解剖室 「不治痛HDDの葬式」

 ついこの前、自宅パソコンのHDDが逝った。
 1週間前ぐらいに前兆があった。起動しなくなったり、起動したと思ったら、ファイルが見つからないという
エラーが出た。

 そして、ついにその当日、使用中に固まってしまい、リセットしても電源再投入でも起動しなくなった。起動
画面でHDDの型番が表示されるが、そこが化け文字になっていた。別のパソコンにつなぎかえてもやはり
化け文字で、起動せずダメ。

 これであきらめて、壊れたHDDを捨てる前の習慣というか儀式で(?)、分解しました。


 買ったのは去年の8月で、1年ちょっとで壊れた事になります。使用頻度は毎日数時間、動作環境はブック
PCに詰め込んでいたので高温でした。
 機種はMPG3204AT-E(5,400rpm)で、分解してみたら円盤は無傷。今まで見てきた故障HDDは必ず円盤に
傷がありましたが・・・基板かな?

 しまった・・・基板だけ別に調達して、ニコイチにしたら復活したかもしれないのに・・・。後の祭り。

 1週間前には、使用中に固まったのでリセットしたら、起動中にファイルが見つからないというエラーが出た
ものの、何度かリセットしているうちに正常に動くようになりました。そのときに、念のため別のPCにデータを
バックアップしました。(しておいてよかった!)

 壊れたときの状況は、やはり使用中でして、マウスカーソルの動きがなぜか遅く、ひっかかったりしていました。
気が付いたらHDDアクセスランプがつきっぱなしで、ctrl+alt+delでも無反応。電源再投入で、BIOSのエラーメッ
セージ master hdd fail だったかな。何度やってもダメ。別のPCにつないでも、機種名がでたらめな文字で、認識
せず。
 HDD故障は突然(前兆があるかどうか不定)なので、皆さんもご注意下さい。


 さて、壊れたHDDを捨てる前に、基板のチップをひっぺがして見ようと思いました。

 QFPのピンはカッターでサーッと切りました。しかしはずれません。ふつうだったらここでポロッと取れるのに。
 なんでだよと、基板をひん曲げて、チップを浮かせ、そこにマイナスドライバーをつっこんで、グリグリ、グリグリ。
 バリッ。

 バリッとはがれて、さてはフラックスでくっついていたのか? 実装に熱硬化接着剤は使っていないだろうし・・・と
思ったら、なんと放熱のために、チップ中央部の放熱部分が基板に半田付けされていました。

 ← 中央が半田付け部分ですが、かけらも付着しています。

 ← チップの裏側です。欠けましたね。

 ← 表面は、こんなツラをしてます。

 ← 仲良く、記念撮影。パチリ。

 この後、ゴミ箱(不燃物)行きでした。

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