マイプロジェクトX 「液晶プロジェクタ」
部屋を暗くしてスクリーンを見る映画は、テレビには無い魅力がある。映画館などの場所じゃないと
見られない特別なものなのだ。
小学校の頃、たまに戦争や同和教育、アニメなどのフィルム上映会があった。どういう話なんだろう
と、始まる前の真っ暗なスクリーンを見ながらワクワクしていたのを思い出す。
もし、映画館と同じように自宅でもこの感覚を楽しむ事ができたら、どんなにステキだろう。
たまたま見ていた雑誌の広告に、中古の液晶プロジェクタが数万円から紹介されていた。うーん、
ひとつ買ってみるか、と検討してみたら、安物は色々問題があるという話で、それと、上を見たら限度
がないわけです。
そこで自作できないかと思ったら、こういうWebページを見つけました。液晶テレビのバックライトが
つかなくなったのを利用して、液晶プロジェクタを作っています。
http://www.asahi-net.or.jp/~UX2K-SZK/projecte.htm
そうだ、例のパチンコ液晶を分解して、その液晶パネルに光を通してレンズで拡大すれば、
液晶プロジェクタができるわけだ!にゃーるほど。
パチンコ液晶だったら、以前、秋月から何種類も買って、手元に転がっています。しかし1台作ったら
満足してしまい、あとはそのままほったらかし。パチンコ液晶とRGB基板とACアダプタを、ひとそろい
買って配線したら、はいテレビがうつりました、だけじゃ面白くないのである。
液晶プロジェクタという用途が開けて、そしてそれを使う楽しみだけじゃなく作る楽しみも味わってみよ
う。
やはり年末年始のまとまった休暇は、自宅にヒキコモリ、工作をするのが大吉です。光学系の知識が
無いんですが試行錯誤すれば何とかなるでしょう(いい加減)。
基本的な問題としてはハロゲンランプの熱をいかに液晶に与えないようにするかですね。別にハロゲン
にこだわらなくてもいい。最近は白色LEDの採用を検討してもいいかもしれない。LEDは熱くならない
から。
部屋は白い壁紙なのでちょうどスクリーンとして使えます(いい加減)。
さっそくパチンコ液晶を持ってきて、実験を始めました。
左の写真は、普通に画面を撮影したものです(壁に投影した映像ではありません。画面の直接撮影です)。
さすがに、壁にこれと同じ画質で投影はできないと思います。
右の写真は、パチンコ液晶をコタツの上に、画面を上向きにして設置した状態です。部屋を真っ暗にして
画面から20センチの距離にレンズを合わせると、ちょうど天井に映像が映りました。薄暗くてとても鑑賞に
たえませんが、とにかくうつりました。デジカメでの撮影は暗くてムリでした。いまの時代には無いかも
しれませんけど雨戸の穴から外の景色がピンホールカメラの原理で壁にうつったような感じかな。
こんなふうに、現状の液晶テレビをそのまま利用して、レンズ(虫眼鏡)だけ準備すれば簡単に実験
できますよ。普通のブラウン管テレビだって、できるはずよね?
虫眼鏡は、さっきディスカウント店に行って「スライドルーペ」というのを¥570(税別)で買ってきました。
四角いやつで、レンズの寸法は52mm×52mmです。両端のボタンを押すとレンズが飛び出して
豆電球が光るやつなのですが、私が必要なのはレンズだけなので、買ってすぐにブチ壊しました(笑)。
最初は、丸い虫眼鏡を探したのですが、倍率の違う部分がくっついている遠近両用メガネのような
やつばかりでケシカラン。これじゃ液晶プロジェクタに使えないじゃないか。いったい何を考えている
んだ(をいをい)。
画面だけじゃなく、裏面などから光が漏れるので、とりあえず段ボールを切って、カバーを作りかぶせて
あります。光が漏れると、それだけで真っ暗な部屋が明るくなり、肝心の映像が見づらくなります。だから
ケースはしっかりすきまなく作る必要があるでしょう。しかし照明の放熱との関係があります。放熱のため
には穴が必要です。穴があると光が漏れます。さあ考えよう。
天井にうつった映像は、左右反転でした。そりゃそうです。どうやって正しい映像にするか。ミラーを
使うかレンズを組み合わせるか。ビデオ信号をいじくるか。ブラウン管だったら偏向コイルの極性を
変えれば簡単に左右反転するけど(とこやさん仕様というらしい)。
答えは簡単です。実際に使う液晶は、パネルのみ単体で使います。光を透過させます。パネルを
裏だろうが表だろうが、どの向きに取り付けるかは自由です。だから投影された映像が正しい方向に
なるように、パネルの取り付けを合わせればいい。なーんだ。
ところで当時、小学校にプロジェクタがあって、あの頃は液晶じゃなくブラウン管でした。3管式というのかな。
巨大な木製キャビネットで、ダサい木目調で(当時の家電品はエアコンなんかも木目調だった)、台座の部分に
R、G、Bの光源があり、それを鏡で反射させて、スクリーンにうつしていたと思います。
デパートで売っていて、確か80万円だったでしょうか。スネオ君の家ぐらいしか買いません。
さて明日は、鏡とか、筐体の材料を買い集める事にしましょう。
●12月29日
午前中から走り回って、ホームセンター2店で材料を集めてきました。みんなお正月用品の買い出しを
してるのに、なに工作の買い出しなんかやってんでしょうか。しかもレジが混雑してるのに、しっかり
領収証をもらってきました。
木の板、アクリル板、ネジ、ソケット、ミニレフ電球、ハロゲンランプ、ミラー、フレネルレンズ、虫眼鏡、
パンチングメタル、アルミテープ、などなど。
木の板の材質は、桐です。とくに深い意味はありません。幅150ミリ(液晶に合わせた)の板を探して
いたら、桐が安かったというだけです。
桐といえば、女の子が産まれたら庭に植えて、嫁に行くときに切ってタンスをこさえて、持たせてやる
とか、火に強く、火事になっても燃えなくて中身が無事とか、イラン事ばっかり知っています。
ハロゲンランプは、ランプ自体は売ってるのに、それ用のソケットがありません。まあ直接ハンダ付け
すればとりあえず実験できるだろうと、タマだけは買ってきました。後で回ったホームセンターで、
一般の電球ソケットからの変換アダプタを見つけ入手しました。
ハロゲンランプのタマは、パッケージがホコリをかぶっていました。そんなに需要がないんでしょうか。
だから器具も売ってないのかも。田舎のホームセンターは、こんなもんでしょう。
グローランプ用のソケットにミニレフ電球(うちのトイレの電球と同じ)が合うので、まずは光源として
ミニレフ電球から試す事にしました。
次の写真は、左が箱を組み立てているところ、右がランプ及びレンズの取り付けが終わった状態です。
土台は、木の板にしました。その理由は、アクリルだったらネジ止めをする場所に穴をあける必要が
ありますが、木だったら木ネジで、どこでも好きなところにネジ止めできます。液晶パネルの位置調整を
して、最適な位置を見つけたらそこに固定すればいいのです。
そして次の写真は、左がランプ部分で、熱対策のためアルミテープを貼りました。アルミテープと
言えば、初めて使ったとき、フチで手をケガしました。いまでもあのサクッと切れる感覚は忘れられ
ません。キモイです。決して素手で扱わないようにします。やわらかいヘラを使えばケガしないしキレイに
貼れます。
右は、投影レンズ側から見た写真です。
液晶パネルの前面ハウジングの保護フィルムに、赤で十字線を入れて、壁に投影してみました。
この写真はボケてますけど(デジカメがボロなので)、実際は十字線がそれなりにハッキリうつっています。
しかし周囲に余計な反射像らしきものがうつっていて邪魔です。これは、おそらくケースの内側の反射に
よるものです。黒いアクリル板を使いましたが、ツヤがあるので反射します。箱のフタをすると、フタも黒アクリル
ですから反射して、ガマの油製造機みたいな状態になっているのでしょう。
黒いアクリルならよかろうと、そこまでしか考えてなかったニャ。しょうがないから、黒い紙を貼るか、つや消し
黒の塗料を買ってきてペタペタ塗装するかしましょう。黒い紙は、コピー機の原稿台をあけたままコピーすると
作れますが、これも余計な知識です。さらに感熱紙を仕込んでおけば、何をコピーしても真っ黒になるので
これまた余計な知識です。
あるいは、ひょっとしたら、液晶パネルのハウジングは宙に浮いた格好になってまして、周囲は光源の光
が漏れてますから、それが投影されているのかもしれません。それだったら、仕切り板を黒アクリルで作って
取り付ければ解決です。
しかし四角い穴をあけるのはなかなか面倒です。まずセンターを出して、あけたい穴の寸法をとって、四隅に
小さい穴をあけます。穴は、両面からPカッターでスジを入れるときの位置決めのためです。あとはひたすら、
Pカッターでスジを入れていきます。両面からスジを入れていき、貫通するぐらいになったら、板全体をゆがませ
て、どうだ、これでもか、これでもかと、ひん曲げます。パリッと、切り取りたい部分がはずれます。
こういう加工のために、ルーター用の円板も持っています。二千円か三千円もしました。これで簡単に加工
できると思ったら大間違い、摩擦熱で樹脂が溶けて、刃にからまって効率が悪いのです。
さあ、明日には(これを書いている最中に、日付が変わってしまいましたが)、液晶パネルを仕込んで、
それなりに画面を投影することができるでしょう。
なんか色々とモノをいじくり回していると、次々にアイディアがわいてきて、ノートに字を書くのが追いつきません。
いつも殴り書きです。手で字を書くのがかったるいです。口でしゃべって、録音するのもいいだろうけど、あとで
書き起こすのも面倒です。だからキーボードをガリガリ打ちまくりです。
●12月30日
CRASHHHHHHHHHHH〜!!
ヤヴァイ、液晶を割つてしまつた。ハウジングにネジ止めしてる時、ちょっとミスして・・・。
ピシって、イヤンな音がして、画面を見たら特有の模様が・・・あああああ・・・(地獄へ堕ちる〜)。
なんて初歩的なミスなんだ。グッタリお疲れモード。
昨日、余計な像が投影される理由を考えていたが、反射ではない。やはり画面部分だけ穴を開けた仕切り板
を入れれば解決する問題であることが明らかになった。でも今これがわかっても、液晶が無いからしょうがない。
あと1個は、実家に取りに行かないと無い。もう秋月じゃ売ってないタイプなので。
あるいは別の液晶を使うか? しかし寸法の問題がある。
そもそもなぜ液晶を割る事態になったか。その経緯を説明する。
今日も午前中から実験をしていた。昼間だからカーテンを閉め切って、それでも薄明るいので像が確認しづら
かった。ハロゲンランプも点灯してみたが、直視したら、目がくらんでまっくろくろすけ、余計見づらくなった。まあ、
ここまでは良い。
昼からゴロゴロしながら、ふと思ったのが、最初の実験のように液晶と虫眼鏡に戻って、まずは分解しない
状態の液晶をそのまま組み込んで、そのバックライトの光源だけで投影してみようと思ったわけ。その時点で
分解した状態だったから、再び元のように組み立てようとして、ピシ、と割ったのだった。
ちゃんと枠にはめたつもりだったけど、その後、ちょっと浮いてしまったのかもしれない。ネジを締めていたら
ピシ、だもんなあ・・・・・・。
今日は職場の忘年会で、夜9時すぎに帰宅してから、また色々いじくっていた。
ふと初心に戻り、最初の実験をしてみた。う〜ん、これだけで結構キレイな映像が見られる。薄暗いけど
ヘタに細工しないほうがいいかも?なんて思ったりして。
画面を拡大するほど、色が薄くなる。だから、やたらに大きい画面を期待することはできない。
なぜ色が薄くなるんだろうか? 映画館なんか、あの巨大なスクリーンに色も明るさもハッキリした映像を映し
出している。飛行機の中の3管式プロジェクタは、昼間でもじゅうぶんに見られる。
液晶のコントラストの問題か? もうちょっと濃いめに調整したほうがいいのかどうか。それと光源。液晶の
コントラストを濃いめにして、光源は100Wのハロゲンにしたらどうか。
●1月1日
しばらくお休みしようかと思ったけど、やっぱり気になって、新年早々、いじくり回しています。
最初使う予定だった液晶が割れてしまったので、同じモノをもう1個持ってきて続きをやるか、それとも現在
秋月で売ってるタイプ(5.4インチ)を使うか、あるいはビッグパワフルから外したのを使うかが選択肢です。
どうも最初使う予定だった液晶は、実験の結果、投影像の色が薄すぎます。
5.4インチは、虫眼鏡だけで、光源はバックライトそのままでも結構見られます。ただ、すでに作ってしまった
ケースには幅が広くて入りません。
パワフルのは、液晶モジュール自体の大きさがおおよそ横210×縦125と、やはり5.4インチと同様、横幅の
問題があります。それじゃあ、ケースは作り直したほうがいいかもしれない。土台の板を200ミリ幅のやつに
交換して、一部のアクリルを切り直して・・・。ケースを大きく作り直せば、いずれの液晶でも使えるようになります。
まずパワフル液晶を評価してみます。5.4インチはキレイですが、パワフルのはザラザラしているし、若干、
横長に表示されます。でも画面が大きいので、かなり拡大しても色が薄くならないのではないか?と、ひそか
に期待しています。
ふと思いついて、こいつのバックライトの電圧って何ボルトだろう?と、測定してみたら大変でした。
こうやってテスターで電圧を測ろうとしたら、ちょっと見づらいかもしれませんが、青い火花を引くんですね。
そのときに盛大なノイズが発生し、デジカメに影響を与えて、コショウの粒のようなノイズが写っています。
メーターは振り切れました。
高電圧注意なんて基板に書いてあるけど、どうせハッタリだろうとナメてかかっていました。よく見たら
スリットが入ってるし、電圧がお高いのは間違いないようです。
危ないのがわかったので、マジックで「マジ アブナイ」、「さわるな」と書き込んでおきました(上の写真、参照)。
おぉ〜、ドライバーの先を近づけても火花が飛びます。3ミリぐらいのびて、のたうち回ってます。トランスの
端子とチップコンは、パターンがつながっているのに、その中間点あたりにドライバーの先を近づけると
どちらにも火花がのびます。こっちのほうが流れやすいのかね。
オゾン臭がしました。
●1月2日
いまのケースを壊して、パワフル液晶に合わせたサイズで作り直す事にしました。それで今朝から、
ホームセンター巡りをしました。1店では必要な材料が揃わなくて、また2店回りました。
今度は桐じゃなくて杉板です。新築のニオイです。
そうそう、私が電器売り場をウロウロしていたら、電球がいきなり2〜3個飛んできました。この
電球が積み上げてある場所の裏側は、布団売り場です。裏側を見たら、オバハンがいました。たぶん
布団をドサッと置いたのでしょう。オバハンがガサツなのか、店の配慮不足か、まあどうでもいいですけど。
帰宅後、カップラーメンをすすりながら大工仕事です。
また最初のようにアクリルを切ったりして、面倒くさい・・・まあコツコツやっていくしかありません。
さあ基本的な部分ができたぞ。
左がハロゲンランプ(100W)、真ん中に載っかっているのが液晶、右が投影レンズです。
液晶の耳(ネジ止め用の部分)が邪魔で、ケースに入りません。これは、プラスチック部分はニッパー
で切断、アルミ部分はペンチで何度もひん曲げて、折りました。
そういえばウチは、キッチン部分だけドアを閉めると昼間でも真っ暗です。夜を待たずに実験開始。
液晶はバラして、光が透過するようにしました。
フレネルレンズは、先日と同じモノをもう1枚買ってきて、2枚重ねました。どうも2枚重ねると、
上手に説明できないのですが良い結果が得られます。
おぉ〜、うつってるし(笑)
デジカメがボロなので、色が汚いですが、実際はブルーバックに白い文字が結構キレイに
うつっています。いままでの中では最高の映像です。
キッチンには実験に都合のよい白壁がないので、しょうがなく玄関ドアの内側にうつしてい
ます。
投影中の液晶は、こんなふうに表示されています。
向こう側の面にフレネルレンズ2枚重ねをはりつけてあります。
レンズを通るので、上下左右が逆になるように固定してあります。
この液晶の前後位置の調整で、ピントを合わせます。
上から見たところ。
左で白っぽく光っているのが投影レンズ、基板はバラック状態でブランブランです。
光源部分は黒いフタをしています。
虫眼鏡は、あまり深い意味はありません。
さあ、あとは、キレイに組み込むだけです。・・・・・・待てずに、試写してみました。
やはりアニメのほうが、色がハッキリしてるのでテストには最適です(あくまでも個人的趣味的見解)。
ちょっと色が薄かったので、基板上のボリュームを回して、濃いめに調整しました。
うーん、いい感じ。
画面の明るさは、自分なりには実用レベルに達したと思うのですが、ただ中央部分が明るすぎます。
なお画面右下の黒いスポットは、フレネルレンズに、遠近両用というか倍率の異なる部分があって、
そこの影響で黒くなっています。焦点が合わないんですね。
近所のホームセンターには、そういうレンズしか売ってなかったからしょうがないです。いずれ遠征して
入手したいと思います。
それとフレネルレンズについて。
最初は1枚で実験していましたが、1枚だと画面の中央部分しか見えませんでした。なぜか同じレンズ
を2枚重ねると、画面全体がうまく投影されました。いまはそうして使っています。液晶の光源側の面に
ぴったり貼り付けるのが一番良い結果が得られるようです。
ところで、2枚じゃなくて3枚重ねたらどうなるか? ちょっとわかりません。これは試してみないと
わかりません。画面中央の明るすぎが解消したら面白いかもしれない。
●1月3日
早いもので、もう1月3日です。
次の研究テーマに取り組まなければならないのですが。
ところで画面の大きさですが、おおよそ縦90センチ、横140センチです。液晶プロジェクタの
投影レンズからスクリーンまでの距離は210センチです。
投影レンズは角形、縦45ミリ、横45ミリです(フチの部分を除く。フチを含めると52mm×52mm)。
投影レンズから液晶までの距離は約23センチです。
いまの内部構造は、次の図のようになっています。
光源(ハロゲンランプ) → フレネルレンズ2枚重ね → LCD → 投影レンズ → スクリーン(白壁)
という流れで投影されています。
フレネルレンズは、LCDに密着するのがもっとも良いようです。
いまは画面中央が明るすぎるという問題がありますが、もともとのパチンコ液晶はバックライトの光を
均一にする仕掛けがあります。分解すると、こうなっています。
バックライトはU字形の蛍光管で、これと液晶の間には、これだけの部品がサンドイッチされてい
ます。
左のはザラザラしたシートです。片面がザラザラ、反対側はツルツルしています。すりガラスみたいな働き
だと思います。
真ん中のは、ちょっと興味深いシートで、不思議なレンズみたいなものです。これを通して見ると、屈折
して見えるというか、二重に見えるというか、言葉で表現するのは難しいのですが、とにかく不思議な像が
見えます。
右のは、これらのシートを固定するプラスチック板で、バックライト蛍光管のU字形に合わせた浮き彫り
のような加工がしてあります。
真ん中のシートは、正式名称は知りませんが、個人的に「キラキラシート」と呼ぶ事にします。この例では
シチズンの液晶から取り外しましたが、パワフルの液晶(シャープ製)にも同じようなシートが入っていました。
ひょっとしてこのシートを使えば、良い事あるかなと、プロジェクタの液晶の光源側に貼り付けたら、暗くなる
だけでした。
光源は、しっかりと遮光しなければなりません。光が漏れると、せっかく真っ暗にした部屋が明るくなり
映像が見づらくなります。
しかし完全にフタをすると、熱がこもって焼けてしまいます。熱を逃がすには穴が必要です。ファンで
強制空冷することが必要です。穴を開けると光が漏れる、それじゃあどうするか。
排気口を90度曲げたダクトにするのは簡単に思いつきますが、アクリルの加工が面倒くさそうです。
ファンの出口までは箱におさめて、排気はパイプを曲げて光が漏れないようにするとか。
吸気穴も必要です。吸気穴もあって、はじめて空気の流れができ冷却が可能になります。幸い、吸気穴は
液晶の投影面から投影レンズまでの空間にあければ、光が漏れる心配は無いようです。
もし光が漏れる心配があれば、ビンのキャップみたいなものを穴にかぶせて、その側面にあけた穴から
吸気すれば光が漏れないんじゃないかと?
←こんな感じでどうかね?
←こういう方法も。
現在使っている部品の仕様をまとめておきます。
(1)液晶
SANKYOのフィーバーワイドパワフルから取り外したもの。
個人的感想>画面は大きいのですが、色がキレイじゃないし、ドットも荒いです。TVには不向き。
以下、シャープのデータシートから抜き書き。
シャープ製、LM072QCAT50
画面サイズ 18センチ(7.2型)
表示ドット 320×3×240
表示画素数76800
画素ピッチ 水平0.501×垂直0.375ミリ
駆動表示領域 水平160.3×垂直89.98ミリ
表示方式 TSTN、透過型
エッジライト方式バックライト
階調表示4096色
コントラスト比 30
外形寸法 横198.5×縦127.2×厚さ29.5ミリ 横は取り付け耳含まず
(2)ハロゲンランプ
以下、商品の箱の記載から抜き書き。
ネオハロビームE
JDR110V75W/K5S
75ワットで100ワット形の明るさ(当社比)
狭角(ビームの開き12度)
東芝ライテック株式会社製
用途 店舗のスポットライト照明、ダウンライト照明
前面ガラス付き
口金E11
商品コード 157 52023
(3)フレネルレンズ
以下、商品の袋の記載から抜き書き。
フジコロナ FC(※フジコロナの略らしい)ニュースリーダー
No.LP−1905
拡大率2倍(小丸4倍) ※小丸は、画面上暗いスポットになって困る部分!イランて!!
材質 アクリル樹脂
フレネルレンズとは・・・※袋には解説が書いてありますが、概要を以下にまとめます。
凸レンズの大きなものは、厚く重く高価になる。そこで考えられたのがフレネルレンズ。
もとの凸レンズと同じ機能を持つのに薄くて軽い。これは1822年にフランスの物理学者
フレネル氏が灯台用として使用してから、一般にフレネルレンズと呼ばれるようになった。
※ひとりごと: フジコロナさん、小丸部分の無いやつをください。2枚もあれば十分です。
午後から、昼食を兼ねて外出。カレー食ってから、ハ○ド○フでジャンクをホジった。
いつも思うのだが、ジャンクコーナーは手垢まみれな感じがして、あまり触りたくない。
またゴミ買った。
上の丸いヤツは、カメラのフィルタらしい。Kenko SKYLIGHT φ52と書いてある。
液晶プロジェクタ関係で何か使えるものがないか探すのが目的だったけど、カメラ用の
レンズは高かった。実験用で気軽に買えない。
携帯はダミー。じつは自分が持っているのと同じ機種で、こいつは塗装がショボいため
まだ買ったばかりなのに、すでに側面の一部がハガレている。この先、短期間でボロボロ
になるかもしれないから、交換用として買ってみた。
しかしよく見たら電池の裏蓋ははずれないし、アンテナは全部プラスチック。しまつた。
リモコンは、以前から使っているフジの8ミリビデオに合うと思われるのでゲットした。
リモコンが無くて不便だった。あとでテストしてみて使えたら助かる。とりあえず新しい電池を
入れてボタンを押し、デジカメでモニタしたら赤外線は出ていた。
上の黒い四角い箱は、たぶんビデオ用のRFアダプタで、自分が欲しいのはピンジャック
だけ。部品取り用。表面のシールをはがせばネジ穴があると思ったが、見あたらない。
面倒くさい。コンクリートに投げつけてたたき壊すか(笑)。
右下のはココイチ(カレー屋)のカレンダー。カレー食ったらもらえた。新年プレゼントらしい。
そうだ、ジャンクコーナーにスライドを入れる箱(フジ製)が2つあって、ひょっとしたらスライド
本体も?と探したけど無かった。残念。
今日も、なんか不毛な買い物に終わった。
でもリモコンは、ジャンクコーナーの中でも結構当たりだと思う。ビデオとか中古で入手した
けどリモコンが無い、ってよくある事じゃん。リモコンが無いと何もできない機器って多いから
リモコンは必須。でもメーカーのサービスで取り寄せるとクソ高い。市販の汎用リモコンだと
できない機能があったりする。
そんな時にハ○ド○フのジャンクコーナーのリモコン箱をホジる。ジャンクだけどたいてい動く。
リモコンなんてそう壊れるもんじゃないから、新しい電池を入れれば使える(もちろん個別に
状態は異なるかもしれない。保証はできない。文句を言うヤツはジャンクを買うな。自分で何とか
できなきゃ買うな、それがジャンクの常識)。
デジカメで赤外線をモニタして、発光してなかったら電池の接点を磨くとか。面倒くさかったら
電池を入れた状態で、指で電池をグリグリ回してみる。あとは分解して、セラロックのハンダが
浮いてないか見る。
夕方、寝そべりながらテレビ番組を見ていて思いついたのは、天井に投影すればいいんじゃ
ないかという事。うちは壁も天井も白い壁紙だからいいんだけど。
天井に投影すれば、コタツで横になったまま番組が見られてラクじゃない?・・・(怠惰)
いや意外とバカにできないかも。病気で寝ている人に、便利かもしれない。液晶モニタと
スタンドを使えばいいか・・・それに寝てテレビばっかり見ていたらそれこそ寝たきりになるかも
しれんし・・・(^_^;)
●1月4日
不満だ!不満だ!不満だ!じつに不満だ!
つい昨日までは、あの映像に満足していたが、もう慣れてしまった。画質がキタナイ。
もともとパワフル液晶は、画面が大きいだけで画質はキタナかった。もともとテレビ用じゃない
から当たり前。
そうだ、秋月でいま売ってる5.4インチ液晶に交換しよう。ちょうど手元にあるし・・・。
つい大画面ということで画質の悪いパワフル液晶に傾いてしまっていた。5.4インチ液晶
は、このページの一番最初の写真にあるように、色が濃いしプロジェクターにはピッタリと思う。
じつは5.4インチにすると、パワフル液晶に比べたら画面は小さくなるけど、いくつかの
メリットが出てくるのだ。
ひとつは、フレネルレンズが活かせること。倍率の違う部分が黒いスポットとなって、
画面の一部が欠けていたけど、5.4インチだと画面が小さいから、その部分を避けられる。
遠征して別のレンズを買ってこようとしていたけど、その必要がなくなった。
もうひとつは・・・・・・忘れた。ええいっ、ゴタクを並べるより、まず行動!
仮に液晶を手で持って、投影してみたら、アラ、やっぱりこっちのほうがキレイだ。
こりゃあ、やるしかない!! パワフル液晶では画面の隅のほうが暗くてよく見えませんでした。
だけどこの5.4インチは、画面が小さいためか隅までよくうつります。
・・・・・・・・・・・・(製作中)・・・・・・・・・・
午前中いっぱいで、液晶ユニットを作り直した。ひたすらチカラ仕事でやっつけた。
なんかゴテゴテしたブツができました(笑)。
けっこう穴あけ箇所が多くて大変なんです。
黒い板は遮光板で、液晶が小さい分、周囲にスキマができるので、それをふさぐのです。もしスキマ
があると、投影像に余分な光が入って見づらくなります。
作り方は、最初に、液晶ユニットが入る部分の寸法をとります。横幅20センチ、縦14.4センチです。
まずこの寸法でアクリルを切り出します。次にこの板のセンターを出します。そしたら液晶画面の寸法を
入れて(縦8センチ、横12センチ)、Pカッターで切ります。両面から攻めるため、カドに細い穴を開けると
基準になります。あとはひたすらPカッターでスジを入れていきます。透かしてみて、向こう側の光が
見えるようになったら、全体を割らないように気を付けながら、窓部分を切り離していきます。
今日は珍しく雪が降りました。しかも降っただけじゃなくてうっすら積もりました。
忙しいので、外に昼飯を食いに行こうと思ったけど、路面凍結が心配なので外出は見合わせました。
自宅で、昨夜のお好み焼きの残り1枚を暖めなおしたのと、お茶漬けを食いました。
さあ、本気でラストスパートです。この土日でやっつけてしまうつもり。
ファンの取り付け方も決めました。パンチングメタルをハロゲンの上面に取り付けます。そこにファンを
載せて、アクリルのフタをファンの部分だけ切り抜きます。切り抜いた板は、ファンの上に載せて、遮光
用とします。アクリルの内面はアルミテープを貼り付けます。
ファンの位置は端に寄せます。そうすると、面倒くさい四角切り抜きじゃなくて、3方向のみ切れば
済みます。
このファンの上に、切り抜いた板をスペーサで浮かせて取り付けました。
ここからの光の漏れは気になりませんでした。もし気になるほどだったらと思って、わざわざこの寒い中、
ホームセンターでアルミ製のトレイを買ってきました。アルミの弁当箱を伏せて使うつもりだったんですが
代用ということで・・・しかし大きすぎるのしか無くて、またお金の無駄遣い。
箱内部で、アルミテープがハガレかけている部分を発見。意外に糊が弱いようです?ちょっとやそっとハガレ
でもかまいませんが、念のため画鋲を打っておこうかと思いました。
画面中央が明るすぎる問題は、5.4インチ液晶に変更したら、あまり気にならなくなりました。解決かナ?
改めて試写です。
←(またこんなアニメ見て・・・、ダメですねえ。)
こういうクルクルした髪を見るとひっぱってみたくなるのですが、なぜなんでしょうか?
小学生の頃、よく女の子のおさげをひっぱったりして、猛烈な反撃を食らっても、またやってました。
素直に言えないんですが(笑)、きっと愛情表現なのでしょう(笑)。
さて映像は、パワフル液晶より良いです。なかなかです。これが現時点では最高と考えます。
上の写真では赤っぽいですが、これはデジカメの性能によるもので、実際と異なります。実際の
画質は、色は赤っぽくなくて普通で、少々ピンボケっぽい映画という感じです(意味がわからん?)。
別のアニメを見ていたら(ご奉仕するにゃん☆とか言ってるヤツ)、「テレビをみるときはへやをあかるく
してはなれてみましょう」という字幕が出てましたが・・・あのー、プロジェクターなので、へやをあかるく
できないんですケド。・・・・・・クダラン。
あとはひたすら仕上げです。
ところが調整がなかなか大変です。画面のフォーカスを合わせようと液晶を前後に動かすと
たとえば画面の右側はハッキリうつるけど左側がボケるとか、その逆もあるし、なかなか思った
ように均一に合いません。
なるべく均一にしようと悪戦苦闘したら、液晶自体を斜めに固定することになって、これでいいのか
と気になりました。全体を均一に合わせようとすると、かえって全体的にボケた感じがします。
これがレンズの収差というやつでしょうか?詳しくないのでわかりません。収差というほどの
レベルじゃないのかもしれない。わからない。単にレンズが微妙に斜めに固定されているのか、
プラスチックレンズでその精度が低いのかもしれない(しょせん¥570−のルーペだしなぁ・・・)。
たとえば映画を見るのであれば、画面の右端か下に字幕が表示されているのが一般的です。
だからそのへんがハッキリしてればいいかなと思います。
いろんな番組を見ていると気になって、たびたび調整してしまいました。文字が出ると、ボケて
るのが気になります。
フレネルレンズも少し関係しています。これの取り付けをズラすと、画面のボケている部分が
直ったりしました。
それから、フレネルレンズは液晶に密着すれば良いと思っていたけど、必ずしもそうではなくて
わずかに浮かせたぐらいがちょうど良いようです。密着すると、フレネルレンズの模様や、フレネル
レンズに付着したホコリが画面にうつってしまいます。
画面中央が特に明るくなる問題に対しては、フレネルレンズをわずかに浮かせると、それが
気にならなくなるポイントがあることが経験的にわかりました。
あと、この液晶はあくまでもパチンコ用で、ゲーム的な映像を表示するためのものだから、
一般のテレビ番組よりはアニメとかゲーム画面の表示に向いています。天気予報とか、色の濃い
画面のほうが見やすいことから、そう思いました。
そういえば、ハロゲンが熱いのはガキの頃、OHPをいじって経験していまして、今回の構想段階で
ハロゲンの熱で液晶パネルが焼けないか、あるいは焼けないまでも、熱で発色が変わるのではという
懸念がありました。
実際はどうだったかというと、そう心配するまでもないようです。ほのかにあったかいぐらいでした。
さらにファンを回せば大丈夫でしょう。
●1月5日
一日の大半は、また雪降ってる→積もってる→寒い→路面凍結→外出したくない→テレビ→
メシ→コタツ、という非生産的な事柄に浪費した。
別の部品を探している最中に、ファン用にちょうど良さそうなACアダプタを発見。確保した。
また夕方から、画面のピントが合わないのを調整していて、何か限界を感じた。それで、ガラス
レンズの虫眼鏡を試してみた。そしたら、ずいぶん良くなったようなので、またアクリルを切って
ガラスレンズをはめ込む事にした。
左:穴開け方法、右:レンズはめ込み後
丸い大穴をあけるには、ガラス切り用のコンパスなんか売ってるけど、どうせめったに使わないから
買いたくないし、今日は特に寒いから外にも出たくない。だから古典的な方法で穴をあけた。
まずレンズを置いて、その円周をマジックでなぞる。それから、円周に沿ってひたすら穴をあけていく。
その穴同士をニッパーで切ってつなげていく。最後に、ギザギザをヤスリで仕上げて、レンズが合う
ようにした。
最後に、レンズと大穴のスキマ埋めと固定を兼ねて、ホットボンドをグルリと一周。
余談だが、円周率の計算で、多角形をどんどん細かくして円に近づけていくというのを思い出して
最初は六角形とか八角形を描いて、そこからヤスリをかけて円に近づけようと思ったりもした。
試写の結果は、まあまあ。さっきレンズを手で持って実験した時より悪いようだが、なぜなんだろう。
でもプラスチックレンズよりは改善している。あとは調整しだいか。
ファンにも電源をつないでみたが、ファンが12V定格なのに対して、アダプタは7V出力だった。
ヘタをすると、うまく起動しなくて、クッ、クッ、クッと変な音を出しながらケイレンする。強く息を吹き
かけると回り始める。やはり12Vにせにゃあならんか。電圧が低めだと音が静かで良いと思った
のだが。
そんなにファンをゴーゴー回して冷やさなければならないほど熱くはないのだから。
調整といえば、ビデオ→RGB変換基板にも調整箇所がある事を忘れていた。
画像を見ながらひとつずつ追い込んでいったら、ずいぶん画質がよくなりました。
●1月6日
今日まで休みで、明日から仕事かと思えば少々ウツだが、ダラダラ過ごしているより、なにか
やっているほうが頭が回るから良しとしよう(なんだそら)。
今日は基本的に、足りない材料の買い出しに時間と金を費やした。
ちょうつがいは、年末に買い出しをした時のやつだと小さすぎて取り付けにくかった。それで今日
大きいのを買ってきた。
それとダ○ソーで、なぜか非常口ステッカーを買って、液晶プロジェクター側面に貼り付けた。意味
不明。
同じ店で、30センチのモール3本セットを買った。何か使えそうなので。
もともとはスピーカを買いに来た。¥100でケースに入ったスピーカ、しかも4mのコードが
付属しているのはお買い得かも。2個買った。
しかしこのスピーカは、防磁対策がされてないので、テレビの上に置くと大変である。そして2個を
一緒にするとくっついてしまう。
ところで別のディスカウント店で、プラスチックの定規を買ったが、じつにショボいシロモノだった。
¥95均一だからしょうがないか。
真ん中のやつが、JIS1級のステンレス直尺。長さの許容差600mmで±0.02mm。これは
いつも工作用に使っている。アクリルを切ったり、とか。
一番上のやつが、もう何年も前にコンビニで買って、いつも図面を引くときに使ってきたもの。
目盛りがすり切れて、見づらくなったので買い換えようと思った。ステンレス直尺と目盛りが
ピッタリ合っている。
一番下のやつが、今回¥95で買ったもの。誤差ひどすぎ。だいたい10センチで0.3ミリぐらい
ずつズレている。ちょうど30センチで1ミリぐらいズレているわけですね。それが上の写真。
要するに安物は買っちゃいけないってことよ。
●1月7日
今日から本業?です。まる一日中、個人的な開発に取り組む事はできませんが、毎日少しずつ
とか、休日を利用して進めていきます。
なんというか、ある程度のモノができたんで、満足してしまっている(笑)。イカンな、これじゃ!!
映像に関しては、フレネルレンズに倍率の異なる部分があるために、画面上に黒い部分ができる。
その部分がないやつが欲しい。わざわざ昨日、ナ○コ島原店まで遠征したのに、無かった。島原店は
比較的新しい店舗で、しかも大きくて品揃えが充実している。だから期待していたのだが。
そういえば、フレネルレンズで検索をかけた事はないなあと・・・Googleで検索したら色々と収穫
があった。
以前、パチンコ液晶の裏面にあったキラキラシート(個人的な呼び名)は、「プリズムシート」と言う
もののようだ。これは、ひとつの光源では暗い時に、狭い場所でもふたつの光源からの光を束ねる
働きがある。
正体がわかったから、これをうまく活用する方法があるかもしれない。たとえばハロゲンランプを
2つ並べて、プリズムシートを組み合わせたらどうか?
ココには、各種フレネルレンズの写真と、簡単な解説があります。プリズムシートも、ここで知りました。
液晶プロジェクタ用フレネルレンズも有り! でも個人に売ってくれるだろうか?サンプルはお問い合わせ
下さいとあるが。
ココの、「フレネルレンズについて」では、フジコロナのフレネルレンズの説明書とまるっきり同じ文面
がある。挿し絵(レンズの絵)も同じ。まあそれはいいとして・・・あっ、ここってルーペの専門店じゃん。
通信販売も対応!
だけど商品一覧を見ても、フレネルレンズは近所で売ってるのと同じのしかないからダメか?一応、
自分の希望を書いて(以下の文章)、カタログ請求しておきました。
>趣味で液晶プロジェクターを作っているのですが、自分の希望するフレネルレンズが近くで手に
>入らず困っており探し回っています。唯一手に入ったフジコロナの製品は、倍率の違う部分が
>付いているので、画面がそこだけ黒くなって使えません。
>それと投影レンズとして凸レンズのルーペを利用していますが、これも色々と交換して試行錯誤したい
>ので、カタログを送って頂ければ助かります。
ココにも簡単な解説が。あっ、ストロボのアレって、フレネルレンズだったのか?
ココは、おお、そのまんまの社名じゃないか。日本フレネル株式会社。でも個人相手はどうだろう?
趣味で作ってます、なんて言ったら、ダメかも?
そういえば、むかし買った秋月キットで、赤外線センサーがあったけど、あれはフレネルレンズを
使っていたっけ。意識してなかった。
ココで、一番最初に出てるのがまさにそれですね。
ココを見たら、そっか、リアタイプスクリーン方式もあるなあと思った。しかし大がかりになりそう。
今回いろいろとフレネルレンズについて調べていたら、ひとつ思い出した。じつは、はるか昔、
小学1年生(雑誌)のフロクで作った顕微鏡、あれもフレネルレンズだった。
それと、どの雑誌だったか忘れたけど、「立体に見える」特集で、両目でのぞく道具を工作するん
だけど、それもフレネルレンズを使っていたっけ。
●1月16日
なんだかんだと、やることがあって大変だ。
そんな中でも、アレはこうしなくちゃとか、あっちを片づけてとか、いろいろ考えるのです。
液晶プロジェクタは、とりあえず動いた状態で放置していたので、基板がブラブラ、ファンの電源
アダプタは電圧が低くてうまく回らないままです。ケジメをつけねばと思っていました。
それで今夜、ダーッとまとめてやっつけました。
液晶ユニットの固定をキチンとしたら、気のせいかもしれないけど画面がキレイに見えました。
ファンはDC12Vの電源に交換したらゴーゴーよく回るようになりました。RGB基板はケース内に
取り付けて、配線の引き回しも整理しました。
あとの予定は、入力端子(ビデオ、オーディオ))をケースにつけて、この前、ダ○ソーで買ってきた
スピーカー用のジャックを付ければ、液晶プロジェクタとして一人前になるでしょう。
アンプは、秋月RGBボードに内蔵されています。しかしモノラルです。液晶プロジェクタなのにモノラル
とは貧弱ですな。まあいいでしょう。私は片耳の聴力が無いので、ステレオでもモノラルにしか聞こえま
せん。
フレネルレンズは、ホコリや傷がつきやすいものです。いままで工作しながら、切りくずや粉のついた
手でいじっていたので、ホコリだらけでした。それでさっき洗いました。台所でお皿を洗うのと同じで
洗剤をつけたスポンジで洗い、水で流しました。こうすると湿気のせいか、洗剤のせいか(帯電防止)、
ホコリがつきにくいようです。
ただ、現状のフレネルレンズは、いままで何度も書いたように、倍率の違う部分が邪魔です。何とか
思うような品物を見つけたいものです。
この前、カタログを請求した業者は、あるにはあるけど希望するような寸法じゃないし値段が高かっ
たです。
●1月21日
別のハロゲンランプを買ってきた。中角タイプ(ビーム角20度)でワット数はいままで使ってきたのと
同じ。試してみたけど、ちょっと明るくなったかな?という感じ。
改めて画面をみて、意外にハッキリうつるので満足。
そのほかは、進歩なしです。
●2月2日
残作業を一気にやっつけました。
(1)音声入力端子、ボリューム、スピーカーの取り付け及び配線
秋月のRGB変換基板は、オーディオアンプも内蔵しているからスピーカーの接続がラク。
スピーカーは、ダ○ソーで100円のやつを買った(32Ω、0.5W)。どうやって取り付けようかと
思ったが、小さいL金具を利用し、ムリヤリねじ込んで固定した。
RGB変換基板上の音量ボリュームを取り外し、手でツマミが回せるタイプに交換した。
それと今までリード線でブラブラになっていたビデオ入力端子、音声入力端子をケースに取り付け
た。
スピーカーだが、じゅうぶんな音量が得られた。モノラルだけど仕方ないでしょう。
(2)光源のダブル化
ハロゲンランプを2個にしたらもっと明るくなるかもしれないと思って、球はすでに2個あるから
変換ソケットとレセプタクルを買い足して取り付けた。
しかし結果としてはあまり変わらず。発熱が増えて逆効果。
(3)電源配線
光源の配線をやりかえたついでに、電源コンセントを取り付けた。
RGB変換基板とファンのためにACアダプタが2個必要だからである。
(4)フレネルレンズ交換
先日、近所のホームセンターで買ったやつと交換したらいい感じ。倍率の違う部分が
これには無いから、画面全体がスッキリ見える。
あとやるべき事は、光源のダブル化により発熱が増えたから、放熱穴をしっかり設ける事
ぐらいか。まあ、のんびりやりたいと思います。
(長時間映写していると温度のせいか液晶表示が薄くなるようです)
●2月12日
ふと思い出して、2月2日に取り付けたフレネルレンズの仕様などを書いておく事にした。
TOT−100 フレネルレンズ
100×175
倍率:3
近所のホームセンターで¥380(税抜)
発売元 新潟精機株式会社
〒955−0061 新潟県三条市林町1丁目22番17号
TEL (0256)33−5501(代)
FAX (0256)33−5551
(プロジェクト進行中、のんびり続く?)
●しかしこうやって液晶プロジェクターを作っても、見るのはアニメで、マンケツたんハァハァなんて
叫んでいるようではしょせん自己満足アニオタでしょうか・・・(自爆)
※マンケツたん、とは、「満月(フルムーン)をさがして」という漫画・アニメの主人公の満月(みつき、
と読む)ちゃんが、アニメの旧OPでお尻を振って踊っていたため、ネット上でそう呼ばれるようになった
らしいです。
●みなさんも液晶プロジェクターを作ってみて下さい。パチンコ液晶でテレビを作るのが当たり前すぎて
もう飽きちゃった方、おすすめかも?です。
●さらにその次は、このパチンコ液晶をタテヨコにたくさん並べて、マルチスクリーンというのはいかが
でしょうか?
この用途には、秋月で売ってる別の液晶(LM32C041、マイコンドライブに適すると書いてあるヤツ)が
向いているかもしれませんね。ビデオキャプチャ回路でビデオ信号をデジタル化して、次々に液晶に送る
わけです。その液晶は表示バッファを内蔵していて、一度データを送れば保持されますから便利です。
ムムッ? 1ドットで液晶1個とか、信号は簡単かも?お金がいくらあっても足りないが(笑)。
●さらにさらに、タテヨコじゃなくて、タテかヨコかナナメか、いずれか一方にダーッと並べて、電飾にするのは
いかがでしょうか?非常にもったいないですが・・・。つまんないですね。ごめんなさい。
●で、ペキペキと、足でふみつぶしていく。ダメですか。
●「グラストロン」を自作してみるとか。
●立体映像システムに発展させるとか。
原理的には、あらかじめ2台のカメラで左右から撮影して、1/30秒だったか1/60秒だったか忘れた
けど、切り替えて録画するんですね。それを左右の目それぞれの液晶シャッターを通して、左右のON/OFF
を切り替えてやればいいんだっけ。ああ書くのが面倒くさい。いいやもう(笑)。