MZ-2000のFDDインターフェースを作る


■はじめに

 







■純正FDDインタフェース基板

 
















■回路・基板設計

 純正のFDDインターフェース基板のパターンをたどり、回路図を起こすところから始めた。
手間ヒマはかかったが、内容を把握することができた。

 但し、VFOとその周辺の細かいアナログ回路だけは追わなかった。

 というのは、純正基板に使用されている日立のICは、現在、市場で探しても見当たらない為、
同等品に置き換えなければならなかった。エプソンのSED9420とか、富士通のMB4107なら、
比較的、手に入りやすかった。
 従って、VFOとその周辺は、手に入るICに合わせて、変更した。

 VFOは、デジタル方式のWD9216も実装可能とした。手元に1個だけあったけれど、もう入手は
困難と思う。

 それと、FDDに接続するコネクタは、純正ではDサブ37ピンだが、一般的ではないので、
34ピンのMILコネクタにした。3.5インチのFDDを接続するため、それに合わせた。もちろん、
5インチのFDDも接続可能。
 (最近見かけないが、昔のPCに使っていたFDD用のフラットケーブルは、5インチと3.5インチの
両方のコネクタが付いていた)

 まあ、フロッピー自体がすでに時代遅れなのだが・・・・・・。

 純正基板のブートROMは、2716等を想定しているようで24ピンのソケットだった。現在では
EPROM自体も過去の遺物と化しているが、24ピンよりはマシだろうと、28ピンに置き換えた。

 FDCはMB8876を使用している。MB8877を使いたい時は、データバスバッファのLS245を
LS640に交換すればよい。(データバスが正論理か負論理かの違い)

 一部の信号がモニタできるように、LEDを追加した。

 FDD用に、DC5V出力コネクタを追加した。FDDは、5V電源のみ対応のものとする。

 クロックの回路を変更した。純正基板は発振回路を持っていたが、VFOが必要とする
周波数を作る為、EXO-3を使用した。
 なお、EXO-3も生産中止となっている。(便利だったのに、残念)

 




 これはCAD画面のコピー。









 これは、実際に出来上がってきた基板。

 部品面



 ハンダ面



 ハンダ付けをする前に、カードエッジの端子には、必ずマスキングテープを貼っておく。
ここにハンダやヤニが付いたり、指で触れて汚れたりするのは厳禁だからだ。
テープをはがすのは、完成してからだ。







■部品実装

 







■実機テスト

 MZ-2000の拡張スロットにブチ込んで、電源を入れてみる。

 もちろん、実際はいきなりじゃなくて、設計段階から何度も何度も見直しをしている。
通電する前には、最低限、電源ライン(+5V〜GND)のショートが無いか、ぐらいは見ている。
(それでもミスはあるのだが)

(左)拡張スロットに差し込んだところ。
(右)FDD
 

 FDDは、モニタの上に置かないように注意する。
 なぜかというと、ノイズの影響を受けて、アクセスできなくなる。(ブラウン管の磁界が原因と
思われる)

 置きやすいから、つい、置いてしまうのだが・・・動かなくなるので、なんで?と、あせって
しまう。





 













 







■基板が欲しい方へ

 基板は余分に作ってありますから、
 欲しい方は、お問い合わせ下さい。












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