クレーム人生 「紙1枚」

 今日の昼前、自宅の電話が何度も鳴っては切れるので、変だと思った。出てみたら、FAXの音が・・・。
ためしに受信したら、食品関係の注文書だった。なんだこりゃ。

 送信者は熊本で、宛先は私の近所にある会社だった。宛先の電話番号が、私の家の電話番号とよく
似ていたのが間違いの原因だと思う。ここで番号は書けないが、たとえば9194と9164ぐらいの関係
だろうか。1423と1432という組み合わせも間違いやすいと思う。

 受けたFAXをプリントアウトして、近所なのでわざわざ持っていった(笑)。受付のオバチャンが、申し訳有りま
せんと謝ったが、なんか物足りなかったので、「紙1枚返してください」と言ったら、苦笑しながら、事務所の
奥からA4の紙1枚を出してきてくれた。


 まちがいFAXと言えば、以前、70ページぐらい送りつけようとしたのがあった。送信元は建設会社だったと
思うが、2〜3枚なら我慢しようと思って様子を見ていたら、全ページ数が70なのに気づいて、冗談じゃねーよと、
あわてて切り(すぐリダイヤルしてくるんだよね)、送信者の電話にかけて、FAXを止めるように依頼して一件
落着したっけ。
 もしあの時、自分が不在だったら用紙を全部使い切っていただろう。

 ところで最近は情報漏洩が騒がれているが、いまさらという感じもする。

 古本屋で、問題になりそうなブツを見かけたことがある。島原の某店なのだが、看護学生用の看護記録が本棚に
入っていた。地元の病院の名前が書いてあった。当然、患者さんの情報が載っていた。こんなの売っていいのか。
たぶん古い参考書とかを処分したときに一緒に売ったんだろうけど、店も内容ぐらいチェックしろって言いたい。

 地元の某大手家電店だが、何年前の正月だったか・・・体脂肪計を買いに行ったときのこと。店員さんが在庫を
出してくるまでレジの所で待っていた。ふと見たら、「仕切表」なるものがカウンターの上に転がっていて、冷蔵庫の
値段がバレバレ。
 もし冷蔵庫を買いに来ていたら、値段交渉では有利か?そう思いながら、しげしげと眺めていたら、さすがに
他の店員さんが気づいて、あわてて隠していた(笑)。

 そうそう、秋葉原に買い物に行ったときもすごかった。額面500万だったか、約束手形か小切手か忘れたが
机の上に転がっていた。客の手がすぐ届くような場所だよ。かなり無防備だ。これは情報漏洩とは関係ないけど、
アブナイよね。

 これは5年以上前の話だけど、博多の某中古パソコン店は、1Fがメインの店舗だが、当時、上の階に売り場が
あった。エレベータでのぼっていったら、なんと、レジが開いていて、現金が丸出しだった(爆笑)。幸い、他に誰も
いなかったが、をいをい大丈夫か?と思いながら商品をながめていたら、店員があわててのぼってきた。
 商売人にとってお金は大切なものじゃないのか。カギかけとけ!!


 昨日(4月15日)のテレビ、NHK総合のクローズアップ現代だが、中古パソコンからの情報漏洩問題が
テーマだった。詳細はここでは述べないが、モノの廃棄だけじゃなくて情報の廃棄もきちんと考えましょうと
いうこと。

 役所で不要になったパソコンからハードディスクをとりはずし、「もっともお金がかからない方法」として、
ひとつずつカナヅチで叩いて、中の円板を割っていた。ガラスなので粉々になり、振るとカチャカチャ音がする
ので、その音で破壊を確認していた。
 いつも、おそるおそる扱っているHDDを、一度でいいからこんな事やってみたい(笑)。フタをあけた状態で
タバコをふきかけたり、指紋をつけながらアクセスしてみたい。(サディスティックな・・・)

 さすがに1ギガ未満のHDDは、昔のPCの修理用ぐらいしか使い道がないから破壊するのが一番だと思うが
基本的には破壊するのはもったいないと思う(確実な方法なんだけどね)。
 データ消去ディスク(フロッピーかCD−ROM)を最初から添付するとか、BIOSのメニューからできるようにする
とか、そういう手段を提供するのがメーカの義務じゃないだろうか。HDDがとりはずされていたら中古パソコンの
価値が下がる。

 自分の経験では、ジャンク屋で●●●の備品だったらしいワークステーションを入手したら、さすがにデータは
消してあったが、ソフトは起動して、へえー、こんな業務内容なのかとメニューを色々いじって、のぞきみる事が
できた。もともと部品取りにするつもりだったし、悪用するつもりは全くないので、すぐ分解して、円板を取り出して、
妙にデカイなあーと(5インチ)遊んだぐらい。これはもう7年ぐらい前に、リサイクルセンターに持っていってつぶした。

 それから、リサイクルショップで買ったMacSEだが、前の持ち主は医者か、医学系の人間だったらしく、
学会の案内や、論文(英文!)、それからカルテっぽいものが色々入っていた。これも悪用するつもりはないので
すぐ全部消した(HDDの容量がちっちゃいので、容量確保のために消す必要もあった)。

 さらに、これはすごいのだが、誰でも名前を知っている某大手●●●●●の物だったらしい中古パソコンも見た。
部署や担当者名もバレバレだったし、最初のログオン画面で、たぶんこんなパスワードだろうと思って簡単なやつを
入れてみたら見事に通った。なんて馬鹿なんだと感心した(笑)。
 これも悪用せず、すぐ消した事を付け加えておく。いずれにしても、何が入っているか怖いし、新規インストールし
直した。

 いずれも拾ったのが、私のような善人(当社比)で良かったと思う。

 だが世の中には、このような情報を悪用している人間がいる。しかし捨てた側も悪い。データの漏洩に関して、
危機意識が低かったのだ。重要書類ならシュレッダーに必ずかけるのに、パソコンのデータは処理していなかった。
これからはこんな事では絶対だめだ。
 ゴミにHDDやCDなんかが転がっていたら、中を見たくなるのが人間だと思う(そうか?)。だから、見られても大丈夫
なように、きちんと処理してから捨てるようにしたい。

 CD−Rの記録面は意外と簡単にはがれるもので、ちょっとキズを付け、ガムテープを貼ってはがせば、ベロッと
とれる。そのほか、電子レンジにかけるとボロボロになるらしいが、アブナイので推奨しない。いずれにしても、必ず
使えないようにしてから捨てたいものだ。自分が、いかにつまらないと思う内容であっても、焼きミスであっても。

 携帯電話も気を付けたい。電話帳の内容なんか、誰がいるかと思うかもしれないが、ストーカーとかに利用されたら
大変だ。必ず消去してから処分したい。
 この前、長崎市内で、浦上側沿いを歩いていたのだが、石垣の上に携帯電話が転がっていたぞ・・・(笑)。さすがに
拾わないでそのまま通り過ぎた。帰り道に見たら無くなっていた。誰が拾ったのか?怖いよね。

 最初に戻るけど、FAXの番号は間違えてはいけない。何度もリダイヤルでかかってきて迷惑だし、もし重要機密が
漏れたら大変な損害だ。便利なものだけど、キケンと隣り合わせだという危機感をもって使いたい。



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