤いリングをはめます。
 しかし、初めて見た時は、説明書は無く、現物を前に想像するしかありませんでした。

 おそらく極性を示すものだろうとは容易に想像できたので、はめてみようとしたんです。
 ところが、その時は、うまく合わなかった。
 なんだこりゃ、意味が分からない、不良品か?というところで止まっていました。

 なんでそこで思考が止まったのかわかりません。ボケていたのでしょう・・・。
 リングを、ちょっと曲げて押し込んでやればいいのに。(確かに入れにくいけれど)

 たまたま昨日、部品箱をあけた時に、この電池ホルダーが目に付いたものだから、
 どうだったっけな?と、リングの取り付けを試みたらうまくいったというわけです。

 先日、たまたまネットで他の人の作品を見て、このリングがはまっているのを見ました。
 アレ、おかしいな?リングは、うまくはまらないはずなんだが、この人は接着したのかな?と、
 我ながら、すごくボケたことを考えていました。

 これに限らず、何か足りなかったりとか、あと一歩のところでつまずくのはよくあることで、
 自分の欠点として認識しています。

 しかし、その時はわからないから、困ったものです。


●6. 設計中 

 新たに仕事で受けたもの、それと自社で企画したもの、いくつか設計に取り組んでいます。
 ひとつは設計がほぼ終わりました。ひとつずつ発表していきたいと思います。

 それも大事だけど、以前やりかけていたものを再開しなければなりません。これです(写真)。



 ケース試作中に他の仕事が忙しくなり、1月から保留としていました。
 先日、久しぶりに図面を見たけれど、忘れてしまってるんですね。

 間が空くのは調子が狂ってしまいます。サラリーマンをやっていた頃も
 たとえば、新規の設計中に1週間ほど現場通いになってしまって、ようやく戻ってきたら
 なかなか思い出せなくて、調子の方は戻らなかったりしました。

 頭よくないから(笑) 記憶力が無くてすぐ忘れてしまう。
 短期集中的に、ひとつのことを片付けるのが自分に向いた仕事のやり方のようです。
 その世界にのめりこんでいる状態が一番いい。

 そもそも、需要があるのか、と考え始めると微妙な気分になりますが(笑)。
 材料代もかかるのに、と考えると、さらに追い討ちが。
 そこは、少なくとも自分が使うので必要だということにしましょう。
 どなたか、欲しい、早く作ってと言われれば加速するかもしれません。


■96 2014/05/02 LED英数表示器 

 珍しいものを追加しました。


●1. HDSP-2000E HP社 

 4桁のLED英数表示器で、発光色は赤です。文字は5×7ドットです。
 12ピンのDIPパッケージに小さくまとまっています。

 すでに製造中止の部品ですが、長期保管の未使用品を入手しました。
 全数点灯テストを行い、良品でした。

 左の写真はパッケージ状態、右の写真は点灯テスト状態です(全ドット点灯)。

 

 あまり見かけない表示器です。格好いいでしょう?
 腕時計とか作りたくなりますね。

 使い方は、データを1ビットずつ送り込み、カラム信号を制御して表示します。
 PICなどで容易に制御できるでしょう。
 LEDの定電流回路は内蔵されているので、電流制限抵抗は外付け不要です。

 複数の表示器を連結することもできます。データの出力端子があるので、それを
 次の表示器の入力につなぎます。

 数量限定です。通販は、こちらです。


■95 2014/04/30 謎の現象解明 

 Windows 7 で Eagle を使い始めた時、謎の現象に悩まされました。
 あれこれ調べて、ようやく原因が分かったので、他の方の為にも
 ここにまとめておきたいと思います。

●1.環境 

 Eagleのバージョンは、6.4.0です。Professional Edition、正規ライセンスです。

 Windows XP で使っていた時の Eagle 関係のデータ一式を、 Windows 7 にコピーして来ました。
 (projects、lbrなど一式)

 Eagle のプログラム本体、データ等は全て C:\Program Files\EAGLE-6.4.0 にあります。
 これは Windows XP で使っていた時と同じです。

 (じつは、この場所がクセモノだったのだ。ここでもう原因が分かった方もいらっしゃるでしょう)


●2.現象 

 STAP現象 じゃないぞ。

 Project を新しく作成しても、そのフォルダが Windows のエクスプローラ等から見えない
 まるで存在していないかのようである。しかし、 XP からコピーしてきた、以前の Project は見える。

 なぜか、 Eagle のコントロールパネル上からは、新しく作成した Project は見える
 そして、回路図、基板の作成・編集も正常にできる。

 困るのは、その Project がエクスプローラ等から見えないから、当然、ファイルをコピーしたりできない。
 たとえば、基板設計が終わってガーバー出力をしても、そのファイルをコピーして取り出すことができない。

 Eagle のコントロールパネル上から、ファイルを選んでコピー、(たとえば)デスクトップへペースト、は
 できなかった。

 コピペ(笑)できなかったのだ。

 Eagle のコントロールパネル上から、各ファイルを開くことはできるから、それを(Eagleの)テキストエディタから
 コピー、別のテキストエディタ(Windowsのメモ帳やフリーソフトのTeraPad)へペースト、という怪しげな手順で
 ファイルを取り出すしかないかと思うぐらいだった。(実際にはしなかったけど)


●3.原因調べ 

 面倒なので、いきなり答えを書く(笑)

 Windows 7 では、C:\ や C:\Program Files への書き込みは保護されている。
 アプリケーションからそれらのフォルダに書き込みが行われると、実際には、
 %USERPROFILE%\AppData\Local\VirtualStore へ書き込まれる。

 そんなの想像もつかん!

 だってさ、その、失われた?と思われるファイル名を指定して、検索したけど出てこなかったんだよ。
 そんな場所にあるなんて、わからないよ。

 上記の場所をエクスプローラ等(IEではない。ファイル管理のほう))に貼り付けて開いたら、
 ちゃんと、新しい Project をアクセスできた。
 Windows 7上で新しく作成、または過去のものを編集した分は全て入っていた。

 わけわからんな!!

 Eagle のコントロールパネルから、Options -> Directories -> Browse と操作すれば
 エクスプローラ等から見えなかった 各Project のフォルダも見える。
 最初、これを利用して、ファイルのセキュリティ設定をいじろうとした。

 セキュリティ、所有者などの設定が問題かと思って、そのあたりをいじったけれど
 ファイルが無いというエラーが出て先に進めなかった。なぜかというと、実際には
 C:\Program Files\EAGLE-6.4.0 に存在しないファイルに対して
 設定を変えようとしていたことになるから、ファイルが無いと言われて当然だ。


●4.対策 

 上記の場所をショートカットで開くようにした。(とりあえず)

 本当は、制限のない場所にフォルダを作って、 Eagle のフォルダ設定をそこに変えて、
 ファイルを移動するのが better でしょう。
 Project 以外のフォルダ内容を書き換える事もあるので、さらに問題が出てくる可能性はある。


●5.関連 

 そういえば、新しく Project を作り、回路図をセーブした時に、「バックアップファイルが作成
 できません」という表示が出た。(Can't create backup copy of file c:/Program Files/ [略] )
 こんなエラーは初めて見た。なぜそうなるかは、上記3の理由の通り。
 いま、やっと意味がわかった。点と点がつながった。

 それと、C:\以下にファイルを置かないほうがいいんだろうけど・・・
 昔からの習慣と、ソフトによってはC:\以下じゃないとダメなのがあるので、C:\以下に置く
 必要がある。
 とくに海外のソフトで、フォルダ名に日本語を含むとエラーになるのがあった。そういうのは
 C:\以下に各フォルダを作って置いている。


 ハァー、疲れた。こんなことに時間を浪費してしまった。
 もう寝よう。(夜中でした)


■94 2014/04/29 追加 

 本日も、いくつか追加しました。少しずつ整理していきます。

 整理していて気づいたのは、持っている事を忘れていた物の多いこと。
 こんな本あったっけ?とか。「どこでもいっしょ」の本が出てきたのは意外で驚いた。


●1. 日立汎用半導体データブック 第5版 <2000.7> 

 日立(現:ルネサス)のデータブックCDを2種類、追加しました。

 たとえば、設計変更などで古い設計を見直す時、そこに使われている部品の仕様を
 知りたい時ってありますよね。
 ところが、メーカーは、生産中止の部品のデータをWebサイトから消してしまうんですね。
 これは特定のメーカーに限った話ではありません。残しておいてくれればいいのに。
 現在のところ、ルネサスは残してあるようです。

 ただ、いつまでもあるという保証は無いので、手元に残しておきたいものです。
 OKIセミコンダクタは数年前まで旧製品のデータシートもダウンロードできて便利だったのに
 最近はありません。(そういえば、社名はラピスセミコンダクタに変わってましたね)
 品番を検索して、リストには出てくるけど、データシートのPDFはダウンロードできません。
 必要ならば、営業に連絡して、送ってもらうしかないと思います。

 データシート検索サイト、たとえば ALLDATASHEET などで見つけたけど、英語版しかない!
 日本語版が欲しいのに!!とか。
 古いデータブック(本)は邪魔だから捨ててしまったけど、まさか必要になるとは
 思わなかった。捨てなきゃ良かったとか。
 そういうこと、ありますよね。


 CD-ROMには、2000年当時のPDFデータが詰まっています。
 もちろん、日本語版です。(一部、英語版も含まれています)



 ダイオード (1S2076、1SS106など、チップも含め約900種類)、
 標準IC (リニアICのHA17555とか、HA17L431など約40種類)、
 オプトデバイス (赤外線LED、レーザーLEDなど約40種類)、
 ロジックIC (ワンゲート、74AC、74HC、74LS、LVC、4000、4500など約680種類)、
 トランジスタ (2SA673、2SC458、2SB***、2SD***、2SK***、2SJ***など約1,000種類)、
 たくさん詰まっています。

 貴重なデータ集です。通販は、こちらです。


●2. 日立ICメモリデータブック 第4版 <2000.9> 



 SDRAM/DRAM (HM5251405B、HM5113805Fなど、64M〜512Mまで)、
 DRAM/SDRAM/D-RDRAMモジュール、
 MultiMediaCard (HB288032MM1、HB288016MM1)、
 低消費電力SRAM (HM62V8512B、HM628512Bなど、4M)、
 高速SRAM (HM6216255HI、HM62W1400Hなど、4M)、
 D-RDRAM (HM5512182、144M)、
 フラッシュメモリ (HN29W25611T-50H、256M)、
 フラッシュカード (コンパクトフラッシュ、フラッシュATA、16MB〜800MBまで)、
 EEPROM (パラレル、シリアル、2K〜1Mまで)

 貴重なデータ集です。通販は、こちらです。


●3. 謎のメーター (中古) 

 謎のメーター(中古)です。古いもので、表示面などに傷があります。

 

 スケールは不明です。メーター自体の規格は記載なしです。
 裏面には、2 JEWELS MADE IN JAPAN としか書いてありません。

 本来、マルチメーターか何かに使用されたものでしょう。V、mA、dBの各目盛りがあります。

 必要なスケールに合わせ、抵抗を直列や並列に入れて、調整すると良いでしょう。

 参考までに、1.5Vの電池に100kΩの抵抗を直列につなぎ、メーターに入力した時の
 指示は、上の写真の通りです。単純に計算して、1.5V÷100kΩ=15マイクロアンペアと
 いうことは、二段目の目盛りがフルスケールで30マイクロアンペアかもしれません?

 大まかな寸法: 幅は10cmぐらい、高さは8cmぐらい、奥行きは6cmぐらいです。

 

 こういうメーターをピコピコ動かせば、レトロな感じがして良いですね。

 レターパックには入らない為、宅配便での発送となります。
 通販は、こちらです。

 そのほか、こんなのもありますよ。こちら 


●4. ビデオキャプチャボード MTV3000W カノープス (中古) 

 正式な名称は、 ハードウェアMPEG2エンコーダ機能搭載TVチューナボード です。
 ご参考(メーカーサイト): MTV3000W 

 これは、新品で買った時は高かったけれど・・・・・・もう使わないので手放します。

 PCを入れ替えた時、新しいPCは小型タイプのため、これを取り付けることができなかった
 のです。

 昔、アニメが好きで、これを使ってコレクションのビデオテープ数百本をデータ化して
 いました。まあ、そうやって保存したけど、実際はほとんど見ないんですよね。
 DVDに焼いたやつは、劣化して読めなくなったものが何枚かありました。

 アナログチューナが2つ内蔵されています。当然、これは地デジには対応していません。
 ケーブルテレビは受信できました。(C13〜35)

 世界初のWチューナー!とアピールしていたけど、あまり意味がなかったように思います。
 個人的な感想ですが・・・見た目で違和感がありましたね。
 チューナーは1個でいいから、LINE-IN、OUT、VIDEO-INを普通のRCAジャックにしてほしかったな。

 いま改めて検索してみたら、 マゼンタ病 というのを知りました。原因は、子基板と連結している
 コネクタの接触不良?半田不良? 半田不良だったら、私は直せます。
 念のため、今回の基板を顕微鏡で調べてみました。半田割れとか、目立った異常はありません。

 さらに、実際の動作確認を行いました。(本日4/29AM、作業場にて)

 

 ドライバ、ソフトのインストールから、ボードの取り付けを行い、動かしてみました。

 アナログチューナなので、当然、どのチャンネルも砂嵐で受信できませんでした。
 表示そのものは異常ありませんでした。ビデオ入力にも切り替えてみました。


 次の写真は、基板の表面と裏面を示します。

 

 このCDは添付ソフトです。



 下記のセットとなります。動作させるために必要なものは揃っています。



 (1) MTV3000W ボード本体
 (2) S/コンポジット変換ケーブル ※VIDEO-IN〜RCAジャック接続
 (3) サウンドカード内部接続ケーブル
 (4) 外部DC電源ケーブル
 (5) φ3.5ステレオミニジャック〜RCAピンプラグ変換ケーブル ※購入品
 (6) インストールCD G-Spec.Software
 (7) 説明書 インストールマニュアル、サポートマニュアル、ユーザ登録カード等

 梱包をしっかりする為、宅配便での発送となります。
 通販は、こちらです。


●5. ソフト Xpack2、Xpack plus kit (カノープス) 

 これらは、上記、MTV3000Wと組み合わせて使う別売ソフトでした。
 2枚セットとなります。



 説明書もあります。

 通販は、こちらです。


●6. AKI-H8/3048Fマイコンボード(完成品) 秋月電子 

 もう使わないので、処分価格にて。
 (ご参考: 完成品 K-00179 は秋月電子さんで \2,750 です。)



 組立済みで保管していたもので、ほぼ新品です。

 但し、クリスタルと、クリスタル用のコンデンサはありません。
 代わりにソケットを実装してあります。別途用意して、差し込めばOKです。

 メス側のコネクタは、写真の通り付属します。

 通販は、こちらです。


■93 2014/04/28 発送方法について 


 メインの発送方法を、レターパックプラス(\510)から、レターパックライト(\360)
 に変更することで、お客様のご負担を少しでも減らしたいと思います。

 確実に到着し、しかも早い発送方法という条件で、これまでの実績も含めて検討
 しました。


(従来と現状)

 レターパックプラスを基本の発送方法としてきました。

 ※通販システムの制約で、選択肢がひとつしか設定できません。
  それを基本の発送方法と呼んでいます。

 特に指定された場合は、レターパックライトまたは、
 定形外郵送(補償無しを承諾頂ける方に限る)で発送しました。

 また、品物によっては重量、寸法などで上記のパッケージにおさまらない、
 あるいは壊れやすくて梱包に注意すべき物は、宅配便で発送しました。


(今後)

 基本の発送方法を、レターパックライト(\360)とします。

 但し、厚さ3cmを超えるもの、重さが4kgを超えるものはレターパックライトが利用できません。
 また、弊社の判断にて、高額または希少な商品なども対象外とさせて頂きます。

 レターパックライト以外の発送方法を希望される方はご注文時に指示頂ければ
 対応いたします。(レターパックプラス、定形外郵送、宅配便など)
 送料が変わる場合は、再計算してお知らせします。


(プラスとライトの違い)

 通常は、いずれも翌日配達となります。遅くとも翌々日までには到着しています。
 (自然災害など、交通事情などにより遅れる場合もあります)

 プラス、ライト、いずれも速達扱いなので、良いタイミングで発送し、交通事情も良ければ、
 当日中に長崎から関東へ到着します。

 早朝6時に大村郵便局から発送したら、その日の夕方には東京に到着したことがあります。
 宅配便では、間1日かかりますので、早いです。

 ご参考までに、大村郵便局の外の郵便ポストにある取集時刻表を掲載します。
 (これは最新情報ではないのでご注意下さい。あまり、変更はないと思うけど)

 (最新ではありません)

 早朝5時すぎに起きて、朝の運動(ウォーキング)を兼ねて、レターパックを投函しに
 行った事があります。そうして、6時頃の取り集めとなり、夕方には関東の郵便局に到着、
 となった例があります。

 まあ夜中に出しに行ってもいいんですけど、私は良い子なので早く寝るんです。
 深夜に出歩くのは物騒だし・・・どちらかというと、深夜より早朝のほうが健康的と思います。

 時間外窓口(24時間)に持っていくのは・・・、深夜とか明け方に、郵便物を差し出すためだけに、
 呼び出しボタンを押して窓口を開けてもらうのは気を使います。
 (一応24時間だが、深夜は窓口のシャッターのみ閉めていることがあります)
 それに、差出だけなら時間外窓口にわざわざ行くのもどうかと思うので、ポストに出すのです。

 いずれにしても、載せる便の時間があるでしょうからね。たぶん朝6時までの取り集め分は
 朝一番の飛行機に載せるのかもしれません。(未確認情報)

 近所のコンビニのポストは、一日2回、時間は今ちょっと思い出せませんが、
 平日であれば昼ごろと、夕方に取り集めにきます。

 やはり郵便局に直接出すより遅れますから、少しでも早く、お客様のもとへ届くように
 昼間でも直接、郵便局へ持っていくことがたびたびあります。
 上記のポストか、昼間の窓口から直接出しています。

 (でも、余裕がない時はスミマセン!近所のコンビニのポストでご容赦下さい)


 ところで、レターパックライトは、基本的に郵便受け投函となります。
 (幅や厚さなどの理由で)郵便受けに入らない場合などは、手渡し、または持ち帰り、再配達と
 なります。

 プラスとライトの違いを、次の表にまとめました。

発送方法と料金 厚さ制限 重さ制限 受け取り その他
レターパック
プラス(\510)
専用封筒に
入ればOK
4kgまで 配達員の手渡しです。
受け取りの印鑑必要
レターパック
ライト(\360)
3cmまで 4kgまで 基本は郵便受け投函です。
但し、入らない場合などは
配達員の手渡し、または
不在票投函にて、
再配達の手続き必要
郵便受け投函なので
盗まれる可能性は
ゼロではないと思います。

 厚さ制限は、梱包して専用封筒に入れた状態の厚さです。

 プチプチ(エアパッキン)で丁寧に包むと、すぐ3cmになりそうな感じです。
 意外と、制限にひっかかりそうです。

 発送時は良くても(3cmにおさまっても)、配達先の郵便受けの口が狭かったら入りません。
 その場合、郵便受け投函とはならず、持ち帰りで再配達手続きが必要になると思います。
 ご注意下さい。


■92 2014/04/27 スパイダーコイルセット 

 ゲルマラジオの実験に使えるセットです。



 スパイダーコイル巻枠、エナメル線、ゲルマニウムダイオード、
 抵抗(470kオーム)、圧電ブザー素子のセットです。

 ※写真には、ビス/ナットが写っていますが、これらは含まれません。

 スパイダー・コイルの巻き方の説明書を添付します。
 (参考資料、別のラジオキットの説明書です)

 限定1セットです。
 通販は、こちらです。


■91 2014/04/26 発見


●1. 電波時計キットの電波受信部基板のみ TS-JJY02-RX

 電波時計キットの電波受信部基板のみですが、
 以前、通販ページに掲載していたものの、見つからなくなっていました。
 たいていの物は整理していて、すぐに出てくるのに・・・どこかに
 紛れ込んでいたようです。

 ←動作確認中

 本日、何のことはない、すぐ頭上の保管箱の中から見つかりました。
 たまたま、何となく箱をあけて中を見たら、アレッ?と。

 すぐ近くにあるのに気づかない事ってありますよね。
 ほら、目の前にあるでしょ!!と言われるけど、見えてないんだ。

 1月に、必死になって探したのに、見つからなかったのです。
 1時間以上かな、部屋中、ひっくり返してみたけど、見つからなくて。
 誰かにあげちゃったかなあ、間違って捨てたかなあ、と、・・・
 普段なら、すぐに見つかるのに。

 この箱は、開けてみなかったのか。いや、全て開けてみたはずです。
 見えていたのに認識できなかったのかもしれません。ナゾです。

 探すのをやめた時に見つかることも・・・よくある話みたいです。(笑)

 この前、カーナビの本体が見つからなくて、探し回ったけど無くて・・・。
 不燃ゴミを処分したときに、紛れちゃったのかと、あせりました。
 あるいは、車の中に置きっぱなしにして、盗まれたのかと。
 (車内に現金とか貴重品を置いたままにしないようにしています。いちいち車から
 降ろしているので、そんなことは無いはずですけどね。
 荷物をごちゃごちゃ降ろすときに、夜の闇に紛れて、落としたままになったのかとか、
 色々考えました)

 後日、見つかりました。なんと、本棚に立ててあったのです。
 たぶん、無意識に置いたから、記憶に残らなかったのでしょう。

 ごちゃごちゃ書いてしまいましたが・・・。


 さっそく、通販ページの表示を復活させました。
 限定1個です。値段は以前と同じです。変更していません。

 この機会に、再度、動作確認を行いました。
 表示処理部がありませんので、電池をつなぎ、TCO(タイムコード)の
 LEDが点滅することで動作確認しました。

 なお、対応する日本標準電波の周波数は、60kHzです。

 通販は、こちらです。


●2. MFP-PCY6240Z専用ケース 

 現在、在庫は2セットあります。ケース色は透明です。

 通販は、こちらです。


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