通販商品紹介 (5)

 通販ページに新しく掲載した商品をご紹介します。
 このページは、更新履歴を兼ねています。商品紹介以外の記事もあります。

 数量が限定されている物は、早い者勝ちです。

 リンク先の商品ページの表示が「在庫切れ」になっているもの、
 リンクが切れているものは、売切、削除済みです。ご了承下さい。


  <目次>

   ■150 2014/09/21 進捗
   ■149 2014/09/18 最新情報
   ■148 2014/09/16 カセットインターフェース動作
   ■147 2014/09/13 今日も削りまくり
   ■146 2014/09/13 鳴らない

   ■145 2014/09/12 進捗
   ■144 2014/09/10 涼しくなってきました
   ■143 2014/09/09 部品集め
   ■142 2014/09/08 進捗など
   ■141 2014/09/07 新製品予告など

   ■140 2014/08/30 カセットインターフェース
   ■139 2014/08/26 おしゃべりカートリッジ基板
   ■138 2014/08/23 近況
   ■137 2014/08/17 エクステンション基板新型
   ■136 2014/08/14 太忙了

   ■135 2014/08/09 いろいろ
   ■134 2014/08/06 商品追加
   ■133 2014/07/25 しばらく多忙
   ■132 2014/07/20 カセットインターフェース
   ■131 2014/07/14 なぞの解明

   ■130 2014/07/08 台風接近中
   ■129 2014/07/05 製造と出荷!
   ■128 2014/07/03 閉じこもり
   ■127 2014/07/01 製造
   ■126 2014/06/28 お待たせしました

   ■125 2014/06/23 拡張スロットボックスと試作品
   ■124 2014/06/22 ゴミを製造しているのか
   ■123 2014/06/21 ようやく完成
   ■122 2014/06/19 発想の転換
   ■121 2014/06/18 テスト完了など


 (最新情報が先頭になります。)


■150 2014/09/21 進捗 

 だいぶ涼しく、というより寒くなってきました。

 冷房なし、いわゆるパンイチスタイルで暑い日々を耐えてきましたが、
 逆に寒くて耐え難くなってきたので、長袖を出して着始めました。

 寝る時は意外と暑かったりして、布団をかぶらずに朝までそのまま、
 寒くなったり、トイレに行きたくなって目が覚める、といったこともあります。

 気温の変化が激しい時期ですから、皆さんも体調管理にはご注意下さい。


■1. おしゃべりカートリッジ 

 ハードウェアSPIを9/20朝から作ってCPLDに組み込み、次にサンプルプログラムを
 作成してテストを行った結果、意外にも一発でOKでした。拍子抜けです。

 いつもは、何かしら単純ミスなどでハマったりするのに、最近は暑さから解放され、
 頭が絶好調なのかもしれません。

 テストプログラムの操作方法は、行頭に音声LSIの番号(0〜3)を指定し、続けて
 発声させたい文字列を入力してRETURNを押します。

 それだけでは、いきなり発声しません。
 次に、音声LSIの番号のみを入力し、RETURNを押して初めて発声するようにしました。

 深い意味はありません。

 まず音声LSIのバッファに文字列を入れておいて、次に、希望するタイミングで
 発声を開始できるようにしたわけです。

 0、RETURN、1、RETURN、2、RETURN、3、RETURNを続けて実行すれば、
 4人でほぼ同時にガヤガヤしゃべりまくります。
 (デモ動画 MVI_0208.MOV) ※約15MB

 何を言ってるんだか分かりませんが、ちゃんとミキシングされるということです。

 このデモ動画は、一度それぞれの文字列を入力/再生したあと、カーソルを
 上に戻して、RETURNを押しているわけです。そうすれば、再度入力したのと
 同じことになりますね。
 文字列入力すべきところで、わざと2だけ押してRETURNしているのは、
 意図的にやっています。再生後はバッファが空なので音声が出ません、という
 ことを示しています。

 このテストプログラムは、文字列の入力を LINE INPUT 文で行っています。
 これをREAD文に置き換え、DATA文にあらかじめ入力しておいた文字列を
 読み込むとか、あるいはファイルをオープンして、テキストファイルを読み込む
 ように変更してもよいでしょう。
 エンドをチェックするルーチンを追加するぐらいで、容易にできるでしょう。

 テストプログラムは製品に添付しますが、あくまでもハードウェアのテスト用、
 デモ用、自作の参考用サンプルとしての位置づけです。わかりやすいように、
 全てBASICで記述しています。

 BASICなので、処理は遅いです。特に上記の発声タイミングを揃えるのは、
 どうしてもBASICだと時間差が出るでしょう。文字列を送り込むのも遅いです。
 (文字単位ではハードウェアSPIなので早いけど、文字列から文字にバラして
 いるところがBASICなので遅い)

 正式にはCALL文を拡張し、昔のPC-6001mkIIのTALK文風にしたいですね。


 ハードウェアSPIは最初、誰かが作ったのを利用すれば早いと思い、いくつか
 フリーのものを入手していました。
 しかし、動くだろうと分かっていても、内容を完全に理解しなければ使いたく
 ありません。内容を理解していないと、動かないときに困るし、改造もできません。

 それで読んでみましたら・・・なんといいましょうか、人の考え方というのは
 理解するのに手間暇がかかるのです。これを読んで理解するよりも、
 単純に自分で考えて作ったほうが早いと判断しました。
 そして既成のものは、あれこれ多機能であり、CPLDに詰め込むには規模的に
 厳しい、というより入りませんので、自分で小規模なものを作ることにしました。

 原理的には単純だから、作るのにはそんなに時間はかかりませんでした。
 こんなもんかな、と作って書き込んで、テストプログラムの8255版をハードウェア
 SPI版に修正したら、あっさり動きました。

 SPI送信レジスタに書き込んだタイミングで、1ビットずつ送信が始まり、同時に
 受信を行います。

 もちろん、汎用I/Oとのモード切替も入れてあります。

 ハードウェアSPIを使うことによって、結果的に、テストプログラムがシンプルに
 なりました。FOR〜NEXTのループが無くなって、ただBUSYフラグを見ながら、
 レジスタにデータを書いたり、読んだりするだけとなりました。


■2. さんすろっと 

 おかげさまで、初回生産分は残り1台となりました。(もともと少ししか作っていませんが)

 現状の価格で入手できるのは、あと1台だけです。欲しい方はお早めにどうぞ。

 もし、この1台が売れて在庫切れになりましたら、次回生産をどうするかは現時点で
 未定です。基板の在庫が無いので、継続生産の場合は、修正や改良を施してから
 新たに発注することになります。それには少々、時間がかかります。


 なお、現バージョンにつきましては、部品と基板が揃って製作できしだい、「電源連動
 ユニット」の供給、または改造サービスを開始予定です。9月末か、10月はじめ頃に
 なるでしょう。

 これによって、手動スイッチ操作の手間が省けるのと、似非RAMのデータが消える問題
 が解消します。

 電源連動ユニットの導入により、電源のトグルスイッチをスロット0の切り離し用に流用できる
 ので、その改造をあわせて行うことにより(スイッチを基板につなぐだけ)、いわゆる「後差し」を
 安全に行うことができるようになります。カートリッジを常に差し込んでおいて、そのソフトを
 起動するかしないかをスイッチで選択可能となるので、たいへん便利です。

 電源連動ユニットの手作り試作機は、自分の「さんすろっと」に組み込んでほぼ毎日使って
 いますが、全く問題ありません。


★このページもいっぱいになりました。新しいページになります。通販商品紹介(6)へどうぞ。


■149 2014/09/18 最新情報 

 最新情報など色々お知らせします。


■1. カセットインターフェース 

 試作ケースの改良を反映して、いくつか削り出しました。
 そして、ラベルやインクについて調べました。

 名前は、まだ確定していなかったと思います。
 カシオにちなんで、やはり、「**一発!」は入れたいし、そのあとに
 〜〜君、とかをつけたい。でもなかなか良いアイデアが出てきません。

 それよりも、物を完成することが先ですね・・・。


●ラベル

 ケース表面に貼ろうとしているラベルには、「染料インク専用」と
 書いてありました。

 インクジェットプリンタのインクは、顔料と染料があって、簡単に言うと
 顔料は表面に載り、染料は染み込む。

 うちに有るプリンタは、どうだったっけ?
 見つけ出すまで一苦労でした。インクのパッケージに書いてあっただろう
 けど、さっさと捨ててしまっていたので、メーカーのサイトでウロウロ。
 ようやく到達。

 同じプリンタに使うインクなのに、黒は顔料で、カラーは染料です。
 うちにある2機種とも同じ、黒は顔料、カラーは染料でした。

 従って、カラーインクのみを使って、ラベルに印刷しなければなりません。


 あまり関係ない話・・・
 昔、「Tシャツ転写紙」を使って、北朝鮮のプロパガンダポスターの
 果てしなく格好いいやつをアイロンプリントして着たことがある(笑)。

 確か、「金正日大百科」に載っていたやつをスキャナで取り込んで、
 インクジェットプリンタでTシャツ転写紙に印刷したのだ。それを
 Tシャツにアイロンプリントした。

 当時、北マニア仲間に見せびらかして、喜んでいたのである。
 (さすがに、それを着て外を歩いたりしていない)

 だが、洗濯方法が不適切だったのか、洗濯してはいけなかったのか
 確かではないが、一度洗濯したら、グチャグチャになってしまった。
 それで仕方なくゴミ箱行き。あーあ、もったいない。

 あの国には、一度行ってみようかと思いつつ、予算的な問題でなかなか
 決断ができません。何度も具体的に検討したことはあります。
 日本出発のツアー(第三国経由)もいいけど、いったん中国の瀋陽へ行き、
 丹東から国際列車で入るルートも有ります。中国の旅行会社と直接やりとり
 したほうが少し安いかもしれません。そのあたりも詳しく調べたりしていました。

 このことを知り合いの中国人に話したら、なんでそんな国に行きたいのかと
 不思議がられてしまいました。なんだよー、中国人も対岸のその国に遊びに
 行ったり観光船を出したりしてるじゃん、と、対抗(笑)


 さらに余談です。

 その、北の国の話とは関係ないけど、
 「ロシア宇宙開発の歴史を訪ねて」というツアーがあって、かなりマニアックだけど、
 さすがに金額の関係か、参加者の休みがとれないのか、人数が揃わなくて不催行に
 なったりしていました。
 私も、じつは申し込んだことがあります。結局、都合がつかなくて取り消しました
 けど・・・確か2012年だったと思います。毎年募集をしているようです。

 内容的には非常に興味があって、一生に一度ぐらいは!と意気込んでいました。

 ただ、私は食事の問題(菜食)と、よくお腹が痛くなったりするので(特に寒い国
 なので)、そういう悩みがあり、旅行会社に相談したりもしていました。
 長距離の移動で、トイレが無いような所で(日本ならそこらじゅうにコンビニ
 など有るけど)、団体行動を乱しそうで、気になったんです。

 宣伝ではありませんが、ご興味のある方は 大陸トラベル のサイトをご覧下さい。
 (人数が揃わない時にキャンセルして申し訳なかったので、せめてご紹介だけでも
 と思います)


●ケース

 白のケースを仕入れた為、基本的には白となりますが、今回1個のみ限定で
 黒を作りました。

 白でも黒でも性能的には変わりませんし、ラベルは白で同じなので、どっちが
 良いのか微妙ですが、貴重といえば貴重かもしれません。


●あとの作業

 ・マイコンのプログラムを作成しデバッグする。

 ・実機テストと評価試験を行う。

  手元にあるICレコーダ2種類、カセットテープレコーダ2種類、オープンリール
  テープレコーダ2種類にて、それぞれテストを行う。

 ・説明書を作成する。

 ・通販に追加する。


■2. EXPERT-X1 説明書 

 昔の(1987年頃)コピーツールの説明書です。
 どなたか欲しい方はいらっしゃいませんか?

 

 長年、保管していたものです。フチが茶色に変色しています。
 破れたりはしていません。読むのには支障ありません。

 下記3冊のセットです。ソフト自体はありませんのでご注意下さい。

 (1) EXPERT-X1 操作説明書 
 (2) EXPERT-X1 活用書 
 (3) ディスクフォーマット解説書 
    Expert Series MB8877A 両面倍密度(2D)編

 いまさらどうでもいいような物かもしれませんが、きっと捜し求めている方が
 世の中には一人ぐらいは・・・?

 通販は、こちらです。


■3. 電源連動ユニット CNCRLY1 

 「さんすろっと」用の電源連動ユニットは、プリント基板の完成と到着待ちです。
 部品は、ほぼ揃っています。そこから組み立てを行ない、9月末までには販売開始
 できるようにしたいと考えております。


■4. フラッシュROM変換基板 MDT32A 

 TSOPパッケージの 29F040 を、DIP 32ピンに変換する基板です。
 これも、プリント基板の完成と到着待ちです。


■5. CPLD基板 MDQ-6440 

 アルテラの EPM3064 をDIP 40ピン相当に変換する基板です。
 これも、プリント基板の完成と到着待ちです。


■6. おしゃべりカートリッジ 「サロンdeふぉ〜」 

 ちなみに、型番は MPC-MOEV5665 です。

 MOE ・・・ 萌え
 V ・・・ voice
 5665 ・・・ 秋月電子さんの通販コード I-05665 かわいい系の女声

 実際は、思ったほど萌えじゃないと思います。(注:個人の感想です)

 ただ、その声で、あんな言葉やこんな言葉をしゃべらせたりするのが 
 ある意味では、萌えなのかもしれない。

 「さんすろっと」に差して実験中

 子供の頃は悪ガキでした。言うまでもなく。

 たしか中学の頃だったと思います。
 デパートのおもちゃ売場に、「あ」「い」「う」「え」「お」などの50音の積み木を
 機械にセットするとしゃべるおもちゃが当時売られていました。

 たとえば、表に「に」と書いてあり、その裏には「にんじん」と書いてありました。
 表にセットすれば「に」と、裏返しにセットすれば「にんじん」としゃべるのです。

 積み木の端に切り込みだったか、出っ張りがあり、それが2進数のコードに
 なっていたようです。

 たまたま友達と一緒で、こりゃ面白い、と中学生らしい遊び方をしました。

 何が中学生らしい遊び方って、主にシモネタ関係の単語を次々に試しては
 二人で笑い転げていました。

 き、 *、 *、 ま、 ・・・ き**ま  (ぷぷっ)

 最初に1文字ずつしゃべり、ちょっと間があって、最後に続けてしゃべっていました。
 その機械的なしゃべりが、かえって面白かったわけです。

 う、 *、 *、 ・・・ う**  (ぶわははは)

 ち、 *、 *、 にんじん、 ・・・ ち**にんじん (なんだそりゃ)

 あはは、何でもしゃべるんだ、こりゃ面白いや。
 思いつくまま、次々に試しては喜んでいました。

 しかし、それも長くは続きませんでした。
 なに盛り上がってるのよと、売り場のお姉さんに見つかり、怒られてしまいました。

 しょうがないので、しばらく、その売り場から離れました。

 しばらくして戻ってみると、そのおもちゃの所にお姉さんはいませんでした。
 よかった、また遊べるぞと。しめしめ。

 また友達と二人で盛り上がっていたら、やはり気づかれて、
 ゴルァ!悪ガキどもあっち逝け(激怒)と、追い払われてしまいました。

 でも、ガキは何でも試してみたくてたまらんものですよ。そうでしょう?
 まだまだ遊び足りなかったけど、買える金もなかったし、それっきりでしたね。

 そのほかいろいろと、意味のない事、変な事に執着していたなと思い出します。

 歩道の排水溝のフタを、歩きながら学校の行き帰りに数えたりとか。毎日。
 歩幅もそのフタに合わせてひとつずつ踏みしめながら歩きました。
 自分は数えるのに夢中で、友達が急に近づいて話しかけてきたもんだから
 数を忘れてしまって、また最初から数えないと気がすまなかったり。

 (毎日数えていたわりには、いまは何枚だったか思い出せない)

 なぜだか分からないが、歩道のガードレールの支柱に全部タッチしないと
 いけないような感じがして、1本ずつタッチするという意味のない事をしていました。

 親と一緒に買い物などに出かけたとき、やはり同様のことがあって、階段の手すりの
 支柱を1本触り忘れたから最初からやり直しとか。

 自宅の2Fから1Fに降りる前に、畳の上にゴミがひとつでもあったら片付けないと
 気がすまなくて、なかなか降りていけないとか。

 同じことが(言葉とか、曲とか)何度も何度も頭の中でリピートして払拭できなかった
 りとか。

 よく知りませんが、強迫神経症というものでしょうか。いまは全く無いんですけど、
 病気だったんでしょうかね。

 たまたま、大きい本屋さんで、子供が売り場のカドにそれぞれタッチして回っているのを
 見かけて、同じような子供がいるんだなと改めて思い出しました。

 ぜんぜん関係ない話で・・・。


●あとの作業

 ・ハードウェアSPIを追加する。
  設定で、汎用I/OとSPIの切り替えを可能とする。

 ・サンプルプログラムを完成する。

 ・カートリッジケースを製作する。
  現状の図面を改良・修正、材料手配中、製作する。

 ・説明書を作成する。

 ・通販に追加する。


■7. カートリッジケース 

 「さんすろっと」用のバッファカートリッジを、透明(正面パネル)+黒(本体)の
 組み合わせで作りました。



 最初は、正面パネルも黒で作ったものの、中身が見えないのが気になりました。
 それで透明に換えたわけです。

 おかしなもので・・・本来MSXのカートリッジは黒いのばかりで、中身は見えない
 のが普通だったのに、自分で作った透明アクリルのケースに慣れてしまって、
 中身が見えないと、気になるようになりました。

 黒ABSは、手でベタベタ触った跡が残って目立つので、気になる人は気になるで
 しょう。気にしなければいいのにと思うけど、気にしだすと気になるものです。


■8. その他 

 また、「あたり前田」を見つけたので買って来ました。安い。\100(但し税別)
 クラッカー無いなと思ったら、「クリケット」だって。これは初めてです。

 

 ポイッとかわいい(はぁと)ビスケット、ちょっと甘かったです(注:個人の感想です)。

 ランチクラッカー食べたいな。


■148 2014/09/16 カセットインターフェース動作 

 最初に、ぜんぜん関係ない話をします。

 数年前にできた新しい歯科にずっと通っているけど、最近、見直しを考えています。
 次の予約はキャンセルします。

 最初の頃は、歯にかぶせた金属の下が虫歯になっているのを治したり、親知らずの
 抜歯などの治療をしました。

 その後、半年おきぐらいにメンテ(歯石除去、クリーニング、フッ素塗布)に通うと良い
 でしょうと先生から言われたけど、ああ、半年ぐらいならいいですよとOKしました。

 しかし実際は2ヶ月とか3ヶ月おきになっています。何しろ、次の予約は3ヵ月後です、
 何日の何時からがご都合よろしいですか、と向こうから言われますから。

 これまで数回、なんとなく言われるままに通いながら、疑問が出てきました。
 (いまごろ気づいたか)

 毎回、保険と自費で合わせて四千円近くかかります。生活に余裕がないので、
 こういう出費は負担になります。

 確かに歯は一生もので大事にしたいけど、歯の検査やメンテは、年1回ぐらいで
 いいんじゃないかと個人的には思っています。

 いままで色んな歯科に通った事があります。治療計画を作り、あと2回で治療が終わり
 ますよ、あとは年1回ぐらいで検査や歯石除去に来てください、というのが多いのでは
 ないでしょうか。
 いま考えてみれば、そのやり方なら終わりがハッキリしていてよいと思います。いつまでも
 通うのは、出費もあるし、つらいです。そりゃ確かに、歯は一生ものだろうけど。

 悪くなるまで放置して、大金をかけて治すのと、どっちがいいか?なんて言われてもね。

 歯科医も商売です。現実にお金もかかるでしょう。稼ぎたいんだろうけど、そうでもしないと
 経済が回らないんだろうけど、そういうのは、お金持ちの患者さんだけにしてほしいです。
 そんなに頻繁に通えません。

 じゃあ、なんでその場で先生に言わないんだよ、と思われるだろうけど、私はそういうのが
 苦手なんですよ。その場で思いついて言うのが苦手。そういう人は案外多いかもしれない。
 そこにつけこんでいる、といったら悪いか・・・。
 先生はサッと来て、歯を診て、すぐ出て行ってしまいますから、言える雰囲気でもないん
 ですね。

 大人だし、理性的に、「年度末に向けて忙しくなりまして、いったんキャンセルします。
 都合が付いたら改めて予約させてください」と無難に処理したいと思います。


■1. カセットインターフェース 

 試作1号を組み上げ、PV-7実機にて動作確認を行いました。
 取り急ぎ、その報告を致します。

 

 ケース表面のラベルは、紙に印字した仮のものです。実際にはエーワンラベルとなります。
 とりあえず文字を入れただけで、デザインも色も何も決まっていません。

 右上の写真で、ケース横に圧電スピーカが飛び出しているのは、いま手元にあるのが
 この大きい物しかなくて仕方なく使っているだけです。あとで小さいのを手配して、
 ケースの中に組み込みます。


 実際に、セーブとロードを試しました。

 適当なプログラム(意味は無い)を入力し、ICレコーダにCSAVEしました。
 そしてNEWを実行し、PV-7のメモリ上から消去しました。
 CLOADして、ICレコーダから正常にロードできることを確認しました。

 

 CSAVE→NEW→CLOAD→LIST

 正常動作が確認できました。
 エラーなくロードできましたし、リモートリレーも正常にON/OFFしました。

 ブーストSWをONにして、ICレコーダの再生レベル低めで大丈夫でした。
 あとでOFFに切り替えての確認もしました。

 セーブ中は、次の写真のようにモニタLEDが点灯します。

 

 REMOTEはリモートリレー励磁中を示します。青がまぶしいので後で調整します。

 SAVEはセーブ信号の状態で点灯します。実際は1200Hzとか2400Hzなどの
 信号です。目には点滅として見えません。

 ピーーーーーー ガッ ピーーーーーーガーーーーーーー

 ピーで点灯して、ガッで消灯、そしてピーから点灯します。最後に消灯、REMOTEも消灯します。
 (動画 MVI_0081.MOV) ※約18MB
 モニタ音は出していません。

 LOADはロード信号の状態で点灯します。これは黄色を使ったけど、思ったより暗くて
 これも後で調整します。



 次の写真は中身です。部品がギッシリ詰まっています。



 マイコンは、これからプログラムに着手するので、まだ装着していません。
 それを使った機能は、これから作りこむわけです。

 まずは、カセットインターフェースとしての基本機能はOKでした。


■147 2014/09/13 今日も削りまくり 

 今日も午前中から、アクリルなどを削りまくっていました。

 アクリルに関しては、新たな挑戦がうまくいきました。(あえて書かないけど)
 これができるのなら、思い切って、こういうことを・・・という見通しがつきました。
 同時に得られる良い効果もあり、成功でした。

 アルミに関しても、ある挑戦をしたけれど、残念ながら今回は狙い通りにはいかず、
 現実は甘くありません。
 それなら、こうすればどうかと次の手を考えたので、準備できしだい挑戦してみます。
 (詳しくは後述)

 進歩のために、大胆なことでも思い切って挑戦し続けたい。


■1. おしゃべりカートリッジ 

カートリッジケース 

 カートリッジケースは、すでに有る物を使用するとしても、前面パネルのみ
 異なります。それを試作してみました。

 

 このあと、透明のほかにスモークでも作りました。

 ケース本体は透明で、それにスモークの前面パネルを組み合わせてみました。
 次の写真は、それを1chipMSXに差し込んだ状態です。

 ※上フタは、まだ取り付けていません。

 正面パネルと本体との色違いバージョンは以前にも作ったことがあり、いい感じだった
 ので、この方向性で考えてみようと思います。蛍光オレンジと透明の組み合わせも
 なかなか良かった。(あくまでも個人的な感想です/通販番組か!)

 ただ、アクリル(キャスト)には板厚バラツキの課題があるので、使用をあきらめています。
 アクリルを使いたい気持ちには変わりはないけれど、板厚バラツキでゴミを作るばかりで
 解決策が見えないので、アクリル以外を検討せざるを得ません。

 板厚のバラツキがないのと、やわらかく切削しやすいのでABSを使いたい。
 しかしABSの黒は、傷がつきやすく、コンパウンドで磨いたら余計に傷がつくので、
 目立たない色の「ナチュラル」を検討しています。色としては、安っぽいかもしれません。
 (まだ試してない/これから試す予定)

 本体はポリカ、あるいはABS(ナチュラルまたは黒)で、正面パネルと上フタをアクリルで
 作ったらどうかと現在、考えています。

 そして、ケース自体の全面的な改良を、遠くない将来に実施したいと考えています。
 まだ現時点では、アイデアを出しているところで、まとまっていません。すぐにはできません。

 現状のものと同じサイズの改良版と、もうひとつ大きいサイズのものを新規に設計、製作
 しようとしています。大きいサイズのケースは、水面下で設計中の物のために必要です。


 ところで音声LSIは、ソケットを使用する以上、正面パネルぎりぎりの高さになります。
 それで、正面パネルに穴をあけてあるのです。実験用でSPI信号を引き出すためにも、
 穴が必要です。ホコリが入るので本当はオープンにしたくないけど、フタをつけたら、
 スロットに入らなくなるおそれが有ります。

 正面パネルと音声LSIの高さは、ほぼ一致

 世の中には、低背ソケットとか、スルーホールに埋め込むタイプのソケットも存在するのは
 知っているけれど、あえて使いません。一般に入手しやすい部品だけで構成したいからです。

 音声LSIの抜き取りは、上フタをはずして(ビス止めになっている)、側面からマイナスドライバーを
 差し込むしかないでしょう。ソケットと音声LSIとのスキマに差し込みます。音声LSIが傾いて、
 ピンが曲がらないように、慎重にはずす必要があります。

 正面からこじって抜くのは難しいし、ピンを曲げたりしそうです。
 こじって抜けるように、あるいは抜き取り工具が使えるようにするには、もっと穴を広げなければ
 なりません。あまり穴を広げると格好が悪くなるし、強度的にも望ましくありません。

 音声LSIとソケットのスキマ、そう、ここよ。

 そのほかの方法として、基板そのものを抜き出せないか考えたけれど、音声LSIがささった状態
 では、部品がひっかかるので、残念ながら基板を抜き出すことはできません。

 昔、PICを現場で差し替えてもらうのを人に頼んだことがありました。
 新しいバージョンのプログラムを書き込んだPICを渡して、現場で古いのを抜き取り、新しいのを
 差し込んでもらう作業でした。
 戻ってきた古いものは、また書き換えて使えるな、と思っていたら・・・ピンがグチャグチャ、
 折れていました。なんだこりゃー。使い物にならん。

 だって、そうでもしないと抜けないんだもん、という言い訳。
 私が普通にはずすのを見せたでしょうが。
 それならあんたが自分でやれよ、と最後には言われそうだったので、追及しませんでした。

 人に仕事を任せるというのは難しいですね。山本五十六の有名な言葉があるけど、
 まさに、その通りじゃないかと実感しました。


ハードウェア仕様 

 カートリッジのハードウェア仕様を下記します。
 ハードウェアSPI仕様は作成中なので、まだ載せていません。

 【I/Oアドレス

 同時にMSX(接続された拡張スロット含む)に装着した他のカートリッジと
 I/Oアドレスが重複しないように注意します。

 アドレスデコーダ、ジャンパー設定にて、4つの選択肢のうち1つを選択可能。
 初期値はJP1ショート(アドレス00h〜)です。

 JP1 ・・・ 00h〜03h (04h〜07h)
 JP2 ・・・ 10h〜13h (14h〜17h)
 JP3 ・・・ 20h〜23h (24h〜27h)
 JP4 ・・・ 30h〜33h (34h〜37h)

 上記()内は、アドレスA2をデコードしていない為、ゴーストが出ています。
 部品の制約と、そこまで細かくデコードする必要がない為です。問題ありません。
 基本的に()内のI/Oアドレスは使わないで下さい。

 JPは半田ジャンパーで、半田付けにて変更します。JP1〜4のいずれかひとつのみ
 ショートします。複数ショートしてはいけません。

 アプリケーション側は、I/Oアドレスの変更に対応できることが望ましいです。
 何も指定しない場合の初期値は、JP1(00h〜03h)とします。


 【I/O表】 ※汎用I/Oモード

 基本的に、8255と同じようにアクセスできます。

 但し、入出力の設定は固定ですから、入出力設定のためのコントロールワードを
 書き込んでも、無視されます。

 ポートC(PC)のビット操作も、8255と同じようにできます。
 (CPLDの容量節約の為、未使用ビットは操作不可)

 以下の表の中で、×は未使用ビットの意味です。

★ポートA (アドレス0)

PA7 PA6 PA5 PA4 PA3 PA2 PA1 PA0
LED
出力
× × × × × × MISO
入力

 LEDは1を書き込むと点灯、0を書き込むと消灯。
 MISOは読み出し専用。

★ポートB (アドレス1)

PB7 PB6 PB5 PB4 PB3 PB2 PB1 PB0
× × × × × 選択
bit2
出力
選択
bit1
出力
選択
bit0
出力

 PB2〜PB0にデバイス番号を書き込むと、各デバイスが選択される。
 非選択にしたい時は未定義の番号、たとえば7を書き込むと良い。

 0番 ・・・ 音声LSI U3 (正面から見て左端)
 1番 ・・・ 音声LSI U4 (左から2番目)
 2番 ・・・ 音声LSI U5 (左から3番目)
 3番 ・・・ 音声LSI U6 (右端)
 4番 ・・・ マイクロSDスロット
 上記以外 ・・・ 未定義

★ポートC (アドレス2)

PC7 PC6 PC5 PC4 PC3 PC2 PC1 PC0
× × × × × × MOSI
出力
SCK
出力

 MOSIは1を書き込むとMOSIピンからHレベルが出力される。0だとLレベル出力。
 SCKは1を書き込むとSCKピンからHレベルが出力される。0だとLレベル出力。

 あえて説明する必要はないかもしれませんが、念のため、説明します。
 直接このポートに書き込んで操作する場合、他のビットを変化させないように
 プログラム上、注意が必要です。(これは、この基板に限ったことではなく、
 他の汎用出力ポートでも同じことです)

 たとえば、MOSIを維持しながらSCKのみを変化させたい時があるでしょう。
 クロックの立ち上がりならば、1を書いて、続けて0を書いて、としたいところです
 が、それではMOSIの値が0になってしまいます。
 MOSIを維持するには、プログラム上で、MOSIとSCKをORした値をポートに書く必要が
 あります。

 これは面倒ですから、次に述べる「ビット操作」を推奨します。
 指定したビットのみセット、リセットできるので、プログラムが楽になります。

★コントロールワード (アドレス3)

CC7 CC6 CC5 CC4 CC3 CC2 CC1 CC0
常に0
出力
× × × bit2
出力
bit1
出力
bit0
出力
セット(1)
or
リセット(0)
出力

 ポートCをビット単位で操作できます。

 直接、出力ポートに書き込む方式は、必要なビット以外を変化させないように
 マスク処理をする必要があって不便です。
 このビット操作方式なら、必要なビットのみ操作できて便利です。

 CC7は常に0とします。8255と同じで、0はビット操作の意味になります。
 なお、CC7に1を書くと無視されます。

 ×は未使用ですから、値は何でも構いません。一応0とします。

 ビット操作したいビットを、CC3〜CC1で指定します。
 セットするか、リセットするかを、CC0で指定します。

例)SCKを0、次に1にしたい。

 SCKはポートCのビット0です。
 CC7は0、CC6〜CC4も全て0、CC3〜CC1はビット0指定なので全て0、
 最初は0を書き込むので、CC0は0とします。
 つまり、0 0 0 0 0 0 0 0 なので、アドレス3に0を書きます。OUT 3,0

 次に1を書き込むので、CC0は1とします。
 つまり、0 0 0 0 0 0 0 1 なので、アドレス3に1を書きます。OUT 3,1


 【フラッシュROM

 フラッシュROMを搭載しています。
 MSX起動時に、あらかじめROMに書き込んだプログラムを自動起動できます。

 これは書き換え自由です。書き換えには、専用のプログラムが必要となります。

 おしゃべりカートリッジ用のプログラムを書き込むのが普通の使い方ですけど、
 もちろん、それとは全く関係のないゲームでも何でも書き込んで動かすことも
 可能です。

 おしゃべりカートリッジの回路とフラッシュROMは、依存関係がなく、互いに
 独立していますから、
 極端な話、このおしゃべりカートリッジの基板に、フラッシュROMだけ実装して
 フラッシュROMカートリッジとして使うことも可能です。・・・だけど、もったいないですね。


 【マイクロSDスロット

 3.3V系のSPIと電源があるので、せっかくだからと、付けました。

 現状では、これをサポートするソフトがないので、あくまでも「おまけ」と
 お考え下さい。

 私自身、あれこれ試してみたいと思っています。今後に期待かも?

 別の形でSDスロットを備えたカートリッジをご提供できるかもしれません。
 二つほど計画があり、一つは具体的に設計中です。その試作実験のためにも
 今回のマイクロSDスロットは必要となります。


■2. アルミ加工 

 最近、研究している刃物で試し斬り(字が違う)をしました。
 いま考えていることが、狙い通りにいくかどうかの実験です。



 これは「さんすろっと」のパネル加工で出た切りくずの板です。捨てずに
 保存しておいて良かった。

 用意した加工条件は4種類、それぞれを1枚ずつでテストしました。



 奥から、条件の軽い順番に切削しました。手前がもっとも厳しい条件です。

 この2番目の条件で危ないのが分かり、そこでやめました。

 一応、切れましたけど、かなり苦しい音がしていたからです。
 これ以上厳しい条件になると、折れるのが見えています。

 狙いは、1回のパスで板厚分を切ろうと考えていました。
 それができたら、加工時間の大幅な短縮が実現するからです。

 現実には、この刃物では・・・、というよりも他の要因だと思いますが、
 残念ながらその狙いを実現できませんでした。

 それを実現するには、ひとつは主軸の回転数をものすごく速くしないと
 いけないと思います。

 回転して削るのが追いつかないようなスピードで送るから、折れたりする
 わけで・・・その回転を思いっきり速くすれば、送りも速くできます。

 動画サイトで見た機械と同じ結果は難しいと思うが、アルミにエンドミルが
 スッと入って、まるで融かしていくような感じでスーッと切っていくのが、
 あまりにも素晴らしく、感動してしまいました。


■146 2014/09/13 鳴らない 

 例の「おしゃべりカートリッジ」、連日取り組んでいます。

 でも、なぜか鳴りません。何をやっても進みません。

 なぜだか分かりません。困りました・・・・・・・・・。

 (音声LSIをフル実装)

 あらゆる事を疑いました。

 間違いなさそうな所も、改めてひとつひとつ確認しました。

 音声LSIの内部プルアップになっているピンも、「本当だろうな?」と疑い、
 ひとつひとつオシロで当たって確かめました。

 まさかモードが違ってるのではないかと思って。

 あらゆるものが犯人に見えます。ひとつずつ確かめるしかありません。

 SPIの信号も、実際に波形をとって確かめました。

 (SPIの信号)

 これは A を送った時の波形です。上がクロック、下がデータです。
 間違いなく、01000001 (0x41)が送られています。

 音声LSIからのレスポンスも返ってきます。だけど、なぜ鳴らない?

 確かに先日、音声ジャックの接触不良はあったが、あれから神経質になり
 ちゃんと音が出る状態かどうか、PLAY文や、BEEP文などでそのつど
 確認している。

 オーディオ出力の回路も間違いなく動作している。指で触れるとハムが
 鳴る。

 直接、音声LSIのピンをオシロで見ても、波形が動かないので、音声は
 出力されていない。

 正しいデータを送り込んでいるのに、なぜ、音声が出ない?

 モード設定も間違いないのに。

 いよいよ、行き詰った感じがしました。


 ふと思いついて、最初のラッピング基板をひっぱり出し、動かしてみました。



 音声LSIは、新しい基板から、このラッピング基板に移しかえました。
 これは以前に動作を確認したものだから、間違いなく音声が出るはずです。

 このラッピング基板用の実際に動いたプログラムをロードし、実行しました。

 文字列を入力して、リターンを押したら・・・・・・音声が出ません。

 そんなバカな?
 音声LSIが壊れたのか? まさか、壊れるような事はしていない。

 スロットの接触が悪いのか?1番から2番に差し替えて、再度プログラムを
 動かしたが、やはり音声は出なかった。

 ますます、わけがわかりません。

 ところが・・・・・・



 あっ、音声が出た! 「 だめだこりゃ 」って。 でも、なんで音声が出た?

 賢明な皆さんは、すでにお分かりになったかもしれません。


 

 これらの写真は、音声LSIのデータシートを「小文字」で検索した結果の一部です。

 しかし、どこにも「文字列は小文字で入力せよ」とは書いてありません。
 左上の写真は、おそらく、そういう意味のことをカッコ内に書いてあるんだと思います。
 さりげなく書いてあって、読み飛ばしそうです。

 実際、大文字で入力すると音声は出ず、小文字で入力すると音声は出るのです。

 このデータシートの中の例文を見ると、みんな小文字で書いてあります。
 やはり、小文字で入力しないと音声が出ないようになっているのでしょう。

 重要なことはハッキリ書くべきだと思います。そして、重要なことは最初に言う(書く)!

 MSXの世界では、基本的に大文字を使います。プログラムも大文字で表示されます。
 小文字でプログラムを入力しても、大文字に直されてしまいます。

 高解像度のモニタじゃないから、小文字より大文字のほうが読みやすいこともあり、
 とにかく、CAPSをONにする習慣があって、それで大文字で文字列を入力したんだな。

 初期状態ではOFFなので小文字になり、一度スロットを差し替えた時に電源を切って
 そのあとの起動後にCAPSをONにし忘れたから、小文字で入力した結果、音声が出たので
 分かったわけだ。


 大文字と小文字の違い・・・・・・・・・たったこれだけのことで、何日もムダにしてしまいました。

 なんで気づかないのか、マヌケな自分。疲れているのか。

 しっかりしろ、中の人。


 だけど、これで、やっと前進できます。

 次に、4つの音声チップをそれぞれ選択するテストを行いました。

 まだ自由に選択できるようなプログラムまでできていませんが、プログラムを手動で直しながら
 0〜3まで指定したら、それぞれちゃんと音声が出ました。OKです。
 ロボ声とか、かわいい声とか、男声とか、それぞれで「だめだこりゃ」としゃべりました。

 最後の改行コードで発声が開始されるので、多人数の会話の場合は、それぞれの音声LSIに
 セリフを送っておき、発声のタイミングに従って、それぞれに改行コードを送ってやればいいね。
 同時に送ってやれば(切り替えなので現実には完全に同時ではないが、きわめて早いので
 ほぼ同時と考えられる)、合唱みたいなこともできるでしょう。

 各話者ごとにタイミングチャート入力して、セリフを自動的に再生させるような・・・
 あまり凝らなくていいけど・・・そんなふうな、テストプログラムまで作りたいですね。

 漫才か何か、二人でボケツッコミをしている所に、かわいい系のおねーちゃんが来て、何か言って
 最後にオッサン男声で「だめだこりゃ」というオチはどうでしょうか。


 その前に、CPLDの中身をパワーアップしようと思います。

 ラッピング基板の8255と同等の汎用ポートを実現するだけなら、EPM3032で間に合うけれど、
 SPIをハード的に、自動的に送受信するカラクリも欲しい。それで上位のEPM3064に変更し、
 そのカラクリを組み込もうと思います。

 同じパッケージ、ピン数のものを入手したので、基板を変更する必要はありません。
 すでにEPM3064を実装済みで、プロジェクトファイルも3064用に変更し、コンパイルを通して、
 実機に書き込み、動作確認済み(現状の汎用I/Oバージョン)です。

 初期状態では従来通りの8255同等の汎用I/Oポート、モード切替のビットをビットをセットすると、
 ハードウェアSPIモードになるように考えています。

 ハードウェアSPIは、PICやAVRなどで経験があるように、送(受)信中でないかのステータスを
 見ながら、レジスタにデータを書くだけで自動的に送信、および受信してくれるものです。

 現状の汎用I/Oだと、1ビットずつシフトしながら送信、受信しますね。
 ハードウェアSPIによって、プログラムの負担は確かに軽くなります。ハードウェアに送受信を
 任せている間に、他の処理もできますね。

 なんでハードウェアSPIが必要かというと、マイクロSDの使用も視野に入れているからです。
 今回、オマケでマイクロSDスロットを付けましたけど、将来的には使えるようにしたいですから。

 いますぐの優先課題ではありませんが、操作するための方法などを調べて準備しています。

 おねだん以上の価値、を目指します。どこに基準があるのか分かりませんけど。


 とにかく、迷い道を抜けて前進しました。よかった。

 この週末は、カートリッジケースなどの製造も行う予定です。


 来週はカセットインターフェースにも着手しますよ!


■145 2014/09/12 進捗 

 もしかして、ここに書いてある仕事しかしてないように思われていたら困るのですが、
 実際は、いろんな仕事をやっています。企業から依頼された設計などをしています。
 それが本業です。
 もちろん、事務処理、請求書とか経理とか。数々の問い合わせメールの対応とか。
 マイコンの教育関係、そのほか、いろいろあります。

 特定の客先向けの話は、許可がない限り公開しませんので、念のため。

 ここに書いているのは、主に、自社製品の話です。本業が暇な時、あるいは合間を
 ぬって、やっている仕事です。


■1. おしゃべりカートリッジ 

 9月10日、その後も苦戦して、なんでだろうと頭を抱えていました。

 VHDL ソースを何度見直しても、あるいは別の形に書き直しても、どうしても
 動きません。おかしいなあ・・・。 RTL Viewer で回路図に変換し、本当にVHDLが
 意図したような回路にコンパイルされているのかを確かめたり、あれこれ試みました。
 いろいろ試してみるけどダメ。

 出力レジスタに書いても、出力ピンに出てこないんです。そんなはずはない。

 LEDの出力ポートは、昨日からちゃんと動く。同じように作った他の( SPI 用の)
 レジスタも同様に作っているんだから、動くはずだ。しかし動かない。何か壊れて
 いるのか?いや、テスターで当たるとショートもしていないし、強制的にLやHを
 出力すると正常に出るから、壊れているわけでもない。

 いよいよ行き詰ったような感じ、とりあえず日用品の買い物に出かけました。

 動かない・・・動くはずなのに。

 帰宅後、

 ふと、アドレスが逆じゃないかと思いつき・・・、A1、A0が逆だったら、と仮定して、
 I/Oの1番地へのアクセスを2番地にしてみたら、ちゃんと動くではありませんか。
 ひとつひとつ確認して、うん、間違いなく動いている。

 なにやってんだか。ロジックは間違っていなかった。

 前日にデータバスの並びが間違っていたのは直したけど、再度の見直しで、間違いは
 それだけだったはず。まだ間違いがあるのか?
 QuartusII上のピン番号と、基板の回路図とを照合したら、やはり逆になっていました。

 その修正後、ようやくチップセレクトまで動くようになりました。単純なのに、些細な
 ミスで時間を無駄にしました。

 悩むなら、もっと高度な問題で悩んでるのかと思われるかもしれません。性能を
 ギリギリまで引き出すような部分で、クリティカルなタイミングで、チューニングを・・・
 と思うでしょうけど、案外こんなものです。最初の立ち上げは。

 この時点で、すべてのI/Oへの読み書きチェックリストを作り、ひとつずつ実際に
 BASIC から INP 、OUT 命令を使って、確認を進めました。すべてOKでした。
 これでプログラムに取り掛かれます。

 I/O から見て、基本的には 8255 と同様になっており、もちろんポートPCの
 ビット操作も可能です。制御ポートから、1ビットずつセット、リセットできます。
 ただ、CPLDの容量的に全ビットは実装していません。必要なビットだけです。

 その後、 BASIC のプログラムを修正(I/Oのビット割付などを合わせるため)しながら
 テストを進めていましたが、まだ声が出ません。

 音声LSIに送っている信号をオシロで取ってみても間違いない。

 ケースに仮に入れてみました。

 今度はモニタTVの音声出力がおかしいのか、1chipMSXとの接続コネクタ、ケーブル
 がおかしいのか、PLAY文などを実行しても音が出ないことに気づきました。

 接触不良もあり、プラグをグリグリ回してみたり、電池式のスピーカーアンプをつないだり
 して、( MSX 自体の)音は出るようになりました。BEEPとかPLAYとか。

 まだまだかかりそうです。特にプログラム。


 ケースの修正、試作準備にも着手しました。

 音声LSI をソケット実装する為、正面パネルに窓をあける加工をしなければなりません。
 できれば、接着は止めて、ビスで自在に開閉できるように大幅改良を加えたいと
 考えています。
 課題は、2mmの板に皿もみをするのはギリギリかなと思っています。とにかくやってみます。

 とりあえず、 音声LSI 部分の窓をあけます。図面を描きましたので、あとで切削可能します。

 今回は新しいエンドミルを試してみるつもりです。1本や2本ぐらい折る覚悟で、もしも
 良い結果が出れば ヤッターマン です。もしかしたらアルミ切削も、ずっと効率よくできるように
 なるかもしれません。失敗覚悟でやってみます。

 次の写真は、先日試作しました ポリカーボネート と ABS 樹脂のケースです。

 

 ポリカ も ABS も、アクリル 用の接着剤が共通に使えます。しっかり接着します。
 しかし、右上の写真のように ポリカ の接着面は乳白色となり、透明の場合は
 きれいに見えません。 アクリル だったら、ほぼ透明な仕上がりなのに。

 私の技量不足もあるでしょう。気泡が目立ちます。でも、接着面はどうしても
 乳白色になるのではないかと思います。

 一方 ABS は真っ黒で、接着跡は目立ちませんが、中身は見えず、おもしろく
 ありません。
 基本的に ABS は白(ナチュラル)と黒しかありません。一応、透明も存在する
 ようですけど、容易に手に入るのは、白と黒だけです。

 ポリカ の加工では、先日も書きましたけど、バリが目立ちます。
 これは刃物(エンドミル)の形状が関係しているのかもしれません。それで前述
 しましたように、別の新しい刃物を試してみるつもりです。

 バリ除去は手間です。

 ABS もバリは少々あるものの、あまり気にならない程度です。

 しかし、ロゴマークは、不透明なケースに彫っても意味がありませんね。
 (アクリルと同じ NCデータ を使ったので、同じ加工内容です)
 見えないところを飾るのが粋という考え方もあるでしょうけど。

 ムダですね。

 中身が見えるようにするため、正面パネルのみ透明アクリルにしたりとか、
 いろいろ考えて工夫してみたいと思います。

 カートリッジケースの改良は、次の項目に続きます。


■2. カートリッジケースの改良 

 CNCを始めてから、そろそろ10年になります。その間、進歩しただろうか
 と振り返りながら、カートリッジケースの改良に今日も取り組みました。

 9月11日、思い切って刃物を別のものに変え、材料を切削してみました。

 ポリカは、いままで使っていたエンドミルだと、バリが目立っていました。
 今回の刃物では、目立たない程度になりました。若干のヤスリ修正は必要
 ではあるけれど。

 続いて、同じ刃物を使い、アクリル押出材と、アルミの切削を試しました。
 結果は・・・・・・

 

 残念ながら、どちらもダメでした。

 アクリル押出材(左)は、最初に穴をあけた時点で、すでに融けていました。
 直線コースでダンゴができて、途中で止めました。
 変わった形状の刃物なので、案外うまくいくのではと期待していたのに。

 アルミ(右)は、切り込み(Z軸)を徐々に深くしながら、Y軸(前後)往復で
 削ってみました。いきなり1mm切り込んだら、刃がポッキリ折れてしまいました。

 もともと、何本か折る覚悟で限界を確かめるべくチャレンジしているのですから、
 それくらいでひるみません。何度でも失敗しながら、ノウハウを獲得します。

 昔、1本\6,000とか\8,000もする0.3mm径のエンドミルを買って試したら
 ほぼ瞬間的に折れて飛んでしまい、夢か現実か、しばらく呆然としてしまいました。

 今回、アルミ切削で刃が折れたのは、送りが早すぎたからです。
 もし、送りを極力ゆっくり、あるいは主軸回転をもっと早く(現状で最高速度の
 ベルト掛けをしています)すれば、1回で板厚分を切れるんじゃないかと思います。
 それができれば、大幅な加工時間短縮につながります。ただ、可能かどうかは
 わからないので、それを確かめようとしているわけです。

 この刃物は、プリント基板の外形切り出し用のルータービットです。
 一般のエンドミルとは異なり、側面に刃がついていますから、1回で板厚分は
 切れるはず、と理解しています。

 一般のエンドミルだったら、アルミを0.3mmずつ切り込み、かつ、ゆっくりとX/Yに
 進めなければなりません。1.5mmの板を切るのに、5回まわるので、「さんすろっと」の
 アルミパネル加工に1時間近くかかるわけです。


 ポリカのケースは、やはりバリが残ったのでヤスリがけの手間はかかったけれど、
 ひとつはできました。

 明日以降、正面パネルの試作などを進めたいと思います。


■144 2014/09/10 涼しくなってきました 

 涼しいというより、少々寒い時もあります。早朝とか。

 気づいたら、セミの声がほとんど聞こえなくなっていました。
 夏は過ぎ去ったようです。


■1. おしゃべりカートリッジ 

 9/9に1個目を試作して、テストを繰り返しているところです。

 

 以前に、 8255 を使ってユニバーサル基板に組んだ試作機で動いていたから、
 これも一発で動くかと思っていたら、ダメでした。見直しても、ミスは有るものですね。

 アレッ、出力ポートの LED はbit7のはずなのに、なんでbit4で点灯する?
 ・・・この程度のミスでしたけど。
 なぜか CPLD のデータバスのピン定義が違っていました。他は合っていました。

 CPLD を使っているので、容易に修正はできます。しかし、それに甘えないで、
 最初から間違わないのが一番です。スムーズに進めたいものです。

 なお、上記の試作機は板バネソケットを使っていますが、販売する製品版は
 丸ピンソケットとなります。高い部品ですけど、しっかりした物にしたいからです。

 マイクロSD スロットは、音声LSI のために SPI を使っているので、ついでのオマケとして
 付けました。今回は、あくまでもオマケです。各自、自由に研究してください。
 現時点では、これを動かすためのプログラムはありません。
 ※そのうち、マイクロSD スロット搭載のカートリッジ(FDDの代替)ができるかも?


 まだまだ、やることがいっぱいありますから、完成まではしばらくかかりそうです。
 あわてない、あわてない。

  ・試作機のデバッグ、調整 (今週中に終わらせる予定)

  ・ケースの設計、製作 (主に正面パネル部分)

  ・注文分の製作 (基板、ケース)

  ・サンプルプログラム作成

  ・説明書作成


■2. 製図道具 

 これらは、なつかしの製図道具です。
 最近、ほとんど出番はありませんが、ずっと大事に持っています。



 文字は、 テンプレート を使って、1文字ずつ書き込んでいたんです。
 (左端のオレンジ色のもの)

 なんでそんなことをするのか?普通に字を書けばよいのではないか?
 と思うかもしれません。
 しかし、字は人それぞれ、クセがあります。読みやすい字もあれば、読みにくい
 字もあります。自分の経験でも、周囲には「ツ」と「シ」の紛らわしい人がいました。
 誰が読んでも間違いのない字を書く必要があるので、 テンプレート を使うのです。
 図面は、自分だけじゃなくて、物を作るために製造現場の人も見るものです。
 指示が間違いなく伝わるようにしなければなりません。
 小数点を見落とさないように、わざと太めに塗りつぶしたりします。

 もっとお金のある人は、キーボードから文字を打ち込むと、その通りにペンが
 動いて文字を記入してくれる機械を使っていたでしょう。 ドラフター にセットして
 使うものでした。設計事務所が火事で水をかぶったので、修理してくれと、うちに
 持ち込まれた時に初めて見ただけで、私自身はそれまで知りませんでした。
 幸い、大したことはなく、すぐ修理できました。テストで動かしてみたら面白かった
 のを覚えています。こんな夢のような機械があるなんて。いままで テンプレート で
 1文字ずつ書いていたのは何だったのか?というぐらいすごかったです。

 テンプレート 無しでもキレイな字が書けるように、高校の製図の授業で
 練習をしたものでした。さまざまな線、細い線とか太い線、一点鎖線などの
 線引きの練習もひたすらやりました。

 こういう テンプレート って、今も売っていると思いますが、意外と高いです。
 中央にある論理記号のテンプレート、これは確か、文具屋で\1,500ぐらい
 したんじゃなかったかな。学生時代だから、23年ぐらい前のものです。
 ステッドラー( STAEDTLER )ですね。

 その前に、なんとか自作できないかと思って、プラ板をカッターで切り抜き
 自作を試みたけど、ヘタクソであきらめたっけ。

 この論理記号のテンプレートは、就職してから最初の会社でもよく使いました。
 まだCADの台数が少なくて、PCも共用していた時代です。部品表なども
 その頃は、ほとんど手書きしていました。
 PALやGALの等価回路を描いて、生産管理部門に出していたと思います。
 現場の人たちが、論理式はわからん、回路図にしてくれと言うものだから。

 下の銀色のもの(左)は、字消し板といいます。これの使い方を知らない人は
 意外と多いです。私もじつは、かなり後まで知らなかった(笑)
 これもテンプレートの一種だと思って、これで図形をなぞったりしていたら
 上司から、エーーーーッ、それ使い方が違うでしょ〜〜〜と言われた。
 細かい部分に消しゴムをかける時に、この字消し板の上からこすると、必要な
 部分だけを狙って消すことができるわけです。
 普通に消しゴムでこすると、消したくない部分まで消してしまうでしょう?

 その右の、やはり銀色のものは、プリント基板用のテンプレートで特殊なものです。
 2.54mmをはじめとして、さまざまなピッチのゲージが付いています。

 一番上は、フローチャートのテンプレートです。いまはフローチャートを描く
 ことって有るのかな?私はいまでも、概略のフローを描いたりすることはあります。
 若い人は頭の中に入ってるから、フローなんか描かないだろうけどね。
 一応、私はプログラマとしての教育も受けてるので、こんなのを持ってるのです。
 学校で COBOL などを習いました。

 そのほか、製図板やT定規も持っています。製図用シャープペンシルは現在も
 愛用しています。

 カラス口やロットリングは、最初から持っていません。スプリングコンパスは
 あったはず。どこにしまったのか不明。


 これは、手書きの回路図です。10年以上前のものです。

 

 よくこんなの・・・1文字ずつ描いたな〜と思います。はっきり言って時間の無駄です。
 肩は凝るし、目は疲れるし・・・。

 

 B4サイズで、こんなのが何枚もあります。

 A4に縮小したら、それを見た人から「プロッター?」かと言われました。
 いいえ、すべて鉛筆ですよ・・・。

 どなたか欲しい方に売りましょうか。額縁に入れて飾ってください。


■143 2014/09/09 部品集め 

 こういう部品の集まりを眺めて、萌える方もいらっしゃるでしょう。存分に堪能して下さい。

 今度の新製品2機種分です。

 

 同じものがたくさん有るって良いよね。

 

 しかし、毎日仕事で眺めていると、萌えなくなるんですヨ。

 

 ところで、抵抗なんか混ぜちゃって大丈夫なの? と思うでしょうが、大丈夫。
 もとは製造の工員さんだから、 カラーコード は一瞬で読みます。

 明らかに見分けのつくものも、混ぜたりしています。
 たとえば抵抗とLEDはそうでしょう。電解コンデンサとフィルムコンデンサも明らかに
 違いますね。

 仕切りのついた箱に、仕切りひとつごとに1種類の部品を入れたらどうかと思うかも
 しれません。100均にあるでしょう。1週間分の朝昼晩の薬入れとか。
 でも、それだと出し入れのときに落として、混ざったりします。出し入れもしにくいです。
 本当は1種類ごとにひとつの箱、あるいは袋、とするのが無難です。
 残念ながら、そんなにたくさんの箱を持っていませんから、何種類か混ぜて、
 妥協しているわけです。

 いずれにしても、自分で半田付けするから、混ぜても問題ありません。

 もし外注で実装してもらう場合は、たとえば抵抗だったら、抵抗値1種類ごとに
 数えて袋に詰め、整理して送ります。

 部品リスト

 それよりも、リードを曲げたりする前準備を手伝ってくれる メイドさん が
 いてくれたらな〜(ぼそっ)。

 1kΩだけで、5台分は75本もあります。これを1本ずつリード曲げをします。
 なかなか大変ですよ。時間かかるし。

 アナログ回路は、デジタル回路よりも抵抗値の種類が多くて、準備が大変です。


 ところで、R*の箱って目立ちますよね。ハデハデな赤で、あのロゴマーク。
 (最近、めったにR*から買わないですけどね・・・)

 以前大阪に出張した時、打ち合わせのため、ある会社を訪ねたことがある
 んですが、もちろん初めて来たので、少々迷いました。

 新大阪駅の近辺だったかな。まだスマホも持ってなかったから、紙の地図を
 持っていったと思います。上司と一緒だったし、一人じゃないからそんなに
 不安はなかった。でも不案内な場所でしたからね。

 どうもこのへんらしい・・・と思ったけど、よくわからない。ふと、目にはいった
 ビル裏のゴミ置き場の光景・・・・・・あのR*のハデな箱!
 ・・・・・・間違いなく、ここだ。表に回ってみたら、入り口がありました。

 R*の箱で、同業他社がわかってしまった、という実例でした。


 あれは、あまりにもハデなので、再利用しないでリサイクルに出すけど、
 もし再利用する時は、裏返し、接着し直してから使っています。

 ICソケットのレール1本分だったかなあ、あれが入る規格箱が無かったんだろうね。
 ものすごくでっかい箱で、たったそれだけを送ってきたのには、あきれました。
 その箱の中に、レールが斜めに、対角線に入っているわけ。まわりの空間は
 紙を丸めたやつが入っていた。

 そして、昔は*通*空で送られてきていました。前日に注文を出すと、必ず、
 朝10時ぐらいまでには配達が来ました。遅れたのは、台風の影響があった時ぐらい。
 とくに大村市は空港があるから、航空便は時間的にも距離的にも有利なんですね。
 すばらしいサービスだと思っていました。

 ところが近年は、*川*便で送られてきます。うちに配達が来るのは、いつも
 17時前ぐらいで遅いです。部品の到着を待っているのに、グッタリきますよ。

 それもあるし、値段も高いので、最近ほとんど注文していません。あまり依存しすぎる
 のも良くないと思うし・・・便利だから何でも頼んでしまうけど、高いんだよね。
 使いもしないのに、発注単位で余分に買わされてるし。

 自動振替の契約をしていたけど、固定電話を廃止したら、信用がない?のか、
 連絡があって、自動振替は解約されてしまいました。
 固定電話ってムダじゃないですか。携帯に高い料金払って、さらに固定電話も
 いるかって、いらないでしょう。一人だし・・・現場に行ったり外出しているときは
 固定電話にかかってきても出ようがありません。携帯に転送するのに料金を
 かけるぐらいだったら、携帯だけにしてしまったほうが合理的でしょう。

 まあ、現在はカード払いができるので、問題はありません。以前はカード払いが
 なくて、注文のたびに銀行振込していて手数料がかかっていたから、毎月の
 自動振替にしていたわけです。

 あとは・・・まあ色々あるけど・・・

 初めて注文した時に・・・(なんでも在庫あると思っていたし、そういうPRをしていた
 ような?)・・・いきなり在庫切れだったと思います。半田ごてか何かだった。確か。

 あと、LEDが1パックに何個だったか忘れたけど、ラベルの数と中身が違うのが
 ありました。25個と書いてあるのに10個しか入ってない、どうみても10個、
 じゃなかったかな。それはすぐに連絡を入れて、不足分を送ってもらいました。

 それと、海外の使い慣れない、聞いたこともないような型番の部品ばかりだった
 ので、だいぶ戸惑いましたね。たとえば日本だったら定番のトランジスタとか
 あるじゃないですか。2SC1815とかね。(確か廃止だっけ)

 海外だったら、2N****とかでしょう。S80**とか、あれは中国か。
 ダイオードも、1S***とか、1SS***じゃなくて、BAT***とか1N****なので、
 最初は知らなかったし、いちいちデータシートでスペックを確認してから
 頼んでいましたね。

 最初の頃のカタログだったか、掛け時計が\25,000じゃなかったかな。
 あまりにも変だから、フィールドセールスが来たときに、これ変じゃないですか、
 誰か買うんですか、とか話したと思います。

 電池まで頼むようになったら、どうなのかなと思います。1箇所で揃うから
 便利だろうけど、物の値段を考えて買い物をしたいものです。
 何でも頼んでしまって、依存することに危機感を感じますね。
 会社や役所としては、経理処理などの都合で、そこに頼むことになったり
 するのかもしれませんね。

 デジキー とか、アメリカから直接部品を買ったりする人も多くなってきたと
 思うけど、確かに便利だけど、・・・(R*はイギリスだけど)

 AMAZON もそうだ、最近なんでも、外資または外資系企業から物を買ってる
 んだなと感じる。

 でもAMAZONは送料無料だし、この前買った エーワンラベル も、近所の
 ホームセンターよりはるかに安かったから注文したんだ。

 でも、アメリカに侵略されているような気分にもなります。

 まあ、自分もかなり依存しているし、基板も海外に頼んでいます。そうしないと
 国内で基板を作ったり部品を調達していたら、とてもじゃないけど無理。
 お金がかかりすぎる。

 はあ、複雑な気分だよ・・・ということを言いたかっただけです。


■142 2014/09/08 進捗など 

 私は、日曜も関係無しに動いています。その代わり、疲れて昼寝したい時には
 好きな時に寝たりします。会社勤めだったら、できないことです。
 (会社で仕事中に眠くてたまらない時ってありますよね。若いとき、トイレに隠れて
 寝たことはあります。)

 社畜だった頃の昼休み、床で寝ていたら、シャチョーが来てひどく怒られました。
 休憩時間なのに、午後に向けて鋭気を養っているのに、なんで怒られなければ
 ならないのでしょう。

 それに、昼休みも関係無しに、パソコンが分からんとか言って引っ張り出されるので
 昼休みは会社から離れるほうが得策と考え、毎日、時間ぎりぎりまで散歩に
 出ていました。健康のためにも良かったんですけどね。
 自分の車の中はダメですよ、駐車場まで来るから。
 やはり、「いま歩いていますので、すぐに戻れません」、これ最強。
 守れ、自分の時間。


■1. カセットインターフェース 

 9/7、加工図面を描き、試しに1個加工してみました。

 これはフロントパネルです。スイッチ、LEDなどの穴をあけました。



 たったこれだけなので、加工時間はきわめて短いです。

 カートリッジケースも、「さんすろっと」のアルミパネルも、たった1個を
 1時間近くかけて削っているので、それらに比べれば、まばたきの一瞬のように
 感じられました。

 まずフタの加工をして、それが終わったらフタをはずします。
 続けて、本体の加工データを読み込み、本体を加工します。
 最初に位置決めしているので、正確に加工できるわけです。

 本体は、側面の各ジャックのスリットを加工しました。
 下の写真では、薄皮が残っています。

 ロング刃が手元にないので、とりあえず、可能な深さまでしか加工していません。
 ここまで削れれば、あとはノコギリで切っても比較的ラクにできると思います。
 全部機械で加工するほうがきれいになります。

 

 上の写真で、中央に大きい角穴があいているのは、もとからです。
 使い古しのケースで切削テストしました。これは自分用として使います。

 機構的には、これで基本的には問題なさそうです。

 基板ができてから、それを合わせてみて、スイッチの操作具合などを確認します。
 その結果で加工データを調整してから、新品のケースを加工するようにします。

 あとはパネルのデザイン、それと、愛称を決めたいと思います。

 今回のデザインは、回路優先で決めました。

 もし、スイッチやLEDを一直線に並べてくれと言われたら、かなり苦労すると思います。
 そのために配線を端まで引っ張りまわすと、アナログもデジタルも糞も味噌も一緒くたに
 なりそうです。
 もしそういうデザインにするのなら、表示・操作部だけ別の基板になるでしょう。

 うっかりしていました。ケーブルを通す穴を忘れていました。追加します。


■2. カートリッジケース 

 カートリッジケースは、まだまだ発展途上です。改善を重ねていきます。

 9/7、 ポリカーボネート と ABS で切削テストを行いました。



 切削テストの結果、いろんなことが分かりました。

 ポリカーボネート は、途中で融けることは無かったし、スムーズに切削
 できていました。しかし、バリが多くて、特に上の写真のロゴマークなどは
 毛羽立ったようになっています。そのほかの部分、端部などにもバリが
 残っています。

 ポリカーボネート切削中

 バリは、ヤスリ等を使って手作業で削り落とさなければなりません。
 手間がかかるようならロゴマーク無くすか・・・それもひとつの発想です。
 (できるだけ残したいけど)

 ABSは、切削性を言えば最高かもしれません。まるでロウを削っている
 ような感じにも見えました。バリは少しありましたけど、もう少し深く切り込めば、
 きれいに無くせるでしょう。

 アクリルはパリッと割れるような感じだから、バリが取れやすく、残りにくいのです。
 ポリカーボネート、塩ビ、ABSなどは多少の粘り?があるので、バリが残りやすい
 ようです。

 ABS切削中

 ABSは削りカスが細かいせいか、そのへんに飛び散って、まるでアリンコが
 たかっているようでした。グラファイトじゃないので、それで汚れることは無いけど、
 黒いだけに余計に目立ちます。掃除機で吸えば済むことですから問題はありません。

 板厚は、どちらの材料も2.0mmちょうどで、組み立ては支障なくスムーズです。

 ABSで不満なのは、今回仕入れた材料屋さんが黒しか扱っていないことです。
 しかも保護フィルムが貼ってないので、傷がつくし、とくに黒だから目立ちます。

 試しにアクリル用の研磨剤で磨いてみましたが、細かい傷が入り、かえって
 目立つようになりました。アクリルより柔らかいからでしょうね。

 そして、黒なので中身が見えません。多くのMSX用カートリッジケースも、おそらく
 同じ材料、黒いABSですね。
 (但し、カートリッジケースはツルンとした表面じゃないでしょう。シボとか梨地といって
 表面をザラザラさせているものが多いでしょう。たぶん傷を目立たなくするためでも
 あるのかな、と思います)

 私としては、中身を見せたい場合もあるし、LEDなどの穴あけ加工なしに
 点灯状態を確認できるようにしたりとか、あるいはイルミネーション的な効果も
 ほしいときがあるので、透明が欲しいです。

 本体のほとんどは黒いABSで作り、正面パネルのみ透明アクリル、といった
 組み合わせも可能でしょう。

 とにかく、板厚で悩むことはなくなりそうです。

 だんだん方向性が見えてきました。


■3. おしゃべりカートリッジ 

 今週中に1個目を製作予定です。

 本日現在、まだ部品を揃えてなかったりします。
 部品表だけは、だいぶ前からそのへんに置いていたけど・・・。
 抵抗などを部品箱から数えて出し、仕分けるだけです。

 そしてリードの曲げなどを事前に済ませておく。これも結構な手間で・・・。
 メイドさん がいて手伝ってくれればなあ、と妄想してしまいます。

 基板さえできれば、プログラムを動かしてとりあえずテストできます。

 そして、カートリッジケースを設計・製作しなければなりません。
 今回のものは音声LSIを抜き差し可能とする為、正面パネルに穴あけ加工が
 必要です。

 その合間にマニュアルを作成・・・これもなかなか手間がかかります。
 凝り性だから、余計に時間がかかったりするんです。
 基本的な技術情報だけにしたほうがいいのかどうか。悩みます。

 とにかくがんばりますので、ご期待下さい。


■141 2014/09/07 新製品予告など 

 しばらく潜伏していましたが、その間に、いろいろ進めましたので
 ご報告申し上げます。


■1. カセットインターフェース 

 9/1、ケースに貼るラベルのデザインを着手しました。
 次の写真は、とりあえず文字を入れてみただけの状態です。

 萎え〜

 あとは文字の大きさを変えたり、ロゴマークを入れたり、色をつけたりして
 見栄えのよいものにしていきたいと思います。(センスないけど、それなりに
 作ってみます)

 あっ、電源アダプタジャックの記載を忘れた。印刷してから気づいたし・・・。
 まだ普通の紙だからよかったけれど。
 エーワンラベルは高いから、つまらない物を印刷してムダにしたくないですね。

 ケースの加工は、これからNCデータを作り、試作してみます。
 一発目は失敗してもいいように、使い古しのケースを再利用します。
 その1台は、試作機(自分用)となります。


■2. さんすろっと用 「電源連動ユニット」 

 もともと、手動の電源スイッチを無くして、自動( MSX 本体と連動)にするためだけに
 作り始めた「電源連動ユニット」でしたが・・・思わぬところで、出番がきました。

 寸法: 40×13ミリ

 「さんすろっと」に、【 似非RAM 】を差し込んで使用すると、
 バックアップされたデータが消える、という不具合が発見されました。

 試作/テスト時、手持ちのカートリッジすべて、可能な範囲でテストを行い
 問題なかったのですが、 MEGA-SCSI も 似非RAM も持っていなくて、
 それらはテストできていませんでした。まったく予想外でした。



 似非RAM が出てから十何年も経つと思いますが、そういう物がある、という
 情報だけは当時から知っていたものの、じつは、実際に見たことも使った事も
 ありませんでした。
 FS-A1ST を持っていて、確かRAMディスクが使えたので、それで満足して
 いらなかったのかもしれません。結局、買わずじまいでした。

 とにかく、原因を調べて解決しなければと思い、まずは実機で確認する為、
 9/4の夕方から、急いで 似非RAM を組み立てました。

 まず、どういう物なのか詳しく知らないので、把握しなければなりません。ネットで
 調べました。
 不具合報告はMEGA-SCSIでしたが、そのSRAM周辺は似非RAMと理解した
 ので、似非RAMがあれば再現できるでしょう。そこで、似非RAMを作りました。

 幸い、数ヶ月前に似非RAMのキットを頂いていたので、助かりました。
 (早く作っておけばよかった)

 

 ジャンパー線が結構多くて面倒くさいのと、できるだけ部品が低くなるように
 注意が必要だったぐらいです。これぐらい大したことありません。すぐに作り上げました。

 右上の写真は、パッと見た目には、ただのSRAMに見えますけど、じつはピンを
 全部反対方向に曲げてから半田付けしてあります。それで捺印が見えません。
 こうやって2個のSRAMを並列につないでいるわけです。(一部のピンを除く)

 もともと付いているクソゲーのROMを取り外してから、そこにSRAMを実装します。
 マッパーは、そのクソゲーの物を利用するわけです。アドレスデコーダのICも
 追加しなければなりません。


 さあ、カーネルを書き込んでみました。正常に認識されています。

 細かいことが気になる方のために、右下の写真の一番上でエラーが出ているのは
 ファイル名を打ち間違って、Illegal DOS kernelになっただけです。

 

 これで動作確認ができたので、キャパシタをつなぎ、ケースに組み込みました。
 しばらく通電して、充電しました。

 

 実際に「さんすろっと」で症状が再現するか、確認を行う準備ができました。

 まずMSX本体のスロットに差し込み、書き込みを行って、似非RAMからMSX-DOSが
 起動できる状態にしました。
 その状態で使う限り、電源を何度ON/OFFしても問題なく、正常に起動しました。

 次に、「さんすろっと」に差し込んでテストしたところ、現象再現し、起動しなくなることが
 確認できました。さっそく、この原因について調査し、原因を明らかにしました。

 「さんすろっと」の電源のみONした状態では、MSX側からの制御信号が”L”レベルに
 なっています。書き込み信号/WRも”L”アクティブですから、似非RAMに書き込みが
 行われます。これでSRAMの内容が書き換わってしまうわけです。

 対策は、現在開発中の「電源連動ユニット」によって解決できます。
 もともと、電源ON/OFFスイッチをなくして自動化するのが目的だったのですが、
 今回の課題にも有効であることが分かりました。

 MSX側の電源が立ち上がってから「さんすろっと」の電源が入りますので、制御信号が
 安定した状態となります。そのため、勝手に書き換わる事がありません。

 原理的には簡単で、MSXからの5Vでリレーを駆動するようにして、その接点を
 「さんすろっと」の電源スイッチにすれば良いのですが、
 リレーだと数ms〜数十msの遅延があるので、電子的なスイッチでないと
 不具合があるかもしれません。電源連動の難しいところです。
 (リレーバージョンは試作していないので、未確認です)

 その「電源連動ユニット」は電子的なスイッチ(パワーMOSFET)で実験中です。
 手作り試作品を実際に使用中で、これまでに問題は出ていません。

 電源連動ユニットの基板は、リレーでも、パワーMOSFETでも、どちらでも使用できる
 ようなパターンにしてあります。製品としては、パワーMOSFETとなります。

 他の用途にも応用可能です。TTLレベルの信号で、リレーまたはパワーMOSFETを
 制御してON/OFFできます。CNCマシンの主軸制御リレーとしても使えるでしょう。
 (PCのパラレルポート信号で主軸制御信号をON/OFFできます)

 似非RAMを使用されている皆様には、ご不便をおかけしてすみません。
 完成までもうしばらくお待ち下さい。


■3. CPLDボード MDQ-6440 

 これは、アルテラ の EPM3064 を実装した CPLD ボードです。

 寸法: 51×18ミリ

 DIP 40ピンのICとほぼ同じサイズに詰め込みました。

 細ピンヘッダを使い、ICソケットや、ブレッドボードに差し込めます。
 差し替え可能、使い回しができますね。

 3.3Vレギュレータと、JTAGの書込端子を備えています。

 基本的に必要なものは基板上に詰め込んであるので、あとは入出力のピンを
 つなぎこむだけです。

 5Vトレラント なので、5V系の信号(TTL/CMOS)を入力できます。

 これを作ろうと思ったきっかけは、
 ちょっとしたI/O回路でも、アドレスデコーダや制御信号のロジックを組む為、
 TTLをゾロゾロ並べなければならず、その手間を減らしたいと思いました。
 変更も手間です。

 (例)

 プリント基板を作る前に、バラックで実験するため、CPLD基板が欲しかったのです。

 でも、TTLは全く不要かというとそうでもなくて、バッファとか、多入力のAND(NAND)等は
 使っています。7F**番地とか、FFFF番地のデコードは、ほかに用途がないのに、
 それだけのためにアドレスをCPLDに入力したら、ピンがもったいないですからね。
 できるだけ少ピンのCPLDを使いたいし・・・そういうのは、CPLDとTTLの共同作業です。
 意外と 74LS133 (13入力NAND)が欲しい時があるんですけど、入手しづらいですね。
 仕方なく、74LS30 (8入力NAND)を2個組み合わせたりしています。

 完成品の状態で販売予定です。
 サンプルのVHDLソースリストなどを添付予定です。(QuartusII のプロジェクトファイル)


■4. フラッシュROM変換基板 MDT32A 

 TSOP 32ピンのフラッシュROM ( 29F040 ) を、DIP 32ピンに変換する基板です。

 寸法: 41×18ミリ

 そのまま、29F040のDIPパッケージと同じように使うことができます。

 これで、秋月電子さんで販売されている MX29F040TC-70 (通販コード I-01447)が
 活用しやすくなりますね。

 完成品を販売しますので、細かい半田付けをしなくて済みますよ!

 おまけ機能として、27C256相当(DIP 28ピン)に切り替えて使うことも可能です。
 ジャンパー切替を行った後、右側を14、15ピンに合わせて、ソケット等に装着します。

 MEME401SUN と書いてあるのは、久しぶりに「ミームいろいろ夢の旅」を見たので、
 そのミームを呼び出すキーワードということで。

 ちょうど設計が済んだばかりです。これから基板や部品を手配して製作します。

 29F040を含む部品と、ピンを実装した完成品の状態で販売予定です。

 なお、書き込みサービスできます。
 (これに限らず、EPROMでもPICでも、書込機が対応可能であれば)


■5. プロジェクト 

 これは、さまざまなプロジェクトやアイデアのファイルです。膨大な量があります。



 記憶力が悪くて、すぐに忘れてしまうので、とにかく思いついた時にメモをします。
 そして、些細なことも、こまめにメモします。あとで思い出せなくて困るから。
 ホントに頭悪いですからね。頭悪いからと悩まないで、その対策をすればいい。

 かなり電子化(PDF化)していますけど、アイデアを練るのは、やはり紙の上です。

 次の写真は、1年前に思いついた限りのアイデアのリスト(左)と、
 基板設計の進行中リストです。自社だけでこれだけ抱えています。どんどん片付けて消しこみを
 しています。(9/6現在、このリストの半分以上は完了しています。今回の記事にも3つあります)

 

 これからもバリバリがんばりますよ!!


■6. オペアンプを語る 

 私は基本的にデジタル回路をやっていますが、もちろんデジタルだけではできない物も
 たくさんあります。どうしてもアナログが絡むので、いろいろ経験してきました。

 たとえば、オペアンプを使う必要がありますね。

 それこそ単純な使い方(単なるバッファ/ボルテージフォロワ)から、ややこしい数式だらけの
 フィルタ回路まで、用途はたくさんあるでしょう。

 いや、その、ややこしい数式だらけのやつは、分からんですよ。昔の職場で、紙にサラサラと
 数式を書きながら、「なんとかかんとかフィルタ」を設計している方がいましたけど、天才だと
 思いました。とてもそこまでは到達できないでしょう。

 私が本格的にオペアンプを使って作ったのは、2線−4線変換回路だったかと思います。
 詳しくは後述しますけど、通信関係で必要になる回路です。

 まだ駆け出しの頃で、ハッキリ言って、わけがわかっていない頃ですから(笑)、トラ技を見て、
 見よう見まねで作ってみたわけです。(よくわからないけど、こんなものだろうという程度)
 上司から言われて作ってみたものの、中身を完全に理解していませんから、作ったものを
 どうやって試せばよいのかも当時はわかりませんでした。

 だいたい、なんで電源がプラス、マイナスの2系統いるのか。デジタルなら5Vとか3.3Vだけで
 済むのに面倒くさいなあ、と、当時思っていました。この電源が面倒で、なかなかオペアンプを
 いじろうという気にならなかったのです。プラス/マイナス出力のDC/DCコンバータが必要じゃ
 ないかと思っていました。(実験なら、手軽に9V電池を2個使っても良いだろうけどね)

 記事をいろいろ見ていくと、単電源のものもあり、そのやり方も書いてあるけど、どういうところで
 それがまずいのかも、やはり当時はわかりませんでした。

 直流電源装置を2台準備するのも面倒だから、単電源で動くようにアレンジしたと思います。
 ちょっと、どころじゃないぐらい怪しかったけど。だって、プラス/マイナス出力の電源は台数が
 少ないんだもん、という言い訳。誰かが使ってるから、無いから、それだけ。

 で、その結果は・・・動いているんだかいないんだか、分からなかったのです。上司から、
 こんなのゴミだと言われました。最初から作り直せと。

 だいたいGNDの配線からして、なっていない、と。信号の流れを考えて引け。太い線にしろ。
 そのほか色々言われながら、同じものを2セット準備しろ、と言われたと思います。通信のテストを
 する為です。

 分からないです、と言えば理解しろと言われるし、かといって、理解しようとしても分からない。
 無限ループでした。読んで分からなければ、実際に作ってみて、動きを追いかけてみれば
 いいじゃないですか。

 最初に「後述する」と書きましたけど、ここに書きますね。まさにこれは、電話回線につながる
 回路の基礎実験でした。
 簡単に言うと、アナログの電話回線は2線ですね。その2線で、自分も相手も同時に話したり
 聞いたりできますね。電話の原理図を見たことがあるかもしれませんが、自分と相手の
 送話器と受話器と、それと電池がひとつの回路でつながっている原理図があったでしょう。
 実際の電話回線では、それだと実用上の問題があるので、そうなってはいません。
 実験的には良いでしょう。電話機を2台準備して、電池を間にはさんで直列につなげば、
 モシモシ、ハイハイ、と通話できます。

 人間の場合は、送話器と受話器、これで4線いりますね。モデムだったら、送信信号と、受信
 信号で、やはり4線いります。これらを回線の2線に変換して、送ったり受けたりできる仕掛け、
 これが2線−4線変換回路です。

 自分の送信信号を送りつつ、相手からの受信信号を受けられる仕掛けなんです。2線で、
 ですよ。自分の信号と相手の信号が重なってダメじゃないかと思うでしょうけど、そうはならない
 回路なんです。自分がどんなに叫んでいても、ちゃんと、相手からの受信信号だけを受ける
 ことができる仕組みです。

 モデムだったら、受信、送信、それぞれ端子がありますから、モデムチップの外部で2線−4線
 変換回路を構成してやる必要がありました。のちに、モデムチップ自体がそれを内蔵するように
 なりました。

 我々がやっていたのは、μ-lawとか何とか言うPCMコーデック(古い記憶、忘れた)に2線−4線
 変換をつないで、音声をお互いに送受信テストすることが目的でした。
 回線のインピーダンスや何やかんやの事情で、実際には理論通りにはいかないことがあるん
 です。それも実験してつかんでおこう、というのも目的だったでしょう。
 コーデックでデジタル信号に戻したり、あるいはデジタル信号を入力して送信できるので、
 あとはデジタル屋の世界ですね。

 ところで、これで思い出したのは中学の頃に技術・家庭科で作ったインターホンのことです。
 各自、作るものはインターホンのほか、何種類か好きなものを選んで良くて、私は電子オルガン
 を作りました。クラスの大多数は、インターホンを作っていました。

 電子オルガンは部品も少なく、簡単にできたので、私は周囲のクラスメイトの手伝いに回って
 いました。インターホンは2台作らないといけないから、部品も多くて大変でしたね。

 なんで作りがいのあるインターホンを選ばなかったか?それは配線が気に入らなかったから
 です。フラットケーブルで、6芯だか10芯だか忘れましたけど、とにかく多かったのです。
 そりゃあ、原理を学ぶ教材としては、2線−4線変換を中学でやるわけにもいかなかったので
 しょう。原理に忠実に配線をするしかなかったのでしょう。
 しかし実用上、そんな邪魔くさいフラットケーブルを壁にベタベタと・・・それがイヤでした。
 (母親がこういうのにはウルサイから。絶対に文句言われる)

 インターホンの回路も色々ありまして、2線−4線変換しなくても、子機までの配線2本で済む
 やつを自作していました。ボタンを押すと、ちゃんと呼び出しもできるし、回路も簡単でした。
 市販のインターホンもだいたいそんな回路じゃないですかね。

 スピーカはコンデンサが直列につながっていて、ボタンはコンデンサを短絡する回路だった
 と思います。通常はボタンを押さない限り、直流は流れず、電池を消費しません。ボタンを
 押すと、直流が流れて親機のアンプが作動するとともに、スピーカは発振回路の一部を兼ねて
 ますから、ブーッと親機が鳴る仕掛けでした。うまいこと単純にまとめてあるでしょう。
 通話するときはそのまま、ボタンはもちろん押さないです。スピーカが1個あれば、送話も受話も
 兼用できますね。親機側は送話/受話の切り替え操作が必要でした。
 親機側を受話にすれば、子機側をモニタ(盗聴)して様子をうかがうという使い方も(笑)
 子機を呼び出す時は、親機側を送話にして、オーイと叫んでいました。

 ところで、技術・家庭科で作ったやつは多機能だったのかもしれないけど、なんせ30年ぐらい
 前の記憶ですから、細かいことは覚えていません。幸いなことに、当時の説明書などは
 ファイルに綴じて保管してありますので、近いうちに発掘して、見直してみるつもりです。

 スピーカ1個あれば、マイクの働きも兼ねられるけど、実際には別々のほうが便利でしょう。
 聞くのと話すのと同時にはできませんからね。
 携帯電話用のイヤホンマイクも、電気的にはイヤホンとマイクは別々なのがほとんどです。
 たとえば、携帯電話のイヤホンマイク端子から、普通の電話機につなぎこむ回路を考えたら
 どうなりますか。そこで2線−4線変換が必要になってきます。

 まあ、受話器のモジュラーに送話器、受話器の信号が出てきてますから、直接そこに
 つなげばいいんですけどね。そうやって1997年頃、携帯電話用の変な受話器を自作して
 遊んでいました。当時はφ2.5のステレオプラグが携帯電話側に付いていて、それと受話器用
 のモジュラー(回線のモジュラーより小さい)との変換アダプタを自作していました。


 ところで、オペアンプの話に戻りますけど、これが最初なかなか理解できなくて苦労しました。
 本当に頭が悪いですからね。

 小学生の頃は、オーディオアンプとオペアンプの違いが分からなくて、雑誌の製作記事を
 見たら、回路図の記号としては同じなので、同じものだろうと思うしかありませんでした。
 いまみたいに情報が氾濫していませんからね。自分で必要な情報は調べないとわからないし、
 その情報だって、田舎の本屋や図書館には電気の専門書なんかあんまり置いてなかったり
 しましたから、定期購読している雑誌がすべてでした。書いてないことは知らないんです。

 4558だったかな・・・たまたま手元にあって、たしか島根の文通相手からもらったような?
 それでオーディオアンプを作ろうとしました。本当はLM386が必要だったけど、記号が同じ
 だという理由で、その4558を使ったわけです。それしか無いから仕方ない。
 なーんにも知りませんでした。ただ、見よう見まねで、+、−、出力の記号を合わせて配線
 しました。
 もうほとんど忘れましたけど、うーん、最初は確か、ちょっと鳴ったのかな。ヤッタ、と。
 しかし間もなく鳴らなくなり、ICが焼けてしまったと記憶しています。どんなにいじっても
 もう二度と鳴ることはありませんでした。

 その後、高校生の頃に、学校でオペアンプについて学ぶ機会がありました。
 当時の「電子技術」の教科書、まだ捨てずに持っています。(捨てないけど)

 「電子技術I(上) コロナ社」

 しかし、当時は理解したとは言えません。+、−端子に入力する電圧が
 このときは出力がこうなる、というのを丸暗記した程度で、あとは増幅度の計算
 ぐらいですか。すぐに忘れてしまいました。

 その後、社会人になってからかな・・・デジタルばっかりやっていましたから、オペアンプは
 ほとんどいじっていませんでした。いくつか回路を作ってみた程度で、それは回路図の通りに
 配線して動いただけのことです。

 でも仕事で、これを使って設計をしないといけないから、今度こそしっかり理解しなければ
 ならなくなりました。

 最初につまづいたのは、反転増幅回路で、入力が0Vになることです。
 いわゆる、仮想ショート、仮想アース、のことです。
 なんだそりゃ、入力が0Vだったら動かないだろうと、・・・・・・いま思えば笑い話ですけど、
 当時はサッパリ意味がわかりませんでした。

 だいたい、本に書いてあるものや人の話だけを聞いて、それで理解することができません。
 何度も何度も繰り返し読んでもわからない。さっぱりわからない。わけわからない。

 いまはもちろん理解しているので、自分の言葉で説明できます。
 仮想アースは、出力がマイナスに振るから、入力(-)が0Vになるだけのことです。
 これが仮想アースです。出力が、入力(-)=0Vになるマイナス電圧に振れるのです。
 そして、入力(+)と入力(-)の差が0Vになるようにオペアンプは働くのです。
 つまり入力(+)と入力(-)が一致するから、これが仮想ショートというわけ。

 同じような文章は、いろんな本に書いてあって、それは当時何度も読み返したけど、
 図を見たってサッパリ分かりませんでした。本当に馬鹿ですね。

 増幅度は抵抗値で決まるけど、それはなぜかというと、その抵抗値のときに、
 入力(-)が0Vになるようにするには、出力をどれくらいマイナスに振るか、と考えてみると
 分かるでしょう。

 以上の基本が分かれば、一気に理解が進むでしょう。

 当時、勉強に役立った記事などをご紹介します。

 
 (トランジスタ技術、1989年7月号)

 「定本 OPアンプ回路の設計」、「トランジスタ技術SPECIAL No.17」

 

 特に岡村先生の本はどれも好きで色々そろえてあります。

 学校の教科書も、もっと分かりやすく書いてくれればいいのにと思いました。
 あれで理解できていた同級生たちは、きっと、天才なのですね。


 最後にひとつ思い出した事があります。以前、MSXの拡張スロットのサウンド入力から、
 音声信号が逆に漏れている、という記事を書きました。ココ 
 それはメーカー、機種によって違いは有ります。全く音が漏れない機種もあるようです。

 なぜ音が漏れるかというと、回路が簡略化されているからです。それで支障ありません。
 建前は、「入力」ということになっていますから、誰もそこから音が漏れるなんて考え
 ないでしょう。

 多くは、各音源からの信号が抵抗/コンデンサを通ってひとつにまとめられ、その先に
 トランジスタ1石のアンプがあって、モニターのサウンド出力などにつながっています。
 コスト優先だと、こうなるのでしょう。

 音が漏れない機種はどうなっているのか。実機がないので調べたことはありませんが、
 おそらく、オペアンプを使っています。ここでオペアンプが出てきましたね。
 オペアンプを使っている機種は、仮想アースによって音が漏れないのです。
 各音源からの信号が抵抗/コンデンサを通ってひとつにまとめられた点が、0Vになる
 から、アースにつないだのと同じことです。それで、音声が逆流しないわけです。


■140 2014/08/30 カセットインターフェース 

 ようやく、 カセットインターフェース の回路/基板設計が完了しました。
 近々、発売予定ですので、予告をしたいと思います。

 たぶん、3個も売れれば御の字かと・・・(自爆)


■1. カセットインターフェース 

 これは、以前より実験を進めていたものです。ようやく、まとまりました。

 実験の様子(バラック)

 もともと、 PV-7 には カセットインターフェース が無いため(別売・・・といっても
 新品で売られていたのは昔)、私は自作して使っていました。
 上の写真の左側にあるのが、その回路です。上や右側は、増幅や波形整形
 などの回路です。

 次の写真は、プリント基板のCAD画面です。(寸法 90×53ミリ)

 ギッシリ!!

 オペアンプ を駆使して、 アナログ 尽くしで設計しました。
 さらに、 マイコン を組み込んであります。

 切れ目が見えるのは、デジタル部とアナログ部を明確に分離しているからです。

 メーカーの大量生産品ではないので、コストダウンをしていません。
 アナログ部の主要な所には、 フィルムコンデンサ を使用します。

 PV-7(など)用の カセットインターフェース は、カシオ から FA-32 という型番で
 昔、販売されていました。

 いまになって、それが欲しいと思っても、オークションなどで探し回るしかありません。
 自作できる方なら、複製品を作る方法もあるでしょう。複製品を作るのは簡単だけど、
 それでは面白くありません。

 さらに、いくつかの課題があり、それらをクリアする必要がありました。
 そこで、独自に設計して作りました。

 昔はテープレコーダ(データレコーダ、あるいはラジカセ)を使いましたが、
 現在ではICレコーダが主流となっています。

 (ここで、ICレコーダに録音するぐらいなら、最初からSDメモリに直接・・・と思う
 ところですが、それは置いといて・・・。)

 じつは「ICレコーダでLOADがうまくいかない」、という課題があり、原因は
 レベル不足でした。

 昔のテープレコーダは、イヤホン端子というよりも外部スピーカ端子でした。
 EXT.SPなどと書いてありました。そこにイヤホンを差して使っていたけど、カセット
 インターフェースの入力もそこに差していました。内蔵スピーカと切り替え式で、
 ジャックの接点で切り替えていました。プラグを差すと、接点が押されてスピーカ
 が切れ、イヤホンに切り替わる仕組みでした。その接点から抵抗を通してイヤホンに
 つながる機種もありましたが、出力レベルとしては基本的に大きいものでした。
 かつてのカセットインターフェースは、そのレベルを前提として作られていました。
 ところが、ICレコーダは小さいスピーカや、イヤホンで聞くのが前提ですから、
 出力レベルが小さいのです。ボリュームをめいっぱい上げて、どうにかLOAD
 できる、といった具合でした。

 人間の耳には普通に聞こえても、だめなんですね。

 かつてのカセットインターフェースは、コンパレータを基本としていました。
 簡単に言うと、あるレベル以上あればON、未満ならOFFです。(実際には、
 安定に動作させる為、ヒステリシスを持たせてあります。)

 つまり、あるレベル以上でないと、信号を受け取ってくれないのです。
 たとえれば、欽ちゃんの仮装大賞の得点が、ある点数以上じゃないと合格にならない
 のを思い出してください。
 (子供が泣いたりしてポロッと1点入ったりするのは考えなくていいが)

 うちで試したICレコーダでは、ボリューム20以上でないと、カセットI/Fの復調出力が
 出てきませんでした。それ未満は完全に無視されるわけです。ただ、”25”以上じゃないと、
 波形的には好ましくありません。ほとんど、めいっぱい上げて使っていました。

 

 そこで、試作回路の増幅をONにしたら、復調出力自体はボリューム6と、低いところから
 出てきました。波形的にはボリューム10で安定したものが得られました。
 ボリューム6でも正常にCLOADできました。

 ICレコーダのボリュームを最大のままにしたことを忘れて、うっかり再生してしまうと
 いきなりでっかい音が出てビックリするでしょう。それに、電池を食うだろうし。
 小さいボリュームでもCLOADできれば、そんな心配は無いですね。


 逆にSAVE(録音)時は、MSXのカセットI/Fの出力では、ICレコーダにとって
 大きすぎるようです。MSXのカセットI/F側で、かなり絞ってあるけれど、それでも
 大きいようです。録音設定→録音レベル→”低(メモ)”が良かったです。
 ”高”にしてSAVEしたものを聞くと、最初の部分だけ音が甲高く聞こえて、すぐ下がり
 一定の音量になります。たぶん録音時に自動で音量調整しているのでしょう。
 つまり、大きすぎるということです。
 ヘッダ部分だけなので、それでエラーになったりはしません。問題はありません。
 聞いて不自然なだけです。
 ”低”にすると、最初の甲高いのが無くなり、一定の音量になります。

 話は変わりますが、
 最初は今回のカセットI/Fに、オーディオのようなレベルメータ(LEDで5段ぐらいの
 表示)を付けることも検討していました。考えを進めていくと、あまり意味がないことに
 気づいたので無しとしました。あるレベル以上あれば良いので、それを満たしているか
 どうかが分かれば良いわけです。音楽と違って、プログラムのテープは音が単調ですから、
 もしレベルメータを付けても、動きがほとんどないので、あまり面白くないと思います。

 それよりも、実験を進めながら気づいたことがあって、もっと大事なことがあります。
 それをマイコンに計測させて、OKの表示を出せないかと思ったりしました。
 もっと凝ったことも考えていて、自動的にゲイン調整をしたりとか・・・可能だろうけど
 どこまでやるかという現実的なところで、判断しました。

 ICレコーダは、テープよりも安定しているし、再生を何度繰り返しても、
 傷がついたりワカメになったり、というテープ特有の心配もありません。
 とにかく、ICレコーダにも対応する必要がありました。

 録音/再生は、昔はテープレコーダとかレコード(再生のみ)でしたけど、
 いまはICレコーダはもちろん、PCでも、スマホでもできるでしょう。
 あるいは、複数のMSXを所有されているマニアの為に、MSX同士でも
 直結してプログラムのやりとりができないかと思いました。

 そのままだと、録音出力はミリボルトのレベルまで下げられているので、
 片方のMSXの録音出力を、もう片方のMSXの再生入力に直結しても、
 レベルが全く足りないので、ロードすることはできません。

 今回のカセットインターフェースは、オペアンプで入力信号を増幅する回路と、
 波形整形回路を備えました。
 その増幅機能を「ブースト」と勝手に呼ぶことにして、スイッチでON/OFFできるように
 しました。
 従来のカセットインターフェースと違って、増幅や波形整形が付いていますので、
 読み込みやすくはなるでしょう。

 さすがに、どんな状態のテープでも読み込めるわけじゃありません。物理的に
 だめだこりゃ、な状態だったらどうしようもありません。ワカメになっていたりとか。
 当たり前ですけど。


 <特長>

 (1) カシオ FA-32 の代替品で、PV-7、PV-16、MX-10、MX-101対応
 (2) ブースト機能/再生時の増幅有無切り替え、ゲイン調整可能
 (3) 波形整形出力
 (4) 圧電スピーカ内蔵で、再生/録音をモニタ可能
 (5) 7つのLEDで、動作状況を確認可能
 (6) マニアックな機能いろいろ
 (7) 3.5φ金メッキプラグケーブルが、2本付属
 (8) リモートのリレー有
 (9) 電源アダプタ接続可能、切替つき

 ※修正9/1: PV-16は通常のCMT I/Fが内蔵されているようです。(FA-32不要)


 まず、(2)は切り替えスイッチがあります。ICレコーダ等、うまく読み込めない時に
 ONにします。

 (3)は、波形整形された信号を出力する端子を備えています。

 (4)再生/録音の音を聞くことができます。うるさいので、スイッチでON/OFFできます。

 (5)SAVE信号、LOAD信号、REMOTE信号の生の状態を表示します。
 さらに、1200Hz、2400Hz、4800Hzの検知で点灯するLEDなども備えます。
 (プログラム次第で、あくまでも予定です。新たな機能が付くかも)

 (6)たとえば、テスト用の1200Hz等の信号をカセットI/F単独で発生させる。(予定)

 (7)これは意外と高くて、困りました。てっきり、100均にでも売ってるだろうと思った
 のです。大村に2軒ある100均、どちらに行っても売っていませんでした。
 考えてみれば、モノラルのオーディオケーブルなんか、今の時代に需要は少ないで
 しょう。だから置いてないのですね。
 仕方なくネットで探したら、1本500円とかそれ以上とか・・・もう、ヘコミましたよ。
 1本100円ぐらいの感覚で考えていたのだけど、とんでもない。
 そんなに高かったら、1本しか付属できないんじゃないかと・・・。
 私としては、録音、再生用で2本付属したかったのです。1本を差し替えるのは面倒
 です。ユーザに手間をかけさせてしまいます。あれこれ探し回り、何とか妥当な値段の
 ものを見つけて、まとめて仕入れることができました。

 また、PV-7に接続するDINケーブルも、苦労して集めてきました。いや、苦労しようが
 しまいがどうでもいいんですけど。ただ、モノラルのケーブルと同様、あまり需要が
 ないのかな、と感じました。モノラルなんか、絶滅危惧種なのかな?
 それに、世の中なんでもかんでもデジタルですからね。

 ところで、地デジに切り替わる前に、ある人(一般の主婦)に、
   「ご存知ですか?ガスもデジタルになるんですよ」
 と冗談を言ったら、本気にされて困りましたよ。そんなわけないでしょ!という
 反応が当然だと思い込んでいたら意外で・・・。

 余談です。DINコネクタ(5ピン)は、かつて、オーディオアンプとテープレコーダとの
 接続用に使われていたようです。

 「・・・(略)・・・DINコードといい、5ピンのコネクタをもったステレオアンプ(Rec/Play
 端子)とテープレコーダ(Rec/PlayまたはInput/Output端子)間を1本のコードで接続
 できます。」
 ※「テープレコーダ」 日本放送出版協会、昭和44年、P.284より

 ちなみに、PV-7側の問題かもしれませんが、DINコネクタの差し込みがきつめで、
 差し込みにくかったです。PV-7側の穴と、コネクタの樹脂部分がこすります。
 電気的には問題ありませんが、きついです。

 

 そこで樹脂部分を少し削ってみたら、見た目が悪くなり、ねずみがかじったみたい(左下)。
 思い切って切り落とせば良いことに気づいて、右下の写真のようにしました。
 これで、容易に差し込めるようになりました。製品では、このように加工します。

 

 モールド(樹脂で固めてある)なので、一部を切り落としても、カバーが抜けることは
 ありません。(市販されている単品のコネクタで、線を半田付けしたあとにカバーを
 かぶせるタイプで同じ事をして、抜け止めを切ったりすると当然カバーが抜けたり
 するでしょう。)

 (8)これはICレコーダだと意味がないんですけど、昔のテープレコーダはリモート端子が
 あり、BASICのMOTOR ONとかMOTOR OFF命令で制御したりできました。
 CSAVEとかCLOADを実行すると、カチッと音がしてリレーがONになり、テープが回り始め
 る、という仕組みでした。
 せっかくなので付けました。ただ、ジャックはφ2.5が入手困難なので、他と同じφ3.5に
 しました。必要に応じて、変換ケーブルを使ったり、自作など工夫してください。

 このリレーは他にも使い道があると思います。私はモールス信号を出力するのに使った
 ことがあります。何かのON/OFF制御に活用できるでしょう。
 但し、AC100Vなどの高い電圧や、大電流を入力するようにできていないので、
 ご注意下さい。

 リレー自体、カチカチ鳴りますので、音源としても応用できるかもしれません。
 連続でON/OFFすれば、ジーッと鳴ります。壊れるかもしれないけど。

 (9)カシオMSXで使う場合は関係ありません。アダプタ電源で使うことも可能ですけど、
 主にカシオ以外のMSXなどで使う時に電源が必要になるので、DCジャックを備えました。
 もちろん、切り替え可能です。


 ちなみに、型番は MFA-GKB30 です。
 Mは前田、そしてFA-32をもじってますけど、適当に変えて・・・GKBというのは
 夏につきものの虫です。一匹見かけたら三十匹はいるというやつです。深い意味は
 ありません。型番を思いつかなくて、毎度のように頭を抱えます。

 外形寸法は、ヨコ95×タテ58×厚さ18ミリのコンパクトなケースです。
 タバコの箱ぐらい?タバコといってもいろんなのがありますが、吸わないので分かりません。

 とにかく、もう、オークションなどで古いものを探す必要はありません!! 
 ”新品”で、FA-32よりも”性能が良く”、”いろんな機能”も付いています。

 気になる価格は、まだ細かく計算していませんが、\5,000を超えることはないと
 思います。

 カシオMSXに限らず、カセットインターフェースを内蔵している他のパソコンにも
 ブーストと波形整形機能のみですが、LOAD時に役立ちます。
 (それだけのために買うのは微妙かもしれませんが・・・)

 わざわざ試す方がいらっしゃるか分かりませんが、たとえば、ARDUINOなどで
 カセットテープ等へのSAVE/LOADを試したい方にも、この回路は活用して頂けると
 思います。PV-7との接続の信号をそのまま使えば良いのです。TTLレベルですから。
 DINコネクタを用意しても良いし、基板上にピンヘッダを出してありますから、そこに接続
 することもできます。


 これから基板を発注して、部品を集めたり、ケースの加工内容を設計したり、
 ラベルを作ったりする予定です。マイコンのプログラムも作らなければなりません。

 パネル面のデザインは、まだラフスケッチしかありません。(次の写真)



 これをCADでキレイに作図し、エーワンラベルに印字して、穴あけ加工をした
 ケース表面に貼ります。(水に強い!とかいうラベル、けっこう高価ですよね!)

 スイッチ、端子やLEDは、
 モニタON/OFF、電源PV/外部、増幅ノーマル/ブースト、
 SAVE、LOAD、REMOTE、1200、2400、4800、OKの各表示LED、
 LOAD入力、波形整形出力、SAVE出力、REMOTE出力、外部電源の各端子
 を備えています。


 スケジュール的には、あと半月か、1ヶ月ぐらいかかるかもしれません。
 (忙しかったら遅れます、スミマセン)
 完成すれば、これでカシオMSXユーザーは救済されるでしょう。

 最初にだいたい何台作るか、できれば決めたいので、欲しい方は
 ご一報いただけましたら幸いです。
 (これで購入が確定するわけではありませんので、お気軽に)

 では、お楽しみに・・・。


■2. カートリッジケースについて 

 相変わらず厚み公差のバラツキが悩みで、それを打開すべく、あれこれと探って
 いるところです。
 以前まとめて仕入れたアクリル板(キャスト)は板厚のバラツキが多くて、とても
 使えません。



 こうやって積み重ねて、横から見ただけで、厚みがばらついているのが分かります。
 とにかく、これだけほぼ全部ムダになりました。使えないからです。

 塩ビの板もたくさんありますが、それはまた別の理由で(以前書きました)使えなくて
 それもまた山積みです。

 キャストは切削に向く。しかし厚みは揃っていない。押出は切削に向かないが、
 厚みは揃っている。両方の良いところを満たせればいいけど、そういう材料は無い。
 どうすればよいのか、正解はわかりません。
 材料屋さんに問い合わせても、求めている答えと違ったし、どこにも正解は
 書いてありません。自分で試して確かめるしかないと思います。
 もしかしたら私は、大きな勘違いをしているのかもしれませんが、試してみれば
 全てハッキリするでしょう。

 ホームセンターで買うと高いし、あまり在庫を置いてない。あっても2〜3枚だし、
 無いときもある。それで、ホームセンターでは買いたくない。

 意地になって、下記4種類の材料を手配しました。とにかく試す!できる方法を考える。

 (1)ポリカーボネート 透明
 (2)ABS 黒色
 (3)アクリル 透明 UVカット
 (4)アクリル 透明 押出板

 切削にはキャストでないと融けてしまうが、あえて押出板を買って試してみる。
 普通に切削した場合、結果は経験的に分かっているけど、押出板で融けずに切削できる
 方法を探ってみる。押出板の厚み公差は少なく、ほぼ2mm出ていると言ってよいから、
 うまくいけば、悩みは解決する。
 切削抵抗を減らす工夫をすれば、融けないように加工できるのではないか?
 どんな工夫をすればいいのか?時間はかかっても、切込みを浅く、送りを遅くするのか。
 しかし、ケースひとつの加工に何時間もかけられない。2時間で1個じゃ、あんまりだ。
 刃物を変えてみる。油を流してみる。加工テーブルにトレーを置いて、その中に水を
 満たして、冷やしてみる。水だと機械に悪いから、油を満たすか。後始末は大変だけど。
 あらかじめ、切削する部分にドリルでミシン目みたいに穴を連続であけておけば、
 切削抵抗を減らすことができないか。

 あと数日で材料が届きます。前進!


■139 2014/08/26 おしゃべりカートリッジ基板 

 もう8月も終わりが近づき、以前よりは涼しくなり、秋の気配を感じる
 今日この頃です。

 久々の新製品のご紹介です。

 手作り試作機が動いてから2ヶ月、あれこれ忙しくて保留していましたが、
 ようやく設計を仕上げ、基板を発注したのでお知らせします。

 詰め込みは手間でした。

 これは、 AQUEST 社の音声合成LSI ATP3011F4-PU を4個まで搭載できる、
 MSX用の「おしゃべりカートリッジ」基板です。

 もちろん、基板だけではなく、専用ケースに組み込んで完成品とします。

 カートリッジ正面側に角穴をあけて、外から音声合成LSIを抜き差しできる
 ようにします。ソケットに、あなたの好きな声種の音声合成LSIを組み合わせて
 お使いください。

 MSXカートリッジの寸法の制約上、ソケットにICを装着すると、ICがカートリッジ
 ケースの外に顔を出してしまいます。いずれにしても角穴をあけなければなりません。
 MSXのカートリッジは、ROMを直接基板に半田付けすることが前提で、厚み寸法が
 決まっているのかもしれません。本来、ソケットは使えないのです。
 顔を出すといっても、カートリッジをスロットに抜き差しする時の障害になるほど
 突出しないと思います。機構的な詳細検討は、これからですけど、もし問題があれば
 低背ソケットなど色々な対策が有ります。

 音声は、4つの音声合成LSIの出力をミキシングして、MSX本体に入力しています。

 男声、かわいい系の女声など、何種類か市販されていますよね。それらを組み合わせた
 応用としては、漫才とか、合唱?とか、複数人の会話など色々遊べるでしょう。

 なお、ソケットからSPIの信号を引き出し、ほかの実験に利用することもできます。
 色々なSPIデバイスをつないで遊びましょう。

 現状のCPLDの中身は、とりあえず汎用I/Oになっていて、プログラムでSPIを
 実現するようにしています。現状の8255バージョンのプログラムがそのまま動く
 ようにするためです。
 いずれ、SPIをハードウェア的に実現し、負担を減らすように検討中です。

 その汎用I/Oの出力ポートから、基板上のLED(予定では青)をON/OFFすることも
 できます。音声に合わせてチカチカ点滅とか、自由に応用して下さい。

 I/Oアドレスは、ユーザに開放されている00h〜7Fhの範囲から、00h〜、10h〜、
 20h〜、30h〜のいずれかが半田ジャンパーで選択可能です。
 そのいずれかの先頭アドレスから、4バイトを使用します。基本的に8255のような
 感じです。

 おまけで、マイクロSDスロットまで載っています。
 ただ、ハードウェアだけでは不足で、ソフトウェアが必要です。そこは有志のご協力に
 期待したいと思います。ぜひチャレンジしてみて下さい。

 フラッシュROMを搭載しているので、MSXの電源ON時にROMから自動起動する
 ようにすることも可能です。もちろん、書き換えも自由です。

 極端な話、基板にフラッシュROMだけ半田付けすれば、フラッシュROMカートリッジ
 として使うこともできます。ちょっともったいないですけど。

 基本的に添付プログラムはテスト用の簡単なものとなる予定です。
 それを参考にして、色々応用してみてください。

 音声LSIは添付しませんので、秋月電子さん等の販売店から別途ご購入ください。

 また、このおしゃべりカートリッジ基板はMSX用として設計されていますが、もちろん
 他のマイコンにつなぎこむことも可能です。カードエッジコネクタでも良いし、カードエッジ
 コネクタの信号がそのままスルーホールに全部出ていますので、そこにボックスヘッダ
 でもピンヘッダでも実装するか、リード線を引き出しても構いませんが、他のマイコンに
 接続して使用できます。Z80のバスなら簡単につなげます。各自の工夫しだいですね。


 ちなみに、これは手作り試作機の写真です。懐かしのワイヤーラッピング。

 

 今後の予定は、実際の基板が到着したら、組み立ててテストします。
 ケースの設計と製造もあります。
 準備ができしだい、通販ページに追加予定です。もうしばらくお待ちください。

 そのほか、企画中のものを続々と(少々時間はかかりますが)出していきますので
 ご期待ください。なにしろ一馬力なので、気長に見守って頂けましたら幸いです。


■138 2014/08/23 近況 

 この1週間ほど、比較的大きい基板設計に取り組んでいて、手一杯でした。
 まだ完成までには色んな仕事がありますし、他の仕事や用件もあり、
 余裕は無いけど、頑張って片付けていきたいと思います。
 最近、以前よりは涼しくなり、日中ほとんどエアコンなしで過ごしています。

 ところで、回路図のチェックには、赤鉛筆が良いですな。



 蛍光ペンやフェルトペンは、なぜ好みじゃないかと言うと、
 放っておくと乾くから、キャップをしないといけないからです。

 一人で配線をチェックしたら塗りつぶし・・・の繰り返しをしていると、
 たびたびキャップを付けたり外したりするのは面倒です。

 二人でチェックするときは、だいぶラクになります。
 片方は読み上げ、もう片方は該当箇所を塗りつぶすことに専念すればいい。
 この場合、間が空かない限り、キャップの付け外しも少ないでしょうから
 蛍光ペンでも良いでしょう。

 赤鉛筆なら何でも一緒だろうと思っていたら、そうじゃなかったです。
 もう何年も使っていたやつが短くなり、使い切ったところで、新しいのを
 買って来ました。そうしたら、芯が柔らかくて書きやすかったのです。
 以前のものは、割り箸で紙をこすっているような感触だった。
 それだけでも作業の効率が少しは改善するようです。(当社比)

 それを、この写真にある鉛筆けずりで少しずつ削って使います。
 赤鉛筆は尖らせるものではありません。


■1. 製造 

 「さんすろっと」、「らむまっくす」を製造中です。

 意外と手間がかかります。特に、ケース加工関係が・・・それに比べたら、
 基板の組み立ては、まだラクかなと思います。
 近くの実装工場に出そうかと考えたこともありますけど、

 ケースの穴位置決め、穴あけ、ラベル貼り、ビス止め、スペーサ、配線、
 チューブ、アルミパネルCNC加工、自在ブッシュ切断と接着、・・・・・・

 つい先日、1セットご注文を頂いたのですが、この機会に3セットまとめて
 作ることにしました。ちょうど、初回分の基板の残り3セット分となりました。
 売れるかどうか分からないので、基板は少ししか作っていませんでした。

 (左)バッファ基板、(右)メイン基板

 

 一部のICが欠品で、また手配しないといけません。とりあえず1セット分は
 大丈夫です。

 ケースの加工は、たまに1台ずつ作るより、いっぺんに何台かまとめて
 作業したほうが良い感じです。調子が出ているときにやってしまいましょう。



 「さんすろっと」は、この土日に仕上げて、出荷予定です。

 1セットを出荷すれば、在庫2セットとなります。


 それから、「らむまっくす」も1セット製作中です。基板は出来上がりました。
 あとはケースの製作です。

 結局、またホームセンターで(高い)アクリル板を買ってきました。
 以前からの材料の課題は、まだ解決していません。
 現状、厚み誤差の少ない材料を選んで使うしかないと思います。



 これもおかげさまで、初回分は最後の1枚となりました。
 次回の基板発注時は、少し改良を加えようと思います。
 (ミスしてジャンパー線があるので・・・)


■137 2014/08/17 エクステンション基板新型 

 以前、予告しておりましたエクステンション基板の新型を
 ご紹介します。


■1. エクステンション基板 MPC-FC50P4 

 旧型MPC-FC50P3の在庫が無くなった機会に、改良を加えて
 新しくなりました。

 


改良その1
 切り離しスイッチを実装できるようにしました。

 たとえば、この基板にカードエッジコネクタを載せて、フラットケーブル、
 カードエッジ基板を経由してMSXにつながっていて、
 この基板のコネクタに、ゲームのカートリッジを差しているとします。

 

 MSX起動時、スイッチを”OFF”にしておけば、ゲームは起動しません。
 これは、カートリッジが無いのと同じ状態です。
 普段通りMSX-DOSまたはBASICが起動します。

 いわゆる、「あと差し」と同じ事が、【安全に】できるわけです。
 MSXを壊す心配がありません。

 BASICが起動した後でも、いつでもスイッチを”ON”にすれば、
 あとはリセットでも、DEFUSR=0:A=USR(0)でもいいし、電源入れなおし
 でも構いませんが、再起動すればゲームは起動します。

 これは、「らむまっくす」などを利用して、自作のゲームカートリッジを
 開発する時などには便利です。
 カートリッジのソフトは、自動的に起動するように作られていますから
 いきなりゲームが動き出したら不便な場合もあるでしょう。

 まあ、自作プログラムの場合は、プログラムしだいでどうとでもなりますから、
 この基板のスイッチは意味がないように思われるかもしれません。
 カートリッジのプログラム起動時、何かのキー状態を見て、押されていたら
 そのカートリッジの起動は止めるようにプログラムを組んでおく方法はある
 でしょう。
 デバッグ用のメニューとかコマンドを入れるとか、色々方法はあると思います。

 ただ、このスイッチは物理的なものなので、カートリッジのプログラムには
 基本的に依存せず、自在にON/OFFできるので、単純に便利だと思います。

 最初に”OFF”しておき、BASICなりDOSが起動した後に”ON”してやれば、
 何らかのプログラムを使ってカートリッジにアクセスできるわけです。

 ところで、この基板はMSXに限定したものではありません。単純に50ピンの
 並列パターンが必要な場合もあるでしょう。
 その場合、スイッチを実装しないでメッキ線を半田付けすれば良いです。


改良その2
 コンデンサをチップ化、裏面に実装可能としました。

 旧型ではラジアル型の電解コンデンサ用パターンでした。
 ボックスヘッダやピンヘッダなら問題ないけれど、アングル型のコネクタを
 使用した場合、電解コンデンサが実装できませんでした。

 そこで、チップコンデンサ(2125サイズ)を裏面に実装できるようにしました。
 最近は10μFとかそれ以上のものが容易に手に入ります。

 コンデンサは特に無くても大丈夫みたいですけど、あったほうが安心です。
 旧型にもあるジャンパーパターンもそれぞれショートしておくと、電源系が
 補強されます。


旧型と新型の比較 

 新型は、スイッチと抵抗が増えた程度です。

 (左)旧型、(右)新型

 コネクタの実装は、あくまでも例です。旧型、新型、いずれも同じようにできます。

 基板をビス止めする場合は、アングル型のコネクタだとビス止めの穴が
 ふさがってしまいますから、ストレート(ボックスヘッダ、ピンヘッダ)を使用します。


動作確認 

 さっそく1枚を実装して、動かしてみました。

 まずは、増設RAM(らむまっくすの試作機)をテストしました。
 MSXはPV-7を使用し、スイッチ”ON”で起動時の空き容量28,815、
 ”OFF”で起動したら、(増設RAMが切り離され)4,239となりました。バッチリですね。

 


 次に、カートリッジソフトを動かしてみました。
 これも、”ON”で自動起動、”OFF”で起動せずBASICになることを確認できました。

 

 細かいことが気になる方の為に、念のために申し上げますと、
 後ろに見える「さんすろっと」はMSXに接続されていません。
 狭いところで作業しているので、周囲を片付けるということができないのです。
 もちろん、「さんすろっと」経由でも動作確認済みです。


その他 

 設計変更時、スイッチの配置場所は悩みました。
 どこもかしこもパターンでいっぱいいっぱいですし、長いパターンを引くと分断されますし、
 アングル型のコネクタを実装する場合を考えると手前に置けないし、困りました。
 結局、現在の位置しかないと思います。

 一般的なスライドスイッチを実装した例を示します。
 次の写真のように、カートリッジを差し込んだ状態ではギリギリで、操作しにくいでしょう。



 この同じシリーズのスイッチで、横向きのが確かありましたから、それを
 使うのも一つの解決策かもしれません。
 わざわざ横向きのを探して買わなくても、工夫してもよいでしょう。
 横向きに接着して、足をメッキ線で延長して半田付けします。

 操作のしやすさを考えたら、リード線を延長して、手前に持ってくるのが
 betterでしょう。2本引き出せば良いです。

 直接半田付けしても良いし、アングルのピンヘッダかコネクタで引き出せば
 付けはずししやすいでしょう。ピンヘッダなら短絡ソケットを差し込むことも
 できます。

 いろいろ考えると、この基板をケースに組み込んで、トグルスイッチを穴あけて
 固定・・・・・・となってきますが、これは各自、工夫されてください。


 新型のエクステンション基板、
 通販は、こちらです。


■136 2014/08/14 太忙了 

 タイトルは、中国語で「忙しすぎる」という意味です。

 ほとんどの企業が休みになる盆休みも、日曜も祝日も関係無しに動けるのが
 うちの強みかなと思っています。

 一人でやっているのは不利だけど。

 ところで、それで思い出したのは、・・・
 昔、どうしても日曜日に部品が必要になって、上司の命令だったけど、
 R*に注文しろという話がありました。ところが休業日ですから、どうにもなりません。
 平日でも、地方には当日着は難しいだろうし・・・意地でも、空港止めで当日着にする
 考えだったのかどうかは忘れました。

 客先から、今すぐ対応しろと言われたのでしょう。トラブったのを動くようにしろと。
 部品がないから今日はできませんじゃ言い訳にならない状況だったのでしょう。

 「休業日です」、「だからできません」、じゃないだろ、とにかく何とかしろ、急ぎだ!と
 怒られつつ・・・。
 じつはR*の従業員に昔の同僚がいて、どうにかならんかと電話を入れたりも
 したようですが、上司に相談してみるとなったものの、結局だめだったと思います。

 秋葉原などの部品街が近くにあったら、日曜でも買出しに行けるだろうけど、
 地方は不利です。通販に頼るしかない。

 日曜にも仕事をしている人、どうしても緊急で必要な人はいるはずです。
 もし日曜も対応ができたら、真の電子部品のコンビニになれるでしょう。

 日曜に設備や人間を動かして、空港まで車を飛ばしてその荷物だけを・・・
 というコスト計算をしたら合わないや、やめとこう、じゃなくてさ。

 注文は平日に比べたら当然少ないだろうけど、お客さんの役に立つという意味では
 重要な仕事になるかもしれない。少人数でも交代で土日に出勤して動かせない
 ものかな。もしできたら、頼りになりますよ。

 日曜に出荷できるだけでも違う。日曜出荷で月曜AM10着でもかなり助かる場合
 があると思う。

 単純かな、甘い考えかな。


■1. カセットインターフェース 

 あまり時間がないので詳細は省きます・・・。



 あれこれゴチャゴチャやっています。

 ん?ブレッドボード使わないのかって?
 やはりハンダのヤニの匂いを思いっきり吸い込まないと、やる気が出ないので。

 単純に復刻版を作るならすぐでもできるけど、それじゃ面白くないから、
 つい、凝ったものを作ろうとしてしまうんです。

 ご覧の通り、完全にアナログですよ・・・オペアンプを駆使しています。

 ICレコーダを使う限り、ノイズフィルタや波形整形は不要と思います。
 再生レベルが小さい場合にアンプのゲインを上げるぐらい。

 特に、古いテープからのロードをうまくできるようにしたいですね。
 それと昔、苦労したソノシートからのロードもできれば。

 現状、CADに回路図を入力しつつ、実験しつつ、といったところです。

 リモートのリレーと、セーブの回路に関しては完成と考えています。
 課題は、ロードの回路です。

 レベルメーターをつけることも検討していましたが、回路的には
 デジタル的な挙動なので、レベルメーターは、あまり意味がありません。
 具体的に言うと、基本的にコンパレータなので、あるレベル以上の
 信号が入ってこないと動かないのです。

 つまり、あるレベル以上であればOKですから、レベルがどれくらい、
 というのはあまり意味が無いんですね。
 音楽と違って、レベルメーターが曲に合わせて振れるようなこともありません。

 極端に大きくしても、入力保護のダイオードで制限されてしまいますから
 それもあまり意味はありません。

 あるレベル以上だったら、レベルOKのLEDをつけるようにしようと思います。


■2. ハルロック 1巻 (漫画) 

 最近買いました。けっこう面白かったですよ。



 その前に、前田さん漫画読むの?とか言われそうだが、普通に読んでます。

 自転車乗れるんですか?と聞かれるのと同様で、私のことをどう思われてるのか
 分かりません。自転車乗れるのかと聞いた本人、いくら言っても信じないもんだから、
 本人の前で乗って、走り回ってみせたことがあります。補助輪なしよ、当然。
 それでも、現実に見せられても、まだ納得しないような表情だったな。わけわからん。

 ところで、実家には漫画専用?の図書室があったりします。
 むしろ子供の頃は漫画ばかりでした。ドラえもん、Dr.スランプなど大好きでした。
 それと、学研の「ひみつシリーズ」や、図鑑が好きでした。同じく学研の「機械の図解」
 とか、「電気」、「放送・通信」など。

 学校に漫画を持って来るのは禁止だったけど、「ひみつシリーズ」などの学習漫画
 は例外で、学校で公然と漫画を読むことができました。
 ドラえもんのコミックスは、親が買ってくれなかったから、友達の家に行って読み、
 その場で覚えて、自分の頭の中で再生したり、友達に語って聞かせたりしていました。
 セリフも全て忠実に覚えて・・・いま思えばすごい記憶力だった。今は無いけど。

 子供の頃は、字ばかりの本は全然読まなかったな・・・字ばかりの本を読むように
 なったきっかけは確か、偉人の伝記シリーズで(正式な名称は忘れたが)、それから
 字ばかりの本も読むようになったと思います。

 で、ハルロック1巻のP.81・・・私も大嫌いな 暗黒生物G の話。

 ネットで検索していて、いきなり、その画像が出てきたりするとショックだ。
 「ズバァン」って出てきたら、「いひゃほう」、って叫んでしまう。【閲覧注意】ですよ。

 ところで中国語では、 虫章虫郎 (実際は虫へんで各1文字/Zhang1lang2)または、
 小強 (実際は簡体字の強/Xiao3qiang2)、その他もあるけど、この二つが代表的
 です。

 小強 と入力してググったら、もうね、いきなり写真が出ますから・・・危険ですよ。
 ア〜〜〜と叫んでしまいました。

 世の中には親切な方が多くて、以前、掲示板でGの話題が出た時、画像のリンクを
 たくさん貼ってもらったっけ。(笑)

 P.82に、「集合を発見した人の・・・」というセリフがあるけど、実際、私自身は集合を発見
 したことがあります。
 弁当屋の2Fに事務所があった頃の話です。食べ物屋の近くって、Gが多いですよね。

 たまたま探し物をしていて、壁際に積み上げていた3段の引き出し(衣装ケースを在庫の
 部品入れにしていた)の引き出し一つを引っ張りだしたら、奥に見える壁に、3〜4匹ほど
 集まっているのを見つけてしまった。
 複数見かけるなんて、めったにありません。そこが巣になっていたのでしょうね。
 ゲッ、見てはいけない物を見てしまった・・・・・・と、ソッと引き出しを戻しておきました。
 (急に戻したら、ワッと何匹か飛び出してくるかもしれないし・・・)

 同じ頃に、ゴ***退治機を設計・製作して、大村の飲み屋街の店に仕掛けてみたこと
 があります。一晩たってみたら、いっぱいひっくり返っていたと同僚経由で聞きました。
 使いきりカメラを預けておいたものの、結局、回収するのを忘れたままだった。(戦果を
 撮影してと店員さんに頼んでおいたのだが、現像して見るのはイヤだったな)

 その退治機は、ケースの中に市販の吊るし式の殺虫プレートを並べて、ファンで風を送り、
 殺虫成分を散布するものでした。要するに、毒ガス発生器ですね。
 危険なので、店の営業が終わってからタイマーで一定時間動くようにしていました。

 殺虫プレートは、印鑑がないと買えない劇薬でした。必要な数量を確保するため、
 大村市内のあちこちの薬屋を回って集めたものです。当時、あまり置いてなかったのです。
 (有機リン系)

 飲食店の関係者に聞いたところ、そういう装置を売って回っている業者がいるそうです。
 値段は18万とか聞きました。
 知人の料理人が「前田君、そんなの買わなくても、店の営業が終わるときに
 殺虫プレートを扇風機の前に吊るして、一晩回したままにすればいいじゃん」、と。
 まさにおっしゃる通りで、結局、製品化はあきらめたのでした。それに、中毒の問題とか
 起こしたらそれこそ大変だろうし。
 一応、メーカー(販売元?)に電話して色々聞いたのですよ。当時は昭和シェルでした。

 子供の頃、食堂の天井から、それがぶら下げてあったのを見た覚えがあるけど、本当は
 人が滞在するところでは使えないはずです。特に食事をする所なら、なおさらでしょう。

 私自身、この薬剤じゃないけど、農薬で中毒を起こして寝込んじゃったことがあります。
 小学生の頃でした。土壌くん蒸剤で、クロルピクリンというのがあるでしょう。
 ビニールハウスの中にそれが散布してあるのを知らずに、そこで遊んでいたわけです。
 そのあと具合が悪くなって・・・。

 私は色々な(あぶない)経験をしています。危険な作業や事故などの実例としてご紹介します。

  1)焚き火に何となくアルコールをかけたら、ビンの中まで火が入った。火が噴き出すと
   同時に、音がキューと鳴り、あまりの予想外の出来事に、腰が抜けた。

  2)陸上競技のスターター火薬をほぐしていたら、いきなり全部燃え上がって腰が抜けた。
   マジで立てなくなった。

  3)エアコンの工事講習で取り外しの手順を間違って、噴出したフロンが右手にかかり、
   激痛&凍傷になった。骨まで凍るような痛み。手の皮が黒くなり、むけてしまった。
   しばらくは右手が不自由だったと思う。

  4)ジュースの空き缶に灯油を入れて焚き火で加熱し、出てきたガスに何となくマッチで
   火をつけたら、飲み口から炎が激しく噴出して手を大ヤケドした。

  5)海の浅いところで遊んでいる時、いきなり深くなっている所に落ちて、おぼれかけた。
   基本的に泳げないので本当に危なかった。引き潮の時に見たら、そこに段差があった。

  6)マグネシウムを容器から一切れだけ取り出して、火をつけてみたら、それが容器の中
   に落ち、全部のマグネシウムに火が移った。あわてて窓から投げ捨てて事なきを得た。
   幸い、容器の中は酸素が少ないせいか、赤くボーッと光る程度に燃えていた。
   窓から投げたら、急激に燃え上がって閃光を発し、弾けた。

  7)ガラスに超硬合金のドリルで穴をあけようとしたら、いきなり弾けるように砕け散って
   ケガした。確か安全ガラスで、テレビからはずしたやつと思う。自動車にも使われている
   ガラスで、一部が割れると砕けるものです。細かい破片になるので比較的安全ですが、
   するどくて細い破片も混じっており、それが刺さってケガする。

  8)爆竹1本だけに火をつけて投げようとしたら、タイミングが遅れすぎ、握ったまま爆発
   した。激痛と血豆。(空中で爆発させたかったから、ぎりぎりで投げていた。いま考えれば、
   上に高く投げればよかったのにと思う)
   翌日、今度は失敗しないと確信、懲りずに同じ事をしたら、また同じ結果となった。
   今度は、激痛と新たな血豆に加えて、昨日の血豆が破れて出血した。

  9)ドラゴン花火を逆さまにして点火すると、グルグル回りながら飛んでいくので面白がって
   遊んでいた。飛んでいった後、ほかの事をして遊んでいたら、友達が騒ぎ出した。
   見ると、火の手が上がっていてビックリ。飛んでいった先の枯れ草に火が移り、火事に。
   その場にいたみんなで小便をかけて、踏んで回ってギリギリ消しとめた。危なかった。
   (自宅のすぐ近く)

  10)幼い頃、庭に有った水まき用の(水が入った)大きいポリバケツに頭を突っ込み、
   溺れかけた。幸い、すぐ発見されたから良かったが、発見されなかったら死んでいただろう。

  11)自動車事故は、自分が原因のと、やられたのと、これまで合計5回。
   駐車に失敗して建物にぶつけたりした自損事故も入れればもっとある。
   さすがに事故処理には慣れてしまい、110番通報も要領よくできるし、警察が来る前に
   車検証や免許証を揃えておいたり、車を邪魔にならない所に移動したり、状況の整理して
   説明が落ち着いてできるようになった。

  12)ロールペーパーにプリントアウトしたものを、一定の長さに切って、スクラップブックに
   貼る作業をしていた。左手で定規を当てて、右手でカッターナイフを動かして。
   その時、カッターナイフの刃を、何も考えずに必要以上に長く出していたせいで、
   ・・・・・・(以下、閲覧注意)・・・左手の親指の先端を「切り落として」しまった。
   切り傷で皮が残っていれば押さえたりできるけど、切り落としたらどうしようもない。
   押さえようがない。いま思い出してもゾッとするが、こういうパターンは初めてだから
   どうやって止血するのか知らず、ティッシュで押さえながら血が止まるまで耐えた。
   このことがきっかけで、カッターナイフの刃は最低限しか出さないようになった。
   幸い、指は元通りに生えて?きれいに治っています。当時のスクラップブックは今もあり、
   そのページには血痕が残っています。

  13)セロハンテープのカッターを床に置いて作業していた。ひざをついて立ち上がろうと
   した時だったか、足もとをよく見ていなかったせいで、右のひざをカッター部分に
   ぶつけてしまい、・・・・・・(以下、閲覧注意)・・・それで切れて、パックリ開いてしまった。
   その時、おでこをぶつけて縫ったという同級生のことを思い出した。相当痛かったという。
   縫うなんて、そんな未体験のおそろしいことは想像できなかった。怖すぎる。
   これを親に見せたら、病院に連れて行かれて縫うことになるだろう。いやだー。
   しかし、ひざは歩けば動くわけで、傷がくっついても開きやすいと、それぐらいは分かった。
   やはり縫うことになるのか。なんとしても隠し通さなければと・・・。
   とりあえず、何とかしてくっつけないといけないので、可能な限り手で押さえ続けて、
   できるだけ動かないようにして、幸い、なんとか傷口が開かない程度にくっついた。
   歩くときも傷口が気になってどうしようもなかった。変な、ぎこちない歩き方をしていた。
   いまでも傷跡が残っています。


 腰が抜けるって、漫画などで見かけたけど、自分で体験するまで意味がわからなかった。
 あまりにもショッキングな出来事があると、本当に腰が抜けるんだよ。立てなくなる。

 火薬ほぐしの時は、地面に座り込んで、椅子を作業台にしていました。目の前に火柱が
 たって、激しく燃えたせいで椅子に穴があいてしまった(安物のビニール張りの椅子)。
 絶対に真似しないで下さい。

 上記の2/3ぐらいは親に言ってない。言えませんよ。特に5とか9なんか、まずいかなと。
 ヤケドした時は、氷水で冷やしてるのを見られてるから、ああ、また何かやったんだろうと
 分かったでしょうけど。


 ハルロックの話から脱線してしまいました。

 ぼっち・ザ・LED で 配線が「モジャア」、ですか・・・。
 駅の表示機はプリント基板だろうから、モジャアじゃないだろうけど、私が昔、組み立て配線を
 していた地図盤はモジャア、に近かったと思います。

 最初にコモン線(+側)を太い線で、全部のLEDに、いもづる式につないでいきます。
 そして各LEDから1本ずつ配線を引き出し、熱収縮チューブをかけます。
 次の写真は、配線をまとめる前のものです。このあと、配線を束ね、固定していきます。

 LEDの位置は、あちこちに点在していますから、規則的な配線はできません。
 だいたい近いLED同士で配線を少しずつまとめていきました。
 最終的にはひとつかふたつの束にまとめ、制御基板につなぎました。
 色分けはコモン(+)線が茶色、各LEDからの線は全て黒でした。(あとで導通をあたって識別)

 これは、まだ少ないほうです。

 この地図盤は、おそらく役所に設置されるものと思いますが、その町の各ポイントにLEDを
 取り付けていました。
 全国各地、いくつも作りました。知らない地名もあって、どこだろう?と興味を持ち、調べたり
 する楽しみもありました。
 多いものでは100点を超えるものもありました。
 全体のサイズが大きいものもあり、フタが開くようになっていましたから、広げると
 かなり場所をとりました。2mぐらいあったと思います。
 LEDのリストを見ながら一人が読み上げて、もう一人が点灯試験を行い、配線ミスがないか
 ひとつひとつ確認しました。

 印象に残っているのは、 トカラ列島 の地図盤でした。
 「 宝島 」って本当にあったんだ!とか言って喜んでいたっけ。

 ところで現在、この地図盤は、うわさによると液晶に取って代わられたようです。


 あと、スライダックの話。P.136あたり。

 スライダックは、単巻変圧器だから、片方は入力にそのままつながっています。
 だから片方だけ触っても感電しますね。(そのままつながっている配線が非接地側の場合)

 スライダックにも色々な経験談があります。
 ひとつ思い出したのは、パチスロ機の電源として使った時です。AC24Vと、AC100Vの機種が
 ありますよね。

 誰かが、「電圧が上下すると当たりの確率が云々・・・」と言い出したわけです。
 私は、「そんなはずないだろ!電源電圧に依存するような回路じゃないし、ありえない!」と
 反論したけど、結局、確かめてみろとか言って、実験することになったと思います。

 実機の基板パターンをたどって回路図を起こしたりしたけど、そんな、電圧に依存するような
 仕組みにはなっていないのです。もしそうなっていたら問題だし、許可されないでしょう。
 もう、そこでその話は終わりだろうと思うけど、いやわからん、やってみないで何を言う、
 という意見があって、ああ仕方ないな、と。

 「このトランス」と、「あのトランス」では違う、という話まで出てきて、本当だと主張するわけ。
 なんでだよ。ただの鉄と銅のかたまりだよ。分解してみても何も違わないよ。
 もはやオカルトの世界でしょうな。

 学生の頃の下宿のおばさんがパチンコ大好きだったけど、
 夕方になってネオンが光ると電圧がどうとか、雨が降ると湿気で釘が・・・なんて話をしていて
 なんというか、根拠もないし・・・ネオンの回路とP台の回路は別系統だろうし。
 夕方暗くなったら、当たっている台がピカピカしているのがなおさら目立つから、当たりが
 多いように思えたのかもしれません。


 抽選は(当時)ハードウェアカウンタで、人間がスタートレバーを叩いた瞬間で決まるわけで、
 それ以外には抽選に影響を与える仕組みは無いのです。(裏物でない限り)
 人間が手動で遊技する以上、常に一定の条件というのは無理でしょう。
 仮に、当たりに同期した機械、つまり体感器があって、それで常時当たりを狙ったとしましょう。
 実験室レベルだから何でもできるけど、抽選カウンタから直接、信号を引き出してやればいい。
 それでスタートレバーを電気的にONできれば、100%当たりを狙える状態になるでしょう。
 そこで初めて、電源電圧を振ってみてどうか、というやり方をしなければならないと思います。

 電圧が極端に低下して、つまり、瞬間的な停電状態になった場合、カウンタがどうなるか、
 と考えたけど、でも、瞬間停電で機械が止まったり、ランプが消えたりすれば、遊技どころじゃない
 でしょう。そういう意味では意図的な操作というのはできないわけです。

 整流しているから、周波数にも依存しません。周波数で確率が、というのは昔のインダクション
 モーターでパチンコ玉の発射をしていた頃の話でしょう。確かに打ち出しが早くなれば時間当たりの
 玉数が増える、下手な鉄砲も数打ちゃですから、その意味で当たりの確率は上がるでしょう。
 但し、1分間あたりの発射数の制限を超えるのでNGです。現在はクリスタルで正確に動かして
 います。


 実験で電圧を上下するんだったら、単純にスライダックだなと、とりあえず準備したわけだ。
 それを24Vあたりに合わせて、パチスロにつないだ。

 すると、その瞬間に、運悪く停電してしまいました。

 電気ポットとエアコン同時に使ったか?誰だマヌケ野郎は・・・と、ブレーカを上げに行きました。
 ところが、上げてもまた落ちました。なんでやねん?

 よーーーーーく考えたら、自分が原因でした。マヌケ野郎は私でした。

 パチスロ機はAC24V用の機種でした。ちゃんとアースもつないでいました。それがいけなかった
 のです。電源回路の入力にバリスタが入っているから、スライダックの片側の非接地側からの
 電源がバリスタ経由でアースにつながった。つまり地絡して、漏電遮断機が落ちた、というわけ。

 もっとも、アースをつないでいなかったら、遊技をしようと筐体の金属部(メッキ部)に触れた時に
 私が感電していたでしょう。それはそれで、いずれにしてもマヌケ野郎でしょう。

 その後、結局どうしたかというと、交流安定化電源(高価)を借りて試したっけな。
 確か、トランス屋に頼んで、22V、24V、26Vのタップを出したトランスを巻いてもらったのは覚えてい
 ます。なんか、うやむやになって、そのまま放置になったような気がします。


 この漫画には、感電して身体で電圧がわかるヤツの話が載ってますね。

 それで思い出したのは、 感電体験装置 です。まさにスライダックを回して、電圧を変えて
 感電体験をするものでした。

 それは電気保安協会がイベントに出していたもので、一般の方に、感電体験をしてもらう
 趣旨でした。長崎の松ヶ枝埠頭のターミナルだったかな・・・ちょうど自分のいた会社も
 イベントに出展していたので、結局、その時には触れる機会がありませんでした。

 のちに、安全講習会で九州電気保安協会に行った時、それに触れる機会がありました。

 収納庫の扉に付いているような2本の取っ手(金属棒)があり、そこに手を載せておきます。
 そして、スライダックを0Vから徐々に回しながら、電圧を上げていきます。
 さあ、あなたは、どこまで耐えられるでしょうか、という体験でした。

 電流は危険性がないように制限してあるのでしょうが、さすがに電圧を上げていくと
 耐え難いものがありましたね。60Vぐらいまでは何とか耐えたと思いますが記憶にありません。

 これを試しながら、中身はどうなってるのかなと想像していました。
 AC100Vから直接スライダックじゃなくて、絶縁トランスは通してあるでしょう。
 電流制限も、何らかの形でしてあるはずです。

 いずれにしても、いまさら感電なんか体験する必要もないし、したくもないですよ。
 過去の経験では、200Vは強烈に痛かった。この漫画に描いてあるのは大げさじゃないと思う。

 あれは確か、遊園地で働いていた時でした。学生の頃。
 お客さんも途切れ途切れでヒマなので、制御盤のツマミやらランプカバーやら、なんとなく
 ゆるめたり戻したりしていたのです。

 そしたら、うっかりして、ネジを緩めすぎてしまった。ランプのブラケットごと、中に落ちてしまった。
 (ランプやスイッチが上に向いている制御盤なので、ゆるめたら中に落ちる)

 こりゃいかんと、制御盤のドアを開けて手をつっこんだら、うっかり活線に触れてしまい、
 強烈な電撃を食らいました。200Vでした。もう、大ショックで。

 どうやったか忘れたが、絶縁物の棒か何かを探してきて、ランプを元の位置に戻し、
 あわててねじを締め、何事もなかったかのようにしました。

 分解されたい?(意味不明)


■135 2014/08/09 いろいろ 

 いろいろやっています。

 もうすぐ盆休みですが、世の中が休みの時こそ、溜まった仕事を片付けなければ
 なりません。地獄の鬼も休みだというのに、困ったものです。書類の束でファイルが
 パンパンになっています。


■1. アクリル加工と課題 

 すでにカートリッジケース等をお買い上げ頂いた方は、まあまあな出来と思われた
 かもしれませんが・・・
 私としては、とにかく、まだまだアクリル加工には課題が多く、発展途上という認識です。

 うまくいかない原因の一つは材料厚のバラツキで、特にプラス公差で厚くなるとダメです。
 同じ1枚の板でも、場所によって厚さが違うので厄介です。

 平面研削で2.0mm一定に削れればいいけど、透明な板ですから、それはできません。

 板が厚いとスリットに部品が差し込めなくなったりするので、ひたすらヤスリでゴリゴリ削ったり
 しなければならず、時間と手間の浪費です。

 本当はピッタリ合うぐらいのスリット幅にしたいのです。3面で接着されますから。
 しかし現実には、板が厚い場合を想定して、2.5mmにしないとうまくいきません。

 次に示す写真は、失敗作です。
 右側のは各部分のパーツですけど、厚すぎてハネたもの等です。
 ほとんど透明で見えにくいけど、たくさんあります。

 

 現状、アクリル板1枚から1回の加工で、ケース1個分のパーツをまとめて削りだして
 います。これだけの失敗作があるということは、何枚のアクリル板を無駄にしたのか。
 どれだけの時間を無駄にしたのか。

 とにかく無駄をなくしたい。

 これは、よく差し込めていない状態で接着してしまった失敗作です。オレンジ色のフタが
 浮いています。タテに見える板の下側がスリットに入っていません。
 自分のミスです。アクリル接着剤で一度接着してしまうと、剥がすことはできません。



 良品を1個作るために、何個無駄にしているのか、というのが現状です。

 構造自体を見直して、もっと良い方法がないか、模索することもしています。

 昔は、分厚い(10mmとか)樹脂ブロックから削りだしたりしたものですが、あれはあまりにも
 材料と時間の無駄で、削りカスの山ができるばかりです。側面の穴の加工などはできません。
 やはり、パーツごとに板を切り出す方式が最良と考えます。


 次の写真、
 これは以前、使った事がある材料です。厚みの許容差±0.2ミリと書いてあります。
 最近仕入れて使っている材料よりはマシ、程度です。(それは1.8〜2.4mmだった)

 

 ただ、連続キャスト方式・押し出しグレード品というのが微妙です。
 また加工中に融けてダンゴ、ダンゴ、ダンゴ三兄弟にならないか?
 試してみるしかありません。

 いずれにしても、ホームセンターで買ってきたものは高いですから、
 今後ずっと使うことはないでしょう。

 そのほか、CNCを始めた頃に試してみたものの、高価なので避けてきたポリカーボネートを
 再び試してみることを考えています。
 厚みの公差はどの程度なのか?買ってはかってみて、試してみるしかありません。

 ポリカもアクリルと同じ接着剤(二塩化メチレン)が使えるようです。

 (アクリサンデーのアクリル接着剤の箱に、3.適用 アクリル樹脂・ポリカーボネート
 樹脂・ポリスチレン樹脂 と書いてあります。試したことがないので、ようです、としただけです)


 自分のヘマも時々あって、先日は、注射器のゴムをうっかり流してしまいました。

 二塩化メチレンを入れっぱなしにすると注射器のゴムが傷んでしまいますから、
 使用後は速やかに水洗いをします。

 ピストンを抜いたら、ゴムがはずれてしまいました。ポロッとはずれた次の瞬間、それは
 排水口に吸い込まれていきました。
 すぐにU字管をはずしてトラップを見たものの、すでに流れてしまっていました。

 いつもは、洗面器などの容器の中で洗っていたのに、その時は面倒だったのか、
 直接、流し台で洗っていて起きた悲劇でした。

 昔、製造をやっていた時に、当時の上司がコンタクトレンズを流してしまって、
 私がその汚いところに手をつっこんで取り出し、感謝されたこともあったな〜と
 思い出したりしました。

 あーあ・・・また買ってこないといけないのか。(買って来ました)

 

 ちなみに近所のホームセンターで\250ぐらいです。

 たぶん、医療関係者が見たら、そんなに高く売られてるのかと思うでしょうね。
 おそらく(想像で)\50はしないんじゃないかと・・・? 6mlのやつで。

 一般人が医療関係の卸から注射器を買えるのかどうかは分かりません。
 もっとも、聞いてみたことはないんですけど、わざわざ聞くぐらいの本数が必要でもないし、
 1本あれば間に合うので、どうでもいいかなと思います。


■2. カセットインターフェース 

 しばらく保留していましたが、再び動き出しました。
 進捗については、随時、ここで報告していきたいと思います。

 試作・実験中!

 ご覧の通り、アナログ回路です。ディスクリート部品だらけです。


 ところで、これは MSX2 Technical Hand Book です。
 20年以上は経過しており、使い込んでボロボロです。真ん中から割れそうです。
 そして、浸み込んだ汗なのか垢なのか、独特の臭いがします。(オエー)

 

 現在は、この内容を有志がWeb上に公開しているので、無くても困らないかも。

 サンプルプログラムなんか、これを見ながら手作業で打ち込んでいたのに、
 Web上ならコピペで済むからラクですね。打ち込んだ後じゃなかったらね(笑)。

 昔は見ながら打ち込むだけ。カセットテープか、フロッピーが雑誌に添付されていたら
 御の字でしたよ。オッサンの独り言。


 こんな本も持っています。(本日、発掘しました)

  

 左から、「Z80マシン語ランド」、「HOW TO マシン語」、「MSX-DOSスーパーハンドブック」です。

 特に中央のは、きれいなお姉さんがムチを持っているという怪しいイラスト(笑)
 X1がビビっています。
 HOW TO MS-DOSというB5版の本も持っています。


■3. 「さんすろっと」 電源連動ユニット 

 拡張スロットボックスは、MSX本体とは独立した電源で動作しています。
 従って、MSX本体の電源容量の制限を気にしなくて良いわけです。
 MSX規格では、5V系は1スロットあたり300mAまでとなっています。
 3スロットと、制御回路の消費電流も合計すると、最大で約1Aとなります。

 色々テスト中、ゴチャゴチャです。

 現状、手動のスイッチで電源をON/OFFしています。
 拡張スロットボックスの電源ON/OFFは、MSX本体と同時が理想です。
 手動で本体と同時は難しいので、本体より先にON、後にOFFしなければなりません。

 設計した当時は、思いつかなかったんですが、やはり手動は不便です。
 うっかりONにするのを忘れたりして、自分で間抜けだなと。
 そこで、電源を連動させる改造を思いついた次第です。

 テーブルタップのスイッチで、全部まとめてON/OFFする方法もあるでしょう。

 連動の原理は、MSXの電源でリレーをONするように配線しておき、そのリレー接点を使って、
 電源アダプタからの電源を拡張スロットボックスへ通電すれば良いのです。
 単純なので、腕に覚えのある方はご自身で改造されると良いかもしれません。
 MSX本体からの5Vは、50ピンのボックスヘッダまで来ているので、利用できます。

 ただ、原理的にはそれで良いんですけど、リレーは機械的な寿命や、動作の遅れが
 あります。コイルの消費電流も大きいですから、電子的なスイッチとするのが望ましい
 でしょう。それで今回は、パワーMOSFETを使った回路を試作しました。

 とりあえずユニバーサル基板の切れ端に回路を組んで、テストを繰り返しました。
 あちこち電圧をはかってみたり、条件を変えてみたりしました。

 パワーMOSFETのON抵抗は低いので、ほとんど電圧降下はありません。そして発熱も
 ほとんどありません。1A近い負荷をかけても発熱は感じられませんでした。

 この回路を組み込むスペースが課題ですけど、ご覧のように、熱収縮チューブで包み、
 ケースの隅に入れました。

 

 これで、手動の電源ON/OFFから解放されました。
 MSX本体の電源スイッチだけ操作すれば良いので、ラクチンです。

 それじゃ、電源スイッチはどうするかというと、ONにしたまま固定となります。
 突起が邪魔だからと取り外したら、今度は穴の始末に困ります。
 やはりトグルスイッチは残しておいて、配線を変更し、スロット0の切り離し用にすると
 良いでしょう。


 これまで「さんすろっと」をお買い上げ頂いた方へ、アップグレードキットとして
 この「電源連動ユニット」をご提供することを考えています。

 もちろん、さきほども書きましたように、単純なので自作されるのも良いでしょう。

 むしろ、自作を推奨かも・・・プリント基板を起こすほどの数量じゃないからです。
 ユニバーサルか、切削基板で作ることになると思います。
 値段的には\1,000未満になる見通しです。

 改造に自信のない方、時間のない方は、こちらで改造対応することも可能ですが、
 やはり送料などがかかりますので、アップグレードキットのみお買い上げ頂き、
 ご自身で改造されたほうが安く済むでしょう。

 アップグレードキットは、ハンダ付け1ヵ所のみで、あとはネジ端子にリード線を
 ビス止め、または差し込めばできるように検討中です。それなら簡単と思います。

 そして、今後、製造出荷する「さんすろっと」をどうするか、ですが、
 最初から連動ユニットを組み込む場合、その分の部品代が追加となります。

 基板の在庫が無くなり、追加で発注する時は、基板を設計変更して、この回路を
 組み込むつもりです。でも、基板の在庫がなくなるまで売れるのかどうか。


 もうしばらく、試作機でテストを繰り返してみます。

 興味のある方はお問い合わせ下さい。


■4. その他 

(1) 電池の液漏れ 

 だめだこりゃ。

 

 これらの電池は、未開封で保管していた物です。ご覧の通り、液漏れを起こし、腐食しています。

 保管場所は自分の部屋で、小物をしまっておく引き出しの中でした。

 購入履歴は下記の通りです。
   2013年7月15日 単4形アルカリ乾電池 4本入  →およそ1年経過
   2012年6月13日 アルカリボタン電池 LR54 10個シート  →およそ2年経過

 それぞれ、いつ頃に液漏れしたのかはいちいち見ていないので分かりません。
 単4形は今日取り出してみて気づきました。
 ボタン電池のほうは、数ヶ月前に見た時には既にこの状態でした。

 ちなみに100均の店頭でも、既に液漏れを起こしているボタン電池を見かけた
 ことがあります。(今度機会がありましたら、店頭でよく見てみてください。意外と有ります)

 ところで、このメーカーの乾電池は以前、青色でしたね。

 じつは、その青い単4電池に電子辞書を(液漏れで)やられた事があります。
 ガッカリですよ・・・おかしい、まさかと思って電池フタを開けてみたら、
 液漏れを起こして、塩みたいなものがビッシリ。
 基板まで電解液が浸透してパーになっていました。捨てるしかなかったのです。

 これらの電池は確かに安い・・・ただ、何度も液漏れを起こしているので、お勧めしません。
 確かに安いので、それは魅力ですけど、買うも買わないも個人の自由ですけどね。

 もし買うとしたら、すぐに使い切る用途に限定すべきです。そして、保管用じゃなくて、
 買ったらすぐ使うことです。買いだめしない。

 魚釣りのウキとか、おもちゃの自動車を走らせたりとか、とにかく短時間で使い切って
 捨てる用途には向いています。

 時計、懐中電灯、ラジオ、電子辞書など、長い間入れっぱなしにする用途には使えません。
 もし使ったら、液漏れで器具を壊してしまい、かえって高くつくでしょう。

 一方、ボタン電池は、短時間で使い切る用途はなかなか無いと思います。
 めったに開けて見ないでしょう。気づいたら液漏れだった、で手遅れですから、
 こんなのは使わないようにしましょう。

 まだクレームを入れていませんが、たぶん、「安いんだから文句言うな」になりそうな、
 そんな気もします。

 それに、証拠である壊れた電子辞書はとっくに捨てたし・・・写真は残してあるけど。

 それより興味があるのは、いつ液漏れがどのようにして始まるのかということです。
 その瞬間って、見たいじゃないですか。カメラを仕掛けて、24時間生中継しようかな?

 想像してみます。

 突然、ブシュ〜〜〜とか? タコが墨を吐くみたいな?

 あるいは、微妙にジワジワと、何十日ステップで見ないと変化がわからないぐらい
 ゆっくりと出てくるものなのかどうか。
 たとえば、液体がしみだしてきて、それが乾燥して結晶になって、そして金属が茶色っぽく
 なりサビ始めたりとか。

 たぶん、前者かな? いきなりブシュッと。「わはは、出てきたね」、「そうだねえ」、と。


(2) ビンボーレイボー 

 私は、夜、寝るときには冷房をつけません。身体に悪いからです。
 のどが痛くなったり、身体がだるくなります。腹も痛くなります。

 冷房を使わないなら、窓を開けるのかというと、開けません。
 いくら網戸があっても、スキマから暗黒生物Gが入ってくるかもしれないからです。
 (侵入を防ぐ努力の甲斐あって、この十数年間で一度しか見ていません)

 つまり、閉め切った部屋で、暑いのを我慢しながら寝ています。

 耐えがたいほど暑くなった場合のみ、1時間限定で冷房をつけてよいルールです。
 健康と節約のためです。


 そんな中で工夫したのは、ジャンクのパソコン用ファンを使うことでした。

 昔のPC-9801VMなどに使われていた、山洋製のファンです。
 風量は弱いけど、音は比較的静かなので、枕元でも気になりません。

 それと、氷入りのペットボトルを組み合わせて使っています。
 こんなふうに、ファンと氷ペットボトルを雑巾の上に置いています。



 こうすると、頭に涼しい風が当たり、快適に眠ることができます。
 しかも電気代はほとんどかかりません!

 冷凍庫で氷を作るのに電気代かかってるじゃないかと言われそうですが
 エアコンより安く済んでいるのは間違いないです。

 いかがですか。試してみませんか?

 昼間も、冷房は極力使いません。身体がだるくなったり、肩が凝ったりするからです。

 扇風機を使いながら薄着で過ごしています。
 ほかに誰もいないので、いわゆるパンイチスタイルですか(笑)。
 宅配便の配達が来た時なんか、あわてて上着を着たりします。最近は配達員も男性ばかり
 じゃなくて、女性もいますので、変な格好では出られません。


■134 2014/08/06 商品追加 

 台風が続けて来ているせいか、毎日、雨続きです。外出しにくくて困りますね。

 自動車で移動すれば・・・と思うでしょうが、先週バッテリーを降ろして部屋に持ち込み、
 充電したのは良いけれど、雨がザーザー降る中で取り付けることもできず、どうしようも
 ないのです。

 駐車場には屋根がないし、屋根のある所に移動するにはバッテリーを取り付けなければ
 始まりません。

 ちょっとの間、雨が止んだ隙に作業しようとしたら、またすぐザーッと降ってきたりするので
 作業も外出も油断なりません。

 そもそも、最近めったに運転する用事がないので(閉じこもって設計ばかりで現場がない)、
 当然、充電されませんから、1月に買ったばかりのバッテリーが弱っていたのが発端です。

 ガソリン代の値上げもあまり気になりません。何ヶ月ぶりに給油した?、という具合です。
 (ちなみに前回の給油は4月22日でした)


■1. 「さんすろっと」用 フラットケーブル 

 キズついた場合の交換用や、長さを延長したい場合にご使用下さい。

 (赤枠の中の物です)

 ただの何の変哲もない50ピンのフラットケーブルです。素直にストレート接続して
 あります。

 たとえば、昔のSCSI用のフラットケーブルが有れば、そのまま流用できるはずです。
 ただ、圧着部のケーブルの引き出し方向によっては、取り付けにくい場合があるので
 工夫が必要です。

 標準仕様で、長さは約30cmとなっております。
 ご注文時に指定可能で、「さんすろっと」用としては約50cmまで対応可能です。
 (一応の動作保証は30cmまでとしています。50cmも実績はあります)

 ケーブルの区切りの良い所で(※1)圧接するので、ちょうど30cmとか50cmにはなりません。
 実際は少し長めになりますが、ご了承下さい。

 ※1・・・弊社の在庫フラットケーブルは、バラ、密着、バラ、密着の繰り返しになっている為。

 通販は、こちらです。


■2. ベルト代替品 

 テープレコーダなどのゴムベルトの劣化に危機感を感じて、代替品を仕入れました。

 

 これは昔、ハーネス圧着の自動機をいじっていた頃、確かφ3かφ5ぐらいの
 太いやつが切れたのを熱で融かしてくっつけたりした事があります。

 漫画「 ナッちゃん 」にも紹介されていましたね。
 鉄板を焼いて、その両面に、これの端をくっつけて融かし、いいタイミングで
 端同士をくっつけて接合するという話だったと思います。

 世の中にあるゴムベルトは、形や寸法も色々です。断面が丸いもの、平らなもの、
 四角のものがあります。

 この代替品は、断面が「丸」になっています。太さはφ1.5と、φ2.0の2種類です。
 1m単位で販売します。

 本当は、これよりもっと細いのが欲しいところですが、残念ながらφ1.5が最も
 細い物のようです。

 必要な長さに切り、端を加熱して少し融かします。その状態でピッタリ合わせると、
 しっかり接合できます。最初は練習が必要と思います。

 必要な長さに切って自作できるので、常備しておくと便利かもしれません。

 通販は、こちらです。
  ベルト代替品 φ1.5 (1m単位)
  ベルト代替品 φ2.0 (1m単位)


■3. FPGA評価ボード(小)用 切り欠きフタ 

 フラットケーブルを引き出しやすくする為のフタです。
 右側に切り欠きを設けて、フラットケーブルが引き出せるようにしました。

 ついでに、リセットボタンをツマヨウジ等で押すための小さい穴もあけました。

 透明で見えにくいですが・・・。右側です。

 右側から見た写真です。

 アクリルのエッジでケーブルを傷つけないために、自在ブッシュも付属します。

 全長にわたって密着しているフラットケーブルは、幅に合うように折るのが厄介です。
 次の写真のように、無理やりな感じになります。ちょっといただけません。

 

 一部バラ線になっているものが良いでしょう。くぐらせる所がバラ線になるように調整します。

 最初に検討したのは、フラットケーブルの幅に合わせたスリットを設けることでした。
 ところが、それでは、スリットがフタの幅ギリギリになってしまいます。間違いなく折れます。
 最終的には上記のようになったわけです。


 リセットボタン用の穴は、こんなふうになっています。
 見えにくくてすみません。タクトスイッチのすぐ上にあります。

 

 通販は、こちらです。


■4. エクステンション基板 MPC-FC50P4 

 【発売予告】
 従来のMPC-FC50P3を改良し、MPC-FC50P4としました。(3と4の違い)

 

 型番の最後の3は、本来コネクタ3個の意味でしたが、そのことをすっかり忘れて、
 4にしてしまいました。(FC50P3はラットーブル50ピン3個の略)

 従来の物との大きな違いは、切り離しスイッチを付けたことです。
 上のCAD画面画像の右上にスイッチのパターンがあります。
 これはMSXしか関係ありません。
 スイッチで、カートリッジからの起動禁止/許可を任意に行えます。いわゆる「後差し」と
 同じことができます。後差しにありがちな、破損の心配はありません。

 その機能がいらない場合は、スイッチをONのままで使うか、あるいは
 最初からスイッチを実装しないのなら、そのスルーホールをメッキ線(抵抗のリードの
 切れ端で可)でつないでおけば良いです。

 そのほかの細かい変更は、電解コンデンサ3個のパターンを、チップに変更して
 半田面に移動したことです。
 ストレートのコネクタなら電解コンデンサ(ラジアル)でも干渉しませんが、アングルの
 場合は干渉して実装できないので、チップを半田面に実装できるようにしました。

 最近は10μFの積層セラミックチップコンデンサは容易に入手できます。
 (パターンは2125です)

 基板は設計変更、発注したばかりで、入荷までもうしばらくかかります。
 到着、準備できしだい、通販ページへ追加します。

 切り離しスイッチが必要なければ(あるいはご自身で改造される方は)、従来の基板で
 十分です。MPC-FC50P3、在庫は少なくなっていますが、発注可能です。


■133 2014/07/25 しばらく多忙 

 少なくとも月末までは、多忙です。それで更新のペースは落ちると思います。

 あれこれ一人でやっていて大変ですけど、仕方ないです。ひとつひとつ確実に
 片付けていくだけです。

 ちょっと気分転換に、豆ちしき?でも書いておこうと思います。


●1. ベルトの劣化について 

 昔のテープレコーダとか、ベルト駆動式のFDDなど、ベルトが劣化して使えなく
 なるものは結構ありますね。

 輪ゴムと比べたら失礼ですけど、耐久性のあるゴムで作られていると思います。
 応急処置で輪ゴムなんか使ったら、ごく短期間でのびたり、切れたりします。

 これは、ちょうど1年前に作業したときの写真ですが、ポケコン用のFDDの内部
 です。ベルトが切れて、からみついていますね。

 

 もう、このベルトのゴム自体がネトネトになっていて、久しぶりに動かしてみたら
 モーターが回ったときに、プーリーに絡み付いたわけです。先に中を点検すれば
 よかったけど、まさかこんなふうになってるとは思わなかった。
 (ここまで開けるのも手間がかかるので、動かないな、おかしいなと気づかなければ
 開けませんよ)

 このゴムを取り除くのも、また相当な手間でしたよ・・・ネトネトしていて、さわりたくない。
 手につくと、黒いのがなかなか落ちないし・・・始末が悪いのです。
 代替のベルトを手配して、修理・・・・・・する寸前で、現在まで保留中です。
 暇なときに修理するつもりです。

 そうかと思えば、もう30年過ぎたMZ-2000のカセットデッキが現在も正常に動作
 しています。うちにMZ-2000は2台あるんですけど、1台はカセットデッキが故障して
 います。
 もう1台は、あまり使われずに保管されていたせいか、正常に動きます。
 この機種はカセットデッキの故障がわりと多かったようですね。高校生の頃、すでに
 調子が悪かったです。テープが回り始めないときはウラ蓋を開け、指をつっこんで
 フライホイールを少し回し、勢いをつけてやりました(笑)。

 いずれにしても、ベルトは劣化するものであり、将来的に使えなくなるので、
 元気なうちに寸法や太さをはかっておくと良いでしょう。

 こんなベトベトになってから寸法をはかるのは厄介ですから・・・タコ糸をかけて
 折り返したところにペンで印をつけたら寸法の目安がとれるかなと思うけど、
 その前に掃除が大変。ネトネトのゴムを取り除かないと。
 掃除は、いずれにしてもやらなければならないけど、寸法が分かっていれば、
 先に代替品を発注して、その間に掃除すればいいじゃないですか。

 あと、カセットテープレコーダのTCM-400とTCM-36も、あやしくなっています。
 すでにTCM-36のテープカウンタのベルトは切れていました。やはりネトネトしています。

 カウンタ回らないのでおかしいと思ったら・・・。


 でも、次の写真のテープレコーダは、40年以上前のものですけど、いまでも正常に動きますよ。

 オープンリール・・・たぶん若い人は知らないね。
 ついでに、「このテープは自動的に消滅する・・・」と言っても意味わからないだろう(笑)

 

 どこを見ても、ヘッドにもモーターにもスピーカーにも、 SONY JAPAN と書いてある。
 CHINA ではありません。すべて JAPAN です。古き良き時代のソニー製品です。


●2. ある一日 

 午前中にヤマトが荷物を2個持ってくるのは分かっていたので、仕事しながら待っていました。
 よし受け取った、これで一安心。

 それは部品の仕入れ分で、納品書と照合しながら型番と数量を検品しようとしていたら・・・

 ピンポーン、佐川が来た。あれ?予想外だ。何だっけ。ああ、あの注文分か。納期は月末になると
 言ってたのにもう来た。でも予定より早くてよかった。

 ヤマトが帰ってすぐに佐川が来たので、たぶん外で鉢合わせしたんじゃないかなあ。
 (まあ、あちこちで鉢合わせしてるでしょうけど)

 また届いた荷物を開けて検品していたら・・・今度は、別の荷物を荷造りして発送することになりました。
 けっこう大きいし、部屋が狭い(物が多くて)ため、作業しづらいけど、整理しつつ箱詰めしたり
 ガムテープを貼っていたら、またまたピンポーン。

 また、なんだなんだと思いながら玄関を開けたら、見覚えのあるオジサンが! N*Kだ!!
 んもう、このバタバタ忙しいときに・・・それで、つい、つっけんどんな対応をしてしまいました。

 相手が名乗る前に(もう分かってるから)、NHKでしょう?うちテレビ無いって言ったじゃん。
 部屋の中を確認してもらっていいよ!(ワンルームなので、すでに奥が見えてるけど)と怒鳴ったら、
 「いえ、いいです。わかりました。お忙しいところ大変失礼しました」、と、やけに低姿勢で
 去っていきました。 (つっけんどんな対応ですみませんでした>N*Kのオジサン)

 次回は、ねっとりと濃厚な対応をしたいと思います。「今日こそは決着をつけましょう」 ということで・・・。


■132 2014/07/20 カセットインターフェース 

 もはや商品紹介のページなのか微妙になってきました。自分でも分かってますが、
 面倒なので一緒くたにして行きましょう。あれこれ色々管理するのは大変ですから。

 この記事は、どっちかというと、こっちの分野になるかな・・・いや、両方に関連するから
 こっちに入れたら・・・などと考え出したら進まないから。

 MAD研究所はどちらかというと趣味の内容だけど、そもそも自分の中で趣味も仕事も
 区別が無いようなものです。しいて言えば、少しでもお金を稼げば仕事でしょう。
 それじゃ趣味で作ったものを、あとで売り出したら仕事のページに移動させるのかというと
 わざわざしません。

 なんでもかんでもデジタルで、なにかと、白黒はっきりさせたがる世知辛い世の中(笑)

 たとえば、それは「ある」のか「ない」のか、あるいは、「勝つ」のか「負ける」のか。
 別にどっちでもいいじゃないですか。関係ねえー、で。

 この前、朝4時だったか、近所から奇声が聞こえてきたのでビックリして目が覚めましたよ。
 何かわけの分からないことを叫んでるんだよ。尋常じゃない。
 ケンカなのか?犯罪、あるいは、頭がデムパでアレになってしまったのかと、・・・、
 しばらく様子をみていたら、どうやらサッカーのTV中継を見ているらしく、それで興奮して、
 わけのわからないことを叫んでいたようです。犯罪じゃなくてよかった。

 数年前の深夜、近所のハ***フに泥棒が入ったことがあります。最初は、大きい声が
 聞こえたから、酔っ払いがケンカしてるんだと思いました。それで目が覚めた。
 たぶん、警備員が近くの畑まで追い詰めたのでしょう。その後、パトカーがやってきて、
 車から数人が降り、いっせいにダーッと・・・そんな泥棒一人?に何人もかかる必要があるのか
 どうか知りませんが、「午前二時何分、身柄確保」だったか、「逮捕」だったか、叫んでいました。
 一部始終を見ていたら、こっちも興奮して眠れなくなりましたよ。その後も警察官が近所を
 あるいて検問していたようで、うちの前にも立ち、通行人に職務質問をしていました。
 そういう経験があったから、まだ犯罪がらみかなと思ってしまったわけで・・・。

 ところで、ある基準をもとにして白黒決めるのがデジタルです。

 あくまでも根本はアナログで、その上にデジタルがあります。デジタルは、アナログの一部を
 つまみ食いしているといったら良いでしょうか。デジタルはアナログの上にのっかっています。
 TVはデジタルというけど、電波を送り出すところと、受けるところは、あくまでもアナログです。
 フロッピーもHDDも、ヘッドの読み書き部分はアナログです。
 フラッシュメモリも、SSDも、データの記憶をしている部分ではアナログです。

 その、基準というものをチョット考えてみましょう。

 犬が庭にション**をして、それが土にしみこんで、いずれは井戸に入りますよね。
 それを汲んで飲む、と。つまりは、犬だか猫だか雨水だか地下水だか区別しようのない水を
 飲んでいるわけで・・・それでも井戸水といって飲んでいます。混ざってるし、区別しようが
 ないぐらい薄まっていれば関係ないじゃないですか。水は水なんだと思います。犬ションを
 どこまで薄めれば、バッチクないのか・・・?

 以前、漁船で沖に出た時、トイレは当然、大海原だったわけです。そして船酔いもして、意図せず、
 ご飯粒を海に撒き餌として放出した。それらを魚は飲み込み成長するでしょう。直接じゃなくても
 プランクトンがそれを取り入れて、そのプランクトンを小魚が食べ、さらにその小魚を大きい魚が
 食べる。実際に漁場ではその生態系ができていると教授がおっしゃってましたので、そうなので
 しょう。それで私のご飯粒は原型もなく、おそらく何かの元素のレベルにまで分解され、魚の一部
 になったということです。

 なにやら、あいまいな話になりましたが、あえて白黒つけないでおきましょう。


 なぜか、この21世紀に【カセットインターフェース】を作ることになり、それは流れだったのか、
 PV-7かわいさなのか、とにかく、やりましょう、ということで・・・先日から取り組んでいます。

 PV-7のカセットインターフェース接続口 

 通常、MSX(ターボRを除く)はカセットインターフェースを本体に内蔵しており、DIN8ピンコネクタが
 備わっています。しかしPV-7など一部の機種は別売になっていました。別売のFA-32を買わないと
 カセットテープレコーダに接続できなかったのです。

 おそらく、(だいたい)40歳以上の方でないと、カセットインターフェースといってもご存知ない
 かもしれません。そもそも、カセットテープというものが、若い人には謎というか、かえって新鮮に
 見えるようです。

 ダイヤル式電話のかけ方を20代の人が知らないのを間近に見て、世代間ギャップというものを
 感じました。私も気づけば中年のオッサンだけど、こんなにギャップがあるとは思わなかった。
 私が幼い頃には、まだダイヤルもありませんでした。農村電話といって、ダイヤルは無くて、
 その部分にスピーカーが付いており、それで町の放送をしたりしていました。畑の真ん中にスピーカー
 が立っていた時代です。確か1978年か1979年、ダイヤル式に切り替わったと思います。

 うちは祖母のタバコ店に磁石式電話があり、横のハンドルを回して交換台を呼び出し、番号を告げて
 つないでもらうものでした。ハンドルが発電機になっているわけです。その電気で、交換台の番号札が
 パタッと開き、交換手に知らせる仕組みでした。たとえば、映画「氷雪の門」を見ると分かります。

 若い人との世代間ギャップに戸惑いつつも、逆に、上の世代の方々とは話題が合う自信はあります。
 子供の頃、周囲はお年寄りばかりだったし、戦時中の話など何度も何度も聞かされてきました。
 真空管も普通にあったし、カラーテレビもあったけど、一部は白黒テレビも現役でした。田舎だったから、
 特に、古いものが残っていたものです。

 そのご年配の方から、「バフン紙は知っているか」と聞かれたことがあります。馬糞紙です。
 最初は、小〜中学校のプリントでおなじみの「わら半紙」のことだと思って、そう答えました。
 半分正解だったみたいです。馬糞紙はボール紙を指しているようです。薄く漉いたものが、「わら半紙」に
 なると思います。変な漢字をあてていますけど、原料は、あなたが心配しているそれではありません。


 基本的にある年代以上じゃないと知らないギャグがあって、「当たり前田のクラッカー」もそうですね。
 さっきの「馬」つながりじゃないけど、馬がマークになってますね。

 

 昔のTVで、藤田まことさんが、「俺がこんなに強いのも、当たり前田のクラッカー」と言って
 いたそうです。(動画サイトで探してみて下さい)

 なんで、前田前田、お前だ、当たり前だ、クラッカー、などと言われたりするのか、
 不利な苗字だなと思っていましたが、これですか。

 私も年代的に知りません。生まれる前田もん。あとから聞いて知りました。
 それに、この前田製菓さんは、うちとは親戚でも何でもありませんので、念のため。
 関係はないけど、勝手に宣伝しておきます。

 しかし、なんで「ランチ」なのに、「3時のおやつ」なのか?謎だ。


 カセットインターフェースの話に戻ります。面倒なので、以後はCMT I/Fと略します。

 どうせ作るなら、FA-32を再現するだけじゃなくて、むかし悩まされたロード時のトラブルを防ぐような
 ものはできないか。
 FA-32の中身はネット上に公開されていて、それを見て同じものを作るのは簡単だけど、それでは
 面白くないし、あれこれ調整できるようにする等のアレンジを加える為、独自に考えることにしました。

 CMT I/Fを作るのは初めてではなく、昔、自作マイコン用に作った経験があります。
 そのための回路と、プログラムも当時作ったものです。(いじっていたのは1992年〜1993年頃)

  

 これは、ポータブル式のLED電光板として使えるものでした。写真には写っていませんが、
 フタの上部分にLEDがたくさん並んでいます。

 当時作ったプログラムのリストが出てきました。相当掘り返さないと出てこないと覚悟していたら、
 ちょうどいい具合に、山積みの一番上にありました。
 セーブ、ロードのプログラム(鉛筆書き)

 回路図もありましたけど、ちょっと・・・いま見たらいい加減で、恥ずかしくてとても
 載せられません。ちゃんと動きはするけど、まずいので。

 次の写真がCMT I/F(と、赤外線リモコン回路)です。異なる回路が一緒くたになっています。
 基板のスペースを見つけて、あとから回路を詰め込んだのでしょう。

 

 当時は配線もハンダ付けも未熟で、汚い上に、この部分はあとから付け足した為、
 取り付け方が怪しげです。でも、それなりにきちんと動作していました。

 次の写真は、上記2枚の基板の部品面です。

 

 セーブ側は簡単で、ローパスとアッテネータ程度と思います。
 ロード側はCMOSのインバータをアンプとして使ったと記憶しています。

 CMT I/Fとは言うけれど、別にプログラムやデータのセーブ/ロードに限らなくて、音声の
 録音や再生にも使えました。そりゃあ、確かに音質は悪いけど、音楽でもそれらしく聞こえて
 ましたよ。PWMのようなものだと思います。その前に、MZ-2000でもやっていました。

 ロード端子から、適当に音楽などを外部入力してやって、プログラムで一定周期ごとに読み込み、
 1ビットずつRAMに詰めていきます。これが録音です。
 そのデータを1ビットずつセーブ端子に、一定周期ごとに1ビットずつ出してやれば、再生できます。

 そのデータをどう再生するかはプログラムしだいです。逆再生なども可能でしょう。

 そのほかに、ちょっとした遊びがあります。
 録音したRAM上のデータを、通常のやり方で(MSXで言えばBSAVE)セーブします。
 普通に再生して聞けば、その内容に関わらず、基本的に、ピーーー、ガーーーーですけど・・・・・・。

 テープレコーダの再生ボタンを中途半端に押すか、再生中に早送りボタンを押したか、忘れました。
 その機種のメカによっても違うでしょうけど、とにかく早回しで再生できるようにすると、
 スピーカーから、録音した音声(ピーガーじゃなくて)がスローで聞こえてきました。当たり前といえば
 当たり前だけど、単純に面白いと思いました。

 その、何といいましょうか、ボタンを中途半端に押したりできる「遊び」ができることも、面白かった
 と思います。

 また、CMT I/Fも、ほかに応用があると思うんです。入力に音声信号を入れてやって、波形を
 プログラムで測定すれば、周波数もわかるでしょう。その結果によって判断して、何かをするような
 仕掛けもできると思います。


 ところで今回、新たに開発するCMT I/Fについては、
 現時点でいろんな課題や要望があり、それらをできるだけ取り込んでいきたいと思います。

 まず、それらを整理していきました。次に示しますのは、妄想ブロック図です。

 

 いろいろ考えたり、全体をまとめたい時には、いつも紙に書きながら考えています。必ず、
 1枚の紙に書くことです。A3でもA4でもチラシの裏でも構いませんが、1枚です。全体を一目で
 見通す為です。

 各機能ブロックがあって、そのつながり関係を整理します。信号の方向を明確に矢印で示します。

 PCなどではなく、必ず、手書きします。紙と鉛筆だけです。PCの電源をOFFにして、
 この紙だけに集中します。これがいつものやり方です。
 どんな大きいシステムでも、こうやってブロック図を作るところから始めてきました。
 ここに多くの時間を費やしています。

 とにかく、この紙に必要な情報をまとめていきます。必要な時に一目でわかるようにします。

 私は記憶力がなくて、すぐに忘れてしまいます。設計中に、あれはどうだったっけ?と些細な
 事で時間をロスすることがあり、そのためにも、こんなふうに全体が見えるものが必要です。


 それと、テープレコーダー等がないので、揃える必要がありました。
 あれこれと条件を変えて試す為、可能な限り、各種揃えてみました。

 左から、ICレコーダー OLYMPUS VN-702PC、
 テープレコーダー SONY TCM-400、 そしてカセットテープ(120分)です。

  

 カセットテープは、なぜか未開封で手元に1本だけありました。

 レコーダーとの接続用のケーブルも揃えました。
 右下の黒いやつは、φ2.5の小さいものです。昔はリモート端子用に使われていました。
 いまは、あまり見かけないと思います。一応、手に入れておきました。

 

 カセットテープレコーダはもう1台あり、SONY TCM-36 です。

 カセットではないけど、オープンリールのSONY TC-222L も有ります。
 おそらく40年以上前のものですが、現在も正常に動作します。

 さらに、キットを組み立てたカセットプレーヤ(再生専用)も有ります。
 しかも2台(笑)、保存用か(笑)

 

 このキットは、若松通商さんで現在も売られています。
 しかし、品物は相当古く、私が中学生の頃に有ったものですから、
 少なくとも20年以上は経過しているかもしれません。

 

 そこで、劣化が心配になるのが、ベルト、電池、スポンジ(モルトプレン)です。

 ベルトは、しっかりしていました。大丈夫です。

 電池は、お店のほうで新しい物を入れてありました。

 ヘッドホンのスポンジは、問題ないようでした。別のイヤホンを使うから、あまり関係ないけど。
 カセットプレーヤー本体の中に、スポンジが貼ってある所があります。そこはちょっと
 怪しくなっていました。まあ、問題があれば剥がして貼りかえればいいです。
 ベタベタしてひっつくと厄介なので、もしそうなっていたら早めに取り除くことです。

 これは別のテープレコーダー(40年以上経過した物)の電池フタ部分の写真ですが、
 劣化しているのがお分かり頂けるかと思います。

 (剥がし、起こした状態です)

 まるでカステラの生地を使ったお菓子のようで、ついうっかり食べそうになります。
 色はカステラと違うけど、ココアが入ってるような感じです。
 見た目がしっとりして、ベタベタしているところも、なんかカステラのようです。

 キットの話に戻りますけど、
 部品を台紙に貼り付けてあったセロハンテープが、少々ベタベタしていました。
 それに、半固定抵抗などの端子が黒ずんでいたぐらいかな。それは磨けばいいことなので
 許容範囲です。


 (左) やはり教材ですから、こういう欄があります。悪ガキだった頃を思い出します。
 (右) こんなタイムリー?なイラストが載っていました。たぶんPC-8001かと。

 

 このキットの醍醐味は、速度調整でしょう。50Hzまたは60Hzの点滅を利用して、
 調整します。規定のテープ走行速度になるように調整するわけです。

 こんな模様が付いていて、内側が60Hz用、外側が50Hz用です。

 

 50Hzとか60Hzの点滅光源は、蛍光灯を利用します。
 蛍光灯は、インバータではなくて、純粋な昔ながらの安定器方式のものに限ります。

 半固定抵抗を徐々に回していくと、模様がゆっくり回転して止まるポイントがあるので、そこに合わせます。

 右上の写真は、調整をしてうまく同期したところです。デジカメで、うまいこと撮れてますね。
 内側の輪をご覧下さい。止まって見えます。白黒はハッキリしていないけど、こんなものです。

 ほかに使えそうな光源はないか。アクリチLED電球なんかは、交流電源をそのまま整流しているので、
 使えないかと思ったけれどダメです。正負両方で120Hzの点滅ですから、この調整には使えません。

 そういえば、昔のフロッピーディスクドライブなんかも、このマークが付いているものがありました。
 過去の遺物といえばそうだろうけど、創意工夫の産物ですよね。


 カセットテープは、120分だと傷つきやすいし、とっかえひっかえ試すのに
 1本しかないと不便だから、新しく買ってきました。まだ売ってましたよ。100均に。

 

 MSXのカセットI/Fを現役で使っていた頃(中学〜専門学校)は、オシロスコープを所有していな
 かったので、ロードがうまくいかなくても、直接に波形をみて原因をさぐることはできませんでした。
 音量調整をするとか、何度かやってみるぐらいしかありませんでした。

 結局ロードできなくなるとか、テープがワカメになるとか(これも死語か)、何度も痛い目にあった
 ので、さすがにアホな私も学習して、対策を採っていました。
 同じプログラムを数回続けてセーブしたりとか、面倒でもA面とB面にそれぞれセーブしておけば、
 テープが傷ついても安心でした。

 MZ-2000など、テープデッキを内蔵している機種は、テープが劣化したりしない限り、ほとんど
 ロードエラーとは無縁だったと思います。


 実際にCMT I/Fの基本部分をバラック試作しました。とにかく試してみることです。
 まずはカセットテープにセーブ、ロードしてみました。

 

 これは最低限の構成で、リモートリレー回路は入っていませんが使わないので関係有りません。
 セーブ側はローパスとアッテネータ、ロード側は簡単なフィルタと、リミッタ、コンパレータが基本になって
 います。(このあと、実験しながら、波形整形やアンプなどを追加していきます)

 右上の写真が、実際にプログラムのセーブからロードまでの確認を行ったときの画面です。
 ちゃんとロードできています。

 でも、音を聞くと若干ゆれているような音で、実際に波形を見てもジッタがありました。
 許容範囲内とは思います。エラーなしでちゃんとロードできましたからね。


 次に、ICレコーダーで試しました。

 

 音を聞いた限り、テープみたいに揺れた感じもなく、言葉で表現すれば、キッチリ忠実といいましょう
 か。テープ再生にみられたジッタもありませんでした。波形は一定、まさに「キッチリ」です。

 最初にこれでロードできなかったのは、再生音量調整が小さかった為です。音量が小さいと、
 コンパレータのスレッショルドを超えることができず、出力側の信号が変化しません。
 ある程度、音量を大きくしてやる必要がありました。この機種で、20以上ぐらいでした。

 音量を大きくしたら、正常にロードできました。ICレコーダーでも問題ありません。

 むしろ、SDメモリに直接データを読み書きすれば・・・などと思いますが、口に出してはいけません(笑)

 ICレコーダーを使えば、つねに安定してロードできるでしょう。現時点で分かっているのは
 再生音量をじゅうぶん上げておく必要がある、ぐらいです。安定性などは基本的にテープより勝っています。

 ICレコーダーのイヤホン端子は、当然イヤホンを接続することを前提としていますから、出力は
 絞ってあると思います。

 一方、昔のラジカセなんかは、イヤホンジャックに切り替え接点があり、スピーカーへ行っている信号を
 それで切り換えてイヤホンにつないでいました。イヤホンの場合、抵抗を通すこともありましたけど、
 本体スピーカーとほぼ同じ信号出力でした。イヤホン端子というより外部スピーカー端子でした。
 (EXT SPなどと書いてありました)


 もう1台のテープレコーダーTCM-36でもロードOKでした。

 最後に、キットのテーププレーヤーを試しました。



 残念ながら、これでロードはうまくいきませんでした。

 耳で聞いてみてもノイズは目立つし、音量を上げると、このプレーヤー自体のアンプが
 ボコボコボコ・・・と発振します。
 電解コンデンサが古くて劣化している可能性もあります。あとで調べたいと思います。

 モーターからのノイズが結構聞こえてきます。あれこれ細工したいけど、この限られた
 スペースに部品がおさまりますかどうか。それを試みるのも楽しいけど、本来の仕事から
 はずれそうです。

 ちなみに、このテーププレーヤーは、再生と早送りしかありません。
 巻き戻しはどうするかというと、いったんテープを取り出して裏返し、早送りするのです。
 早送りボタンは、再生ボタンを半分ぐらい押したようなポジションです。

 それくらいは説明書なしでもピンとこなければなりません。(ほんまかいな)
 あるいは、六角の鉛筆をカセットテープの穴につっこんでグルグル回して巻くしかない。


 あと、オープンリールまでは試していません。
 以上の実験は、とりあえず、CMT I/Fの基本部分ができたので、その確認まででした。

 これから、さまざまに条件を変えてみながら、データを収集していこうと思います。
 その結果を設計に反映させていきます。

 MSXに限らず、CMT I/Fが現役の頃は、ここまで意識して使っていなかったと思います。
 PC-6001も、MZ-2000も、ワープロも、みんなカセットテープにセーブ、ロードしていました。

 調子が悪くなれば、ピンチローラやヘッドを、綿棒にアルコールをしみこませて拭ったり、
 クリーニングテープをかけたり、色々と手をかけていましたよね。


 ところで、リモートリレーはどうするか?

 そりゃ何だい?と聞かれそうですね。昔のテープレコーダーは、外部接点によって、
 テープを動かしたり止めたりできたのです。主に録音時に使っていたでしょう。
 マイクにスイッチが付いていました。そしてマイクのコードの先端には、二つのプラグが
 付いていました。ひとつはマイクの信号、そしてもうひとつはリモート(接点)でした。

 そういう端子がテープレコーダーにあったわけです。いまのテープレコーダーには
 ありません。
 MSXなどのCMT I/Fにはリモート端子があって、接点出力でした。MOTOR ON とか、
 MOTOR OFF などのBASICコマンドで制御することができました。

 高校生の頃に買ったラジカセは、リモート端子がなかったので、勝手に背中に穴をあけ、
 そこにジャックを取り付けて、モーターの配線をジャック経由で通すように細工して
 使っていました。ちゃんと切り替え接点を使って、プラグを差してないときは導通して
 普通に使えました。プラグを差し込んでいるときは、外部からのON/OFFに従うように
 していました。

 リモートがあると何が便利か、楽しいかというと、たとえば・・・
 OPEN命令で、あるデータファイルを逐次、テープに書き出していく処理をしていくと
 します。データが一定量たまったら、テープを動かしてセーブします。終わったらテープを
 止めます。勝手に動いたり、止まったり、・・・・・・その動きが自動的に行われているのを
 見るのは、なんか楽しかったもんです。

 そのリレー、いま必要かというと微妙で、無くても別に困らないんですけど、それ以外の
 使い道も考えられるので、付けようと思います。

 当時どんなふうに遊んでいたかというと、たとえばモールス信号を発生していました。
 あいにく無線はしてなかったので、無線機にはつなぎませんでしたけど、電鍵があれば
 そこに並列につなげば良いでしょう。リレーカチカチでモールス、意味も無く遊んでいました。

 10 MOTOR ON: MOTOR OFF: GOTO 10
 を実行すると、リレーがジーッと鳴って壊れそうでした。そう、ある種の音源としても
 使い道があるかもしれません。


■131 2014/07/14 なぞの解明 

 しばらく間が空いてしまいましたが、例によって難題を抱え、ここ1週間ほど
 四苦八苦していました。

 どうしてもだめな場合の対応とか、言い訳までも考えたりして、いつもの事です(笑)。
 そうやって自分を追い詰めていくと、道が開けてくるのです。

 あとで思い出すと、グッタリするんですけどね。

 いよいよ行き詰ってきて、あれこれ試しても打つ手がない状況でした。
 なんでダメなのか、さっぱりわからん。

 いよいよ腹をくくって?
 昨日の夕方にアクリル(カートリッジケース)の加工をしながら、原因究明の為に
 思いつく限りのことを紙にリストアップしていきました。

 その後、夜中に片っ端から試しまして、ひとつひとつ検証していったけど効果がなかった。
 何にも変わらない。何度やってもダメ。

 いま振り返ってみれば、無駄なこともいっぱいしました。じつは壊れてない部品を
 (やむを得ず)壊しながらはずして新品に換えてみたりとか。でも、やってみないと、
 確かめてみないとわかりませんからね。だから100%無駄でもない。

 ふと思いついて、これは「カン」なんですけど、全く違うところをつっついてみたら
 明らかに違いが出た。これだ!

 これをヒントにあれこれ追いかけてみて、試してみて、ようやく分かった、という話です。
 間違いない、というところまで確認してから、昨夜はとりあえず寝ました。

 以前の基板では正常に動いた、何度もテストして、かつ何台も作った結果からも
 正常だったのでそのまま流用したら、じつはアナログ的な微妙なところで動いたり
 動かなかったりのギリギリだったから、余計に分かりにくかったのでしょう。

 分かってしまえば何てことはない単純な原因ですけど、それがなかなか分からない
 から苦労するんですね。

 おかしいのはそこだから、「そこ」を集中的に調べるのは当然でしょう。
 「そこ」ばかり集中的に調べたり、攻めてみたりするわけです。

 だけど結果的に、原因は「そこじゃなかった」のです。

 上手な例えが思いつかないけど、頭痛の原因は実は腹だった、みたいな
 感じでしょうか。いくら頭痛薬を飲んでも良くならない。試しにお腹の薬を
 飲んだら良くなった、という具合です。
 私は医者じゃないんで、人体で実際にそんな事があるかどうかは知りません。
 上手な例えが思いつかなくて、苦し紛れでした。

 まあ、医者じゃないけど、今朝は早朝からオペをしました。

 対策用の部品を、昨夜、接着剤でくっつけておいたので、スムーズに作業開始
 できました。それが改造の足場にもなるので、しっかり固定されている必要が
 ありました。

 そして波形を見たり、何度も動かしてみて、これで解決したことが確認できました。

 こうやって解決するのは、つい昨日までは想像もできなかったことです。

 よく家電品などの基板の裏にくっついている物(ジャンパー線とかコンデンサ)を
 見ると、ハハハ、設計ミスしてら、と笑われたり(笑ったり/自分も)しますが、
 じつは以上のようなストーリーが隠されているわけです。そんな事は誰も知らないし、
 誰にも関係ないけどね。


 ところで最近の動きは、

 7/10、「さんすろっと」 2台の出荷を完了しました。

 昨日7/13、
 アクリルのカートリッジケースの設計変更(関連記事:下記1)をしてから5個作りました。

 そのほか色々と仕事をやってますが、ちょっと忙しくなってきましたので、
 しばらく潜伏するかもしれません。

 誤解されないように書いておくと、本来の仕事は設計を受託して製品をおさめることです。
 ユニバーサル基板で試作品を組み立てたり、基板のパターン設計から部品実装まで行い
 完成基板をおさめたり、色々です。

 今年のはじめ頃は大きいプロジェクトで死ぬほど大変でしたけど、それはハードもソフトも
 現地調整も全て含むものでした。私はそれらが全部できるから一人でやれるんだけど、
 正直に言って一人で全部やるのはきつい。かといって人は雇えない。
 肩や腰が辛くなって我慢できなくなり、めったにそういうことにお金を使わないけど、
 マッサージ屋さんに通いながら現場通いをしていたものです。

 そういう受託の仕事が暇になったら、あるいは合間を見て、マニア向けの(自分もマニア)
 物を作っているのです。たとえばMSX用の周辺機器とか。
 最近その記事ばっかりだったから、そればっかりやっているような印象があるけど、
 それ以外のことは書いてないだけです。特定の顧客向けのものは書けませんから。
 許可を頂いてから、こういう実績があります、とご紹介することはできると思います。

 ネットというものは、書いてあること、あるいは写真に写っているものが全て、と見られるから
 難しいよね。MSXばっかりやってるように受け止められてないかと、ふと思ったもので。

 いつも、言葉が足りないんじゃないかと思って、漏らさないように長文を書いてしまうが、
 かえって伝わらなくなったりする。読むほうが見落としていて、書いたほうは書いたのにと
 思う。解釈の違いとか。こういうことを考えていると何も書けなくなってしまうよ。


 さっきマッサージ屋さんの話を書きましたけど、1回あたり数千円かかったのですよ。高い。
 店の外を見たら高級車があったから、儲かってるんだろうね。

 基本的に、人間と台があればできる仕事よね。私の商売は部品を仕入れて(前払いで、
 現金で)、それを組み立ててデバッグしてテストして、納品して、最後にお金が入ってくるん
 だけど(通販は前払いだけど)、その意味ではマッサージ屋さんは良いよね(笑)。

 高級車なんて、なんで欲しくなるのか分からん。車なんてお金がかかるだけの消耗品じゃ
 ないですか。どうせ、こすったりぶつけたりするんだし・・・どんなに高価でも自分で運転しないと
 いけないでしょう。タクシーとかバスのほうが楽だ。寝てれば着く。車に使うお金があったら
 もっと他に有効活用したいと思う。

 いまも一応マイカーあるけど、現場行きがなければめったに動かさないし、3ヶ月ぶりに給油、
 ということもザラにあってガソリン値上げもあまり関係ない(笑)。動かさないからバッテリーが
 心配だ。もう動かなくなったかもしれない。端子をはずしておこう。もう古い車だけど、次は
 買うつもりがないし、買えないな。


 「忙しい」と言えば、「儲かってますね」と言われるけど、儲かってないんですよ。
 だいたいお金の計算なんか苦手だから、いや、学校で経理の勉強はしたけど忘れたし。
 だったら商売向いてないんじゃないのかといえばそうだろうね(笑)。

 いままで国民年金を一度も欠かすことなく払ってきましたが、とうとう、免除申請を出しました。
 将来ちゃんと返ってくるのか疑ってるし、目先の現金は生活に回したほうが良いですから。


●1. アクリル板の厚みについて(続き) 

 カートリッジケース等の製作で苦労したのは、材料の板厚のバラツキです。

 どこまでばらついているのか分からないので、経験から、ある上限に決めて設計しました。
 ところが、それをオーバーするのが出てきて、部品がはまらないという問題がありました。

 ヤスリでエッジ部分をゴリゴリとひたすら削って、どうにかはめこんだりしていましたが、
 毎回それをやるのは本当に大変です。

 理想はピッタリはまること。ミゾに板の端を差し込んだら、両サイドと底面とあわせて3面で
 接着できるから強度的に良いでしょう。だからギリギリに設計していたのです。

 ところが実際の材料は、それを上回るバラツキがあって、ミゾに合わないのがあった。

 現実に仕入れた材料はオーバーしていたわけです。
 いや、材料は、と一緒くたにしたらおかしいです。正確には、材料の一部はオーバーして
 いたということになります。

 実際どうなのか、例をご覧にいれましょう。アクリル板の四隅の厚みをノギスで
 はかってみました。これは2mm厚と称して売られているものです。キャスト材です。

 四隅の紙を両面とも剥がして測定しました。

 左側の上下2点は2.3mm、右側の上下2点は2.2mmでした。左右だけで0.1mm違うし、
 そもそも2.0mmではありません。

 だから、深さ2.2mmで切り抜くと、片方は皮が残ってしまうのです。そのくらいは簡単に
 取れるから全然構いません。しかし、もっと厚い皮が残ると厄介です。

 いままでの経験では、メーカーも色々ですけど(三菱とか住友とかクラレとか)、
 1.8mmから2.4mmの範囲でバラツキがありました。

 今は、アクリル板の断面を見たり触ったりすれば、ちょっと厚いな(2.0mmに対して)と
 何となく分かるぐらいになりました。

 念のために書きますが、本来、厚みにバラツキのあるキャスト材でも、厚みを指定して購入する
 事は可能のようです。ただ、・・・・・・そう、値段が上がるのです。ただでさえ押し出し材より
 高いキャスト材なのに、さらに値段が上がる。あきらめてしまいます。


 それで結局、設計をどのようにしてケースを5個作ったかというと、ミゾを2.3mmにしました。
 おかげでスムーズに組立ができたけど、ひとつだけ合わないのがあって、それが
 厚み2.4mmだったというわけです。まさか2.5mmなんてのは無いだろうな。

 合わないのは使わないようにして、以前の(大量にある)失敗作のストックから、
 使えそうな部品を取り出して使いました。失敗作といえば聞こえが悪いが、全部が失敗
 ではなくて、溝の幅が失敗なのであって、それ以外の部品は問題ないのです。一度に
 1枚の板から一そろいの部品を作るから、一部がダメなら全部余ってしまうというわけです。

 あまりミゾの隙間に余裕をもたせるとスカスカになるかと心配したけど、作ったものを調べた限り
 問題ないようです。
 もしスキマが気になるようであれば、スーパーXなどの接着剤で埋めたらいいと思います。


 アクリルの加工をたくさんすると、ご覧のように、周囲に雪が降ったようになります。
 写真では、それほどには見えないけど、肉眼ではもっとあるように見えます。
 なぜ写真は、肉眼で見たように撮れないのか、わかりません。

 掃除が大変ヨ!


●2. FPGA評価ボード(ミニ)製作 

 7/10、発注していた部品が揃ったので、製作を開始しました。

 

 チップを手作業で実装するのは、技能的には全く問題ないけど、けっこう手間がかかります。

 そして、これが冒頭に書いていたトラブル発生で苦労したものです。
 原因がハッキリ分かって、確かな解決策を施したので心配は全くありません。
 ただ、お待たせして申し訳ありませんでした。

 さあ、出荷です。荷造りしましょう。(明日出荷予定)
 「らむまっくす」も出荷します。ご注文、有難うございました。

 


 結局、ご注文2台に対し、3台作ってしまったので(最初の1台は不良と勘違いしていた
 ので作り直した為)、1台が在庫となりました。

 通常は部品手配、製作に1週間程度頂いておりますが、その1台については
 ご注文を頂いた場合、早く出荷できます。


 それから、フタの改良版を試作してみたので、改めてご紹介したいと思います。

 フラットケーブルが引き出せるように、そして、リセットボタンがツマヨウジ等で
 押せるように穴をあけました。


●3. その他 

 だめだこりゃ。

 

 いくら安くても、これは買わないほうがいいと思う。保管していたら液漏れだらけ。
 アルカリだから始末が悪い。
 じつは、100均の店頭でもボタン電池が液漏れしているのを見たことがある。

 丸ごと捨ててしまえ!(信長入ってます)


 腕時計の電池も液漏れしていて、愛用の?毛沢東の腕時計だったのだが、
 腐食してもうダメかと思った。なんとか顕微鏡下の手術で生き返らせることができた。

 残念ながら腕を振るタイプではない。ただ写真が入っているだけ。

 電池から液漏れして、それが広い範囲に及んでいた。基板に緑青が見える。

 

 あちこちのサビを落としたり、洗浄したりして、ようやく動くようにした。

 これは中国上海のお土産をもらったのだけど、面白いのは、中身が日本製
 だということです。ミヨタのムーブメントが入っていました。
 いいのか毛沢東・・・中身は日本製で・・・間違いのない物を使いたかったのか、
 分からないけど。


 次はコレ。

 

 何を作ろうとしているのか・・・? 近日中にわかるかも、しれません。


 次は・・・
 せっかく久しぶりに注文してやろうとしたのに、なんという仕打ち。何度やってもエラーが出て進まない。
 デジキーに注文するぞ、ヲ〜イ!

 ← エラー画面の一部

 上の写真とは関係ない話題ですけど・・・
 RSは、信用関係が厳しいようです。固定電話を廃止しただけで「自動引き落としは
 解約させて頂きます」ということになりました。(いままで自動引き落としになっていた。
 クレジットが無かった頃、たびたび銀行振込をするのは不便だったから、そうしていた
 んだけど)

 固定電話を廃止した時に、自分でユーザ情報を変更して電話番号を消しておいたら、
 その日のうちに察知して、連絡してきたわけだ。余計なことしないで放置しておけば、
 あえて電話をかけてくるまでは気づかれなかっただろうと思う(笑)。

 携帯電話の番号だけでは信用がないらしい。いまどき古い考えだな。
 購入時に身分証明もしているし、なんで信用できないの?

 うち一人でやってるから、現場や外回りしているときに固定電話にかけてこられても
 誰も出ないのよ。だから固定電話は廃止しました。迷惑電話も多かったし。

 お金をかけて転送電話とかしませんよ。携帯に直接かけたほうが便利じゃないですか。
 コードレスホンも不要だし。合理的だと思うけどなあ。

 今はRSの支払いもクレジットカード対応だから、それで間に合っています。
 もっとも、高いから全然買わないけどね。前回いつ買ったっけ。去年Raspberry Piを仕方なく買った
 ぐらいか。それ「だけ」は他社より安かったから(笑)


 おまけ、
 最近の顔を載せておきましょうか。

 懐かしのポケコン。27年前の物。

 こんなオッサンの写真イラネ〜。


■130 2014/07/08 台風接近中 

 今度の台風は強いとの事、心配です。

 今日は、私の住んでいる所は台風の気配もなく、基本的に曇り、時々晴れでした。
 風もほとんどありませんでした。ただ、蒸し暑かったです。それと、今年になって初めて
 セミの声が聞こえました。ちょっとだけ。

 おかげさまで製造が増えまして、今週一杯それにかかりっきりになると思います。
 同時進行でやっている仕事もあります。

 暴風雨ともなれば、作業場に行けなくなってアクリルの加工ができないし、停電なら
 なおさら動けませんから、その時はあきらめて休みます。


●1. MSX拡張スロットからの音声出力 

 MSX拡張スロットの音声端子(49ピン)は、本体への音声入力となっています。

 たとえば音源を搭載したカートリッジだったら、音源チップからの出力をその端子に
 つなぎ、MSX本体へ音声信号を入力する仕掛けですね。

 ところで、その逆(MSXからの音声出力)は、残念ながら拡張スロット上にありません。
 どうしても音声出力をカートリッジ側で利用したい場合、どうしたらいいでしょう。

 そこで、ふと思いついて実験してみました。
 1chipMSXの音声回路を思い出して、逆もいけるんじゃないかと思いついたわけです。



 信号を取り出すだけなので、適当な試作基板から49ピンとGNDをリード線で出しました。
 それをアンプ内蔵スピーカーにつなぎ、音声が逆に出力されていないか確かめました。

 (この写真のアンプ内蔵スピーカーは、ワイヤレスチャイムの受信機を改造したものです。
 電池ボックスとスピーカー、電源スイッチを流用し、LM386のアンプ基板を組込済み。)

 その結果、音声が漏れてきているのが確認できました。
 BASICからPLAY文で音階を鳴らしてみたり、ゲームソフトを動かしてみたり、BEEPを
 鳴らしたり・・・ちゃんと音が聞こえました。
 モニターTVをOFFにして確認、ちゃんとアンプ内蔵スピーカーから鳴っていました。

 回路を見れば、そりゃあ、当たり前よと言われるでしょうけど、本当かどうか実際に確かめて
 みる姿勢が大事です。
 私自身、テクニカルハンドブックに入力と書いてあったから、入力なんだと思い込んでいました。
 案外、やってみるもんですね。

 1chipMSXの場合、ミキシングの回路は、単純にコンデンサを通して、各音声信号を
 ひとつにつないであります。信号の方向は決まってないのです。つまり逆流も「有り」です。

 もし、それぞれの音声信号ごとにアンプ(バッファ)を通して、その先でミキシング・・・だったら
 逆流はありえない事ですけど、わざわざそんな複雑な回路を組む必要はないと思います。
 量産ならなおさらでしょう。少ない部品で構成しなければなりませんから。

 この実験は1chipMSXを使った場合でした。他の機種であっても、試しに49ピンから
 音声信号を取り出してみると、案外いけるかもしれません。

 用途によって、どの程度の信号レベルを必要とされるか分かりませんが、レベルが
 足りない場合(音が小さい場合)、アンプを追加すれば良いでしょう。

 いくつかのMSXの回路も調べてみましたら、簡単な回路構成でした。
 各音声入力から、抵抗やコンデンサを通して一つにつないであるので、音声出力としても
 利用できるかもしれません。但し、回路は機種によって違う可能性があるので、ほかの機種で
 使えるとは限りません。回路が違えば、得られる信号レベルも異なるかもわかりません。
 あくまでも想定外の使い方ですから、期待しないで下さい。保証はありません。

 中には、PV-7のように、本体側で49ピンには何もつながっていない機種もありますから!
 (これは例外と考えて良いでしょう)


●2. PayPal対応 

 PayPalの本人確認手続きが完了し、お支払いが受け取れるようになりました。
 通販ページで、お支払いの選択肢にPayPalを追加しました。
 ご利用時は、お買い上げ総合計金額(送料含みます)の3%+100円の手数料を加算させて
 頂きます。
 弊社がPayPalでお支払いを受け取る際、手数料を引かれる為です。PayPalから引かれる
 手数料の額は、送金額によって幅がありますが、弊社からお客様への請求としては、
 一律、前述の計算式にて計算いたします。


●3. らむまっくす(増設RAM) 在庫状況 

 おかげさまで、初回分の基板は残り1枚となりました。(7/8現在)
 もっとも、最初から基板は少ししか製作していませんでした。

 その残り1個がなかなか売れないかもわかりませんが・・・欲しい方はお早めにどうぞ。
 在庫切れ後は、基板入荷までしばらくかかります。

 これから、一部ミスした所などを修正し、次回発注を準備したいと思います。


 無駄な機能ですが、青色LEDを追加して、カートリッジケース背面のロゴマークを照らすのも
 面白いかなと思います。何しろ背面なので、正面からは見えません。本当に無駄でしょう(笑)。
 消費電流は微々たるものですけど、電気の無駄以外のなにものでもありません。
 でも良いのです。趣味ですから。

 ケースが透明だから、そういう遊び方もできるわけです。

 MSXのカートリッジで透明なものは、おそらく無かったと思います。ほとんど黒でした。
 基本的には材料を変えれば、透明でも何でも可能です。

 カートリッジを正面から見て左下に穴があり、それはカートリッジの差し込みを検知する為の
 光センサ用として考えられていたと思いますが、実際には使われていなかったでしょう。
 その目的の為であれば、ケースが透明だったら機能しないのでまずいですね。

 ROMは昔、窓付きEPROMが使われたりしていました。黒いケースだったら光が入らないので、
 ラベルを貼らなくて済みますね。実際、MSX-SERIAL232の中のROMはラベルが貼って
 ありませんでした。

 ゲームカートリッジは、窓付きROMよりも、ほとんどマスクROMかワンタイムROMだったと
 思います。ワンタイムは、窓付きと中身は一緒ですけど窓がありません。窓付きはセラミック
 パッケージだけど、ワンタイムは通常の樹脂になっていて、それで安い。

 窓付きは紫外線が当たると記憶が消えるので、シールを貼って遮光していました。シールには
 バージョンや管理番号を書いたりしていました。専用の物もあったけど、5インチフロッピーの
 プロテクトシールなんかも、当時は手元にたくさんあったので使っていたものです。銀色とか
 黒で、遮光性がありますから、まさにピッタリでした。
 シールは後で剥がしやすいものが望ましいです。剥がそうとすると糊が残ったり破れたりする
 のは始末が悪いです。たとえばガムテープとか、手近なものをとりあえず使うのはいけません。
 あとでベタベタして面倒です。

 窓をふさがないとどうなるかというと、光が入ったときに誤作動を起こすことがあります。
 紫外線じゃなくても可視光線でもだめです。ROMの窓をふさがないまま、動作中の
 試作機の写真を撮ろうとストロボをたいたら、暴走してしまったことがありました。


■129 2014/07/05 製造と出荷! 

 本日は、「さんすろっと」と「らむまっくす」を検査して出荷しました。

 

 ヤマトに行ったり、郵便局に行ったり、さらにホームセンターに行ったり、
 その後は作業場でアルミを削ったりと、まさに東奔西走、というほどでもありません。

 ホームセンターに何しに行ったのよ?という疑問が生まれますが、大したことはなくて
 コピー用紙を1パック、そして注射器を買いに行ったのです。・・・・・・注射器!?

 

 NIPROって書いてあります。医療用の流用ですけど、針は尖っていません。

 人体に使用してはいけません。

 (↑赤インク入れとけばよかったな。黒っぽくしたらリアル)

 もちろん、アクリルの接着用です。
 大雑把なスポイトに始まって、結局、これにたどり着いたわけです。
 実際、使いやすかったです。最初から買っておけば、という話でした。

 誰かに、この注射器を見られたりすると、「薬物をやってるのか?」と思われそうでイヤですね。
 あらぬ疑いをかけられそうです。見て納得できるように、もとの袋に入れて、
 説明書と一緒にしまっておきます(笑)

 そういえば小学生の頃、学校でインフルエンザの予防接種があった後に、
 焼却炉には使用済みの注射器が大量に捨ててあったのを覚えています。
 ほとんど針ははずしてあったと思いますが、付いたままの物もあったような
 気がします。それを拾って、おもちゃにしていたヤツもいました。そいつが確か、
 針付きも持っていたような気がします。危ねえ、なにか感染するんじゃないかと思い、
 私は触りませんでした。近づくのもイヤでした。
 いまでは学校でゴミを焼却できませんが、当時は焼却するのが普通でした。
 学校中のありとあらゆるゴミを焼却炉で燃やしていました。黒煙モクモク。
 医療廃棄物の処理までテキトー、いい加減な時代だったと思います。


 それから、ついにこれが空になりました。最初にこぼしたから、少なかったし。

 dead!じゃなくてempty!

 さんざん私を驚かせて、目にも入った接着剤でしたが、こうやって空っぽになり、
 フタをあけても音がしなくなると、かえって寂しくもなります(笑)。

 接着剤を愛するがあまりに、これに先っちょをつっこんで・・・以下略。
 あ、先っちょって、注射器のですよ。誤解のないように。


 それから、コピー用紙を1パック買ってきたのは、いま使っている紙が詰まりやすいから、
 代わりが必要だったからです。
 いま使っているのは、再生紙で真っ白ではないもの。昔のわら半紙ほどではないが、
 それに近い色の紙です。真っ白の紙よりも、目には優しそうだという理由で買ったもの
 でした。それが、薄いのか滑りやすいのか分からないが、よくプリンタに詰まるのです。
 途中で送れなくなって、ローラーがキーキー鳴って止まります。掃除したり、ローラーを
 アルコールで拭いたりしてもダメ。印刷するたびに詰まってグシャグシャになって、
 紙くずを作っているようなものでした。
 それを普通の白いコピー用紙に変えたら、全く正常に印刷できました。
 詰まりやすい再生紙は、自分のメモ帳、実験ノート?用に使おうと思います。


 これは、増設RAMカートリッジ「らむまっくす」の色違い3種類を、「さんすろっと」に
 差し込んだ状態です。

 カエルグリーンの蛍光が目立つ。

 二度と見られない、この組み合わせ。みんな旅立ちました。

 しかし私には、まだ仕事が残っています。説明書がまだなのです。説明書と、そして
 テストプログラム。いま作成中です。スミマセン。
 単に増設RAMとして使うだけなら、特に説明書はいりません。
 ROMの代用として使う場合、書き込みや操作手順を説明するために説明書が必要です。


 それから、FPGA評価ボード(ミニ)MFP-PCY6240Z-Aのご注文を久しぶりに頂き、
 取り寄せていた部品が届いたので、コツコツと実装をしていました。

 

 自分の負担を減らすためには、知り合いの実装屋さんに頼むべきだと思うけれど、
 つい、自分でやってしまうのです。
 「前田さん、あなたは設計をしなきゃ。それに時間を使わないと。実装はウチに任せて
 下さい」って言われたけど、わずかな外注費を惜しむというか・・・。でも、お金は後で取り戻せるけど、
 時間は絶対に取り戻せない。適切に判断しないといけませんね。

 ただ、数が出るものじゃないと・・・1枚ぐらいなら自分でやったほうが早そうです。
 数が多かったら、それにかかりきりになるし、きついから、外注しようとは思うけれど。

 そう、ある程度まとめて作れるなら外注に頼みたいと思う。現状の、注文を受けるたびに作る、
 つまり受注生産の方式だと、注文のたびに1個ずつ手作りになってしまう。1個だけのために
 部材を実装屋さんに持ち込んだり、あるいは送ったりするのもどうかなと。ガソリン代や送料も
 かかるわけだ。

 いや、最初に基板と部材を実装屋さんに預けておけばいいのか。まとめて全機種分とか。
 在庫管理も手数料を払ってお願いする。注文があったら、型番と台数を指定して作ってもらえば
 いいのか。抵抗とかよく使う部品は実装屋さんの在庫を分けてもらったりすればいい。
 それでいけるかもしれない。

 

 私は、半田付けはプロ級の腕前です。ただ、試験を受ける機会がなく、資格を持っていないので
 公的には証明できませんが、これまでの実績としては半田付けに起因するトラブルはありません。
 最低限の信頼性は間違いなく満たしていると思います。

 良い会社には恵まれなかったが、中小零細企業ばかりを渡り歩く中で、いろんな業務や
 経験を積ませてもらったので、回路設計から基板設計、製造、機構部品の製作など、
 一連の流れが自分でできるようになりました。これが自分の強みです。
 しかし、できるからといって全部自分で抱えていたら仕事が進まないわけです。それは
 いずれ解決しなければならない課題でしょう。誰かに教えたりして人材を育てるとか。



 ところで、最近は依頼された仕事の基板を次々に設計、発注しています。残念ながら
 特定客先向けですので、皆さんの目にふれることはありません。


■128 2014/07/03 閉じこもり 

 製造や他の仕事のため、しばらくの間、閉じこもりそうです。
 数日間、雨が続く模様、どっちみち閉じこもりです。


●1. 通販のお支払い方法の追加(準備中) 

 現在、PayPalでもお支払いができるように手続きを進めているところです。

 クレジットカード、PayPalアカウントが有れば、お忙しい中、銀行振込に
 行かなくて済むようになります。(ネット銀行をご利用の方は別ですが)

 数年前は、特に何もしなくても、PayPalの送金を受けることができていました。
 いつの間にか規約が変わったようです(私が知らなかっただけですが)。
 現在は、送金(自分から相手へ)しかできなくて、その逆ができなくなっていました。

 先日、身分証明書を送りました。今度は先方から暗証番号を送ってくるので、それが
 郵送で届き次第、入力して手続きをすすめていくことになっています。

 なお、PayPalでの送金は、PayPalの手数料を引かれた額が私のアカウントに入ります。
 従いまして、その分を含めて手数料を加算させて頂くようにします。


●2. アクリル板の厚みについて 

 先日、カートリッジケースの写真を載せましたけれど、その倍ぐらいの失敗作があります。

 それが別にすごいわけでも何でもないし、値段が高くなる言い訳でもありません。
 ただ、なぜ失敗したかを分析する必要があります。

 また、せっかく作ったので材料を無駄にしたくないし、手直しして利用したいものです。

 ここで、改めてアクリル板について整理しておきます。
 アクリル板には、押し出し材と、キャスト材の2種類があります。その中間のものも
 ありますが、ここでは省略します。
 切削には、キャストが向いています。押し出し材を切削すると、その熱で融けるからです。
 値段は、押し出し材のほうが安いです。キャスト材は高いです。

 厚みの誤差は、押し出し材のほうが小さく、キャストは比較的大きいようです。
 実際どうなのか?と申しますと、私の経験からは、やはりバラツキがありました。

 10mmという厚い板を使っていた頃もありましたけど、やはり10.8mmとか、
 そんなのがあったと思います。深さ10mmで切り込んでも、厚い皮が残ってしまうので
 おかしいと思いました。
 同じ1枚の板なのに、手前と向こうの端では、厚みが違っていたというのも
 あったような無かったような気がします。(記憶があいまいでスミマセン)

 昔は、加工するたびに材料の厚みをいちいち測って、それに合わせた加工データを
 そのつど作ってから加工していたこともありました。しかし、面倒です。


 では、今回使った材料(キャスト材)は、実際どんな具合だったでしょうか?

 これは厚い、2.2mmあります。

 これはちょうど2.0mmでした。

 これは2mm未満で、1.9mmでした。

 カエルグリーンは2.1mmでした。

 この調べた範囲だけで、1.9mmから2.2mmまでのバラツキがありました。

 なぜ厚みを問題にするかというと、組み立てや、全体の寸法に関係するからです。
 板の厚みが違えば、完成時のカートリッジの厚みも違います。

 特に、2.1mmのスリットに板をはめ込む箇所があり、もし板厚が2.1mmを超えていたら、
 そのままはめ込むことができません。
 実際いくつもそれがあって、カエルグリーンもそうだったんです。合わないからといって、
 捨てるわけには行きません。どうしたかというと、とにかくヤスリでゴリゴリ削って
 合わせ込みました。

 ヤスリの角度を浅くして、エッジ部分を削るわけです。それを、はめ込みの部分すべてに
 対して実施しなければなりません。

 文章で書けば、たったそれだけのことですけど、実際の作業は相当な手間と時間を要します。
 合わせてみたら合わない、また削れ、合わせてみる、また削れ、といった具合です。

 もし強引に差し込んではまったとしても、それがスリットを押し広げてしまい(スリットの幅より
 板が厚いのですから当然)、スリット側の板が歪みます。
 その歪みは他の箇所に影響して、結局スキマがあいたりして組み立てられなくなります。
 最悪、割れてしまいます。(実際に一つは割りました)

 板厚のばらつきを考慮すると、
 設計で、スリット幅を最悪値の2.2mmか2.3mmにするように変更しないといけません。あまり
 広くしたらスカスカになるので、余裕がありすぎてもだめです。スキマがあいたら、接着の
 面がなくなる。理想的にはピッタリはまることです。

 さきほどの写真では、透明やスモークのサンプルをはかりましたけど、それぞれ購入先や
 メーカーが異なるものです。
 ばらつきを一定にするには、まず、同一メーカーの同一材料をまとめて仕入れる必要があると
 考えます。
 それで関東方面の材料業者に、透明20枚をまとめて発注しました。送料\1,200もかかります。
 これが原価にもかかってくるわけです。何をするにもタダではない。

 ケースは本当はもっと安価で出したいし、そうしないと売れないでしょう。300円とか500円に
 したいのです。ところが材料だけで少なくともそれくらいかかる。ホームセンターで買ったら800円近く
 します(1個分の材料1枚で/先日レシートを掲載した通り)。
 材料の業者からまとめて仕入れればもっと安くなるけれど、今度は送料がかかるし、少なくとも
 在庫を抱え込んでしまいます。それで透明だけ、となってしまいます。

 機械で加工すれば刃も消耗するし電気代もかかる。作業場はタダで借りているのではない。
 自分一人だから、長時間、加工につきっきりで、その後の洗浄とか組み立てもするから、どうしても、
 値段が上がってしまいます。

 むしろ自分で作って売るのは無しにして、設計図を公開し、欲しい方は自由に作って下さい、とする
 ものなのかどうか。
 しかし、スリットの加工なんかは手作業では困難だろうと思います。レーザーでもたぶんできないで
 しょう。カットはできても、ある一定の深さに削り込むのは原理的にできないと思います。(理解が
 間違っていたらスミマセン)

 設計自体を、スリットなしでできるように全面的に変えるものかどうか。

 悔しいです・・・金型作れなくて。安くできなくて。そんなに需要あるのかと考えれば、それほど
 ないだろうとは思うけれど。逆に、需要を掘り起こすという考え方もあるだろうけど。

 どうすりゃいいのか悩みますが、数量が少ないのだから、かえってCNC加工が向いているのかも
 しれません。現状で進めながら、いろいろ考えたり試してみようと思います。
 CNC加工は、データを変更できますから、カスタムにも対応しやすいです。


●3. 今後の新製品について 

 実際に設計中のもの、試作したものが複数あります。以前からやりかけているものも仕上げたい
 と思っています。仕事の優先順位を考えて進めていきます。ご期待下さい。

 こんなものがあったら・・・というご意見、ご要望などがございましたら、お気軽にお寄せ下さい。


■127 2014/07/01 製造 

 デジカメの電池切れ表示が出たので、電池フタを開けようとしたら、開かない。
 開く方向にスライドしようとしても開かない。固まっている。

 なんで?・・・・・・あ、そうだ!接着剤のせいだ!!

 デジカメまで、先日のアクリル接着剤の洗礼を受けていたのです。近くにあったから、
 接着剤をかぶって筐体下部のプラスチックが一部溶け、なんと、電池のフタが接着
 されていました。
 慎重に剥がすようにして、なんとか開けました。幸い、破損がなくて助かりました。


●1. 新製品 

 ・拡張スロットボックス 「さんすろっと」

 ・増設RAM 「らむまっくす」

 早速、ご注文を頂きました。有難うございます。只今、製造中です。

 

 予約分は先に、可能な所から製造着手していたのですが、一部の部品の到着を待って
 完成となりました。
 電子部品はもちろん、スペーサやビスなど、ほぼ全てを通販に頼らなければなりません。

 バッファカートリッジも、間もなく完成するので、できしだい動作テストを行う予定です。



 慎重に、丁寧に進めていきます。

 物を作るというのはけっこう大変です。電子部品だけじゃなくて、アクリル板やケース、
 スペーサー、ビス、チューブ、プラ足、両面テープ、接着剤や梱包用の袋とか・・・
 いろんな物が必要です。これらをあちこちから仕入れて、組み合わせていきます。


 基板に部品を実装するが、その前に、部品在庫から探してきて・・・さらにその前に、
 部品表が整理されていなければならない。0.1μFは何個か。1kΩは何個か。リードの
 曲げ加工ピッチは何ミリか。あらかじめリードを曲げておきます。

 リードを長くする部品には、イラックスチューブを切って準備しておき、実装前に通しておく。

 半田ごてを使って、ひとつひとつ半田付けしていく。

 拡張スロットボックス用の市販プラケースは、そのままでは使えなくて、まずアルミパネルを
 CNCで切削加工するのに約1時間。その後、ヤスリをかけて修正する。切削油を洗い流す。
 よく洗ってふき取り、乾かす。
 開口部の自在ブッシュを取り付ける所に、両面テープを細く切って貼り付ける。自在ブッシュを
 浮かないように、ずれないように貼り付ける。裏面から接着剤を流して固定する。乾くまで
 置いておく。

 取付板をベーク板からCNCで削り出す。

 プラケースには、DCジャックとスイッチ用の穴あけが必要なので、まず位置決めをして
 マーキングする。ドリルの細いキリを使って下穴をあける。何段階かに分けて、径を少しずつ
 太いキリに交換しながら穴あけをする。カッターでバリを削り落とす。

 もともとプラケースには、タッピングビスで基板を固定するためのボスが付いているが、
 タッピングビスは強度的に疑問をもっているので(過去の経験では抜けてしまった)、あえて
 貫通穴をあけて、裏側から長ビスを通すようにした。そのための加工で、穴を2段階に分けて開けた。

 取付板に、ビスとスペーサをたくさん取り付ける。ひとつずつ、締まったかどうか再度確認する。

 リード線を切って、両端をむいて、それぞれ半田を流して、DCジャックとスイッチに半田付けして
 チューブをかぶせる。そのチューブをヒートガンで加熱して収縮させる。取り付け板をビス止め
 する前に、プラ足に長ビスを通してケースの底から入れる。ナットで締めて、ゆるみ止め剤を
 ひとつずつ塗布する。DCジャックと、スイッチのネジ部にも塗布する。

 フラットケーブルを所定の長さに切って、コネクタの方向を確かめてから圧着する。それを両端
 に対して行う。導通不良がないか確認する。

 このように、細かい手順を書くと、きりがありません。

 おっと、まだありました。スイッチ付近にONのラベルを貼ったり、DCジャックに極性と電圧表示の
 ラベルを貼ります。当然、その前にラベルを作らなければなりません。その内容をどうするかも
 考えて、寸法も決めて・・・・・・。


●2. カートリッジケース 

 ”カエルグリーン”のアクリル板を使って、ケースを作りました。1個だけです。

 ※蛍光なので光っています。

 ”カエルグリーン”は季節柄、勝手に名づけたもので、正式には”蛍光黄緑透明”です。

 周囲が薄暗くても、このアクリルは少しの光を受けて、妙〜に光ります。
 いや、こんなに目立つものとは思いませんでした。

 それにしても、カエル、というより・・・・・・風呂に入れるアレ・・・・・・バ*クリン色と
 訂正したほうが良さそうです。


 何かと苦労しているアクリルの接着ですけど、それなりに慣れてきて、以前よりは
 きれいな仕上がりになってきていると思います。さらに上手になるよう努力します。

 ただ、あのビン入りのアクリル接着剤は、慣れません。特に気温の高い日は、
 中栓が激しくポン!と開くので、とてもイヤです。(飛ばないように手で押さえながら
 開けていますが、かなり勢いがあります)

 接着剤を流すときは、アクリサンデーに付属している注射器(簡易)を活用しています。

 液量のコントロールは、なかなか難しいです。ちょっとだけ出そうとしても、ダラッと
 垂れてきたり、あるいは、出て欲しいタイミングで出なかったりします。

 惨めなのは、液が付いたらいけない所に垂らしてしまう、あるいは流れていく
 ことです。それを予め予想して、液が流れないような角度にして持ちながら作業する
 ように気をつけています。

 垂れて、よく見える面にスジを残しながら(表面が溶ける為)、流れていくと台無しです。
 白い跡が残ったりするとガッカリします。軽度であれば、コンパウンドを付けてよく磨くことで
 修復可能です。


 それから、以前スーパーXで接着したカートリッジケースを分解し、アクリル接着剤で
 組み直しました。先日、接着が弱いことが分かった為です。手で引き剥がすようにすると
 容易に剥がれました。(念のため、説明書に記載の「用途」には”アクリル”が含まれています)

 白い皮のようなものはスーパーXの残骸

 付着したスーパーXは、アクリルに溶け込んでいないので、ツメでこする程度で簡単に
 剥がれてきます。ずっとツメでこするのも大変なので、実際にはアクリル板の切れ端などを
 活用して(ヘラ代わりにして)削り取りました。

 アクリル接着剤は専用だけに、確かにアクリルの接着には適しています。素材同士を溶かし、
 溶けた面同士がくっつくので、しっかり接着できます。それに、接着剤があふれないので、
 見た目もきれいにできます。

 どんどん作っています! (失敗作も、見えないところにいっぱい有ります!)

 

 先日、こぼしたアクリル接着剤でキーボードのABS樹脂が溶けたのを見て、思い出したことが
 あります。
 昔、基板のフラックス洗浄に使っていた「 フラックスリムーバー 」も同じ成分ではなかったか?

 それを使い始めた頃、無造作に基板に吹きかけたら、コネクタか何か、一部の樹脂部品が
 溶けたのを覚えていました。相当強力だな、という印象でした。
 ネットで調べてみたらジクロロメタン、やはり同じでした。
 しかし、現在そのタイプは廃止となり、別の成分に変えた新製品となっています。

 昔といっても90年代前半です。当時、フロンを廃止する動きがありましたが、まだ移行期間で、
 普通に使っていました。我々も試作用などで半田付けをした後、フロンをドボドボかけて
 (ペットボトルに入れて作業台に置いていた)、ブラシでこすりながら、フラックスを洗い落として
 いました。とても汚れ落ちが良かったです。勝手にフロンを拝借して、自分の腕時計の金属バンドを
 洗ってみたこともあります。

 そのうちにフロン禁止となり、代替の洗浄剤として、炭化水素系(灯油のようなもの)とIPA
 (アルコール)に代わりました。洗浄機の第1槽が炭化水素系、第2槽がIPA、第3槽が乾燥機
 だったと思います。順番に入れて処理していくわけです。

 灯油の匂いがしてくさいし、汚れ落ちは劣り、残留したフラックスのせいで、端子の接触不良などの
 問題も初期には起きました。短絡ソケットを差したのに導通しない。
 確かVMEの割り込みベクタを設定する回路で、ジャンパーピン+プルアップ抵抗+TTLバッファ
 の構成でした。こんな単純な回路が動かないなんてありえない。テスターであたったら、本当に
 導通していない。これには参りました。
 ピンヘッダを慎重に1本ずつ拭いて、ようやく解決したのを今でも覚えています。

 QFPなどを半田付けした後、アルコールのみで洗浄したらどうなるか。アルコールをかけて、
 ゴシゴシこすり洗いしても、完全にきれいになりません。乾いても、なんとなくベタベタしていて、
 フラックスが残留しているのが分かる。それで、さらにアルコールをしみこませたキムワイプで
 拭いたりして、手間がかかっていました。

 そこで、製造部門で見かけた基板の洗浄スプレーを、設計部門でも使おうと考えました。
 製造部門から分けてもらおうと話をしたら、有毒だからガスマスクがいるとか、換気が必要とか、
 あれこれ言われて・・・。もう忘れましたけど、なんとか分けてもらって使い始めたと思います。
 きれいに洗えるので良かったけど、樹脂の種類によっては溶けてしまう欠点がありました。
 透明な洗浄剤なのに、何で黒い液体が出てくるのかと思ったら・・・。
 液が垂れないように避けて使うか、カバーをするか、はずすか、何らかの対策をしていました。


 製造もあるし、別の仕事も入ってきたので、しばらく書き込みをしないかもしれません。
 製品紹介を別ページに整理したいと思っているけれど、一人でいろんな事をやっていて、
 手が回りません。何とかしたいです。まあ、気長にお待ち下さい。

 ご注文はいつでも受け付けております。よろしくお願い致します。


■126 2014/06/28 お待たせしました 

 大変お待たせしました。
 「拡張スロットボックス」と「増設RAM」を発売開始します。


●1. 拡張スロットボックス 

 いきなりですが、名称は 「さんすろっと」 に決めました。(謝謝 > mosaku氏)
 宜しくお願い致します。

 
(写真は試作機です。
 製品はパネル面の余分なネジ穴が無くてきれいです。また、ケースの
 カド付近に電源スイッチが付きます)


 改めてご紹介します。
 これは、MSXの拡張スロットを増設する為の「拡張スロットボックス」です。

 バッファカートリッジと、拡張スロットボックス本体がセットになっています。
 電源アダプタも付属します。

 拡張スロットが1口(くち)しかないMSXでも、本機を使うことによって、
 3口まで増設できます。
 拡張スロットが2口あるMSXの場合、本体の空き1口とあわせて、
 あわせて4口の拡張スロットが使えるようになります。

 本機が複数あれば、MSX本体の2口の拡張スロットにそれぞれ差し込み、
 合計6口の拡張スロットとなります。

 ※MSXの仕様上、拡張スロットボックスのスロットに、さらに拡張スロットボックスを
  つなぐ事はできません。

 MSX本体とは独立した電源を供給します。
 5Vに加えて、+12V/-12Vの電源も拡張スロットボックスが供給しますので、
 12V系の電源を使うRS-232Cカートリッジや、音源カートリッジ等も使用可能です。

 PV-7など、拡張スロットに+12V、-12Vが出ていないMSXと本機を組み合わせれば、
 それらのカートリッジが使えるようになります。

 バッファカートリッジと、拡張スロットボックスとを結ぶフラットケーブルの長さは
 約30cm(標準仕様)です。
 特注にて50cmまで可能ですが、その場合、全ての条件下において動作保証を
 するものではありません。(たいてい動作すると思いますが、弊社にてあらゆる機器を
 テストすることが現実的にできない為、念のために)

 動作確認を行ったMSXの機種は、PV-7(カシオ)と、1chipMSXです。

 動作確認を行ったカートリッジは、「ザ・コックピット(NIDECOM)」、「MSXべーしっ君
 ぷらす(アスキー)」、「ゲームランド(カシオ)」、「MSX-SERIAL232(アスキー)」、
 所有している物は全て正常動作しました。自作ROMプログラマなどもテストしました。
 さらに、自作カートリッジ各種の開発にも実際に使用して、問題ありませんでした。
 増設RAMカートリッジ(次項)もテスト済みです。

 ところで、MSX用の拡張スロットボックスは、私自身は直接見たことがありません。
 ネットで調べたところ、NEOS社の EX-4 は当時\29,800だったようです。ご参考までに。


 本拡張スロットボックスは、基本的に、手作りの受注生産品です。
 完成品の在庫が無い場合、部品手配及び製作に、数日〜1週間程度頂く場合があります。

 ※今回、予約をされていた方には、先行製作分をお出しします。

 → 通販は、こちらです。宅配便で発送します。


 <お知らせ>
 まだ説明書ができていません。ご迷惑をおかけします。できあがりしだいお送りします。
 実際のところ、いくつかの注意事項だけで、特に説明書は必要ないような商品です。
 注意事項は、「電源をOFFにしてからカートリッジを抜き差しすること」ぐらいです。


●2. 増設RAM 

 名称は、「らむまっくす」に決めました。(謝謝 > mosaku氏)
 拡張スロットボックス同様、こちらも宜しくお願い致します。


(透明オレンジは初回限定/通常は透明またはスモークになります)


 これは、メインRAMの少ないMSX(8K、16K)を救済する為に作った増設RAM
 カートリッジです。32KBのMSXにも使えます。

 これを装着すると、メインRAMが64KBになります。
 (注: メガRAMではありません)

 最初からメインRAMが64KB以上あるMSXに、この増設RAMを装着すると
 どうなるかというと、別にRAMは増えません。(当たり前です)

 増設RAM以外に、書き換え可能なROMカートリッジとしても使用できます。

 あらかじめ、自動起動させたいプログラムを書き込んでおきます。それと、
 ROMのID(4000H番地からABと、アドレス等)を設定しておけば、電源ONで
 自動的にプログラムが起動します。

 RAMがバッテリーバックアップされているので、電源を切っても記憶は保持されます。
 書き込み許可/禁止のスイッチが付いており、ROMとして使用する場合は
 「禁止」にセットします。

 フラッシュメモリではなくSRAMですから、何度書き換えても寿命を心配する
 必要はありません。プログラムの開発用にピッタリです。


 この増設RAMは、私が所有しているPV-7かわいさに作ってしまったようなものです(笑)

 そのPV-7は、動くかどうか分からない状態と、ゴミ同然の値段で、売られていました。
 目やにがベタベタで、汚れまくって、やせ細った子猫を見つけたような気持ちになりました。
 古いパソコンだから子猫じゃないかもしれませんが、放っておけませんでした。
 実際、一部は泥をかぶったみたいになっていて、どこから拾ってきたんだよと
 突っ込みを入れたくなるような状態でした。電源アダプターも無かったし。
 それで連れて帰って、エサをあげたら(電源を入れたら)難なく元気に動き出し、
 拍子抜けしたわけです。(修理するのも楽しみなのに。)
 ハードウェア的にも比較的簡単な作りで、片面基板なので、いじるのが楽です。
 コストダウンを追究するとこうなるのでしょう。しかしそれが裏目に出たようで、
 メーカーの担当者はノイズ対策に苦労されたとのこと。そのための部品が裏面に
 後付されていて、苦労を知ることができます。ジャンパー線も多かったし、かえって
 コストが高かったかもしれません。
 その後のMX-10では両面基板にしたものの、サイズが小さくまとまったことで
 コストダウンできたようです。パターンもきれいでした。


 さて、この増設RAMカートリッジは、
 ケース「有り」と「無し」のいずれかをお選びいただけます。

 いずれも完成品で、バックアップ付きです。
 ケース無しは、ケース代\1,500を引いた金額となっています。

 ケースの色は、在庫しだいで透明またはスモークとなります。
 その他の色は、材料手配の都合により対応できない場合があります。

 基本的に、手作りの受注生産品です。
 完成品の在庫が無い場合、部品手配及び製作に、数日〜1週間程度頂く場合があります。


 次の写真は、ケース組込済のものです。 →通販は、こちらです。
 (左)正面、(右)裏面です。

 

 ケース無し(完成基板のみ)も有ります。 →通販は、こちらです。



 破損防止の為、パッキンで包みますので、厚さがレターパックライトの制限(MAX 3cm)を
 超えます。従って、レターパックプラス(\510)での発送となります。

 <お知らせ>
 まだ説明書ができていません。ご迷惑をおかけします。できあがりしだいお送りします。

 説明書の内容は、基本的な使い方/増設RAMとして/ROMの代用として/自動起動
 プログラムの書き込み方法 などを予定しています。サンプルプログラムも添付予定です。


●3. カートリッジケース 

(1) 汎用カートリッジケース(ユニバーサル基板用) 

 すでに、増設RAM用と、拡張スロットボックスのバッファ用のケースは
 設計としては完成しています。(製造は苦心しましたが・・・)

 次に汎用のもの、つまり、MSX用ユニバーサル基板と組み合わせて
 使うカートリッジケース、これを作りたいと考えます。
 上記2機種用のものは、コネクタ等の穴加工を追加してありますけど、
 汎用としては、その加工が無いものとなります。穴なしの物を作るので簡単です。

 汎用ですから、ユーザとしては、自分で必要な穴加工をすることになりますが、
 そこで問題になってくるのは、アクリルの加工性です。
 アクリルは割れやすいです。
 カドに穴をあけようとしたら、パリッと欠けてしまった、とか、ありがちですよね。

 そんなヘマは、前田、お前だけだ。

 果たして素材は、アクリルでいいのかどうか・・・?
 ポリカーボネートなら割れにくいのかなと思います。値段は別として・・・。

 塩ビは安いけれど、切削面が美しくないし(磨くか?手間かかるけど)、
 切削性がよくない(バリが残りやすい、仕上げの手間がかかる)という欠点は
 あります。穴あけなどの加工は比較的、やりやすいと思います。

 コスト・・・少量手作りなので、これは厳しいです。

 磨くのはいいけど、どこまでも極限をめざして手間をかけられるわけでは
 ありません。気持ちとしては、できるだけきれいな物を出したい。悩みますね。

 色は、在庫の都合もあり、やたらに何でも買い込むわけにはいきません。
 基本は透明となるでしょう。二番目にスモークを考えています。

 外部に出るコネクタがなければ、ユーザ側の加工は心配ありません。
 動作確認用などのLEDが有る場合、透明またはスモークであれば、
 穴あけをして外に出す必要はなく、外から見ることができます。


(2) 汎用カートリッジケース(大型基板用) 

 MSX用のカートリッジケースは、私の知る限り、海外2カ国で金型を起こして作った人がいます。
 よく作ったなと感心します。それは、ある程度売れると見込んでのことでしょう。
 つまり、全世界を相手にして、売れると確信したから、作ったのでしょう。そして、何よりも、
 思い入れが強いのでしょう。
 (韓国から100個仕入れるかどうか悩みます。需要があるかどうか分からないのに)

 まあ、2カ国で作られているけれど、いずれにしても通常サイズのケースです。(私が知ら
 ないだけだったらスミマセン)

 ある程度の規模の回路を内蔵するには、たとえばRS-232Cカートリッジみたいな、
 大きいケースが必要になります。

 そこまでは彼らも金型を起こして作らないかもしれません。そうなると、CNCでの切削加工、
 あるいはレーザー(外注)で樹脂板を切り出して、組み合わせて作ることになるでしょうね。

 弊社としては、汎用カートリッジケースの大型基板用のものを、近い将来に作りたいと
 考えています。

 標準サイズのカートリッジケースは、基板上の部品の実装高さ制限が厳しいです。
 ICをソケットに差すことができません。低背タイプでなければ、通常のソケットではだめです。
 電解コンデンサ(ラジアル)を立てて実装するのは無理で、寝かせます。

 機種によって異なるけれど、仕様では確か、差し込みの端から44mmまではケース外への
 突起が許されません。厚くすることはできません。
 実際、手元にあるMSX-SERIAL232の下端から約45mmまでは標準の厚さで、そこから
 ケースが厚くなっています。


(3) アクリサンデー萌え 

 わざわざ遠くのホームセンターまで足をのばして、接着剤(注射器付き)、研磨剤、アクリル板
 などを買ってきました。(6/23)

 

 ちなみに養生テープは、加工時に加工テーブルの周囲を囲って、
 切りカスが飛び散らないようにする為に、使っているものです。

 アクリル板\779は高い! キャスト材で、色つき(グリーン)だからと思います。

 接着剤は、中栓が飛ぶようなシロモノではありません。安心して使えます。

 中栓は最初からありません。

 (簡易な)注射器が付属しているので、「ちう〜〜〜」と適量を細部に流し、
 きれいに仕上げる事ができる、・・・・・・はず、です。(あとは自分しだい)

 研磨剤もさっそく試してみました。
 接着剤が流れて、跡が残ったところを磨いたら、目立たない程度には仕上げる事が
 できました。(表面が溶けて、荒れたものは、さすがにダメです。)


 6/26、
 接着剤と注射器は揃ったし、昨夜、ケースを洗剤できれいに洗って、干しておいた
 のがよく乾きました。

 洗剤で洗うと、表面の汚れが落ちるし、静電気が起きにくくなります。(界面活性剤
 の効果のようですが詳しく知りません)

 アクリルは静電気が起きやすく、すぐにホコリを吸い付けたりします。ホコリを拭おうと
 しても、またすぐにくっつくので、イライラした経験をお持ちの方も多いでしょう。
 そんな時は、台所に持って行って、洗剤をつけてやわらかいスポンジで水洗いします。

 ここで言う洗剤は、洗濯洗剤ではなくて、いわゆる「マ*レモン」の類の台所用洗剤です。
 その名前は、すでに台所用洗剤の代名詞のようになっていて、いろんなところで
 見聞きします。店などであまり見かけないかもしれませんが、いまでも現役のようです。


 ところで、ついこの前までは「スーパーX信者」だった私ですが、テストで作ったものを
 試しに分解してみて分かったことがあります。スーパーXは、アクリルの接着には向かない
 ようです。(私の使い方が悪い可能性もある)

 一度接着して固まったものを、数日たってから、無理やりに引き剥がしてみました。
 このサンプルは、接着がヘタクソでやり直したかった分です。思い切って分解!



 (一部、割ってしまいました。失敗!)

 すると、写真のように、ある程度の力をかければ剥がすことができたのです。
 その時点で、接着の強度に疑問を感じました。
 しかも付着していた接着剤は、ツメでこすると、薄皮のように剥がれてきました。
 アクリルに食い込んでいないんですね。「のり」のような感じでした。

 やはりアクリル同士の接着には、アクリル接着剤が適しています。
 アクリル接着剤は、素材の表面を溶かし、お互いに接合させる働きがあります。


●4. ジョイスティックの代替を考える 

 ジョイスティック、ジョイカード、色々ありますけど、いまどきMSX用やSC-3000用は
 新品で売っていません。しかし、使えば消耗するものなので、修理しながら使うとしても
 いずれは限界がくるでしょう。

 ちなみに、MSX用とSC-3000用は同じようなコネクタを使っていますけど、互換性は
 ありません。但し、ちょっと配線をいじるだけで使えるようにはなります。(昔、そうして使って
 いました)

 また余談ですけど、昔の「ラジオの製作」にあった電子工作の記事で、
 「ジョイグリップ」というものがありました。筆者は丹治さんだったと思います。
 これでトレーニングができるとか何とか怪しげな事が書いてあったような(笑)
 見た目はただのプラスチックの箱で、ケーブルがのびてMSXにつながっています。
 中に水銀スイッチが4方向に仕込まれていて、箱を前後左右に傾けると、
 それぞれONになったりOFFになったりするわけですね。それでジョイスティックの
 上下左右の操作に代えるのです。

 それから、キャンデーの空き缶を利用した工作シリーズがあって、その中にも
 ジョイスティックの製作記事がありました。確か、記憶では・・・インスタントコーヒーの
 ビンのフタをツマミにして、それを上下左右、動かしたい方向にスライドさせる方式
 だったように思います。右利きだったら、缶を左手で、ツマミを右手でホールドしないと
 いけないし、そういえばトリガーは有ったっけ。無いとおかしいので、あったはずです。

 このように、自由な発想で自作してみるのも良いでしょう。
 シリアル通信とかややこしい事はしていなくて、単なるスイッチの集合ですから、
 気軽に取り組んでよいと思います。

 昔のAppleII用のジョイスティックの中のユニットだけ、なぜか持っていますが、
 X-Y軸に可変抵抗が付いていました。つまりアナログですね。動かすと抵抗値が変わり、
 その時定数の変化を読み取る方式でした。これの代替を考えるのは難しいでしょう。



 近年、市販品を改造して拵(こしら)えた、SC-3000/MSX用ジョイスティックをご紹介しましょう。
 以前MAD研究所のSC-3000の記事でご紹介したことがあります。



 これは本来、プレステのパチスロ用コントローラです。例によってハードオフで、\525と
 安かったので何となく買って来ました。(実戦パチスロコントローラ/サミー)

 ファミコン用とかプレステ用のコントローラがたくさん置いてあるのを知っていたから、
 最初はそれらを狙って物色していたところ、これを発見。こっちのほうが面白そうだし、
 改造しやすいんじゃないかと、カンが働いたのでしょう。

 パチスロ用なので、そのままでは、レバーは上下しか動きませんでした。

 店頭でちょっと迷ったけれど、上下に規制されているだけだろうと思って、もし本当に
 上下だけだったら、別に持っているゲーセン用のジョイスティックユニットを組み込めば・・・と
 考えた次第です。もう3年たつので詳細は忘れました。

 家に持ち帰って開けてみたら、やはり、ある部品によって上下に規制されていただけで
 そこを変更したら上下左右に動かせるようになりました。スイッチも上下左右に付いていて
 そのまま利用できました。
 接点をテスターで調べてひっぱり出し、別のケーブルにD-subコネクタをつけて、できあがり。


 ところで、ファミコン用を流用したい場合、シリアル信号なのでそれを変換するのが
 ちょっと厄介でしょう。面倒くさいともいう。
 ひとつのアイデアとしては、基板を作って、中身をそっくり取り替えてしまうのが簡単かなと
 思います。基板とケーブルを提供して、あとはユーザ側で交換して頂いて・・・。
 操作としては、ファミコンを使っていて慣れてるでしょうから、使い心地は良いでしょう。きっと。


 プレステ用のコントローラは、機械そのものを最初から持っていないので、ぜんぜん
 分かりません。最近の新しいやつをちょっとネットで調べてみましたが、なんだか複雑そうで
 やる気が出ませんね。

 なんというか、ゲームをするためにも気合がいるというか。気分転換というふうには感じない。
 最近のゲームはやったことがないんでわからないけど、複雑そうで。
 頭がオジサンだからかもしれないけど。

 個人的には、テトリスとか、ロードランナーが好きだな。
 単純で、短時間で気軽に遊べるものがいい。そうでないと気分転換にならん。

 RPGは、MOTHERといってドラクエみたいなやつ(ドラクエもよく知らない)を、高校の春休みで
 ヒマだった時に友人から借り、1ヶ月かけて解いた。それだけです。
 ほかの友人に話したら、1ヶ月もかかったの?とかバカにされたので(初めてなのに)、
 もう、あんなのにのめり込むまい、と決めたのです。


 脱線しましたけど、そのほかのコントローラ実現方法は・・・

 部品が大きいだけに、どうしてもでっかくなってしまいますけど、
 ゲームセンター用のスイッチ等を使って自作するのも面白いでしょう。耐久性もあります。

 昔、喫茶店のインベーダーを改造して、PCエンジンを内蔵する仕事?をしたことがありました。
 (いま思えば、あのインベーダーは壊さずにとっておけばよかったのに)

 インベーダーのレバーやボタンはそのままでは使えなかったし、古いので、
 その部分を新しく作りました。
 アルミ板を買ってきて、ホルソーで大きい穴をあけて、そこにジョイスティック
 のユニットやら押しボタンを取り付けました。

 もう、なんというか、その時点で結構な労働。しんどかったです。

 たとえばアルミを切るのだって、金ノコでギコギコやるしかないんですよ。木を切るようには
 進まないのです。おまけに、ゆがむし、切り口は汚いし。ヤスリでゴリゴリ削って仕上げる。

 工業高校の実習棟で、シャーリングだったか、ギロチンといったか、とにかく大きい機械で
 鉄板をきれいに一発で切る装置を見て知っているだけに、その延々と続く手作業を終えて、
 余計にグッタリきました。

 そしてテーブル筐体を深夜の喫茶店から外に引っ張り出して、作業場に運び込み、
 古いX1のディスプレイを無理やり押し込んだりして(笑)

 コインセレクターは100円用でしたが、PCエンジンのゲームで100円は取れないだろうと
 勝手に考えて、50円が通るように適当に調整しました(笑)
 何度も何度も、何枚も50円を通しながら、調整したものです。

 入らないようなものを無理やり押し込んで、あっちこっちをいじくり回し、なんとかおさめて
 店に設置しました。

 まあ、首謀者は私じゃないんで・・・手伝えといって引っ張り込まれただけです。
 なんてバカなことを考えるんだろうと半分あきれながら手伝っていました。

 思うに、昔の「夢」をまた見たかったのでしょう。喫茶店のおばさんの話では、インベーダー
 ブームの時は従業員の給料が払えるぐらいインベーダーは稼いでくれたそうです。
 コインボックスに100円玉がギッシリ。もう二度とあんな時代は来ないだろうに。

 実際、高校生がたまに遊ぶ程度で、コインボックスには50円玉が2〜3枚といった
 結果に終わったでしょう。
 そのうちに、無理に押し込んだのが悪かったのか、モニターのフライバックトランスが
 焼けてしまいました。


 ・・・で、結局、何の話だったのでしょう。ジョイスティックの代替の話でした。

 ご要望が多ければ作ることもできると思いますが、自作も楽しいですよという話です。


●5. 通販(復活)1周年 

 なんだかんだでおかげさまで、この通販が復活して1年たちました。
 ここまでやってこれたのも皆様のおかげでございます。本当に有難うございます。
 今後とも宜しくお願い申し上げます。

 もともと2007年か2008年から始めたのですが、途中でサラリーマンに戻ってしまって
 休止状態となっていました。
 副業禁止が条件だったのと、実際に仕事漬けの毎日で、夜遅く帰宅したら疲れて寝るばっかりでした
 から、何もできませんでした。

 休止中もお問い合わせを頂いて、可能な限り対応してきましたが、皆様のご要望には
 完全にお応えできなかったことが残念です。いま思えば、ずっと続けていれば良かったと思います。
 申し訳ありませんでした。


 副業禁止を言う会社は多いけれど、それなら将来の保証はあるのかと問い返したいですね。
 いつ放り出されるか分かりませんよ。どんなに貢献していても関係ないです。

 現実に、ボーナス出ないし、休日手当も残業代も払わないくせに、それなら他に収入を求めるのは
 当然の権利です。会社にそれを禁止する権利はないと主張しましょう。

 本当に、自分の生活は自分で守るようにしないと、会社も、誰も、あてにできませんよ。

 会社が副業禁止を言ってきても無視して、なにか商売を、小さくてもいいからやったほうがいいです。
 特にサラリーマンでいる間は、とりあえず生活の心配はないので、最初は儲からなくてもいいし、
 経費にも困りません。なにか自分で作ったものを、細々でもいいから、ネットで売ったらいいです。

 商売をしなくてもいいけど、いつどうなってもいいように、少なくとも勉強をしておくことは大切です。
 たとえば英会話を勉強したり、資格を取ることです。わずかでも努力を積み重ねて下さい。
 テキストを開いて読む時間がなくても、運転中に英語のCDを聞くぐらいできるはずです。
 実際、数年間続けていました。単語が聞き取れるようになるまで何度も何度も繰り返します。
 聞き取れるようになったら、口から出して練習します。

 よほど利益があがらない限り、「副業じゃないか」と指摘されても、「趣味ですから」と、トボケれば
 良いでしょう。
 利益があがったら、副業だめだ辞めろと言われた機会に、サラリーマンやめちゃってもいいでしょう。

 サラリーマンでいる間に、副業を育てて、十分に収入が安定し軌道に乗せられたらいいですね。

 ただ、本業の仕事中に、副業やるのはいけないと思います。夜に副業をするために昼間眠くなるのも
 よくないです。健康も大切です。

 人の頭の中で何を考えているか分かるわけないので、たとえば出張で移動中にボーッとしている時
 など、副業のアイデアを練るのは自由だし、むしろ時間を有効に使って、常に稼ぐことを考えるべきです。

 それと、いま勤めている会社を最大限に利用しましょう。雇用されている以上、「利用されている」
 のですから、逆に利用すべきです。
 少なくとも、仕事をしている以上、経験を積むチャンスです。個人だったら失敗して立ち直れないような
 ハイリスクな事だってできるのです。数億円といったお金を動かすなんて、個人じゃできません。

 会社じゃないと入手できない情報が入手できます。持ち帰ってはいけませんが、頭の中に入れるのは
 問題ありません。頭に入れないと仕事ができないので、誰も禁止できませんし消去もできません。

 代理店や取引先などの人脈も大切です。広げましょう。同じ業界なら、他社に転職しても会うかも
 しれません。

 会社の立場で行ける講習会や展示会には積極的に出る。個人だと行けないこともありますから、
 これもチャンスです。


●6. カセットインターフェースを考える 

 いまさらカセットテープ?売ってるのかな?と思いながら、近所の店(ホームセンターやディスカウント
 ショップ、100均)を巡ったら、いまでもちゃんと売っていました。

 ところで、
 私が持っているPV-7には、カセットインターフェースが付いていません。別売(FA-32)となっています。
 もちろん現在では新品で売っているはずがありません。

 写真を見ると、なにやら小さい箱が付いていて、そこからピンプラグがのびています。

 なにかの回路が入っているのでしょう(そりゃそうだろう)。
 おそらくアナログのインターフェースです。本体側の回路をたどってみていませんが、どう考えても
 本体側のコネクタは入力、出力ポートのはずです。それと電源、GND。(当たり前田のクラッカー)
 おそらく、あの箱の中には、抵抗やコンデンサや、オペアンプが入っているでしょう。他の機種の
 回路を参考にしたりして、自作するのは可能でしょう。

 ただ、
 それを作ったとして、その先にICレコーダをつなぐと、きっと微妙な気分になるのではないか?
 わざわざ音に変換しないでメモリカードに直接書き込めば・・・と思う(笑)

 あの頃は(中学生の頃は)、現在より時間の経過が遅かったのです。ロードに5分も10分も
 かかった後でエラーが表示されても、そういうものだと思ってやり直しました。
 音質や音量を調整したりして。
 何度も繰り返すうちにイラッとなって、音量最大にしたり(笑)

 レコードプレーヤーはもっと厄介で、雑誌の付録のソノシート(赤くて薄いレコード)のプログラムを
 ロードしようとしてもなかなか1回ではできませんでした。敷物をはさむといいとか、あれこれ
 見聞きしたことを片っ端から試しました。
 敷物をはさむというのは、ソノシートは薄いから、ターンテーブル表面の凹凸も影響していたよう
 です。ターンテーブルにはギザギザ模様があった。普通のLPだったら、厚いからほとんど関係ない
 ことです。

 ところが、何度も試しているうちに、ソノシートって磨耗するんでしょうね。なかなかうまくいきません
 でした。あれでロードがうまくいったとしたら奇跡ですよ。毎号、ああでもない、こうでもない、と投稿が
 ありました。

 このように、カセットテープ等からのロードにはトラブルがつきもので、当時の
 「ラジオの製作」などの製作記事に、いまの若い人が見たら何なのか理解不能と思われるブツ、
 「ロード&セーブ ノントラブル・マシン」などが何種類も載っていました。
 波形整形をしたり、バンドパスフィルタを通したり、増幅したり、いろんな方式がありました。

 テープ等の回転速度のズレや不安定に対しては、それらのマシンでは対策が難しかった
 でしょうね。

 このほかにもテープにはトラブルがあって、特に安物テープやピンチローラが汚れていると
 発生する、通称「ワカメ」。テープがグシャグシャになることです。

 異変に気づいて、急いでSTOPしてEJECT、テープを取り出そうとしたら、テープがメカに巻き込まれ、
 ビローーーーーーンと出ていたりするわけよ。あわてて鉛筆を持って来て、無かったら指で回して
 テープを巻き取って・・・。

 再生中にはテープレコーダの音(メカの音)に耳を澄ませて、チリチリ、グシャ、という音がしないか
 いつも注意していました。音がしたらすぐ止める。被害を最小限に食い止めるために。
 アルコールと綿棒でヘッドやピンチローラを掃除したりしていました。

 もし壊してしまったり、ロードしにくくなった場合に備えて、カセットテープの両面に同じプログラム
 をセーブする習慣もありました。A面とB面の先頭からそれぞれセーブしておくわけです。
 手間がかかるし面倒ですけど、あとで何度か助かりました。

 120分テープは特別に薄く、傷つきやすいため、使わないようにしていました。

 安物のテープは、いわゆる100円テープで、聞いたことも見たこともないようなブランド名でした。
 なんと発音するのか分からないような名前(笑) でもビンボーだから、それを買うしかなかった。

 最初の頃は何も考えずに、同じテープに何本も続けてプログラムを入れていたこともありました。
 面倒くさがりで、タイトルのリストを作ることもしなかったから、何が入っているかわからない(笑)
 MB-H2だったか、データレコーダ内蔵の機種を使っていた時には、確か、頭出しがあったから
 便利だったけれど。

 基本的に、テープ1本にはひとつのプログラムをセーブしたほうがいいです。5分とか10分の短いテープ
 を買って使っていました。保管場所をとるけど、そのほうが管理しやすく便利でした。

 ところで中学生の頃、当時のHB-101(ヒットビット)を使いながら、ふと考えたことがありました。
 20年後のパソコンはどうなっているだろう、と。
 ちょうど'85科学万博の頃で、タイムカプセル郵便を実際に送ったりしていたから、未来のことを
 考えたのでしょう。もしカセットテープを同封して、それにプログラムを入れておいたら、果たして
 未来の自分はロードできる手段を持っているのか?と心配したんです。

 オッサンになった自分を想像するのも難しかったと思いますが(笑)、ロードできるかどうかの
 心配はしなくて良かったですね。相変わらず同じようなことやってますから(笑)


■125 2014/06/23 拡張スロットボックスと試作品 

 拡張スロットボックスは、ひとに使ってもらう前に、まず自分で活用しています。
 すでに、いくつかの試作機の開発に利用しており、なんら問題はありません。

 ところで、開発の中では、いろんな条件のもとでテストを行うため、その条件を整えるのに、
 細工などが必要な場合があります。

 それは、ハード、ソフトに関わらず、たとえば改造であるとか、必要なツールを
 自作することもあります。
 うちは、大量生産とは縁がないので関係ないんですが(苦笑)、量産時は「チェッカー」も
 必要となってきます。そのためのテストプログラムも必要でしょう。

 じつは、その中で、
 「電源を入れたままカートリッジを抜いたり、差したりしなければならない」条件がありました。

 しかし、電源を入れたまま、というのは誤作動の原因になるばかりか、ハードウェアを
 破損するおそれがあります。とくにMSX関係のハード、ソフトは貴重ですから、万一
 壊したら大変です。取り返しがつきません。

 そこで、本拡張スロットボックスには、電源を入れたままカートリッジを抜き差ししなくても
 済むような機能が組み込んであります。
 但し、標準仕様という位置づけではありませんので、スイッチのみ最初から付いていません。
 私がテストの必要に迫られて、その機能を組み込んだだけです。ほかの方がその機能を
 必要とするのかどうかわからないからです。

 ちなみに、
 トグルスイッチ1個とリード線があれば、基板の所定のポイントに半田付けするだけで
 その機能が使えるようになります。

 実験用なのでスライドスイッチは間に合わせです。

 スイッチをOFFにしておけば、カートリッジは最初から差し込んであっても問題ありません。
 この状態は、「抜いた」のと同じです。
 次に、テストの必要上、カートリッジを「差した」状態にしたくなった、としましょう。
 簡単です。スイッチをONにすればいいのです。
 また、「抜いた」状態にしたくなったら、OFFにするだけです。

 最初は「抜いた」状態でMSX-DOSなりBASICが起動したとしましょう。途中から「差した」状態にして
 カートリッジのソフトを起動したくなったら、スイッチをONにして、次にリセットボタンを押すだけです。

 念のために説明しますが、いきなり乱暴に、スイッチで物理的に信号をブッタ切って
 いるのではありません。スイッチからいったん論理回路に入って、処理をした結果がカートリッジに
 行っていますので、まったく、壊す心配がありません。

 リードスイッチを仕込んでおくと秘密っぽくて良い感じかもしれません。スイッチは外に出ていなくて、
 見た目には何もないのに、磁石を近づけた時だけ作動して、何かが起こる・・・。


 以前、「こんなこともあろうかと」という言葉が流行ったことがありますけど、その考え方は大切
 だと思います。

 あらかじめ、起こりそうな事態を想定して、コストや重量を上げない範囲で最低限の対策を
 組み込んでおく。あるいは、どっちにも転べるように、冗長性を持たせておく。仕様変更に対応
 できるように切り替えを設けておく。

 まあ、それと今回の拡張スロットボックスが関係あるかというと、それほど関係ないような
 気もしますが、誤差の範囲内と思います。

 なんか最近の世の中、細かいことにカリカリしているようにも感じますが、少々のあいまいさと
 いいましょうか、寛容さというのはあってもいいんじゃないでしょうか。

 ところで、
 実際、何の開発において、その機能が必要になったのかを、ご説明しておきましょう。

 

 たとえば、これは「ROMカートリッジのような物」の試作品です。
 これ自体は製品ではありません。ほかの製品の一部となる実験回路です。

 黄色いテープは、配線作業のために貼ったもので、ピン番号を書き込んであります。
 それはあまり関係ありません。

 動作内容は、こいつに自動起動のIDとプログラム本体をあらかじめ書き込んでおき、
 カートリッジスロットに差し込んで電源ONまたはリセットすると、自動起動するわけです。
 それは一般のカートリッジソフトと同じですよね。

 ところが、これは開発中の物なので、いちいち自動起動してもらったら困る場合がある。
 プログラムにバグがあったりして修正する場合は、自動起動しないで、MSX-DOSとかBASICから
 この基板にアクセスしたいんです。

 まあ、その書き込むプログラムに抜け道をつけて、ボタンでも押せば、MSX-DOSなり
 BASICなり、呼び出したほうに戻るようにすればいいんだろうと思うでしょうけど、
 どこでコケたり暴走したりするかわからないし、スタックがめちゃめちゃになったりした
 状態で、戻ってきたって一緒でしょう。

 いろいろゴチャゴチャ考えるより、スイッチひとつでポンと切り替えができたら、便利じゃないですか。
 それが一番いいですよ。コマンド打ち込んだりするのはかったるい。物理的なスイッチは重宝します。

 それじゃ、なんで、この実験回路にそのスイッチを付けなかったのか、あるいは、
 あとで拡張スロットボックスを改造するぐらいなら、先にこの実験回路を改造したらと言われましたら、
 思いつかなかっただけです、と申し上げるしかございませんね。

 なんで思いつかなかったかと言われましても、私はアホですからと申し上げるしかございませんね。
 それ以上、申し上げることはございませんね。

 〜〜〜〜〜

 まじめな話、実際に開発している試作品の一部をご紹介しましょう。
 (水面下でいろいろ有る)

 

 レトロですけど、ラッピングは配線の密度が高いときに便利です。(ぐちゃぐちゃでも構いません)
 とにかく、早く作れるからいいんですね。

 たとえば、この基板なんか、昼に思いついて回路を描き(手書きメモ程度のラフなもの)、
 夕方には配線まで済んで、そこからテストプログラムを作り始めて、夜には動くようになりました。


 次の写真は、実際の開発現場です。(左下の写真)

 こんなふうにして拡張スロットボックスを開発に使っています。

 メガネをかけたポニーテール理系女子萌え萌え

 ラッピングの欠点、
 拡張スロットボックスのふたを開けたままにして使っているのは、ソケットのピンが
 開口部に当たるからです。延長基板などを使えば問題ありませんけどね。

 ところで最近、久しぶりにBASICを使っています。(右上の写真)

 BASICは、思いついたことをどんどん手軽に試せるからいいですね!
 エラーが出ても直せばいい。

 適度に遅いこともいいんだなー。動きを目で追えたりするし、STOPボタンで、いつでもどこでも
 一時停止できる。

 変数の宣言とかしなくていいし・・・いい加減な言語といえばそうだろうけど、便利。

 この数十年はアセンブラやC言語ばっかりでしたけど、BASICも悪くないなと思います。
 改めて見直しています。
 慣れの問題だけかもしれないけど・・・いまでも忘れていないぐらいだから。

 じつはARDUINOを初めて見た時に、BASICインタプリタだと思いこんでいました。手軽に試せる、
 C言語風のBASICインタプリタだろう、と思ったのです。本当は違ったんですね。

 ARDUINOベースで(C言語で)巨大なプログラムを作った経験から言うと、手軽とは言えません。
 地獄の苦しみを味わいました。ちょっと手の込んだことをしようとしたら落とし穴にハマる。
 そういう使い方をするからいけないんじゃないの前田さん、と指摘されたけど、意地になって
 完成しました。動かないなら最後はアセンブラで書くぞ!とか燃えていました。
 あの手、この手、奥の手、・・・両手以外にも使える手があります。猫の手もね。

 アセンブラやC言語だと、少し、構えてしまうところもあるんです。それで手軽とは感じない。
 暴走する可能性もあるし、メモリ管理など見えない(見えにくい)部分もあるからです。
 もちろん、極めているエキスパートにとっては、取るに足らないことでしょうけど。
 私は本来、回路設計屋であって、ソフト屋ではありませんから知りません。(といって逃げる)
 マジで回路屋なんです。中小零細企業ばかり勤めていたから、何でもやらなければいけなかったし、
 人材がいないから、仕方なく一人で何でもかんでもやらざるを得ないだけ。その結果、いろいろやれる
 ようになっただけ。

 もとの話に戻りますが、
 実際にBASICで、ある機能や、また別のある機能もサッと作り、試し、デバッグして、すぐに
 完成しましたよ。右上の写真をご覧になって、あれこれ妄想される方もいらっしゃるでしょうが、
 「それ」もそうやって、すでに短時間で完成しているのです。基本的にはOKです。

 BASICで動くものを仕上げたら、あとはアセンブラだろうがC言語だろうが、書き直すだけです。

 いずれにしても、手っ取り早く作ること、これですよ。
 とくに私はアホなので、開発に時間をかけられないのです。すぐに忘れちゃうから。短期間の勝負。


■124 2014/06/22 ゴミを製造しているのか 

 今日(6/21)は午後から夜まで、
 取付板、カートリッジケースなどの切削加工をしていました。

 この前の失敗後、加工条件を調整したデータで加工すれば
 うまくいくはずでした。

 で、どうだったかと申しますと・・・・・・

       ・
       ・
       ・
       ・
       ・
       ・

 またしても、ボロボロでした!

 アクリルが融けてエンドミルに絡みつき、連続3回!

 一度は、なぜかトイレに行っている間に発生しました。それまでは大丈夫だったのに、
 戻ってきたら、ごらんの有様でした。

  

 ダンゴ、ダンゴ、ダンゴ・・・

 ・・・ダンゴ三兄弟!

 原因は何か、とにかく調べたり考えたりしました。(そうするしかないでしょう)

 主軸の回転数を変えてみたり、DCモータがヘタって回転数が落ちてるのかと疑ってみたり、
 カーボンブラシを点検したり、エンドミルに油を塗ってみたり、DC24Vの電源電圧を確認したり、
 過去の悪行を反省してみたり、
 どれも異常なし、あるいは、効果がありませんでした。

 結局、材料が原因だと分かりました。
 なぜなら別のアクリルに変えたら、その後、全く問題なかったからです。

 どうやら、使っていた材料は、キャストではなかったようです。
 ダンゴの材料はこれです。

 →どこにもキャストと書いてありません。 切削NG! 

 ちなみに、接着剤の中栓がポンポン飛ぶのも、このメーカーの物です。
 まったく、クソが・・・あ、いや、トイレに行っている間に融けた、という話です。はい(笑)

 一方、全く問題なく使えるのは、これです。(高いけど)

 →ハッキリ、「キャスト」と書いてあります。 切削GOOD! 

 まあ、CNCで切削するのでなければ(一般の工作用なら)、どっちでも使えます。
 安いほうを選んだらいいんじゃないですか!

 この前、コストダウンを狙って塩ビも試したけど仕上がりが美しくなく、
 結局、高価なキャスト材に戻ってきたことになります。


 ところで、なぜ、キャストかそうでないのか、判断に迷ったかというと、
 融けたり融けなかったりして、現象が一定しないから、分からなかったのです。

 ハッキリと「押し出し」と書いてある材料は、加工を始めてすぐに、こうなるのを
 経験的に知っていました。(まだ捨てずにとってありました。2008年頃のものです)

 

 こんなふうに、はっきり出てくるので、押し出し材料だと分かるわけです。(包装に書いてあるけど)

 (でも、いま改めて考えてみると、数字はVカッターで彫刻してあるけど、融けなかったのが不思議)

 ところが、今回使っていた「ダンゴの材料」は、たいてい、普通に切削できたのです。
 運?が良いと、最後まで無事に切削できます。それで、これは使えると判断したのですね。
 融ける場合でも、加工開始直後に融けることはありません。後半になってからだったようです。
 刃物の消耗は無関係のようです。エンドミルが新品でも融けることがありました。

 分からないが、キャストと押し出しの中間的な性質をもつ材料ではないだろうか。

 途中まで良くて、ある時点から融けはじめてダンゴになるのは、エンドミル自身がある温度を
 超えてからじゃないだろうか?たとえば、ちょっと丸穴をあけたり、短いスリットを彫るぐらいなら
 平気です。だめなのは長いスリットを彫ったり、外形を切り出すような条件のように感じます。
 材料と接している時間が長くなると、エンドミルの温度が上がっていって、ついには材料を
 溶かすようになるのではないか。短いときはすぐ冷えるから平気なのでしょう。
 切りカスが刃にからみつくのはよくあることですが、くっついていない限り、そのうちに
 はがれて飛んでいきます。ただ、エンドミルの温度が高くなると、融けて付着するから、
 次々に切りカスを融かしながら巻き込んでいってダンゴになるのではないでしょうか。

 融けはじめているな、というのは感覚でわかります。
 まず、独特の匂いがします。そして、飛んでくる切りカスが熱いです。手に熱い切りカスが飛んで
 くると、まずいなと感じます。


 とにかく、物を作らなければなりません。

 しかし、失敗に次ぐ失敗で、材料が払底して、もはや透明オレンジしか残っていませんでした。
 意地になってケースを作りました!

 

 ・拡張スロットボックスのバッファ用 ×2 (スモーク、透明オレンジ、各1)
 ・増設RAM用 ×3 (全て透明オレンジ)

 

 意表をつく透明オレンジのインパクト!
 かつて持っていた、iBookタンジェリンを思い出しました。



 それなら、ボンダイブルーの代わりに、
 ちょうど梅雨時なので、蛍光グリーンの板で「カエルグリーン」でも作ってみましょうか。


 今回は、アクリル用接着剤を使って組み立ててみました。
 先日、「洗礼」を受けたので、スーパーX教から改宗したのです。

 やはり例の接着剤は、今日も中栓がポンポン飛びました。まさに「飛んでもない」シロモノです。
 バカみたいにポンポン飛びます。飛びます、飛びます。

 組み立て中の様子

 付属しているのは大雑把なスポイト、こんなんじゃ、無いほうがマシだろう。使えねえ。
 それでも、今はこれしかないので使うしかありません。注射器は品切れでした。

 どうもアクリルの接着は、過去にはうまくいった覚えがなく、あえて避けてきました。
 今度もまた失敗するのかとネガティブ思考。

 大雑把なスポイトだなんて書いたりして・・・上手な人があらわれたらどうするの。
 お前は「できない」と言うけどさ、とか言いながら、スポイトを巧みにあやつって、
 きれいに接着剤を流して、はい、できました。
 そうなったら悔しいから、このスポイトで何とかしようと思う。

 ためしにやってみたら、・・・ん?なんかいい感じです。すぐに接着されるから、組立がスムーズに
 できます。

 アクリル接着剤は、アクリル同士の接合面に入り込み、表面を溶かします。揮発性が高い
 ので、すぐに乾いて接着するわけです。ほかの接着剤と違って、純粋な溶剤ですから、
 盛り上がったりしません。見た目はきれいになります。

 おっと、うっかりミスしました。



 何も考えず、テーブルに置いた状態で接着剤を流し込んだら、あふれたのが下に溜まって、
 このあたりが溶けてしまいました。表面が荒れています。あー、もったいない。

 先日、接着剤をこぼした時にキーボードの下がドロドロに溶けたのを思い出します。
 あれはABSでしょう。

 その後、小箱の上に置くようにして、こうならないように気をつけながら作業しました。
 接着剤があふれたところを指で触れないようにすることも重要です。汚してしまいます。

 必要な量だけをスポイトから出すようにコントロールするのは非常に難しいです。
 揮発性の高い液体ですから、握っているだけで、熱によって噴き出します。
 その流れをよく見ながら、加減しようと試みました。先端が太くて、狙いが定めにくいので、どうしても
 あふれたりしました。この大雑把なスポイトを使いこなせるなら、本当に達人でしょうな。
 注射器を使うのが素直でしょう。

 接着剤が多すぎると、溜まったり垂れたりします。本当に必要最低限の量だけを注入したいけど、
 難しいです。

 垂れたり流れたりすると、アクリルの表面を溶かしてしまい、見苦しくなります。



 コンパウンドで磨いたらきれいになるだろうか?それとも、余計にひどくなるだろうか?
 やったことがないのでわかりません。やってみるしかありません。

 ここまで切削するのに45分もかかるから、捨てたくない。直せるものなら直したい。

 やはり、注射器が欲しいです。細かいところに必要なだけ注入しないと、あふれたり
 垂れたら見苦しい。

 アクリサンデーは、あんな中栓のポンポン飛ぶような風邪薬のビンじゃなくて、
 ちゃんとしたビンに入っているし、注射器の針が付いたスポイトが付属しています。
 買うなら、それしかないでしょう。

 とにかく、上手にできるようになるまで、何回でもやり直す。何度でも作り直す。


■123 2014/06/21 ようやく完成 

 最近気づいたこと。

 この前から、ある連続運転試験の為に、電源電圧などを常時モニタできるようにしています。
 具体的に言うと、ワットチェッカーをコンセントに差し込んだままにしているので、電灯線の
 電圧が常時表示/更新されています。

   テスターではかった値より1Vぐらい高いようです。

 時々それを眺めているうちに、ある傾向に気づきました。
 電灯線の電圧は、どうやら、天気によって上下しているようなのです。
 それと、夜間はちょっと低め。104Vとか。

 晴れた日は105Vを超えているし、雨の日は103Vぐらいか、もう少し下がっていました。
 お空を見ながら電圧を見ると、晴れたり曇ったりに合わせて電圧が変化しているようにも
 感じました。

 たまたまなのか、何なのか。晴れた日の日中は105Vぐらいで一定していたし、
 久しぶりに雨が降った日は低くなっていました。必ずしもそうではない時もあるので、
 わかりません。雨天の早朝なのに105Vだった時もあります。

 自宅の負荷によって電圧が上下しているのではないか、それは考えにくいです。
 うちは今シーズン、まだエアコンを使った事がありません。ブレーカーから落として
 あります。

 やはり、これはソーラーが関係しているのでしょうか?
 近所には新しい住宅が増えていて、そのほとんどにソーラーが付いています。

 不勉強で、いま調べ始めたところですけど、
 系統の電圧が高くなると、売電できない場合があるのですか?
 系統の電圧のほうが高いと、パワコンから流し出せない、のですか。
 それなら、上げろ上げろとなるんだろうけど、上限は決まっているので、超えることは
 できませんよね。

 通りがかりに新築の家をみかけますけど、家の外に大きい箱が据え付けてあって、
 蓄電ユニット1920Ahと書いてありました。リチウムイオン電池でしょうな。
 メーカーはニチコン、電解コンデンサのメーカーです。ロゴがダンボールに書いてありました。
 蓄電はバッテリーのメンテや寿命や充放電ロスがあるからどうなのかなーと昔、考えた
 ことがあるけど、実際に蓄電ユニットも出回ってきているのですね。

 昔の同僚で、電気工事業をしている人は、自宅の屋内配線を発電機に切り替えて
 使えるようにしています。台風で停電するじゃないですか、まわりが真っ暗なのに、
 なぜかその人の家だけ電気が煌々とついている。隣から、なんでですかと聞かれた
 そうですよ。自慢げに、うちは発電機を付けてるから、って。さすが電気やさんだね。
 10年以上前の話です。


●1. 拡張スロットボックス 

 昨夜(6/19)、問題が解決した後、今朝までつけっぱなしにしていました。

 これは朝7時前に撮影しました。

 「ゲームランド」のデモが一晩中動き続けていました。問題は起きていません。


(1) MSX-SERIAL232 

 次に、MSX-SERIAL232を拡張スロットボックスに装着して、動作確認を行いました。

 

 通信してみようかと思ったら、クロスケーブルが見当たらなくて、探し回りました。
 もう最近は、RS-232C自体、めったに使いませんから・・・。

 手前にあるのは、自作のRS-232Cチェッカーです。各信号の状態をLEDでモニタできる
 ようにしてあります。それに加えて、別のPCをつなぎ、信号を横取りしてモニタする事も
 可能なようにコネクタを付けてあります。その場合、ストレートケーブルで良いように
 内部でクロス接続してあります。モニターだけなので、そのポートはRXDしかつないでいません。

 パソコン通信時代(90年代前半)には、トラブル解決のためにずいぶんと活躍したものです。
 RS-232Cチェッカーは、秋月電子さんで安いのを売られていたけど、これは自分が使いやすいように
 考えて作ったものだけに重宝しました。

 これを作った当時はDサブ25ピンが主流だったから、9ピンは1個しか付けてありません。
 今回、クロスケーブルどこだっけ、変換コネクタどこだっけ、と探し回りました。
 まあ、通信の相手がいなくても、折り返して通信テストを行う方法もあります。

 やっとクロスケーブルを見つけて、WindowsのPCと接続しました。9-25Pなので、
 チェッカーを経由して接続しました。

 ゴチャゴチャしています。

 RS-232Cの通信プログラムは、BASICで作った事がないんです。なぜなら、今までRS-232Cの
 カートリッジを持っていなかったから。

 先日書いたと思いますが、自作のシリアルインターフェース用のプログラムは
 やはり自作したものでした。それはBASICではなかったので、BASICでは初めてになるわけです。
 シリアル通信のハードウェアのみで、ROM(拡張BASIC)が無かったからです。
 自作の通信プログラムはMSX-DOS上で動くもので、8251の初期化、1バイト送信および受信、
 そしてDOSのCONSTAT、CONIN、CONOUTを使う単純で基本的なものでした。
 100行程度の短いものです。そんなものでも十分に役立ちました。

 マニュアルが無い(※)ので、「網元さん」のプログラムを見ながら、どんなふうに記述するのか
 調べて参考にしました。見よう見まねで・・・こんな具合かな?

 

 Windows側ではTeraTermを起動し、9600bpsに合わせておきました。

 最初に文字列TESTがMSXから10回送られてきて、正常に受信しました。
 次に、Windows側から適当な文字列を送り、MSX側で受信、表示されることを確認しました。
 (右上の写真)
 別に5文字と決まっているわけではないけど、たまたま、そうなりました。
 このほかにもランダムな長さの文字列なども送って試しました。

 「網元さん」そのものを動かせばよかったんじゃ、と思われるだろうけど、内部の動きが
 わからないので、最低限のプログラムで確認するようにしました。

 DMAは最初OFFでテストし、次にONでテストしましたが、いずれも正常に送受信できました。
 MSX-SERIAL232を別の拡張スロットにも差し替えてテストを行い、全てOKでした!

 ※追記2014/9/2 マニュアルを頂きました。これで活用できます。有難うございました。


(2) 自作EPROMプログラマ 

 さらに、自作EPROMプログラマを拡張スロットボックスに装着して、
 I/Oアクセスの確認を行いました。

 これまでテストした物は、ゲームのカートリッジを始め、ほとんどメモリアクセスが
 主体のものです。これは完全にI/Oアクセスのみのものです。

 およそ20年ぶりの通電と思います。拡張スロットボックスの動作確認というより、
 この古いEPROMプログラマの動作確認のような気がいたします。

 

 遠い昔なので、I/Oアドレスなど忘れていました。かすかな記憶では、00Hからか、80Hからじゃないかと
 思いました。8255でしたら、制御ポートは+03Hになるでしょう。どのポートを入力にするか出力にするか、
 などの設定をするポートです。

 幸い、先日掲載しましたように昔のフロッピーがそのまま残っていて、読み込みが
 できましたので、アセンブラのソースを見てアドレスを確認することができました。00H〜03Hでした。
 手抜きデコードでしょうから、おそらく7FHまでイメージが連なっていると思います。
 あるいは、きちんとやっていたかもしれません。それなりにデコーダICが載っているので。
 もし手抜きデコードだとしても、この基板だけ単独で使うようにすれば、気にしなくても構いません。
 まじめにデコードすると、ICがいくつも必要になったりします。

 ちなみに、MSXのI/Oでユーザに開放されているのは00H〜7FHです。

 右上の写真のように、8255の制御ワードを書き込んで、ポートを読んだり、書き込んでみました。
 回路図なんかどこに行ったのか分かりませんが、21Vなどの制御はポートCだろうと推測できたので
 いきなり255(全ビットON)にしてみたら、左上の写真のように出力が出ました!LEDが点灯しています。
 もちろんテスターで電圧をあたりまして、21.5V出ていました。長年の間に調整がズレてますね。

 入力をもうちょっと試してみましょう。・・・というより、実際に動かしてみましょう。

 これは当時作った、ROMの読み出しプログラムです。'92/6/21という日付があります。
 なんと、偶然にも今日は2014年6月21日です。22年目の今日、また出番が来るとは(笑)
 捏造ではありません。



 BASICですから、ノンビリしたものです。たったの8Kバイトを読み出すだけに、どんだけ
 かかるんだよ・・・と言いたくなるぐらい遅いです。
 別にマシン語でも作れたけど、手っ取り早かったからBASICで作ったのでしょう。
 使えればいいので。

 DEFINT A-Z とすれば多少は速くなるでしょうね。

 遅いなら遅いで、画面を見て待つんじゃなくて、ほかの事をしたりトイレに行ったり
 お茶を飲んだりしたらいいでしょう。

 8255には3つのポートがあり、Cはビット操作ができることから、各制御信号に使って
 います。そのため実質AとBの各8ビットが、アドレスやデータ用となります。

 データは読み込み専用として、ポートをひとつ使うでしょう。あとは8ビットしかありません。
 それで、ラッチICの74LS373を組み合わせて、そいつにROMの上位アドレスを
 ラッチさせるようにしています。
 上のプログラムで、145行目のPULSE(コメント)というのがそれです。
 上位と下位のどっちが頻繁に動くかというと、下位です。下位は8255から直接
 出します。下位が256バイト回ったら上位を更新します。

 ROMから読み出したデータは、MSXのRAM上に記憶します。9000H〜AFFFHまでです。


 昔のプログラムを読み出す為、PV-7から1chipMSXに代えて、拡張スロットボックスを
 つなぎ直しました。

 最初は(カードエッジの)接触不良で動きませんでした。アルコールで拭いたんですけどね。
 少しグラグラ揺すったりして動作するようになりました。古いので仕方ありません。

 

 読めてますね!データ的にも正しいです。
 これでI/Oの入出力確認はOKです。


(3) 発売へ向けて 

 動作確認が済みましたので、「拡張スロットボックス」は完成です。

 通販ページに掲載したいと思います。説明書も作らないといけませんね。
 もう少しお待ち下さい。


●2. なつかしモノ 

 昔の研究ノート(自称、キテレツ大百科)から、なつかしモノをご紹介します。
 このノートは、中3の頃から作っていたものです。


(1) カラープロッタプリンタ 

 もう実物は無いけど、初めてMSX用に買ったプリンタは、プロッタプリンタでした。
 松下の FS-P200 です。

 それは、114mm幅のロールペーパーを使うものでした。
 ロールペーパーは店頭には売っていなくて、いちいち電器店に行って取り寄せてもらうしか
 ありませんでした。

 面倒なときは、そこらへんの紙を114mm幅に自分で切って使っていました。

 じつは、トイレットペーパーと同じ幅なのです。それで勝手に「トイレットペーパープリンター」と
 呼んでいました。

 印字方式は、今では見かけない、「インクドット方式」というものです。

 こういう小型のプロッタ、MZ-731とかカシオのポケコン用などで見かけたのは、
 専用の小さいボールペンと用紙を動かして描画するものが多かったけど、
 これは細いピンにインクをつけて、用紙に押し付けて印字していました。
 色ごとにピンが出ていました。

 

 これはセルフテスト印字の結果です。
 セルフテストというのは、パソコン関係無しで、プリンタ単独で行うものです。
 確か、フィード(紙送り)ボタンを押しながら電源ONすればよかったはず。

 カラーの帯は、重ね打ちをしながら印字するのです。複数の色の混合ですから。
 ヘッドが行ったり来たりして忙しかったですよ。忙しいわりに少しずつしか進まない。

 RAM 2048 BYTE FREE というのが泣かせますね。本当はBYTESが正しいと思うけど、
 当時の1バイトは血の1滴ですから仕方ありません。なんだそら。
 中には、確かNECのワンチップマイコンが入っていたと思います。

 なんといっても、プロッタの面白さは、その動きと音ですね。

 このセルフテスト印字は、縦長でビロ〜〜ンと長いんですけど、その長い紙をズルズルと
 送り出したり、戻したりしながら、右上にあるような三角形の回転を描いていたのです。
 ヘッドは左右方向を担当、用紙送りは上下方向を担当していて、忙しく動いていました。

 この機種じゃないけど、あるX-Yプロッタは、セルフテストで音階を奏でるようなパターンを
 描いていたそうです。

 インクカートリッジは、どれくらいの大きさだったか・・・3×2cmぐらいだったと思います。
 その中が4つに仕切られていて、黒と、赤・黄・青だったか、忘れました。
 よく見るとEPSONと刻印があり、じつはEPSON製のプリンタだったのです。
 同じ形の色違いで、当時は松下とカシオ(型番 CP-7 )から発売されていたプリンタです。

 プロッタは確かに動きと音が面白いけど、プログラムリストを印字する時は、あまりにも遅いので
 気が狂いそうでした(笑)。いちいち、字を書くのって、かったるいですよね。

 インクが無くなったら、高いので、すぐに使い捨てたりしませんでした。アルコールとか、
 溶剤を流し込んで使いました。中の綿にまだ色が付いてるからもったいないと思って。
 いまはインクジェットの替えインクなんか売ってますけど、当時はありませんでした。
 墨汁や万年筆のインクを入れたら、固まってしまいそうで怖いし、試していません。
 しょうがないので、出てこないインクに溶剤を加えて、抽出しようという作戦でした。
 薄いけど、けっこう使えたと思います。

 そんなことをしていたせいか、ヘッドが壊れてしまって印字できなくなり、一度修理に出しました。

 「画面コピーユニット」というカートリッジが付属していて、それを使うと、画面のハードコピー
 が取れました。

 

 私は購入前にそれを勘違いしていて、画面コピーというぐらいだから、ビデオキャプチャー
 だと思ったのです。つまり、今で言うビデオプリンタですか。
 好きなアニメとか、ビデオから取り込んでプリントしたら楽しいだろうなと期待しておったわけです。
 買った後で気づきました。MSXの現在の表示画面しかコピーできないんだって。半分ガッカリでした。

 カートリッジにボタンが付いていて、それを押すと、現在の表示画面がプリントされました。

 そのカートリッジはRAMが内蔵されていて、増設RAMとしても機能したので、
 ちょっとは埋め合わせになったかなと。当時はソニーのHB-55、RAMが16KBのやつを使っていたので
 増設RAMは助かりました。


 プロッタ独特のコマンドを使うと、
 こんな単純なプログラムで、面白い図形が描けますよ。

 

 ベクターフォントなので、拡大・縮小や回転ができたのです。
 だからなんだと言われても困るけど、単純に面白いでしょ。


(2) 「うる星やつら」のパズルゲーム 

 以前の記事に書きました。昔、「ラジオの製作」の文通で知り合った方が自作した
 パズルゲームです。初期のマシン語の知識を伝授してくださった方です。

 その画面コピーが見つかりました。さっきのプリンタでハードコピーしたものです。

 

 各キャラクタのコマを動かし、最終的にラムちゃんを矢印のところから外に出せば、
 終わりなんです。

 ここで皆さんにお尋ねしたいのは、このパズルは解けるのか?ということです。
 ・・・というのは、どうしても詰まってしまうからです。どれかが邪魔してしまう。

 じつは長年のナゾです。今まで、何人かの友人が挑戦してきましたが、解けたことが
 ありません。この形は絶対に解けないものなのだ、という人もいました。

 自分でも何度も何度も挑戦しましたが、ダメでした。

 しょうがないので、プログラムをいじって、エンディングがどうなるか、だけは
 確認しました。気の利いたエンディングでした。
 載せませんが、もう1枚残っていた画面コピーはそれでした。

 プログラム自体はカセットテープで、もう読み出せないかもしれません。
 BASIC+マシン語です。

 当時、作者からこの画面のグラフィックを方眼紙に鉛筆書きしたものが送られてきました。
 1mmの方眼を塗りつぶして、よくこんな細かいことができるなあと感心したものです。
 そこからデータを作って、この画面を実現したのでしょう。
 自分には到底できないと思いましたね。根性ない。それ以前に絵が描けませんから。


(3) ターボR改造失敗時のメモ 

 いまから20年以上前、当時は未熟者で、ターボR(FS-A1ST)のメモリ増設改造に失敗した
 話は以前に書いたと思います。

 ソケットの接触が悪いので、取り外して、良質な丸ピンソケットと交換しようとする中で
 パターンを壊してしまった、という話。

 それでも意地になって修復しようと、未熟ながら、あちこち配線を調べたりしていました。
 その時の記録です。

 

 

 断線 の記述とか、R800 あすきー が泣かせる(笑)。

 回路図は無いし、銅ペーストのせいでパターンが隠れて見えないから、
 テスターだけが頼りで、必死になって調べていました。

 DRAMの配線なんかパターンが決まってるから、別のユニバーサル基板にでも
 組んでやって、必要な配線をメインボードにつなぎこめばいいんじゃないかと思います。
 あとはパターンを調べて、スルーホールの切れたところなんかをジャンパーでつなげばいい。
 今だったらそう考えるし、修復も容易にできるでしょう。
 でも当時はなーんにも知らなかったし、回路図もないし、半田付けの技能も未熟でした。

 結局できなくて、後輩がたまたまターボRの基板を持っていたから、それをもらって組み込んで
 修理完了となりました。失敗したほうの基板はどうしたっけ?捨てたっけ?捨ててないと思うけど。
 実家で捜索してみて、もし残っていたら修復したいと思います。


■122 2014/06/19 発想の転換 

 先日の接着剤には参りました。子供の頃に悪さしたバチが当たったのかもしれません。
 (悪さ=記事120の4番)

 目に入った量は少なかったし、よく洗ったので、おかげさまで大丈夫みたいです。

 ビンには、「●目や傷口に入った場合は医師にご相談して下さい。(原文ママ)」と書いてあります。
 眼科は遠いし、面倒くさかったので医師に相談しませんでした。
 相談するって、何を相談するんですか。これが目に入ったみたいです。そうですか、よく洗いましたか。
 はい洗いました。しばらく様子見ましょう。わかりました、有難うございました。
 それで終わりでは、わからないけど。素人にはわからないから、医師に相談する必要があるのでしょう。

 その際、このビンを持っていって、見せないといけませんよね。成分は二塩化メチレン、つまり、
 ジクロロメタンですか。どれどれ、とキャップを開けたら、また中栓が飛んだりして。(開ける必要ないけど)

 すぽーん! (べーしっ君を思い出す)

 ビンを握って暖めるのがいけないけど、ビンを持っていれば自然とそうなってしまいますよ。
 ポケットに入れたりもするし。握らなくても、暑い日もあるし。
 いきなり中栓が飛ぶなんて、危ないと思いませんか。改善を望みます。

 リ*ビタンDなんかも、医師にご相談くださいと書いてあるけど、「効かないんですが、どうしたら効きますか」
 などと、わざわざ言いにいくのもどうかと思います。ああ、それはジュースみたいなもんですよ、糖分が多い
 から控えて下さいって言われるのかな。タ*マンはアルコールが入っているから、カッカして、効いた
 ような感じにはなる。


 まあ、いろいろ課題はあるけど、ひとつの視点にとらわれないで、柔軟に考えていくことも
 大切です。そのやり方でいいのか、ほかに方法はないか。最も大切なのは、やってみる
 ことだと思います。机上じゃなくて、現場で。(ここは大事です)


●1. 拡張スロットボックス 

 先日のテスト報告で、拡張スロット0番に差し込むと動かないソフトがある、と書きました。
 1番、2番では動くのです。現在、なぜそうなるのかを調べているところです。

 なぜなのか・・・1番、2番で動くのなら、次のようにしたらどうかと思いつきました。
 0、1、2と割り当てているスロット番号を、1、2、3としたら?
 具体的には、セレクト信号を変更するわけです。FPGAだから簡単に試せる。

 逃げ、と言われればそうかもしれないけど、動けば問題ない、という考え方も有る。
 他社の、4スロットある拡張スロットボックスの0番が空いているのと同じことです。
 それじゃ根本的な解決にならない?

 いずれにしても、試してみる価値はあると思います。やってみなければ始まらない。
 本当は、まじめな人なので0、1、2と割り当てて、それで全部動くようにしたいんですよ。
 アルミパネルだって、0、1、2と彫刻してしまっているし。

 ここにゴチャゴチャ書いてるヒマがあったら、QuartusIIを起動した方が良いけど・・・。
 仮説をたてて実際に検証してみたいと思います。

 修正後の1番スロット(もと0番)に、もと0番で動かなかった「ザ・コックピット」を差したら
 動くはずです。もし動かなかったから、ほかの問題があることになります。

 ------------------------------

 ・・・・・・以上は6月19日の朝から、ごちゃごちゃ考えていた内容でした。

 その後、昼間の用事を済ませて、夕方から拡張スロットボックスに取り組み始めました。

 このままだったら、拡張スロットボックスを製品として出すことができません。
 なんとしても解決しようと決意しました。

 まず、手始めに、「ザ・コックピット」のROMを読み出しました。動かない原因を追うときに、
 原因がこのソフトなのかハード(つまり自分の拡張スロットボックス)なのか、切り分ける為に
 必要と考えたからです。

 半田吸取機で半田をズゴー、ズゴー、と吸い取って、ROMをはずしました。
 それをROMプログラマを使って、読み出しました。
 ソケットをつけたら便利かと思うけれど、残念ながら、ソケットを付けるとカートリッジケースの
 フタがしまらなくなります。ソケット無しで、また元通りに半田付けしなければなりません。

 

 右の写真は、そのHEXファイルの一部です。

 210080はLD HL,8000H、CD2400はCALL 0024H、C32B80はJP 802BH・・・という具合に
 いまでもマシン語から直接に(人力で)逆アセンブルできます。
 すべてのマシン語を覚えているわけではありません。よく使うJPとかCALLなどのコードは
 頭に入っています。覚えようとして覚えたのではなくて、やっているうちに頭に入ってしまったのです。

 別に特別なことじゃなくて、昔マイコンをやっていた人は、普通にできたことです。

 ある程度、コードを覚えていると、だいたいこのへんはプログラムだな、データだなと、
 何となく分かります。

 相対ジャンプ(JR命令)なんか、逆方向に、FF, FE, FD, FC, FB, FA, F9 ・・・って数えたりして
 いましたよね?プラス方向に進むこともあったんですけど、たいていループだから、逆方向が
 多かったです。

 プログラムやデータを別の番地に転送する時は、
 21 00 80 11 00 A0 01 00 20 ED B0 C9 といった具合に、いまでも覚えています。
 モニタの移動コマンドでも使えばいいんだけど、無い時は、こんなふうに直接コードを
 打ち込んで実行したのです。

 これは、アセンブラに直すと、次のようになります。
  LD HL,8000H  転送元の先頭アドレス、8000H
  LD DE,0A000H  転送先の先頭アドレス、A000H (頭に0をつけるのは数値ですと明示する為)
  LD BC,2000H  転送するバイト数、2000H (8Kバイト=8192バイト)
  LDIR        ブロック転送命令
  RET        このサブルーチンからリターンする。この場合はマシン語モニタへ戻る。

 メモリのクリア(または一定値で埋める)にも、LDIRを応用していましたね。
 元と先のアドレスを一つ違いにしておいて、先頭番地にたとえば0を書いておくのです。
 BCにはバイト数を入れてLDIRを実行するだけです。

 ちなみに、DEレジスタはDEstination(行き先)とか、BCレジスタはByte Counterの略ではないかと
 聞いたことがあります。
 たまたまAから順番に名前をふっていっただけじゃないかとも思うんですが、真相は知りません。
 じゃあ、HLは何の略だよ、と言われても私は知りません。
 Z80を設計された嶋正利さんなら真相をご存知でしょう。


 さあ、現場、現実、現物を見て行きましょう。

 

 狙いをつけた信号を外部に引き出しました。これらをオシロスコープにつなぎ、波形を見ます。

 カードエッジ端子にテープを貼っているのは、以前にも説明したかもしれません。半田付け作業時に
 半田がくっついたり、手の脂などで汚すことを避けるためのものです。これは面倒でも必ず実行すべき
 です。剥がした後に糊が残らないマスキングテープを使い、さらに、アルコールできれいにしてから
 スロットに差し込むように、常に心がけます。

 

 細かい事が気になる方は、この波形を見て、汚いなと思うでしょうけど、
 これは信号線とGNDをオシロのプローブまで長く引き出しているので、その影響が出ているものです。
 厳密な測定が必要な時は、GNDも最短距離で測定しますよ。
 いまは、HかLか、見たい信号の動きが分かればよいので、これで間に合うわけです。

 最初にスロット0に差し込み、次にスロット1、2と変えながら調べていきました。
 その結果、スロット0の場合と、1または2の場合で明らかな違いを見つけました。

 スロット0の場合、MSXの電源が入った時点からすでにその信号が動いているのです。
 その時点ではカートリッジのROMは読まないはずです。なのに、ザーッと動き続けていました。

 1または2の場合、MSXロゴが消えた後、ゲームの起動時点から動き始めていました。
 起動時点でその信号が一発出て、しばらく変化がなくて、ゲームの起動時点から動き続けて
 いました。つまり、MSXがROMのプログラムを読んで実行しているということですね。

 電源ONまたはリセットの時点では、拡張スロットのレジスタは0になります。つまり、拡張
 スロット0番の選択信号がアクティブになります。
 但し、その拡張スロット自身のスロットセレクトがアクティブでなければなりません。
 MSXの起動時には本体のROMから動くわけですから、その時に拡張スロットのセレクトが
 アクティブになっているのはおかしいのです。

 ところで、拡張スロットのセレクト信号回路は、「MSX2テクニカル・ハンドブック」に載っている
 回路を参考にして設計しました。TTLベースで描かれた概略の回路でした。
 じつは、これが間違っていたのです。鵜呑みにしたらだめです。
 間違っていた、というのは正確な表現ではないかもしれません。あくまでも概略の回路図
 なので、わかりづらかった、といったほうがいいでしょうか。でも、問題だった箇所は、
 はっきりと描かれていません。

 さっきの、なんでスロット0の信号が最初から動いているんだ・・・レジスタが0だから0番の
 選択信号が出るよな・・・だけど、いまは拡張スロットがセレクトされていないからおかしいぞ。
 何かが足りないぞ。あれこれ試したり考えたりして、やっとわかりました。
 この信号をANDしてやれば・・・どこにも答えは載ってないけど、どう考えても、こうじゃないか?

 修正を済ませ、「ザ・コックピット」のROMを拡張スロットの0番に差し込んで、電源ON!

 

 修正前はMSX-DOSが起動して、ゲームは起動しなかったのに、
 今度は、ちゃんとゲームが起動するようになりました!正常に動作しました。
 同様にして、拡張スロット1、2にも差し替えて動作確認を行い、全て動作OKでした。
 スロット0で動かない原因が分かりました。そしてスロット0でも動作するようになりました。

 OKでしたけど、ここで思ったことは、
 もし、修正前の状態だったら、MSX本体のROMと、カートリッジのROMとが干渉するはずです。
 そうなったら暴走するでしょう。だけど、なんで1chipMSXは正常にDOSが起動して、BASICにも
 移行できていたのか?(ゲームは起動しないけれど)

 考えてみると(1chipMSXのVHDLを見て発言しているのではない)、
 1chipMSX本体のROMを読むときは、DRAMから読んでいるのです。1chipMSXの場合、DRAMの中に
 ROMの内容を入れて使っているからです。
 DRAMはMSXの拡張スロットのバスとは物理的に別です。だから干渉しなかったのでしょう。
 VHDLを追ってみれば分かると思います。
 リード、ライト信号関係は出力方向ですから、常に出ているのでしょう。
 もし、1chipMSXではないリアル?MSXで、データバスが物理的につながっているものだったら、
 ROMの信号同士が干渉して動作しない可能性があります。


 次に、ほかのカートリッジでも動作確認を進めました。

 「べーしっ君」、いってみましょう。

 

 とりあえず、_run (_はCALLの短縮形)をやってみたらOKでした。ちゃんとカートリッジが認識
 されています。

 今度は、「増設RAM」、いってみましょう。

 

 ライトプロテクトON状態で、ROMとして起動したものです。
 先日のテストプログラムが記憶されており、正常に起動しました。
 もちろん、ほかのスロットにも差し替えて試しました。1番、2番、いずれもOKでした。


 その次に、1chipMSXに代えて、PV-7でテストしました。

 

 じつは、このソフトは起動画面しか見たことがありません。実際に操作したことがないのです。
 テスト用として、安いから買っただけです。

 タイトル画面でスペースキーを押してみました。「ゲームランドでなにをしますか?」素朴でイイ!

 初めて見ました、この画面。


 じゃあ、増設RAMとの2本ざしはどうでしょうか?

 

 ゲームランドが正常に起動しました。

 ゲームランドを抜いて、増設RAMのみも試しました。
 BASICでフリーエリアが28815バイトと表示されるのを確認しました。


 あとは、まだI/Oアクセスを試していなかったと思います。それが確認できれば完成です。

 ここで、懐かしの基板をご覧にいれましょう。



 MSX用のEPROMプログラマ(自作)です。1992年6月の作品です。

 まだ、このようにして残っていました。
 以前、基板の写真だけ掲載したことがあったかもしれません。
 それにしても、あやしい名前です。当時の勤務先の製品名と酷似(笑)

 この基板には8255が載っており、I/Oアクセスするようになっているので、これから試してみます。
 I/Oアクセスの場合、BUSDIR信号及びそのロジックの確認もできることになります

 本当に初めて作ったROMプログラマで、当時、社会人1年生でした。学生の頃、自動車学校を
 卒業できず挫折したので、就職後、夜間に自動車学校へ通っていたのです。その空き時間に、
 こいつの回路を設計していました。
 検定時はもちろん、昼間に行っていました。それで有給なんか元々少ないし、欠勤扱いになり、
 給料が半分ぐらいまで激減したこともありました。仮免は7回目でやっと合格、それまでにかかった
 検定費用と補習費用も、けっこうなものでした。

 ROMの書き込みには21Vもの電圧が必要で、そんなのは初めてでした。間違ったら壊してしまい
 ます。トランジスタをどのように組み合わせたらよいか、最初は分からなくて、他人の回路を参考に
 してもよく理解できませんでした。そのままパクッてきても、理解していないものを使うのは不安
 でした。NPNとPNPを組み合わせないと、ロジック系に21Vが流れ込んで壊します。紙面で何度も
 検討し、実際に作って、危険がないことを確かめたと思います。

 いろんな本を調べたら、ROMの制御信号にプルダウンが必要な箇所があって、なぜなのかを
 考えました。8255は初期状態で各ポートは入力です。つまりハイイピーダンスですから、ロジックは
 不定状態です。不要なパルスが出たら誤って書き込まれたりします。21Vの制御信号が最初から
 ONになるのもいけません。それで、Lレベルに固定してあるのです。

 また、DC-DCコンバータで作る21Vの調整の為に、デジタルテスターを初めて購入しました。
 厳密に調整しなければならないと思っていたからです。アナログでは大まかにしか分かりません。
 どこまで精度が要求されているかも知らなかったのでした。まあ買ってよかったと思います。
 その後に、12.5Vなどの調整も必要になりましたから。

 初めて作ったので、標準書き込みで無難に書き込んでいました。当然、時間はかかりますけど、
 そうめったに書き込むこともないので、十分でした。50msをはかる為、ターボRの内蔵タイマーを
 活用したのを覚えています。
 2764(8Kバイト)を書き込むのに何分かかるか。処理時間は無視して、単純に1バイト50msとしたら、
 0.05秒ですから、0.05×8192=409.6秒です。約7分ですね。27128だったら、その倍です。
 はじめて書き込んだ時は、本当に大丈夫かとドキドキしながら見守ったのを覚えています。
 書き込みが終わった時点で、ROMは結構暖かくなっていました。大丈夫かよ?と思いながら、
 読み出してみて、ちゃんと書けていたのでほっとしました。

 勤務先に行けば、本格的なROMプログラマを開発した人たちがそこらじゅうにおられましたので、
 それとなく、自作したものの話をしたら、なんだ標準書き込みかよ、普通しねえぞ、とか、散々でした。
 前田、お前さ、それ書き込みちゃんとできたように見えても、しばらく放置すると消えたりするんだよな、
 とか、そんな事ばかり言われたように思います。
 いやいや、もう20年近く経過しましたけど、ちゃんと消えずに読めていますよ。


 さらに、MSX-SERIAL232を試してみる予定です。

 

 これは以前、カートリッジのみ入手したものです。
 とりあえず、COMHELPだけは分かりました。COMINIの書式が分かっただけでも、まずは・・・。
 (右上の画面写真)

 BASICが拡張されて、通信関係の命令をCALLして使うようになっているのは分かるんですが、
 どんな命令があるのかが把握できていません。なにしろ、説明書がないのです!
 現時点では、使い方がわかりません。

 そこで、少しでもヒントになればと、「網元さん」のプログラムをダウンロードしてきて、
 その中で通信関係の命令を使っているところをピックアップし、自分なりに整理しようとしています。
 ROMの内容も読み出してあるので、BASICの命令を拡張している部分を解析すれば、どんな命令が
 あるのかは調べる事ができます。でも、それは時間を浪費します。
 どなたかマニュアルをお持ちではありませんか? お借りできないでしょうか。(2014/9 済み)

 DMAについては、説明書もないし、ネット上にも記述が見つからないことから、現物を解析するか、
 自分の頭で考えるしかないんですけど、やはり、MSX本体のRAMに対してDMAをすることはないと
 思います。カートリッジ内部にRAMを持っているので、それに対してDMAをしていると考えられます。
 MSXの拡張スロットは、CPUをバスから切り離して、アドレスを逆方向(外部から)に与えられるようには
 できていないからです。
 8251にある受信データを、8237が取りに行って、それをカートリッジ内のSRAMに書き込む。
 どの条件でMSX側が読みに行くのか知らないが、受信割り込みが入ったときに読みに行くのか、
 必要な時に読みに行くのか。どんな仕組みかまでは調べていないけど、とにかくMSX側からは
 そのSRAMが存在するスロットを読みにいくわけです。それで、文字こぼれ無しで受信データを
 まとめて取得できます。


 本当は、あらゆるMSX及びカートリッジソフト、周辺機器の組み合わせでテストすべきですが、
 現実には不可能です。昔のアスキーだったら、テストをして合格したものにMSXマークをつけていた
 のかな?と思います。いろんなメーカーの機種を揃えてですね。
 さすがに個人レベルでは、持っているものを全て試すのが精一杯です。その中で、できる限りの
 テストをしっかり行いたいと考えています。
 現時点で、手持ちのカートリッジについては、全てのスロットにおいて動作確認ができました。


 ところで、最初のタイトルに発想の転換と書きましたけど、
 それはスロット番号を0〜2ではなく、1〜3と変えることで、問題から逃げようという発想でした。

 もちろん、最終的にはそのようにせず(逃げず)、0〜2のままで完成したわけですけど、
 スロット番号ごとの挙動の違いに着目したのは正解でしたね。

 前の記事(121)で、動かないソフトがあるとかないとか、あれこれ考えていましたけど、
 考えるんじゃなくて、現物にぶつかるのが一番です。


 ようやく、ゴールが見えてきました。


■121 2014/06/18 テスト完了など

 梅雨というのに、晴れか曇りばかり続いていました。6/17は久しぶりに雨が降りました。
 最近は気温が低めで過ごしやすいです。


●1. 増設RAM 

 6月17日、増設RAMのテストが完了しました。

 時間がかかったのは、初めて挑戦する課題があったからです。二つの課題がありました。
 そのために調べたり、試す時間が必要でした。


(1) 増設RAMとして、64KBすべてアクセスできる事の確認 

 後半32KBについては、通常のBASICで使うエリアなので、容易にテスト
 できました。すでに、RAMが8KBしかないPV-7に差し込み、フリーエリア28815バイト
 になることと、その状態で運用して正常動作することを確認済みです。

 問題は前半32KBでした。これは通常BASICのROMですから、直接アクセスできません。
 ひと手間かかります。スロットを切り替えてアクセスしなければなりません。

 MSX-DOSなら64KBのRAMを使いますけど、あいにくFDDインターフェースがありません。
 別のマシン等からデータをひっぱってきて、RAMにロードして・・・と考えたところで、
 その時点では、前半32KBに書き込む手段を知りませんでした。

 その為には、RDSLT(読み出し)、WRSLT(書き込み)を利用する必要がありました。
 じつはこれらを使ったことがなかったので、初めての挑戦となりました。
 (もしかしたら大昔?に使った事があるかもしれないけど、記憶にない)

 RDSLTとWRSLTにパラメータを渡して呼び出すルーチンをマシン語で作成し、
 BASICから操作するプログラムを作りました。
 基本的な部分が間違っていなければ良く、とりあえず動くものとしました。

 (テストプログラムの一部)

 これを実行するには、増設RAMがどのページのどのスロットに有るのかを確認して
 指定してやる必要がありました。それが分からないとどうしようもありません。

 基本スロットの選択状況は、 PRINT BIN$(INP(&HA8)) で表示できます。
 また、拡張スロットの選択状況は、PRINT BIN$(PEEK(&HFFFF)) で表示できます。
 (?はPRINTの短縮形です)



 どのページに何が割り当てられているかは直接分かりません。そこで、1chipMSXの
 VHDLソースを調べて確認しました。
 増設RAMはスロット1にあるので、00000001と指定(下位2bit)しました。

 上記のプログラムをいじって、任意の番地への書き込み、読み出しを行い、値が
 一致したことで動作確認OKとしました。


(2) バックアップRAMとして、ROM起動する事の確認 

 増設RAMに記憶されたBASICプログラムが、電源ONまたはリセットで自動起動
 する事を確認しました。
 あらかじめバックアップRAMに、BASICプログラムとIDを書き込んでおくと、
 電源ONまたはリセットで自動的に読み込まれ、実行されます。
 ライトプロテクト状態では、ROMとみなされます。



 増設RAMを初期化してプログラムを入れ、ROMとして起動する事の確認までの
 手順は、チョットややこしいんですが、手順書を作りながら整理していきました。

 RAMへの書き込みを許可/禁止するライトプロテクトスイッチを備えています。
 これを必要に応じて操作する必要があります。
 増設RAMとして使用する場合、常に「許可」(書き込み許可)として使用します。

 ROMとして使用する場合、書き込み時には当然「許可」にしますが、起動時には
 「禁止」にしないと、システムの起動時のRAMチェックによって内容が破壊されて
 しまいます。
 このことを注意しておかないと、うっかりスイッチの切り替えを忘れてしまいそうです。

 また、IDの書き込みにはその為のプログラムが必要です。これは昔の雑誌に
 良いものがあったので使わせて頂きました。
 そのほか、BASICプログラムのROM化については、「MSX2テクニカルハンドブック」
 にも説明があって参考になります。
 ややこしい手順は、その仕組みを理解すれば、簡単に思えるでしょう。

 ここでは、BASICプログラムを電源ONで自動実行させてみました。

 大まかな流れは、・・・・・・

 1)まずBASICのテキストアドレスを変更してから、ID書き込みのプログラムを
  入力またはLOADして実行します。

 2)書き込み禁止にして、再起動します。(電源OFF→ON)

 3)起動中に止まるので、書き込み許可すると動き出してBASICになります。

 4)書き込みたいプログラムを入力またはLOADします。

 5)書込み禁止にして、再起動します。(電源OFF→ON)

 6)すると、さきほど書き込んだプログラムが自動起動します。


 実際の画面写真を示します。
 電源ON、さきほど入れたプログラムが自動起動しました。



 これは 10 PRINT "hello" と記憶させておいたものです。

 意外と、市販ゲームカートリッジにもBASICで書かれたものがあったかもしれません。
 いわゆる「オールマシン語」のみだと思い込んでいましたが、絶対ではないようです。
 ただ、BASICで書かれていても、ある設定をしない限り、CTRL+STOPで止まりません。
 設定をいじるのは、自分で作ったプログラムで無い限り難しいですから、
 止めるにはどうしたらいいかというと、簡単な(しかし壊す危険がある)方法があります。
 プログラムの動作中にカートリッジをいきなり引き抜くことです。そうするとエラーが出て
 止まります。プログラムがいきなり無くなったことに等しいからです。強引ですね。でも、
 こんなことができるから面白いと思いますね。なんと表現したらいいでしょうか。
 動きがリアルに実感できて、自分で制御できるということが素晴らしいのです。

 それにしても、近年ほとんどMSXをいじっていない割には、意外とBASICを忘れていないなと
 我ながら思いました。マシン語も、短いルーチンだったのでハンドアセンブルしたけど、
 コードを覚えていました。たとえばLD A,nは3E**とか、LD HL,****は21****とか。
 思い出せないのを一つか二つ、コード表で調べたぐらい。

 もっとも、Z80については、かつて遊技機業界にいた時に、サブ基板の試作などで関わり、
 そんなにブランクは無いと思います。ちなみに、演出の7セグ表示などをやっていました。

 どうでもいいといえばどうでもいいんですけど、忘れてないということは、学生の頃に
 身体で覚えるぐらいやったということでしょうね。まるで、手が覚えているようです。
 エラーが出た時、無意識に LIST. (また見えにくいピリオドで恐縮です)を
 打つ自分に驚いてしまいました。これは、エラー行のみを表示するやり方です。
 よく覚えていたものだ。というよりも、手が覚えていました。確かに・・・。


(3) バックアップの持続時間 

 満充電状態から、通電なしで保管した場合、1週間〜10日程度です。

 大きいキャパシタを使用しているにも関わらず、使用しているSRAMの消費電流が多い
 為です。定期的に充電してやる必要があるので、通電なしで長期保管するのには
 向いていません。


(4) あとは・・・ 

 失敗続きだったケースにつきましては、加工条件を調整してデータを作り直しました。
 今度こそうまくできるはずです。アクリル板の在庫を切らしているので、確保しだい
 ケース加工に着手します。基板は、3枚は部品実装を済ませて完成しています。

 ケース加工についての悩みがひとつ残っていまして、接着が上手にできません。
 透明ケースだけに、接着が目立ちます。

 こういう工作は、どうも苦手です。丁寧にやろうと努力しても、なかなか思うように
 できません。いじっているうちに接着剤が手について、それで他のところを汚して、
 といったこともやらかします。
 いっそ接着無しで、ビス止めで組み立てられれば、悩まなくて済むけれど、
 設計的に、ビス止めのみとすることは難しいのです。

 接着がきれいにできない。

 発想を変えたらどうか。2mm板を重ねて接着するのをやめて、3mmとか4mmの材料から
 ひとつの部品として削り出したら、重ねる部分の接着は不要になるでしょう。
 それでも、板同士の継ぎ目の接着は必要です。


 動作テストも済みましたので、通販ページへの登録作業をしました。

 ケース「有り」と「無し」のいずれかをお選びいただけます。
 いずれも完成品で、バックアップ付きです。
 ケース無しは、ケース代\1,500を引いた金額となっています。

 ケースの色は、在庫しだいで透明またはスモークとなります。
 その他の色は、材料手配の都合により対応できない場合があります。
 透明はよく使うので、まとめて取り寄せて在庫しています。(現在は失敗続きで在庫切れ)
 材料を取り寄せる場合は送料がかかり、コストアップとなるため、いろんな色を自由に
 選べません。要するに、近所のホームセンターで調達できるかどうか、です。地方は不便
 なのです。

 基本的に手作りの受注生産品です。
 完成品の在庫が無い場合、部品手配及び製作に、数日〜1週間程度かかります。

 ケース有り →通販は、こちらです。  【後日、表示ONします。ケース完成待ちの為】 
 

 ケース無し(中身の完成基板のみ) →通販は、こちらです。  【後日、表示ONします】 
 

 宜しくお願い致します。


●2. 拡張スロットボックス 

 引き続き、テスト中です。
 1chipMSXに接続して、手持ちのカートリッジソフトを差し込み、テストしました。

 「ザ・コックピット」をテスト中

 その結果、
 一部、動かないソフトがありました。それも奇妙なことに、拡張スロットの0番に差すと
 動かないが、1番と2番では動くという現象でした。
 そして、1chipMSX本体のスロット1番、2番どちらにバッファカートリッジを差しても、
 同じ結果でした。
 もちろん、拡張スロットなしで本体のスロットに直接ソフトを差したら動作します。
 いずれにしても、たまたま接触不良で起動しなかった、ということではありません。
 何度も差し直してテストしました。

 拡張スロットの0番で動かないソフトは、「ザ・コックピット」です。起動せず、普通に
 MSX-DOSまたはBASICの画面になります。

 MSXの仕様で、カートリッジのソフトは基本的にどのスロットに差しても動作しなければ
 なりません。
 また、「MSXテクニカル・ハンドブック」P.339によれば、
 「市販されるソフトウェアは、それが拡張スロットに入れられている場合とRAMが拡張
 スロットにある場合について必ず動作チェックを行ってください」とあります。

 (増設RAMとの同時使用については、PV-7でテストした時に確認済みです/以前の記事参照)

 BIOSを利用しているソフトならどのスロットでも問題なく動作するはずです。しかし、
 初期のソフトには、どのスロットでも動くとは限らないものがあったようです。
 「ザ・コックピット」はMSX2用であることから、MSX(1)のことを初期といっているのだったら、
 初期のソフトとは言えないのではないかと思います。(このあたりはわかりません)

 ところで、
 「MSXべーしっ君」と、増設RAMは、拡張スロット0番でも正常に動作しました。
 (増設RAMは、前記1のようにROMとして自動起動することを確認できました。)
 もちろん、1番でも2番でも同様に、正常動作しました。

 増設RAMの起動テスト中

 特に「MSXべーしっ君」はアスキー製であることから、どのスロットでも動作するという
 条件についてはきちんと作られていると考えられます。

 増設RAMからの起動OK!

 動作しないソフトについては、どう対応するか・・・?
 動かない原因を探るため、逆アセンブルして、先頭からトレースしていくか?
 大変な作業になります。
 あるいは、動かないソフトもあると受け止め、ソフトの仕様と考えるものかどうか。
 1番か2番に差し込めば動作するということで逃げる方法も一応考えられます。

 おそらく、特定のスロットに依存するというのは、ソフト側の問題でしょう。
 ただ、具体的にどこがどうだから動かないのか、というところが、現時点では
 分かっていません。

 拡張スロットは0〜2番、どれも平等な回路です。0番だから特別ということは
 ありません。(改めてFPGAのロジックを見直してみる。再確認する。)

 たぶん、ページ0のBASICのROMを直接参照しているのではないか?
 直接にルーチンを呼び出しているのか、これは現時点では推測であって、とにかく
 調べてみないとわかりません。
 やはりROMを吸い出して逆アセンブルするか・・・・・・。それしかないか?
 原因が明らかになれば、仮にソフト側の問題だったら、そうですとハッキリ言えます。

 そして「ザ・コックピット」の中には、MR6401というマッパー?が入っています。これも
 関係しているのかもしれません。ROM自体はLH2310BDというもので、容量は1Mビット
 のようです(128Kバイト)。単純なROMだけのカートリッジとは違うものです。
 マッパーについては情報を持っていません。メガROMデータベースを見た程度です。
 単純なROMカートリッジではないので、例外として処理してよいのかどうか。現時点では
 判断がつきません。


 このあと、RS-232Cカートリッジ(MSX-SERIAL232)についても動作確認を行う予定
 です。(以前、カートリッジのみ入手したもの)

 このカートリッジで気になるのは、DMAがあることです。中の仕組みは、ある程度は
 分解して調べたものの、まだ回路図まで起こしていません。DMAがどういう働きを
 するのかが分からなくて気になります。説明書も参考資料も何もありません。現物のみです。

 DMAだったら、8237からアドレスが出力されます。もし、MSX本体に向けてアドレスを出力する
 のだったらまずいです。
 しかし、MSX仕様でアドレスは(本体基準で)出力方向のみと書いてありますから、
 バッファカートリッジもそれに従って、出力方向のみとしています。ここで、もしも逆方向になる例外が
 あったら、現状の拡張スロットボックスでは対応できないことになります。おそらく逆方向は無いだろう
 と(希望的)思います。そもそも、カートリッジ側から要求を出して、バスを開放するような操作は
 できなかったように思います。

 /BUSDIRはデータバス方向のみです。
 アドレスとデータバスを解放するには、/RESETをLに固定すれば、Z80としてはバスがフローティングに
 なるでしょう。しかし、それでは毎回リセットがかかってしまいますから現実的ではありません。本体の
 DRAMリフレッシュもできません。

 まだ中身が分かっていないんですが、おそらく、MSX-SERIAL232のDMAは、
 MSX本体のRAMが対象ではなく、自身が内蔵しているRAMがDMAの対象ではないかと
 推測しています。それならバッファカートリッジは動作に関係ないので、心配ありません。

 82C37(DMAC) と 6264(SRAM)

 RS-232Cカートリッジとしては、自身でRAMを持つようにするほうが、設計が比較的容易と
 考えられます。そこで、自身のRAMにDMAで受信データを書き込むようにしたのかもしれません。
 おそらくそうですが、それを明らかにしておきたい。

 幸い、DMAはON/OFFスイッチが付いていますので、もしDMAができない場合はそれを
 OFFにすることで、(性能は犠牲にしても)動作させることは可能と考えられます。


●3. またしても災難 

 結局、先日1枚買ってきたアクリル板(カートリッジケース3個分に相当)は、加工に失敗して
 無駄になってしまいました。今度こそ成功、と言っていたのに。

 それでもメゲずに、またアクリル板を買ってきました。
 サイズは320×545mm、厚さ2mm、値段は\1,500ぐらいでした。



 今回、色はスモークとしました。これで3個分を作ります。

 透明で1個作ってみたけれど、接着がどうしても上手にできません。得意のスーパーXを
 使ったので、強度的には十分ですけど、透明だけに接着面が目立ってしまいます。

 下記のねらいがあって、スモークを選びました。

 1) 色つきなので、接着面が目立ちにくい。
 2) 経験的に、切削加工で融けにくい。

 そして、スーパーXに代えて、アクリル専用の接着剤を使うことにしました。
 少しでもきれいにできるのではないかと考えたからです。

 これまでの流れをご覧になって、試行錯誤で無駄なものを作っているだけのように
 感じられるでしょうが、まさにその通りです。
 どうも、この手の工作は苦手で、うまくできなくて困っています。ただ、いまは
 その技能を身につけるための練習の段階と思っています。

 アクリル専用の接着剤は、もちろん存在は知っていました。過去にも使っていました。
 ただ、使いにくいので、避けていました。慣れてないだけかもしれません。
 揮発性が非常に高いので、保管していても無くなるのが早くてもったいないです。
 ディスペンサ(注射器)の握り方によっては、(指先の熱で)ピューと飛んでしまって
 扱いにくいです。扱い方に気を使います。
 接着箇所への流し込みの量の加減とか、なかなかコントロールが難しいものです。
 それでも、やはり練習するしかないだろうと思い、久しぶりに買って来ました。

 ところが、そこで災難が起きました。



 おもむろにキャップを開けると、中栓が見えました。

 そして、次の瞬間・・・・・・目の前で中栓がポンッ!と飛びました。びっくりして、ビンを倒してしまいました。

 

 液をテーブルにぶちまけ、目にも入り、そこらへんの物が液をかぶりました。
 キーボードの表面のかぶった部分、そしてテーブル上に接していた部分が溶けてしまいました。
 (注: この溶剤はABSも溶かす)

 写真のキーボードは、ぬれているのではなく、溶けてテカっているのです。
 液に浸っていたところはドロドロに溶けて、テーブルに黒いものが付着してしまいました。

 接着剤、\477もしたのに、少ししか(液面10mmぐらい)残っていません。ガッカリです。

 

 ガッカリする前に、目を洗わなければなりません。急いで洗面所へ行き、しばらく目を洗いました。

 テーブルにこぼした液は、ちょっとの間にほとんど蒸発してしまいました。窓を全開にして換気しました。

 もっと具体的に書かないと分かりませんよ! 

 以前は、こんな風邪薬みたいなビンじゃなかったと思います。違うメーカーだったかもしれません。

 これを開封する時の注意は、まず、目に入らないようにゴーグルをします。基本的に、顔から遠ざけて
 扱うようにします。部屋の換気をよくします。火気はもちろん厳禁です。
 周囲に物をおかないようにして、こぼしても良いように準備をして、
 中栓が飛ぶことを予想し、手で覆うようにしながら、ゆっくりキャップをゆるめることです。
 その際、ビンを手で握りしめて温度を上げないように注意すべきです。極力、熱を伝えないようにします。
 夏場は特に気温が上がっているので、キャップをゆるめた瞬間に中栓が飛ぶかもしれません。

 再現ビデオ (MOV形式/約7メガバイト) 
 手で覆って、キャップが飛ばないようにしています。最後に、驚いて「オッ」と声を出してる(笑)

 ※上記の「災難」時は、もっと強く中栓が飛びました。たぶん、1mぐらい上がったと思います。
  なぜなら中栓が飛んだ後に探したら、棚の上のPC上に載っていましたから。


 それでもメゲずに、進んでいきます。

 ただ、今日はこれ以上、何もやる気が起こりません・・・・・・。


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