PIC関連機器をバラす!!


 ICEなどのツール類を買おうと思っているけど、詳しい情報がなくて不安だ、「清水の
舞台」から飛び降りるつもりで、思い切って買おうかどうしようか!?と悩んでおられる方
へ、少しでも参考になりましたら幸いです。


●ICEPIC2
 これはICEとしては安い方で、個人レベルでも頑張れば手が届きそうなものです。
 ただ、ターゲットのPICごとにドータボードを買う必要があるので、多くの種類のPICを
使う人はちょっと考えないといけませんね。よく使うPICを決めておかないと。

 最初は16F84しか使わないと思ったから、そのドータボードを買いましたが、最近は
16F628が浸透してきて、機能的に便利であり、デバイスの単価も安い。よって今後は
置き換えて行きたいと考えています。それで16F628用のドータボードも買ってしまい
ました。
 これから購入される方は、16F84は止めて、16F628に絞ると良いと思います。


 さてICEPIC2ですが、本体の写真などはIPIのサイトを参照下さい。もともと海外の
製品で、IPI社がケースに組み込んで販売しているようです。このケースは、鈴蘭堂かな。
それっぽい感じですが?
 ケースのフタ部分は、手でゆるめられるネジで、取り外し可能になっています。ドータ
ボードの交換のためです。

 この写真は、フタと本体の接続コネクタ部分です。(左はフタ側、右は本体側)

 フタには、赤と緑のLEDが取り付けられているので、その配線は、この写真の
ようにDサブコネクタで接続されています。手作業でチョン付けされたフラットケーブルが
手作りぽくて味わいがあります。私だったら、1本ずつ熱収縮チューブをかけますが、
これは・・・。
 それにしても、このコネクタは、フタを閉めるとうまくかみ合います。グッドです。

 フタをとった状態です。基板は2階建てで、2階部分がドータボードです。

 これは16C84A用のドータボードです。

 水晶発振器は、長方形のDIP14ピン相当の金属ケースのやつ(4MHz)が付属
しますが、私は、上の写真のように、3本足の水晶発振器(JXO−5/キンセキ)が
装着できるようにアダプタを作りました。
 作り方はいちいち説明するまでもありません。写真をご覧になって真似してください。

 ここでツッコミを入れると、ドータボードのコネクタ(左右)のハンダ付けがヘタクソ
です。部品面のハンダ付けなので、工程的にはディップ漕ではなく手作業になって
いるのでしょうがないのですが、もうちょっと丁寧にやってほしいです。
 数本、怪しい(イモの天ぷら)があったので、自分でハンダ付けし直しました。

 次に、ドータボード上のチップを紹介します。これらは、いわゆるエミュレーション
チップなどと呼ばれるものだと思います。


 左: PIC16C03−ME/L
 右: 16CR84−ME/P

 MEというのが意味ありそうですね。データシートはマイクロチップ社のサイトからダウン
ロードできると思うので、興味のある方は調べてみると宜しいでしょう。このチップ自体を
単品で購入できるかどうかはわかりません。

 次は、ドータボードを取り去って、メインボードを紹介します。


 アルテラが3個も載っています。40ピンのDIPはPICマイコンです。三ツ矢サイダーみたい
なマークはALLIANCEのSRAMです。
 左下のBNCコネクタのハンダ付けも、何となく脱力系です。まあ、つながっていれば良い
のでしょう。

 左:アルテラとSRAMの拡大、右:PICの拡大


 PICにはファームウェアが書き込まれていて、新しいドータボードを買うと、2個付属します。
これはどういう事かというと、ICEPIC1用とICEPIC2用で違うわけです。


 さて、次は16F628用のドータボードを紹介します。


 でかいQFPは、PIC16C03−ME/PQですが、これはさきほどのとパッケージが違う
だけでしょう。

 各チップの拡大写真を示します。
 左:PIC16C03−ME/PQ、右:PIC16F628−ME/PQ



 次に、16F877用のドータボードを紹介します。


 各チップの拡大写真を示します。
 左:PIC16C03−ME/PQ、右:PIC16F877−ME/PQ


 うーん、PIC16C03−MEは、どのドータボードでも共通ですね。データシートは手にはいるし
エミュレーションチップが手に入れば・・・あ、GALが載っているけど、これはロジアナで見て、
内容を推測するか、あるいは16C03などのデータシートから推測するか? 真似して作れる
かもしれませんね。基板は両面板ですから、配線をたどる事は可能です。
 しかし、買った方が早いでしょう。

 最後に、16C5X用のドータボードを紹介します。12C508も、これを使います。

 もっとも手前のところにICソケットが見えますが(ケーブルが接続されている)、この
ケーブルのピン数は数種類あって、デバイスごとに差し替えます。
 この写真の状態では、8ピン用が接続されています。


 ところで、私はICEを全く使いません。いつもターゲットの石を書き換えながらデバッグ
しています。だってソフトの人がいつもICEを使ってるもん・・・・・・。


●PDE−EX
 個人的には嫌い。素直にPICSTART−Plusを使おうよ?


 フタをはずしたところ。簡単ですね。
 上のパターンは、たぶん、SOP用のソケットに対応したパターンでしょう。


 その裏面です。簡単な回路ですね。


 その下の基板です。少々ゴチャゴチャしていますが、それほどでもありません。
 空きパターンがあります。この基板自体にもソケットが実装できるみたいですね。
18ピンまでは、この基板だけで可能なのかもしれません。40ピンまで対応するために、
2階部分があると思います。


 ファームウェアのPICが載っていますね。


 基板を真似して作って、ファームウェアの古いやつを利用すればもう1台できそうですが
やはり買った方が早いですね。


(後日記)
 2004年2月13日
 PDE−EXは、お払い箱
しました。(と言っても捨てたわけじゃなくて、パソコンとの接続を取り外して、
しまい込んだだけ)
 8ピンのPIC(12C508)の書き込み時に、わけのわからないメッセージ
が表示されるのが気持ち悪いからです。
 今後は、PICSTART PLUSに統一します。


●PICSTART−Plus
 0070に基板の写真を載せましたが、ここには、もうちょっと細かい写真を載せ
ます。

 本体正面


 裏面ですが、L金具は自分で取り付けたものです。できれば2個取り付けたほうが
安定します。互換のLEAP PSTARTには最初からスタンドが有ります。


 裏ブタを取り外した状態。


 アナログスイッチですね。


 DC−DCコンバータでしょう。


 RS−232Cのドライバ・レシーバです。最近よく見かけるSIPEXの石です。


 ファームウェアです。窓付きの17C44です。


 基板の反対の面です。









●おまけ

★ク○ーテックの内蔵モデム基板で、この部品のハンダがはじいているように
見えたので、ちょっと触ったら、ポロッとはずれてしまいました。ショボい・・・。
 ライントランスの入力リミッター用のダイオードなので、無くても機能的には支障
ないと思いますが、過大入力でモデムチップが壊れる条件があるかもしれません。
 いずれにしても、この基板は用済みで捨てました。



★カレーのお友達?「福神漬」には色々と思い入れがあります。
 福神漬の名前の由来は七福神だそうですが、私は最近までそれは知らなくて
小学生の頃、同級生が腎臓病で入院していたからか、「副腎」という漢字が
頭にチラチラと浮かんでいました。

 次の写真、これは福神漬の具のひとつですが、変な形ですね。子供の頃、
百科事典で見た「プラナリア」(ご存じない方は検索してみてください)に形が
似ているので、これだけは、何となく気持ち悪くて避けていました。製造工程で、
漬け物の樽の中で泳ぎ回っているのを想像していました(笑)。

 実は、この変な形のものは、「なた豆」を、さやごとスライスしたものです。

 関連: プラナリアについて、たとえばココを参照下さい。
 ぷらなりあのテーマソングとか、飼育シミュレーションゲーム、うーんすごい(笑)。

 プラナリアって、マイナーな存在と思っていたのですが、検索してみましたら、けっこう
好きな方が多いみたいです。
 カレーを食べるときに、思い出してみてください(をいをい)。


★誰だ、こんな危ない延長コードを作ったのは(笑)
 その真相は、電源コードが付いていないテーブルタップ用に誰かが作った物の
ようです。テーブルタップを分解して中に接続すれば良いのに、開け方が分からな
かったのでしょうか?



★台所などで使うマットですが、裏地のゴムがフローリングの床にくっついてしまう
事があります。ご注意!!






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